ヤフオクアフィリエイトって?現在は?
最初に、ヤフオクアフィリエイトの基本的な仕組みと、これまでに行われてきた、ヤフオクアフィリエイト案件の終了や、復活の経緯について整理しておきましょう。
ヤフオクアフィリエイトの仕組みとは?
ヤフオクアフィリエイトの仕組みは、一般的なアフィリエイトとやり方は同じ。
一般的なアフィリエイトというのは、アフィリエイト商品をブログなどで紹介し、そのブログを見た人が成果条件を満たす行動を取ることで、紹介者に報酬が支払われる仕組みです。
ヤフオクアフィリエイトの場合は、
- ブログ等でYahoo!オークション出品アイテムをアフィリエイトリンクで紹介
- Yahoo!オークション出品記事を見た人がアフィリエイトリンクから入札に参加
- 無事落札
- 紹介者への成果報酬発生
といった流れで紹介者に報酬が発生するのです。
ヤフオクアフィリエイトのサービス終了と復活
ヤフオクアフィリエイトは「オークションアフィリエイト」とも呼ばれ、開始当時はネットニュースなどである程度の注目を集めましたが、残念ながら2021年現在は、あまり活発とは言えない状況です。
【2015年】Yahoo!アフィリエイトのサービス終了
スタート当初、ヤフオクアフィリエイトは、Yahoo!が運営する「Yahoo!アフィリエイト」と国内大手ASPの「バリューコマース」が、そのサービスを提供していました。
ところが、2015年3月31日に、Yahoo!が「Yahoo!アフィリエイト」のサービスを終了させたのと同時に、ヤフオクアフィリエイトの提供も終了となったのです。
一方、バリューコマースではヤフオクアフィリエイトを継続。Yahoo!アフィリエイトでは、サービス終了に伴い、バリューコマースでの引き続きのアフィリ利用を促していました。
【2016年】バリューコマースでもヤフオクアフィリエイト終了
Yahoo!アフィリエイトのサービス提供終了で、バリューコマースに一本化されたヤフオクアフィリエイトですが、その翌年、2016年3月31日にはバリューコマースでもヤフオクアフィリエイトが終了となりました。
Yahoo!アフィリエイト終了からたった1年でバリューコマースでも提供終了となり、がっかりしたアフィリエイターもいたでしょう。
なお、バリューコマースが終了を発表したのはヤフオクアフィリエイトのみ。Yahoo!ショッピングでのアフィリエイトは現在、2021年10月時点も利用可能となっています。
【2018年】Live!Adsでヤフオクアフィリエイト再開
Yahoo!アフィリエイトが終了し、バリューコマースでも扱いが終了、一度はヤフオクアフィリエイトが完全に終了しました。
ところが、2018年10月18日「Live!Ads(ライブアズ)」というASPがヤフオクアフィリエイトの再開を発表したのです。
Live!Adsでのヤフオクアフィリの成果となるのは、アフィリエイト広告経由で入札され、落札が成立した時点。ヤフオクアフィリ報酬は、0.46%~(税込0.5%~)です。
ヤフオクへの出品や自己入札は対象外。その他にも一部カテゴリが対象外として設定されています。
ということで、現在ヤフオクアフィリエイトはASP「Live!Ads」で利用することができます。
→ Live!Ads
ヤフオクアフィリエイトの今後は?
