スニーカーには、時がたつにつれて価値が上がっていくものや発売時から人気が高いものがあります。
スニーカーの知識が豊富な人ならば、転売で十分な利益を出せる可能性があります。
副業として注目されているスニーカー転売について、基本的なことから仕入先、メリットやデメリット、注意点や今後の展望について紹介します。
スニーカー転売は儲かる?現状を押さえよう
転売で儲けようとするためには、転売に向いている商品のジャンルを見つけないといけません。
スニーカーは消耗品であることと、コレクション性が高いことから転売で利益を得やすい商品といえるでしょう。
スニーカーが好きという人の中には、ほぼ毎日スニーカーを履くという人もいます。
防水処理を施したり、泥汚れに注意していても、履き続ければ確実にスニーカーはくたびれていきます。
いずれは、新品を購入する必要に迫られるでしょう。
なお、スニーカーは老若男女問わないデザインの靴なので、スニーカーを欲する人は非常に多いといえます。
常に需要があるため、消耗品であるスニーカーは転売に向いているのです。
また、スニーカーを高値で買ってくれるターゲットは、熱心なスニーカーのファンだけではありません。
日頃、スニーカーに興味がない人でもコレクション目的で購入したい人もいるでしょう。
芸能人がドラマで着用したスニーカー、有名モデルがInstagramにあげたスニーカーともなれば、一気にプレミア価格になることもあります。
スポーツ選手や人気企業とコラボレーションしたものも高値で取引されることが多いです。
新商品・限定品といったキーワードもコレクション欲を刺激してくれるでしょう。
このように、コレクション性の高さもスニーカーが転売に向いている理由の一つです。
転売するスニーカーの仕入れ先は?
転売するスニーカーの仕入先を紹介します。
最近では、発売とほぼ同時に、早い段階で転売市場にスニーカーが出回る傾向にあります。
まずは、目当てのスニーカーの情報を得たら、ただちに公式オンラインショップや抽選販売をチェックしましょう。
発売当初から大変、人気があるスニーカーもあります。友人や家族と協力して、人海戦術に頼るのが良いでしょう。
抽選では、申し込み数を増やすにつれ、スニーカーを入手できる確率が上がります。
また、実店舗で先着順で販売という場合は、スニーカーのファンに混じって行列に並んで待たねばなりません。
一人当たりの購入数に規定があることが多いため、ここでも人海戦術が有効です。グループで並び、多くのスニーカーを仕入れましょう。
ヤフオクなどのオークションサイトやメルカリなどのフリマサイトで仕入れをする方法もあります。
目当てのものが出品されたら通知がくるように設定しておけば、効率よく仕入れをすることができるでしょう。
人気のブランドやプレミアがつきそうな商品に絞って、仕入れをすることがおすすめです。
相場をチェックして購入価格を自分の中で決めておけば、高値掴みをすることを防げます。
転売で利益を出すためには、できるだけ安く仕入れなければなりません。
次第に値段がつりあがるオークション、最初に購入したもの勝ちのフリマサイトなど、仕入れルート別に戦略を練って動くことが大事です。
インターネットサイトで売れているものをチェックして、スニーカーの取り扱いが多い実店舗や、リサイクルショップを回って探し出すのもいいでしょう。
実店舗などで購入するメリットは、実際に品質を確認できる点です。
平日のクリアランスなど、安く購入できるチャンスがあれば、積極的に店舗を巡ってみましょう。
ほかにも、個人輸入をしたり、海外のお店で安く買い付けたりといった方法があります。
スニーカーを転売する方法は?
仕入れたスニーカーを転売する方法を紹介します。
まず、簡単な方法はオークションサイトやフリマサイトです。
これらのサイトは、仕入れをする人も転売する人も入り乱れています。
ヤフオク内で仕入れも転売も済ませる人もいます。
それぞれのサイトで転売そのものを禁止していたり、マナー違反とされていたり、工夫次第で違反とはみなされないなど、転売に関するルールが異なります。
転売されているとみなされたら、商品を削除されたり、アカウントが停止される場合もあるので、各サイトのルールをしっかり把握しておきましょう。
自分でネットショップを経営する方法もあります。
一から自分で立ち上げたサイトで転売したり、BASEなどに出店する方法もあります。
これらの方法では集客力がポイントになってきます。
SEOやリスティングの知識がある人やすでに多くの人に閲覧されているサイトを経営している人に向いている方法です。
ネットショップを経営すると、フリマサイトやオークションと比べて宣伝効果が期待できます。
例えば、BASEに出店すると、メルマガやクーポンを発行できます。
スニーカーを転売しつつ、お店が繁盛するよう試行錯誤するのは、ネットショップならではの楽しみ方といえます。
Amazonや楽天など、大手オンラインモールも検討しましょう。
大手のサービスになるほど、閲覧数が増えます。
大勢の目に触れることで購入される機会が増えるのです。
大手のネームバリューによる安心感も見逃せません。
また、転売が効率的になるサービスも活用しましょう。
例えば、Amazonマーケットプレイスでは在庫の保管・発送・返品を請け負ってくれるFBAというサービスがあります。
スニーカーは保管が難しく、かさ張るため、自宅で在庫管理するのは難しいでしょう。
手数料の負担は生じますが、売れ行きが見込めるのであれば、利用すると良いでしょう。
浮いた時間で仕入れにかける時間を増やせます。
転売向きのスニーカーはどれ?
