無在庫販売とは?|仕組み&有在庫との違い
無在庫販売(無在庫転売)は、物販で人気の手法の1つです。
無在庫販売がどのような販売方法なのかを、以下のように解説していきます。
無在庫販売のビジネスモデル
無在庫販売とは、商品在庫を持たずに出品だけを行い、注文が入ってから仕入れて発送するビジネスモデルです。
有在庫販売では、商品を仕入れてから出品し、売れたら発送しますが、無在庫販売では、商品が売れてから仕入れて発送するのが特徴です。
有在庫販売の場合、仕入れた商品を保管する場所に困ったり、売れ残りの在庫を抱えてしまったりするリスクがあります。しかし、無在庫販売であれば、こうした心配がありません。つまり、リスクを減らし、損失を抑えながら効率的に利益を出せる方法といえます。
無在庫販売については、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。
(関連)無在庫転売のやり方|そもそも無在庫転売とは?初心者でも稼げる?
無在庫販売と有在庫販売の違い
無在庫販売と有在庫販売では、初期コストや在庫の管理方法などに違いがあります。それぞれの違いについて、以下の表にまとめました。
【無在庫販売と有在庫販売の違い】
無在庫販売 | 有在庫販売 | |
---|---|---|
初期費用 | 低い (在庫不要で、初期費用が抑えらえる) |
高い (事前に商品を仕入れる費用が必要) |
在庫管理 | 受注後に仕入れるため、仕入れ先の監視が必要 | 在庫スペースの確保や管理が必要 |
在庫リスク | 不良在庫の心配がない | 不良在庫を抱える可能性がある |
納期管理 | 仕入れ先によって納期が変わる | 手元に在庫があり発送しやすい |
スケーラビリティ | 不良在庫がないため、規模拡大しやすい | 規模拡大するためには、資金や倉庫、人員を増やす必要がある |
無在庫販売は違法じゃないの?
無在庫販売は、違法だと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし規制する法律はないため、違法ではありません。
無在庫販売が、違法というイメージが付いてしまっているのは、無在庫販売者の中に、他の法律に抵触した販売方法をしている人が、少なからずいるからです。
無在庫販売は違法ではなくても、ECサイトなど販売先によっては、無在庫販売を禁止しているところもあります。そうした販売先では、無在庫販売ができませんので注意してください。
無在庫販売する際に、行政の許可や届け出を行わなければいけない商品もあります。許可や届け出がいるのを知らないままで、無在庫販売をすると違法になりますので注意が必要です。
利用するプラットフォームによる違いや規約違反になるリスクについては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。
(関連)無在庫転売は違法?違法となるケースから無在庫OKのプラットフォームまで一挙解説
無在庫販売のデメリット
一見するとメリットだらけに見える無在庫販売にも、もちろんデメリットはあります。無在庫販売は稼げないという意見もありますが、本当でしょうか?
ここでは、そんなデメリットについて解説します。
以前よりライバルが増えている
無在庫販売は販売者側にとって、都合の良い手法です。
通常の転売は商品の保管などが面倒という理由で避ける人もいますが、無在庫販売ならそのような悩みもありません。
そのため、無在庫販売を行う参入者が多くなっています。
参入者が多いということは、ライバルも多くいるということであり、以前に比べると商品は売れにくくなってきています。
無在庫販売を行うライバルと同じ商品を販売しても、なかなか売れないため、ライバルの少ない商品を見つけることが大切です。あるいは、同じ商品でも差別化を図り、売れるための方法を見つける必要があります。
初めて無在庫販売に挑戦する方にとっては、ハードルが高いかもしれませんが、数多く販売していけばコツもわかるようになるでしょう。
こちらの動画では、無在庫販売で大きな利益を上げた手法を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
商品が予定日に発送できない可能性がある
商品が予定日に発送されない可能性があることも、無在庫販売のデメリットです。
無在庫販売は、最初に在庫が無い状態で出品を行うので、発送が遅れてしまうことがあります。
万が一、予定日に納品が遅れてしまった場合には、購入者からクレームが入ることもあるでしょう。また、ショップの評価も下がる可能性があり、低評価になれば商品が売れにくくなってしまうこともあります。
対策としては、仕入先に商品の在庫があるかどうかを、常に把握しておくことが必要です。
無在庫販売では、仕入先や商品の数が多く、スマホやパソコンでの目視のチェックには限界があります。
在庫確認には、専用のツールを使うのがいいでしょう。効率良く利益を上げられるよう、無在庫販売ツールを比較してみるのもおすすめです。
無在庫販売ツールには無料のものもあるので、まずは試してみるのもいいでしょう。
無在庫販売を効率化できるおすすめのツールについては、以下の記事で紹介しています。ツール選びの参考にしてください。
(関連)無在庫転売をツールで効率化!4つのおすすめツール&比較表!
