ブックオフや古着屋で仕入れた古着を転売する方法
古着を仕入れて転売する際には、仕入れる商品を事前にリサーチしておくことが重要です。
しかし、古着の場合はバーコードをスキャンするなどの方法を使うことができないため、リサーチが難しいジャンルといえます。
そのため、古着の転売にはある程度目利きを駆使して売れそうな商品を見定めるスキルが必要となります。
まずは最寄りの古着屋で仕入れることからスタートしながら、売れる服・売れない服を見極めて経験を積んでいきましょう。
初心者が古着の価値を判断するのは難しいもの。
自分の売ろうとしている商品の平均価格を知りたい時には、フリマアプリで販売済み商品を検索して平均価格を割り出す方法がおすすめです。
また、今はどんな服が売れていて、どんな服が売れていないのかという最新トレンドについての知識、古着がだいたいどのくらいの値段で販売されているのかという市場の情報をしっかりと把握しておくことも大切です。
古着屋で仕入れをするメリット・デメリット
次に、古着屋で仕入れをする際のメリットとデメリットを紹介していきます。
仕入れは安い？古着屋で仕入れをするメリット
古着屋で仕入れをする主なメリットは以下の通りです。
・仕入れ値が安い
古着には決まった定価が存在せず、有名ブランドの衣類が1000円以下で購入できることも珍しくありません。
また、古着屋やリサイクルショップでは定期的にセールも開催されているため、そうした時期にはさらに安価で商品を仕入れることができます。
さらに、人気ブランドの洋服などの需要が高い商品は売り出してすぐに仕入れ値の2倍、3倍で売れるケースも多いのです。
少額で転売を始めてすぐに利益を上げたいという人にとって、古着は挑戦しやすく稼ぎやすいジャンルといえます。
・利益率が高くなりやすい
古着は仕入れ単価が安いため、転売ビジネスの商品の中でも20％などと高い利益率を得ることが可能です。
一見、利益率20％は低く思えるかもしれませんが、ネットを利用した転売での利益率は10％以下のものが多いといわれています。
古着はほかのジャンルに比べて高い利益率を得られるジャンルなのです。
・送料を抑えられる
古着を転売する場合、ネットストアから直接購入者に送るといった方法ではなく、ほとんどの場合は自分自身で梱包作業をして商品を届けることになります。
冬物の衣類を例外として、Tシャツなら200円以下、トップスやボトムスなども500円以下など、衣類は安い送料で発送することができます。
他ジャンルでは送料が1000円以上かかるケースも少なくありませんが、古着は経費を抑えて、より利益を確保できるジャンルであるいえるでしょう。
・季節に左右されず、安定して仕入れができる
専門の古着店やリサイクルショップのチェーン店など、古着を取り扱う店は全国各地にたくさんあり、仕入れができない時期がほとんどありません。
また、洋服は一年中売れる商品のため、いつでも一定の需要があり転売のジャンルとして高い安定性があります。
仮に商品が売れ残ったとしても、次のシーズン（季節）まで持ち越せばまた同様の価格で売れるチャンスが巡ってきます。
・不良品を仕入れる可能性が低い
家電やゲームといった転売の他ジャンルでは、不良品や故障品を仕入れてしまうリスクが常にあります。
また、動作不良がないかどうかをチェックするなどの確認作業にも時間を取られてしまいがちです。
古着であれば、仕入れる時に目立つ汚れやしみがないかどうかなど、見た目の状態をチェックするだけで簡単に商品を確認できます。
適切な保管さえすれば、仕入れ後に商品がダメージを受けるなどのリスクもほぼありません。
古着屋で仕入れをするデメリット
古着屋で仕入れをする主なデメリットは以下の通りです。
・売れるまでに時間がかかるため、在庫を保管しておく必要がある
古着の転売で利益を出そうとすれば、やはりそれなりの商品数が欠かせないため、在庫を抱える必要があります。
一点一点の仕入れ値は安価でも、在庫を数百着保管するとなるとある程度の資金や保管スペースが必要となり、負担がかかってしまいます。
ただし、他ジャンルの大型商品と比べてスペースがいらないため、コンパクトに保管すれば自宅でも一定の在庫を管理することができます。