ヤフオクアフィリエイトについて、これまでの経緯が理解できたところで、今後どうなっていくのか、取り組みを検討すべきか、ASP「Live!Ads(ライブアズ)」の情報とともに見ていきましょう。
Live!Adsというのは、あまり聞き慣れないASPかもしれません。株式会社ライブアズという企業が運営するASPです。
Live!Adsを経由して掲載することのできる広告は、基本的にヤフオクとYahoo!ショッピングのみ。Live!Adsでヤフオクアフィリエイトを利用する際には、広告を掲載するサイトへの事前審査が必要です。
報酬も税込0.5%と非常に低いので、ヤフオクアフィリエイトをどうしてもやりたい、という方はそう多くはないでしょう。
ただ、その分ライバルは少ないので、取り組む価値はあるかもしれません。Live!Adsでは、ヤフオクアフィリエイトと合わせてYahoo!ショッピングも提携できるので、両方取り組むことで成果がアップする可能性もあります。
Yahoo!ショッピングはAmazon、楽天と並ぶ国内3大ECサイトとして知られており、一定数の利用者が見込めるからです。
例えば、アフィリエイターにはお馴染みの「カエレバ」や「Rinker(リンカー)」などのツールを使ってAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングの3つの誘導先を設置すると、読者の利便性もアップします。
Yahoo!ショッピングのアフィリエイトであれば「バリューコマース」や「もしもアフィリエイト」でも提携可能ですが、ヤフオクアフィリエイトとYahoo!ショッピングの両方提携できるのは、Live!Adsだけです。
アフィリエイトに潜むリスク
ヤフオクアフィリエイトの事例からも分かる通り、アフィリエイターというのは、いつ何時、収入源を失うことになるかわかりません。
ここから、アフィリエイターにとって悩ましい「収入激減」となる主なパターンを見ていきましょう。
ブログサービスの規約変更
近年は、自分でサーバーを契約、独自ドメインでサイトを運営している人が増えていますが、無料ブログサービスを利用してアフィリエイトに取り組んでいる方もいるでしょう。
無料ブログサービスの場合は、ブログ運営会社の利用規約変更や方針変更で影響を受けることがあります。
例えば、アフィリエイトOKの無料ブログサービスが、規約変更でアフィリエイト全面禁止となる可能性もあるのです。
利用規約に違反する行為があれば、運営会社からペナルティとしてブログを突然閉鎖されるリスクもあります。また、利用規約などの変更がなくても、ブログサービス自体が終了する可能性もゼロではありません。
例えば、ヤフーが13年間に渡り運営していた「Yahoo!ブログ」は、アフィリエイトOKでしたが、2019年12月15日でブログサービスを終了しています。
こうした事例は運営会社の経営状態や方針によって起こるため、利用者個人でどうにかできる問題ではありません。
できるだけ運営に左右されない、独自ドメインでのサイト運営者が増えているのも納得ですね。
ASP案件の終了
アフィリエイト案件は、ある日突然終了することもあります。好調に報酬が発生していたとしても、案件が終了すればその収入はゼロになります。
利用しているASPと広告主が提携を終了する、というのはよくあることなのですが、その案件で稼いでいるアフィリエイターにとっては大打撃。
その案件専用に作成したページであれば、別の案件のリンクに貼り替えるのも難しいでしょう。
これは独自ドメインで運営しているサイトでも、防げるものではありません。
Googleアルゴリズムのアップデート
Googleアルゴリズムのアップデートも、アフィリエイターにとって大きなリスクですね。
Googleアルゴリズムというのは、Google検索の結果表示される際の順位を決定するための、Google独自のルールのようなものです。
日本国内では、GoogleとYahoo!が2大検索エンジンとして利用されていますが、どちらの検索でもGoogleのアルゴリズムが適用されているため、アップデートの影響は非常に大きいのです。
アフィリエイターにとって、自分のサイトが上位表示されるかどうかは、売り上げに直結する重要な要素のひとつ。検索結果で1つ順位が変わっただけでも、売り上げは大きく変わります。
例えば、あるキーワードで検索結果のトップに表示されていたサイトが、アップデートによって圏外に飛ばされることがあります。これがアフィリエイターにとって最も恐ろしい事態ですね。
検索で圏外となれば、サイトを見てくれる人はいなくなります。他からの流入が無ければ、アフィリエイト報酬がゼロになることもあります。
Googleアルゴリズムのアップデートによる影響は、扱っているジャンルなどによって様々です。アップデートされてしばらく経過しないと、実際の影響もわかりません。Googleアルゴリズムのアップデートは定期的に行われるので、ハラハラしている方も多いでしょう。