梱包がもとでトラブルになるリスクがある
無在庫販売で小売店から購入者へ商品を直送する場合、発送作業を自分で行わなくても良いため、時間や手間がかからずとても楽です。
しかし、自分で梱包を行わないということは、しっかりと梱包されているかなどのチェックもできないことになります。
もしも雑な梱包で発送されてしまったら、トラブルになる可能性もあります。
また、梱包時に自分でチェックできないので、不良品を届けてしまうリスクもゼロではありません。
無在庫販売で、販売以外の作業を小売店などの仕入れ先に任せる際は、トラブルの可能性も理解しておかなければなりません。
無在庫販売のメリット
無在庫販売は、有在庫販売に比べて、転売初心者の方でも比較的リスクは少ないのが最大のメリットです。
ここでは、無在庫販売のメリットについてを詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。
リスクがほぼない
無在庫販売は出品を先に行い、商品が売れてから仕入れを行います。そのため在庫を保管しておく必要がなく、商品が売れ残る在庫リスクがありません。
転売の最大のリスクは在庫を抱えることなので、在庫を持たなくてもいい点はかなりのメリットです。
想定されるリスクとしては、注文があった際に仕入れ先で在庫切れが起きている可能性があること、商品の仕入れ価格が上がっている可能性があること、の2つがあります。
緻密なリサーチの必要がない
無在庫販売では、有在庫販売ほど緻密な商品リサーチをする必要がありません。
なぜなら、有在庫販売の場合に想定すべき在庫リスクがないため、とりあえず出品して様子をみることもできるからです。
まずは、利益が出る商品を数多く出品します。一定期間後に、売れた商品はそのまま販売し続け、売れなかった商品は他の商品に切り替えたり、あるいは販売を終了したりするとよいでしょう。
商品の切り替えには多少の手間がかかることもありますが、切り替えを行っているうちに、売れる商品が見極められるようになっていきます。
多くの資金が必要ない
無在庫販売では、先に仕入れておく必要性がないので、資金を多く用意しておく必要がありません。
資金が手元にあまりない方でも、始めやすいのが無在庫販売です。
無在庫販売では売れてから仕入れるので、ほぼ確実に現金回収できます。
仕入れる資金も必要ないため、キャッシュフローも安定しやすいでしょう。手元に現金を残した状態で商品を販売できるのも、転売初心者にとっては魅力になると思います。
また、小売店から仕入れることが多いので、クレジットカードを利用した仕入れも可能です。
また、こちらの動画では効率良く無在庫販売で利益を上げる方法を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
無在庫販売モデルは3種類
無在庫販売は、販売や仕入れの仕方により以下の3種類のモデルに分けられます。
それぞれの販売方法について解説します。
国内での無在庫販売
最もイメージしやすいのは「国内での無在庫販売」ではないでしょうか。
例えば、Amazonとヤフオク(Yahoo!オークション)間での転売など、国内で出品して国内で仕入れる手法があります。
無在庫販売の中では一番スタンダードな方法なので、初心者の人はここからスタートすることが多いです。
国内での転売のため、注文を受けてからお客様の手元へ商品が届くまでの時間が短くなる方法でもあります。
Amazonでの出品の際には、先に出品している人に相乗りもしやすく、初めて出品する人にとっては、カタログを作る必要がないことから取り組みやすい方法かもしれません。
ただし、国内での無在庫販売は、仕入価格と販売価格の価格差があまりないので、利益率も低くなります。
海外輸出の無在庫販売
次は「海外輸出の無在庫販売」です。
海外輸出の無在庫販売は、海外で出品して国内で仕入れて発送する手法です。代表的なものに、Amazon無在庫輸出やeBay無在庫輸出などがあります。
eBayは世界最大のオークションサイトで、中古や骨董も売れるため、古いカメラや美術品などの販売に向いているでしょう。
日本製の商品ということでブランド力も上がり、高く売れる場合もあります。
また、海外輸出の場合は「商品が到着するまで時間がかかる」という前提があるため、発送までの時間を長めに設定しやすいのもメリットです。
国内での無在庫販売の場合、発送までに数日かかる設定をすると購入者に「遅い!」と思われてしまうことも少なくありません。その意味では「無在庫販売 × 海外輸出」は相性の良いビジネスといえますし、しっかりしたノウハウを学べば、初心者でも挑戦可能です。