在庫を保管する際は、虫食いや汚れなどで商品が傷んでしまわないよう、注意が必要です。
・写真撮影が簡単ではない
ネットで転売する場合、商品それぞれの写真を撮影する必要があります。
商品一点につき数枚の写真を撮らなければいけないため、撮影作業を負担に感じる人は少なくありません。
また、売るためには綺麗に見えるよう気を使いながら撮影しなければならず、それなりの労力やスキルが必要となります。膨大な撮影量に慣れるまでは時間がかかるかもしれません。
・出品や発送に手間がかかる
写真撮影だけでなく、商品が売れる度に梱包したり、コンビニや郵便局へ行って発送したりといった作業にも手間がかかります。
・ライバルが多い
古着の転売は人気の高いジャンルのため、同じような商品を出品するライバルも少なくありません。
特に、人気ブランドはライバルが多いため、あえて需要が少なめのノーブランド品を専門に扱う人もいるほどです。
古着を転売する際は、いかにライバルとの差別化を図るかが重要といえるでしょう。
掘り出し物も見つかる！古着の仕入れ先【ブックオフなどの店舗・ネットなど】
次に、古着の仕入れができる主な古着屋を紹介します。
【実店舗】
・ブックオフ
古本のイメージが強いブックオフですが、実は古着も数多く取り扱っている店もあります。
ブックオフには、家を片付けるために大量に持ち込まれた服が格安で売られており、さらに子供服なら一着100円セールなども頻繁に行われています。
・セカンドストリート
メンズ、レディースはもちろん、アクセサリー、キッズ、日用品などを幅広く取り扱っており、最新のものから生産が終了したものまで、年代もさまざまな商品を手に入れることができます。
全体的に買取価格が安めのため、その分販売価格も安い傾向があります。
また、1〜2カ月に一度と頻繁にセールが開催されている点も魅力のひとつです。
・トレジャーファクトリー
大型総合リサイクルショップならではの充実した品揃えが魅力。
系列の中でも古着専門の「トレファクスタイル」には状態の良い古着が多く、セール時にはそれらを格安で仕入れることが可能です。
・キングファミリー
衣類だけでなくアクセサリー、バッグ、靴なども充実しているのが大きな特徴です。
毎日大量に入荷される中から掘り出し物を見つけることもでき、リピーターの多い店として知られています。
・オフハウス
商品数は豊富なものの、ノーブランド品を多く扱っており、初心者向きではないといわれています。
【ネットショップ】
・ヤフオク
利益を上げやすい商品が多く、古着の転売を行う人に人気の高いオークションです。
即決価格のもの以外は入札制度ですが、1円スタートの商品であれば安値で落札できることもあり、費用を抑えつつ仕入れることができます。
個人だけでなく卸売業者の出品も多いため、卸の商品を安く仕入れられるケースもあります。
利用者の年齢層が高めのため、比較的トラブルが少なく、利用しやすい環境が整っています。
・メルカリ
不用品を早く処分したいユーザーが相場より安値で商品を出品しているケースが多く、さらに交渉次第で値下げに応じてもらえる場合もあるため、商品を安く仕入れやすいフリマアプリです。
商品探しの際は、値段設定が格安のユーザーをフォローするなどの方法がおすすめです。
古着屋やブックオフで買う洋服の転売に許可は必要？
古着屋で商品を仕入れて転売する際、許可が必要なのかどうかについては、気になるポイントなのではないでしょうか。
基本的に、販売目的で古着を仕入れる場合には古物商許可証が必要です。
一度人の手に渡った洋服も古物とされるため、許可なしでの転売はできません。
古物商許可は中古品市場に盗品が紛れ込むのを防止するための制度で、法人登録をしていない個人での転売だとしても許可なく仕入れをすれば逮捕の可能性もあります。
実店舗だけでなく、古着を仕入れてフリマアプリで転売するなどネット上での古着の転売にも古物商許可証が必要です。
なお、古物商許可証が必要なのは転売目的で古着を購入する場合のため、逆にそれ以外の取引であれば許可を取る必要がありません。
たとえば、自分が着なくなった服や友人からもらった服を転売する場合は、転売目的で商品を買ったわけではないので古物商許可は不要です。