スニーカーを転売するならどんな商品が良いのかについて紹介します。
コラボ商品などのレアなスニーカーは高値が付きやすい
レアなスニーカーを新品で手に入れることができれば、プレミア価格で転売できる可能性があります。
販売時から入手困難で人気のあるコラボスニーカーなどはすぐに定価の何倍もの価格で転売できてしまうようなものも存在するのです。
ただ、人気モデルやコラボスニーカーは、数量限定であることが多いため、店舗で行列に並んだり、抽選販売に参加するなどして仕入れをしなければなりません。
NIKE(ナイキ)やSupreme、adidas(アディダス)などの有名ブランドのコラボや、有名アーティストとのコラボの限定スニーカーが特に人気があります。
中古でも人気モデルは売れる
人気モデルであれば、たとえ中古商品であっても需要が安定しているので、利益を出せる可能性があります。
NIKE(ナイキ)のエアージョーダンやエアマックスは昔から人気のあるモデルで、中古でも高値で取引されることが多い商品です。
また、テレビや映画などで有名人が履いていたなどの理由で、古いモデルの人気が上昇することもあります。
スニーカーの知識のあまりない人が不用品としてフリマアプリやオークションなどで低価格で出品していたりする可能性があるので狙い目です。
海外のスニーカー転売サイトの「GOAT」や「StockX」などでは、日本限定で人気のモデルのスニーカーを安く仕入れることができる可能性があるので、チェックしてみるのもおすすめです。
転売で売れるスニーカーのサイズは?
スニーカーの購入をする人にとっては、自分に合ったサイズであることはかなり重要なことです。
スニーカー転売においても、サイズが1cm違うだけでも数千円~数万円も値段が変わることもある大事な要素となります。
売れるスニーカーのゴールデンサイズ
スニーカーにはゴールデンサイズと呼ばれる、一番売れやすく人気のサイズがあります。
小さいサイズや大きいサイズは売り切れが多く、一見人気のように見えますが、実際は需要が低く、そもそもの生産数が少ないだけで、ゴールデンサイズのほうが需要があり、それだけ生産量も多くなっています。
メンズスニーカーにおけるゴールデンサイズはは26.5~27.5cm、レディーススニーカーでは23.5~24.5cmといわれています。
スニーカー転売のメリット
数あるアイテムの中で、転売するのにスニーカーを選ぶメリットを紹介します。
一つはコレクション性の高さです。
コアなスニーカーファンをターゲットにすれば、多少割高な値段であっても転売できる可能性があります。
希少価値が高いスニーカーは、自分で値段を決めて売るフリマサイトよりも、オークションサイトの方が利益が見込めるでしょう。
過去には、「エアマックス狩り」という強奪事件が起きたこともあるくらい、希少価値があるスニーカーは人気があります。
また、スニーカーに対する知識に自信がない人にとってはスニーカー転売は手を出しにくい分野であるため、参入者が少なく競争が激しくならないというのもメリットです。
流通しているスニーカーの中には精巧につくられた偽物が混じっており、間違って購入する可能性があります。
実店舗で購入するのならまだしも、フリマサイトやオークションで入手する際に、本物かどうかハラハラする人は多いでしょう。
中古のスニーカーを適切に保管したり、手入れしたりというのも素人にはハードルが高いのです。
スニーカー転売のデメリット
利益率が高く、競争相手が少ないとされるスニーカー転売には、デメリットもあります。
まずは、スニーカーを扱うための商品をよい状態に保つための正しい知識や技術、有名ブランドの偽物かどうかの目利きを身に付けるのが難しいことが挙げられます。
スニーカーを仕入れる際には、インターネットを利用する人は多いでしょう。
さまざまな商品を見つけることはできても、本物であるか、確かに希少価値があるのか、保存状態はどうかなど悩むことは多々あります。
正しい知識がないと利益が出ないばかりか、偽物を仕入れて転売する恐れもあります。
売れそうな値段を決めるだけでも最初のうちは時間がかかるでしょう。
どんどん新しい商品が出てくるので、日々の情報収集も欠かせません。
安いスニーカーを求めて海外で仕入れを行う人もいるでしょう。
海外買い付けが大変というのもスニーカー転売のデメリットです。
希少価値が高いスニーカーを見つけるためには、現地のスニーカー販売店などに人脈がないと難しいでしょう。
情報が遅ければ、タッチの差でライバルに買い占められることもあります。
また、スニーカーを大量に仕入れることができても、かさばるスニーカーを抱えて何店舗も巡るのは大変です。
明らかな大荷物のため、狙われて強奪される恐れもないとは言えません。
スニーカー転売は合法?