海外輸入の無在庫販売
3つ目は、「海外輸入の無在庫販売」です。
海外輸入の無在庫販売は、国内で出品して海外で仕入れて発送する手法で、代表的なものがAmazon無在庫輸入です。
また、中国輸入は、商品を安く仕入れることができるため、利益率が高くなるでしょう。また、日本では売っていない商品を取り扱うこともできるため、ライバルとの差別化を図りやすくなります。
しかし、国外から輸入するため、納品までに時間がかかってしまうことに注意しなければなりません。
海外輸入での転売を初心者が行うのは、ハードルが高く感じるかもしれませんが、ノウハウとツール次第で簡単にできますので、挑戦してみるといいでしょう。
無在庫販売のやり方
無在庫販売を始めるには、以下の3つのステップで進めるのがおすすめです。
それぞれの手順を詳しく解説します。
ステップ1:仕入れ先と販売先を決める
無在庫販売では、手元に在庫を持たず購入されてから仕入れを行うため、あらかじめ仕入れルートの確保が必要です。
商品の仕入れは、一般的にAmazonや楽天市場など大型ECサイトで行います。直接メーカーや小売店に連絡して交渉することも可能ですが、ECサイトから仕入れる場合に比べて仕入れに時間がかかる傾向があるのが難点です。
そのほか「卸売りサイト」と呼ばれる仕入れ専門のECサイトからも仕入れられます。
無在庫販売をするためには、仕入れた商品をネット上で販売する場所も必要です。オークションサイトやネットショップが運営できるプラットフォームを利用すれば、専門知識がなくても出品できます。
プラットフォームごとに、集客力や扱う商品のジャンルなどが異なります。仕入れたい商品の特性に合った販売先を選択しましょう。
また、プラットフォームによっては、無在庫販売を規制している場合があります。スタート前に規約を確認してください。
ステップ2:商品を出品する
仕入れ先と販売場所が準備できたら、仕入れる商品を登録していきましょう。おもに以下の項目を登録します。
商品説明 |
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商品画像 |
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価格設定 |
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無在庫販売は購入されてから仕入れるため、在庫を抱えるリスクがありません。売れ残る心配がないので、事前に綿密なリサーチをする必要がないのもメリットです。気になる商品があればどんどん出品してみましょう。
ステップ3:受注・発送を管理する
商品が購入されたら、以下の手順で仕入れ・発送を行います。
- 購入された商品を発注(仕入れ)する
- 仕入れた商品を梱包して発送する
- 仕入れ先へ購入代金を支払う
無在庫販売の仕入れ先によっては、仕入れた商品を自分で梱包・発送する以外に、仕入れ先が購入者へ直接商品を発送してくれる直送という方法もあります。
商品の選択や売上管理などのすべての業務を一人で行っている人は多いです。商品への問い合わせ対応も自分で行う場合があるので、気持ちよく購入してもらえるように丁寧なコミュニケーションを心掛けましょう。
無在庫販売でおすすめの仕入れ先
無在庫販売を成功させるには、仕入れ先の選択が大切です。仕入れ先は、次の2つに大きく分けられます。
それぞれおすすめの仕入れ先を紹介します。
国内で仕入れる場合
普段からネット上で買い物をしているような国内のECサイトでも、商品の仕入れができます。ECサイト以外にも、仕入れ専門の卸サイトなどから仕入れることも可能です。
国内では、以下のような仕入れ先がおすすめです。
仕入れ先ごとに特徴を解説していきます。
Amazon.co.jp
Amazonは、アメリカを始めとする世界21か国で展開しているECサイトで、日本でもよく利用されています。
あらゆるジャンルの商品を扱っているので、国内の仕入れ先として人気があります。とくにAmazonオリジナル商品は、安く出品していることも多いので仕入れにおすすめです。
また、どのような商品が売れているのかを調べたり販売価格を検討したりする際の、リサーチにも利用できます。
国内販売用の仕入れ以外にも、海外輸出用の商品の仕入れ先にもAmazonはおすすめです。日本で売られていても海外では販売されていない商品も多いので、売れやすい商品を見つけられると売上につながります。