また、新品で購入した洋服をサイズが合わなかったため販売する場合も、洋服が古物とは見なされないため、古物商許可は必要ありません。
転売目的かどうか、古物かどうかが古物商許可が必要になるかならないかのポイントとなります。
ブックオフ・古着屋で仕入れて転売するための4つのポイント
最後に、古着を転売するためにおさえておきたいポイントを4つ紹介します。
ポイント1：仕入れのタイミング
古着はシーズン真っ只中によく売れ、反対にシーズンを逃すとほぼ売れなくなってしまいます。
そのため、仕入れのタイミングが非常に重要となります。
シーズンが近くなると仕入れ価格が高くなってしまうため、シーズン前に仕入れたり、シーズン時期ではない商品を仕入れるようにしたりするのが、仕入れ価格を安く抑える大きなポイントです。
たとえば夏場に冬物のアウターなどを仕入れれば、市場の半分以下の価格で手に入る場合もあります。
ただし、販売シーズンまでの保管期間が長くなる場合は、商品を傷めないように注意し、しっかりと管理しなければなりません。
ポイント2：幅広いジャンルを扱う
古着の転売においては、どうしても自分が好きだったり、詳しかったりするジャンルの洋服ばかりを仕入れがちですが、幅広いジャンルを扱うことが利益率アップにつながります。
最初のうちは自分の好みのジャンルの古着から扱っていき、徐々にさまざまなジャンルに視野を広げて高い利益を目指しましょう。
最初は「自分が好きだから売れるはず」と思い込みがちですが、購入する人の好みは千差万別。
パンク系、ロリータ系をはじめとするコアなジャンルも人気が高く、意外とよく売れています。
まずは試しに一枚、扱ったことのないテイストの商品を仕入れてみることから始めていきましょう。
だんだんと幅広いジャンルの服を見ていくことを通して、自分の好みではなく「売れる商品」を見つける心構えが身についていきます。
そのほか、ネットや雑誌などで最新のトレンドや需要を調査するなど、常にアンテナを張って売れやすい服の情報を得ることも売り上げアップに効果的といえるでしょう。
ポイント3：ブランド品を扱う
古着の中でもやはり人気が高いのは有名なブランド品です。
特にラルフローレンが仕入れやすく売れやすいブランドとして知られており、メンズ、レディース、キッズのいずれも人気が高くなっています。
そのほか、ナチュラルビューティーベーシックやany SiS（エニスィス）なども人気のブランド。
ただし、こうしたブランドのコピー品を転売すると違法になってしまうので、誤って仕入れてしまわないよう注意する必要があります。
一方、ユニクロやGU をはじめとしたファストファッションブランドは常に高い需要がありますが、利益率は低くなりがちです。
薄利多売でないと利益が確保できない傾向があるため、転売にはあまり向いていないといえるでしょう。
ポイント4：洗濯してから販売する
転売において必要不可欠なポイントは、商品をなるべくベストな状態で販売すること。
特に古着の場合、店頭に陳列されていた期間が長ければ長いほど汚れが溜まっている可能性が高いため、販売の前に、しっかりと洗濯をすることをおすすめします。
ひと手間かかりますが、きれいな状態で販売することによって、汚れやにおいを原因に取引後の評価を下げられるリスクを抑えることができます。
洗濯してきれいになった商品は、より早く売れるよう魅力的な写真を撮りましょう。
写真によって商品のイメージが大幅に左右されるため、適当な撮影ではせっかくの商品も売れにくくなってしまいます。
清潔感のある背景で、わかりやすく美しく撮影するのが基本。
また、さまざまな画像加工方法も取り入れれば、より良い写真に仕上げることができます。
ブックオフで掘り出し物の古着を安く仕入れて転売で稼ごう！
古着は、低価格で仕入れて高価格で販売できる魅力的な商材のひとつ。
洋服好きな人は多いため、市場が大きい分、転売で稼げるチャンスも広がっています。
古着の転売で稼ぐためには、まずはたくさんの古着を見て目を肥やしながら実績を増やしていくことが大切です。
今回の記事を参考にしつつ、利益アップを目指していきましょう。