スニーカーの転売自体は合法です。
スニーカーという商品を売ることは違法ではなく、転売という行為も合法です。
ただし、スニーカーに限らず、継続して転売活動を行うには、中古品を売買することを許された証である「古物商許可証」が必要になります。
オークションやフリマサイトでスニーカーを販売している人は多いですが、不用品を売るだけでは古物商許可証は必要ありません。
同じモデルのスニーカーを複数出品していたり、短期間での出品数が多かったり、継続的にスニーカーの出品があったりなどといった活動があれば、転売を疑われる場合があります。
古物商許可証がない状態で転売していたとなると、逮捕の可能性もあるので、注意しましょう。
スニーカー転売をするなら古物商許可証を取得しておくべきです。
古物商許可証は、警察署で申請します。
古物商許可申請書を警察署で入手し、身分証明書や住民票などの書類と手数料1万9000円が必要です。
古物商許可証の担当者がいないと手続きができない場合もあるので、電話で担当者がいる時間帯を調べてから手続きに行くと良いでしょう。
スニーカー転売の注意点1:並行輸入品を見抜く
スニーカーを転売するには、注意しなければいけない点があります。
一つは並行輸入品を見抜くことです。
並行輸入品とは、正規代理店を通さずに輸入され、販売されている商品のことで、個人輸入だけでなく、海外で購入したものも対象になります。
商品自体は本物なので、並行輸入品を販売・購入しただけでは問題ありません。
実際に並行輸入品は正規のものと比べて価格が安いため、転売目的などで買われることも多くあります。
ただし、並行輸入品と明記しなかったり、正規輸入品と偽ってスニーカーを転売したりすると、購入者からクレームを受けたり、フリマサイトなどからペナルティを受ける場合があります。
並行輸入品を転売するうえで問題になるのは、購入した人が正規のサービスを受けようとした時です。
並行輸入品には保証書がついていないことが多く、修理に対応してもらえないことがあります。
さらに、並行輸入の段階で、いくつもの代理店が介在することも多く、偽物を紛れ込ませてある場合もあります。
スニーカー転売の注意点2:偽物を見抜く
安さが魅力的にうつる並行輸入品の中には、偽物が紛れ込んでいることが多くあります。
本物を手に取って確かめられないインターネットでは、わざと偽物を売りつける出品者もいます。
極端に安い価格であったり、出品者の評価が少ない、または、悪い評価が目立っている場合には偽物を疑うようにしましょう。
保証書やタグの有無など、不安な点は出品者に確認しておくのが無難です。
写真の画質が悪かったり、商品説明の文脈がおかしいなど、偽物を見抜くポイントはいくつかあります。
希少価値が高く、人気があるスニーカーほど偽物が多く作られています。
本物と見比べないと、違いが判らないような精巧な偽物もあります。
スニーカー本体だけでなく、タグや箱、スニーカーを包んでいる紙まで本物同様の偽物もあります。
十分、気を付けていても偽物をつかまされることもあるでしょう。
もし、偽物だと知りながらも利益を狙って転売すると、詐欺罪に該当し処罰されてしまうので、絶対に転売してはいけません。
スニーカー転売の未来はどうなる?
スニーカー転売は、今後、ますます過熱していくと予想されています。
スニーカーなどの転売プラットフォーム「StockX」では、誰もが適性価格でスニーカーを購入できるようなシステムが構築されています。
販売されているスニーカーは、プロの鑑定士が本物だと鑑定したものばかりです。
フリマサイトやオークションでありがちな、偽物ではないかという疑いを抱くことなく安心して購入できるでしょう。
購入したいスニーカーの価格変動や、過去の取引履歴を確認できるため、極端な高値で購入することを避けられます。
従来のフリマサイトやオークションでは、商品が本物だという鑑定結果がありません。
また、販売側と購入を希望する人が直接、やり取りをするため、トラブルが発生することもありますが、StockXではそのような心配はないのです。
今後はスニーカーメーカーが専用のチップを商品に埋め込み、偽物との見分けが容易になるという意見もありますが、かわりに過去に流通したスニーカーを対象とした偽物が出回りやすいと予想されています。
鑑定の必要性はより高まっていくでしょう。
各スニーカーのメーカーの中には、転売プラットフォームと協力する動きもあります。
ネットとSNSでよりスニーカーに関する情報を得やすくなった現在、スニーカーの転売市場はどんどん賑わっていくと考えられるでしょう。
スニーカーへの知識を深めて転売で儲けを出そう!
スニーカー転売では、スニーカーに対する十分な知識が必要です。
知識が不足していると偽物を仕入れたり、スニーカーの適正な管理ができなかったりします。
日々新しい商品が生み出されるスニーカーなので、常に新しい情報が必要です。
高い利益を得られるスニーカーを獲得するために、日々勉強していきましょう。
「物販総合研究所」では最新の情報を提供しています。ぜひ問い合わせてみてください。