(公式サイト)アマゾン(※別タブで開きます)
ヤフオク(Yahoo!オークション)
ヤフオク(Yahoo!オークション)もAmazonと同様、知名度が高く商品数が多いので仕入れやすいサイトです。
商品は1点から仕入れられるので、無在庫販売に向いています。とくに中古品は1点ものが多く、店頭で販売していないような珍しい商品が見つかることもあります。海外での需要が高い商品を見つけて転売すれば、思わぬ利益がでるかもしれません。
ヤフオク(Yahoo!オークション)はオークションサイトなので、初めは使い方が難しく感じる場合があります。けれども、システムは分かりやすいので、仕入れを始める前に少額のものから購入して試しておくとよいでしょう。
(公式サイト)Yahoo!オークション(※別タブで開きます)
楽天市場
楽天も海外輸出の無在庫販売では、使いやすい仕入れ先になります。
Amazonに比べると安い商品も多いので、楽天も合わせてチェックすると、お得に商品を仕入れることが可能です。
楽天には楽天ポイントがあります。商品を購入するたびにポイントが付きますので、さらにお得に商品を購入することができるでしょう。
また、クーポン券の配布やポイントアップキャンペーンなども多いですから、タイミングを見計らって仕入れると、さらにお得に仕入れられます。
(公式サイト)楽天市場(※別タブで開きます)
メルカリ
メルカリはフリマ形式という分かりやすさが好評の、大人から子供までが使っているサービスです。
そのため、さまざまなジャンルの商品を安く仕入れることができます。Amazonなどで取り扱っていないようなジャンルの商品の購入もできるでしょう。
個人での出品を基本としているため、オリジナル商品に出会える可能性も秘めています。
オリジナル商品であれば、ライバルの参入も少ないため、転売時に利益を出しやすくなるでしょう。
(公式サイト)メルカリ(※別タブで開きます)
NETSEA
NETSEAはヤフオク(Yahoo!オークション)やAmazonほどは知られていませんが、卸業者と小売店をつなぐ老舗サイトです。ネットの卸では日本最大級の規模となっているので、仕入れに利用するといいでしょう。
卸業者から直接仕入れることができるため、費用を抑えることができます。卸業者も大手から中小企業まで、多くの会社が登録をしており、色々な商品を仕入れやすいです。
また、海外の企業の登録もあるので、日本では仕入れられない商品も仕入れることができるでしょう。
(公式サイト)NETSEA(※別タブで開きます)
NETSEAについて詳しく解説した記事がありますので、こちらも参考にしてください。
(関連)【確実】NETSEA(ネッシー)仕入れで稼ぐ唯一の裏ワザを紹介【公式監修】
Top Seller
Top Sellerも、ネット卸サイトのひとつです。
無料でも有料でもどちらでも利用できることが特徴です。そのため、最初は無料で利用し、気に入ったら有料で本格的に利用することもできます。
他のECサイトと連携すると、在庫の更新や、登録画像の変更なども自動で行ってくれます。
手間のかかる作業も代行してくれるので、編集作業の時間を作れない方にとっては、魅力的なサイトではないでしょうか。
(公式サイト)トップセラー(※別タブで開きます)
仕入れた商品をAmazonで販売することを考えている場合には、以下の記事も参考にしてください。
(関連)【初心者向】Amazonせどりの始め方|販売~仕入れのやり方全解説
スーパーデリバリー
スーパーデリバリーでは、日本国内のメーカーの商品を1点から卸価格で仕入れ可能です。
ファッションや雑貨、家具や食品など幅広いジャンルの160万点以上の商品から選べるので、商品が選びやすいのが特徴です。
スーパーデリバリーで仕入れるためには、審査に通らなくてはなりません。基本的に法人か個人事業主のためのサービスで、すでにネットショップでの販売実績がある人のほうが審査に通りやすい傾向があります。
また、スーパーデリバリーは仕入れ代金をカード決済や後払いにすることができます。無在庫販売は有在庫販売よりも初期コストが抑えられますが、スタート直後の不安定な期間に資金を温存できるのはメリットといえるでしょう。
(公式サイト)スーパーデリバリー(※別タブで開きます)
スーパーデリバリーで仕入れる方法については以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
(関連)スーパーデリバリーでせどりの勝ち組に!個人仕入れは可能?