アフィリエイトに必須!リスク分散
アフィリエイトで成功すれば、広告収入だけで生計を立てられる可能性も十分あります。
しかし、アフィリエイターにはリスクもあり、稼ぎ続けるためにはリスクへの備えも万全にしておきたいところ。
ここでは、アフィリエイトで必須のリスク分散について、おすすめの方法をご紹介します。
複数のブログを運営する
無料ブログのリスクについては先にお伝えしていますので、独自ドメインを使用したブログ運営を前提としてください。
そのうえで、広告の提携終了やGoogleアルゴリズムのアップデートを考えると、
- 複数のブログ運営
- 複数ジャンルでのサイト展開
の両方の対策が有効です。
1つの案件、1つのサイトに収入を頼っていると、その案件終了で報酬もゼロ。
たとえ複数のブログを運営していたとしても、全てが同じジャンルであれば、一斉にゼロになる可能性が高く、更に危険です。
複数のジャンルで複数のブログを運営していれば、ダメージの出るサイト・出ないサイトで、なんとか収入ゼロだけは避けられる可能性があります。
ある日突然、収入が途絶えるという恐ろしい事態を防ぐためにも、複数ジャンルで複数のサイトを運営していくことをおすすめします。
アフィリエイトでブログ以外の収入源を確保する
ブログのアフィリエイトだけで生活できるのは素晴らしいことですが、万が一に備えて、できればブログとは全く異なる収入源を確保しておくのが理想的です。
アフィリエイトと言っても、その手段はブログだけではありません。
- YouTubeアフィリ
- Instagramアフィリ
- Facebookアフィリ
- Twitterアフィリ
- メルマガアフィリ
- リスティング広告
このように、様々な方法があります。
特に、SEO頼みのブログで、Googleアルゴリズムのアップデートに怯える人は、こうした収入源をプラスしておくと安心です。
アフィリエイトの将来性は?
ヤフオクアフィリエイトの事例もそうですが、ブログ運営でも収入激減のリスクがあり、今後アフィリエイトに取り組むのに不安を感じたり、将来性を疑う方も少なくないはず。
これから先、アフィリエイトはどうなっていくのか、その将来性について考えてみましょう。
【2021年】アフィリエイト市場規模は拡大傾向
「アフィリエイトは終わった」という声も多く耳にしますが、市場自体は成長を続けています。
矢野経済研究所による2020年市場調査によると、コロナウィルス感染拡大により、伸びた企業、縮小した企業があるものの、アフィリエイト市場は右肩上がりで推移するものと予測されています。
→ 矢野研究所によるアフィリエイト市場に関する調査結果(日本経済新聞)
CMなど多額の費用を必要とする広告宣伝が難しい中小企業は特に、費用に無駄のない成果報酬型を好む傾向にあります。自社でメディアを運用する必要もなく、リソース的にもアフィリエイトは選択しやすい手段となっているのでしょう。
企業のニーズがあるということは、アフィリエイトでまだ稼げるチャンスもあるということですね。
ただ、最近では誇張広告や回数縛りなどの問題で、トラブルも多発しており、アフィリエイト広告の規制見直しも行われています。不安材料がないわけではありません。
稼げるアフィリエイターがやっていること
アフィリエイト市場に将来性があるとはいえ、Googleアルゴリズムのアップデートや、アフィリエイト広告への規制強化などの不安もあります。
以前のように、誰でも簡単にアフィリエイトで稼げるという時代ではありません。
アフィリエイトの広告収入で安定した利益を出すためには、それ相応の知識や技術、努力も必要です。
しかし、稼げるアフィリエイターが特別なテクニックを駆使しているかというと、意外とそうでもないのです。
むしろ愚直に、読者が必要とする情報をわかりやすく丁寧に、そして誠実に伝えているだけ。
Googleアルゴリズムアップデートの傾向を見ても、今後は内容の充実した、より質の高いサイトが求められます。アフィリエイトを成功させるためには、読者の気持ちに寄り添い、良質なコンテンツを積み上げることが大事です。
アフィリエイトにはまだまだチャンスあり!
ヤフオクアフィリエイトはどんどんと縮小され、Live!Adsで復活はしたものの、それほど積極的に利用されていない、というのが実情です。
ただし、ライバルは少ないので、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
2021年、アフィリエイト市場は今後も拡大傾向にあり、質の高いコンテンツを作ることができれば、収入に繋がる可能性が十分にあります。
ただし、アフィリエイトにはリスクもありますので、対策は必須です。読者に喜ばれる質の高いコンテンツで、アフィリエイトを楽しく進めていきましょう。