orosy
orosyは、商品のメーカーや製造元と販売を希望する事業者をつなぐ卸仕入れのプラットフォームです。orosyを利用できるのは法人か個人事業主のみで、利用には審査があります。
他のECモールで見かけないようなこだわりの商品やクリエイターのオリジナル商品など、個性ある商品が見つけられます。他のショップと異なる商品を出品したい場合にとくにおすすめの仕入れ先です。
購入者のアカウント作成や利用に費用が掛からず無料で利用できるため、ショップ運営にかかる費用を抑えたい方におすすめです。
(公式サイト)orosy(※別タブで開きます)
実店舗
国内の意外な実店舗で仕入れる商品が、海外輸出の無在庫販売で利益を生むこともあります。
例えば注目なのが100円ショップのダイソーです。
ダイソーで仕入れた粘土を輸出して、利益が生まれたケースもあります。
ダイソーの場合には、仕入れ値が100円で安定しているため、海外へ輸出する際には利益を計算しやすいでしょう。
実店舗へ実際に商品を確認したり、自分で使ったりして使用感を試しやすいのも魅力的ではないでしょうか。
以下の記事ではおすすめの仕入先のランキングを紹介していますので、あわせてご覧ください。
(関連)【必読】せどりの仕入れ先ランキング|儲かる商品ジャンル・リサーチ方法も紹介
海外から仕入れる場合
商品は海外から仕入れて販売することも可能です。国内での仕入れに慣れたら、以下のような海外の仕入れ先にチャレンジしてみましょう。
それぞれの仕入れ先について解説します。
Amazon.com
Amazonは海外輸出の無在庫販売でも、メインの仕入れ先として使えます。
サイト規模が巨大なので、幅広いジャンルのものを自由に仕入れることができるのです。
海外のAmazonサイトを活用して海外で売れている商品などをリサーチし、売れやすい商品を販売することもできます。
ジャンルも同じように販売しているため、日本で売られていても海外では売られていない商品を見つけて転売することができれば、さらに稼ぎやすくなるでしょう。
(公式サイト)アマゾン(※別タブで開きます)
eBay
eBayはアメリカの大手オークションサイトです。
日本でいえば、ヤフオク(Yahoo!オークション)のようなものをイメージすると分かりやすいです。
eBayは世界中の人が利用しているオークションサイトのため、利用者数が多いのです。
ここでは世界中から商品を出品しているため、いろいろな国の商品を購入することができて思わぬ商品を購入できるかもしれません。
なにより商品が豊富なことから、転売時にはライバルとの差別化も図りやすいでしょう。
(公式サイト)eBay(※別タブで開きます)
アリエクスプレス(AliExpress)
アリエクスプレスは、中国のアリババグループが海外向けに展開している通販サイトで、個人の利用も可能な仕入れ先です。
中国のメーカーの1億点以上の豊富な品揃えから仕入れられるので、日本の通販サイトで見かけない商品を安く購入できます。
使用できる言語は日本語を始め世界100か国語以上に対応しているので、外国語に不慣れな場合でも安心して利用できます。
海外輸入の場合、不良品の対応やトラブルの可能性など不安に感じるかもしれません。アリエクスプレスは、万が一のトラブルでも返金などの保証がされます。運営が購入者と販売者の間に入って対応してくれるので、初心者でも安心して利用できるでしょう。
(公式サイト)アリエクスプレス(※別タブで開きます)
以下の記事では、アリエクスプレスの使い方を詳しく解説しています。
(関連)【最新版】アリエクスプレス(AliExpress)での買い方・使い方を画像付きで解説
タオバオ(淘宝)
タオバオは、アリババグループが2003年に創立した個人取引を軸とするECモールです。会員登録をすれば、日本からでもすぐに商品の購入が可能です。
タオバオに出店している店舗は、評価によってランク付けされているので、購入時のショップ選びの目安になります。
ただし、タオバオは個人間の取引のため、やり取りは基本的に中国語です。中国語に不安がある場合は、輸入代行業者を利用すれば購入から配送までを依頼できます。
(公式サイト)タオバオ(※別タブで開きます)
(関連)タオバオ転売は稼げる?初心者が利益を出すまでの仕入れなどの手順を徹底解説
Qoo10(キューテン)
Qoo10は、世界最大級のECマーケットプレイスeBayのグループ会社のeBay Japan合同会社が、日本国内向けに展開するECサイトです。海外のショップも多数出品していますが、日本国内のネットショップでの買い物と同じ感覚で仕入れができます。
Qoo10では、化粧品やファッション、スポーツ、生活用品など、取り扱いジャンルは多岐にわたります。
また、「今日の特価」や「メガ割」などのセールやプロモーションが頻繁に企画されているのも特徴です。セールやプロモーションを利用すれば、他のECサイトでは定価で販売されているような商品でも安く仕入れられるので、利益を出しやすいでしょう。
(公式サイト)Qoo10(※別タブで開きます)
無在庫販売が可能な販売先
ここまでは国内と海外のおすすめの仕入れ先を紹介しました。仕入れた商品は、以下のような販売先を通して国内だけでなく海外へ販売することも可能です。
利益を出すには販売先の特徴を知ることも大切です。それぞれの販売先の特徴について解説します。
eBay
ebayもヤフオク(Yahoo!オークション)と同じく、インターネットオークションサイトです。
英語圏のユーザーを中心に、世界最大級の規模となっています。
利用者の人数が多いということは買い手もつきやすく、無在庫販売にも適しているのです。
日本ではライバルの多い商品でも、海外ではライバルが少ないということもありますので、活用してみるといいでしょう。
特に日本製の商品は人気も高いため、ebayで転売をしてみるのもいいかもしれません。
(公式サイト)eBay(※別タブで開きます)
eBayの無在庫販売を考えている場合は、以下の記事でもeBay無在庫販売の流れやツールの紹介をしています。あわせてご覧ください。
(関連)eBay無在庫販売ってどうなの?流れ・注意点から効率化まで徹底解説
Shopee(ショッピー)
Shopeeは東南アジアや台湾で人気のECモールで、現在はシンガポールを始め11地域で展開しています。このうち、シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイ、台湾、ベトナムの6カ国は日本からの出店が可能です。
Shopeeは、法人や個人事業主以外に個人での出店もできます。ライバルの少ないプラットフォームな上、日本の製品は人気が高いので稼ぎやすくおすすめのプラットフォームです。
Shopeeでは無在庫販売が許可されています。プレオーダー機能を使えば、注文を受けてから日本で仕入れて発送が可能です。
また、Shopee独自のワンストップ物流サービス「SLS」を利用すれば、国内で仕入れた商品を海外の購入者まで配送してもらえます。
(公式サイト)Shopee(シンガポール版)(※別タブで開きます)
Shopeeでの無在庫販売を検討している場合には、以下の記事や動画もぜひご覧ください。
(関連)【初心者向け】Shopeeの始め方完全解説|画像付きでわかりやすく解説
BASE(ベイス)
BASEは、ビジネスとしてネットショップの運営を可能にするプラットフォームです。
メルカリやヤフオクのように個人間での不用品の売買を行うフリマサイトではなく、ビジネスとしてネットショップを運営することを目的としているため、規約に違反せずに無在庫販売を行うことができます。
BASEでは無在庫販売を禁止していないので、実際に行ってもアカウントが停止されるということもありません。
また、フリマサイトが一点ずつの出品であるのに対し、BASEでは一度に大量出品をすることが可能です。このような特徴も無在庫販売に向いていると言えます。
(公式サイト)BASE(※別タブで開きます)
BUYMA(バイマ)
BUYMAは、世界中のハイブランドや有名メーカーの商品を取り扱うECサイトです。
BUYMAでは無在庫販売が禁止されていないので、誰でも在庫を抱えることなく、元手要らずでネット販売を行うことができます。
初期費用がかからないので、初心者も実践しながら無在庫販売の流れやショップの運営などを学んでいけることもメリットです。
(公式サイト)BUYMA(※別タブで開きます)
STORES(ストアーズ)
STORESでは、「予約販売機能」を使って無在庫販売をすることができます。
「予約販売機能」とは、入荷前の商品の先行販売ができる機能なので、実際に在庫がなくても販売することが可能です。
商品ごとに設定できるので、在庫がないことが購入者にもわかりやすく、リスクなく受注販売ができるのがメリットです。
(参考)商品の予約販売が出来るようになりました! - STORES Magazine(※別タブで開きます)
(公式サイト)STORES(※別タブで開きます)
makeshop(メイクショップ)
makeshopは、かんたんにECサイトを開設できるのが特徴です。
日本国内だけでなく、世界の228の国や地域からの購入者への商品販売にも対応しています。海外から注文を受けた場合は、国内の倉庫に商品を出荷するだけで輸出業務をまかせることも可能です。
makeshopの利用には月額料金がかかりますが、海外への販売でも言葉や決済方法、配送方法などの不安が少なく利用できるので、海外販売初心者でも始めやすいサービスです。
(公式サイト)makeshop(※別タブで開きます)
Shopify(ショッピファイ)
Shopifyは、世界170か国にストアを持つECサイトです。日本国内に限らず海外への販売も手軽に始められます。
ショップ開設の手順は簡単で、専門知識がない場合でも気軽にショップの開設や運営ができます。
また、サポート体制が充実しているのも特徴です。24時間体制でチャットで問い合わせができるので、ショップ運営に不慣れな場合でも安心して利用できます。
Shopifyへの出店には月額プランの契約が必要ですが、無料体験が用意されているので試してから本格的に利用もできます。
(公式サイト)Shopify(※別タブで開きます)
韓国マーケット
変わり種の販売先として、韓国のマーケットで販売することもできます。
韓国では、インターネットの利用や電子決済の発達によりネットショップを利用する人が多い傾向があります。
日本では韓国マーケットでの転売をやっている人がまだ少ないため、ライバルも少なくおすすめとなっています。ライバルが少ないことで、商品の差別化をするノウハウなどが少なくてもできるでしょう。
おすすめの韓国マーケットは、韓国で人気の「クーパン(coupang)」「11番街」「MySmartStore(マイスマートストア)」です。
ヤフオク(Yahoo!オークション)やメルカリなどで、アカウント停止のリスクを負って販売するよりもずっと賢く効率的です。
韓国輸出で無在庫販売する方法やクーパンの利用方法については、詳しく解説した記事があります。ぜひチェックしてください。
(関連)【韓国輸出】初心者にもおすすめ、盲点をついた無在庫物販を紹介
(関連)【日本進出】クーパン (Coupang)とは?無在庫で出品できる注目のECサイトを紹介
無在庫販売禁止のプラットフォーム
いくつかのプラットフォームでは、無在庫販売が禁止されています。どこが無在庫販売禁止なのか、事前に確認しておきましょう。
ヤフオク(Yahoo!オークション)
ヤフオク(Yahoo!オークション)は出品手数料がかからないことが魅力です。
少数の商品を販売するだけなら出品手数料は気にならないかもしれませんが、商品数が増えてくると少しでも利益を大きくすることを考えるようになります。
そのため、ヤフオク(Yahoo!オークション)のような出品手数料がかからないサービスは貴重なのです。
ただしヤフオク(Yahoo!オークション)は、規約で明確に無在庫販売禁止となっています。無在庫販売をヤフオクでするには、注意が必要です。
(参考)Yahoo!オークションガイドライン細則(※別タブで開きます)
(公式サイト)Yahoo!オークション(※別タブで開きます)
メルカリ
メルカリは日本では知らない人はいないくらい、有名なサービスです。
若年層を中心に多くの人が使っているため、メルカリの市場は巨大になっています。
AmazonなどのECサイトでは取り扱いをしていないような商品でも、販売できるのも魅力的です。
ただし、ヤフオク(Yahoo!オークション)と同じく、メルカリも規約で明確に無在庫販売禁止となっています。
メルカリでは、「手元にない商品の出品は禁止」と規約ではっきりと明示しています。
商品が手元にないことで、問い合わせの対応や配送の遅延などのトラブルを避けるためです。
また、他のECサイトから購入者に直接商品を発送することや配送代行の利用も禁止されています。
メルカリで無在庫販売をする際には、注意して行うようにしてください。
(参考)手元にない商品の出品やECサイト等から直送すること(禁止されている行為・出品物) - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ(※別タブで開きます)
(公式サイト)メルカリ(※別タブで開きます)
上記のように伝えてきましたが、メルカリshopsでなら無在庫販売が可能です!
メルカリshopsでの無在庫販売や他の販売先については以下の記事でそれぞれ詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
(関連)メルカリの無在庫販売は禁止!バレる主な理由・アカウント停止のリスク
(関連)せどりの販売先はどこを選ぶべき?主な経路と手数料について解説!
無在庫販売で稼ぐためのコツ
無在庫販売で稼いでいくためには、いくつかのコツがあります。
特におさえておくべき4つの転売のコツを紹介します。
ベストな仕入れ先・販売先を選ぶ
どの仕入先・販売先を選ぶかで、売上も変わってきます。
仕入れ先と販売先をそれぞれ調査して、商品によって利益が出やすい場所を選んで利用してください。
仕入れ先を選ぶ際には、仕入れたい商品をどこで一番安く買えるかで選ぶとよいでしょう。仕入れ先は一つのサイトや会社の中から選ぶよりも、複数のサイトやサイトを比較しながら選ぶようにします。
安く仕入れることができれば、原価率を下げることもできるでしょう。
販売に利用するサイトにはそれぞれ特徴があります。販売先を選ぶ際には、どのような商品を取り扱っているのか、販売手数料などはどのくらいかかるのかなどを、確認しながら選ぶとよいでしょう。
また、利用する時期によっても条件が変わってくるため、あわせてリサーチしておいてください。
ギフト券やポイントを利用して仕入れる
Amazonで仕入れをするときは、Amazonギフト券を使うとよいでしょう。
アマテンというサイトでAmazonギフト券を購入することにより、額面よりも8~10%安く手に入ってお得です。
また、クレジットカードで仕入れれば、ポイントもたまり、ポイントで次回の仕入れを行うことも可能です。
大量仕入れを検討している人は、プライム会員になっておくのもよいのではないでしょうか。ポイントがたまっていくような、お得なサービスを積極的に利用しましょう。
ツールで効率化&リスク回避
ツールは無料から有料までさまざまなものがあり、転売で大きく稼いでいる人の大半は何かしらのツールを利用しています。
無料のツールでは、利用できる機能が制限されていることがありますので、無料の間にお試しで利用し、納得いけば有料プランに切り替えてみるとよいでしょう。
ツールを使えば出品時間の短縮になり、在庫切れのため発送できないという最悪の事態を避けることが可能です。また、Keepaのように入荷したい商品が値下がりをしたときに、通知してくれるサービスなどもあります。
良いツールと出会えるかどうかがビジネスの成功を左右すると言っても大げさでないくらい、ツールの活用が重要なのです。
おすすめはeBay無在庫輸出
これから無在庫販売に挑戦する場合、おすすめなのは「eBay無在庫輸出」です。eBay無在庫輸出をおすすめするには、以下の3つの理由があります。
- 海外輸出は無在庫販売と相性がいい
海外輸出は国内での販売に比べ商品が届くのに時間がかかります。発送までに日数が必要な無在庫販売でも購入者に「遅いな」と思われにくいです。 - 日本製品はeBayで人気がある
日本製の商品やアニメなどに代表される日本文化由来のアイテムは、eBayで人気が高いことで有名です。
例)カメラ、時計、ゲーム機、トレーディングカードなど - 在庫管理ツールでリスク回避できる
無在庫販売最大のリスクは、商品を受注したのに仕入れられなかったという「在庫切れ」が問題になることです。
物販総合研究所では「Sekai Pocket(セカイポケット)」という独自ツールを開発しています。在庫切れになったら自動で出品を取り下げてくれる機能など、仕入れ先の監視ができて安心です。
eBayは世界190か国・1億人を超えるバイヤーと取引が可能なため、無在庫販売の可能性がぐっと広がるでしょう。
(関連)eBayの在庫管理ツールを徹底比較!無在庫販売を成功に導く秘訣とは?
無在庫販売に関するよくある質問
販売するプラットフォームによっては規約違反になることもあり、無在庫販売に不安を感じる方も多いかと思います。
無在庫販売に関するよくある質問を集めてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
無在庫販売は違法ですか?
無在庫販売は販売するプラットフォームによっては公認されている場合もあり、違法と言うわけではありません。
ただし、商品を持たずに販売するため、注文が入った後に仕入れや発送がスムーズにできないことがあります。
もし商品を用意できずに取引をキャンセルすると、購入者から「約束が守られていない」として損害賠償を求められる可能性もあるので注意が必要です。
無在庫販売とドロップシッピングの違いは何ですか?
無在庫販売はあらかじめ商品を仕入れて用意しておくのではなく、商品の注文を受けてから仕入れを手配する販売方法です。
常に在庫を持たずに運営できるので初期コストを抑えられ、不良在庫を持たずにすむなどのメリットがあります。
無在庫販売の販売方法の一種にドロップシッピングがあります。在庫を持たず、注文を受けてから仕入れ先に連絡し、購入者に直接発送してもらう方法です。
ドロップシッピングの仕組みについては、詳しく解説した以下の記事も参考にしてください。
(関連)ドロップシッピングとは?仕組みや失敗しないためのコツ、売れる商品を紹介
在庫を抱えずに物販をするにはどうすればいいですか?
売れずに残った在庫を抱えたり、規模を広げて大量の在庫を管理する手間がかかったり、ネットショップの運営に在庫の悩みは絶えません。
けれども、無在庫販売ならば、売れてから仕入れを行うので仕入れた商品が不良在庫として残ってしまう心配がないのがメリットです。
無在庫販売は、仕入れ先や発送方法などによって以下のような販売方法もあります。
【在庫を持たない販売方法】
方法 | 特徴 |
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ドロップシッピング |
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メーカー直送 |
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利用する仕入れ先や販売先によっては、「ドロップシッピング禁止」などの規制がある場合やメーカー直送できる商品が限られている場合もあるので、契約前によく確認しましょう。
無在庫転売で効率的に稼ごう!
無在庫転売は、在庫を持たずに販売をする方法なので、少ないリスクで始めることができます。
初心者の場合はいろいろと不安もあるかもしれませんが、無在庫転売のやり方をしっかりと学べば、高い確率で利益を出すことが可能です。
無在庫転売の基礎からおさえるべきコツまでを解説しているこちらの動画↓もチェックしてみてください。
せどりで稼ぐ方法については、以下の記事を参考にしてください。