雑誌せどりを理解しよう
そもそも、雑誌せどりとはどのようなものなのでしょうか。
特徴やメリット・デメリットについて詳しく内容をチェックしていきましょう。
雑誌せどりの特徴
雑誌せどりとは、その名前の通り雑誌を仕入れて売り、利益を得るというものです。
仕入れる雑誌の種類には、さまざまなものがあります。
具体的には、「新品の雑誌」「中古の雑誌」「付録付きの雑誌」などです。
これらの雑誌は、販売している状態によってそれぞれ仕入れ先が異なります。
新品の雑誌の場合、「コンビニ」「本屋」「ショッピングモール」などで仕入れを行うのが一般的です。
一方、中古の雑誌の場合は、一般的にブックオフなどで仕入れを行います。
また、このような場所以外でも、仕入れを行うことが可能です。
例えば、音楽関連の雑誌であれば「楽器店」、手芸関連の雑誌であれば「手芸屋」などで仕入れを行える場合があります。
このように、雑誌の仕入れは幅広い店舗で行えるのが特徴です。
また、雑誌せどりは仕入れた本を「読んでから販売できる」のも大きな特徴といえます。
カメラや家電などを仕入れて売る場合、販売前に使用すると、何らかのトラブルが生じて故障してしまう可能性もあります。
その点、雑誌はカメラや家電のように、壊れて販売できなくなるというリスクがありません。
仕入れた本を丁寧に扱って読み終えてから、ユーザーに販売できます。
雑誌せどりは知識と利益の両方を得られる、一石二鳥のビジネスといえるでしょう。
新品の雑誌を仕入れた場合は、主に「Amazon」へ出品することになります。
これは、出品した商品を「ユーザーに見つけてもらいやすい状態」にするためです。
転売をする際、メルカリやヤフオクなどに商品を出品する人も多くみられます。
しかし、メルカリやヤフオクの場合、ほかの商品に自分の出品したものが流されてしまい、検索されにくくなる場合があるため、注意が必要です。
このような理由から、新品の雑誌を出品する際は、Amazonを活用するのがおすすめです。
雑誌せどりをするメリット
雑誌せどりをするメリットには、以下の5つが挙げられます。
1つ目は「低資金でせどりを始められる」ことです。
せどりを始める際、頭を抱える人も多いのが「資金」に関する問題です。
家電などのせどりをする場合、商品そのものの単価が高く、まとまった資金を用意しておく必要があります。
大きなお金が動くことになるため、せどり初心者のなかには敷居の高さや不安を感じてしまう人もいるでしょう。
その点、雑誌せどりなら、1冊あたり108~110円というような低資金で仕入れを行えます。
金銭的な負担が少なくリスクも低いため、せどり初心者にもおすすめです。
2つ目は「利益率が高い」ことが挙げられます。
雑誌は安く仕入れられることから、「利益率が低い」と考えられがちです。
しかし、実際にはきちんと雑誌の見極めを行えば、大きく稼ぐこともできます。
古い雑誌であっても、状態さえ良ければ高利益を生み出すケースもあるのです。
3つ目の「ライバルが少ない」ことも、雑誌せどりの魅力の一つです。
古い雑誌や絶版になっている商品は、そもそも入手することが難しい傾向にあります。
また、雑誌を仕入れるためのノウハウもあまり市場に出回っていないため、新規参入者やライバルが少ないのです。
ライバルが少ないフィールドでビジネスを展開できるのが、大きなメリットといえるでしょう。
4つ目は「商品の保存が楽」という点です。
せどりで多く取り扱われているCDやDVDなどの商品は、非常にデリケートです。
このような商品は保管状態に気を配らないと、ディスクやパッケージに傷がついてしまうおそれがあります。
一方、雑誌は雑に扱わなければ、大きな破損を招いたり、傷が付いたりする心配がありません。
本棚などにきちんと保存しておけば、汚れる心配もないでしょう。
せどりは在庫管理も重要な仕事の一つです。
その手間がかかりにくい雑誌は、非常に扱いやすく便利な商品といえます。
5つ目は「検品が楽」なことです。機械ものを取り扱う場合、ユーザーに販売する前に、正常に動作するかどうかを調べる必要があります。
そのため、検品の時間や手間がかかりやすいのです。
その点、本の場合は汚れや破れなどを検品するだけで済みます。
雑誌せどりのデメリット
雑誌せどりには多くのメリットがある一方、デメリットもあります。
主なデメリットは、以下の5つです。1つ目は「重量がある」ことです。
雑誌はそれなりの量を仕入れるとなると、そのぶん重くなります。
そのため、店舗で雑誌を仕入れる際に、手間がかかるケースがあるのです。
また、力に自信のない人が仕入れをする場合は、重さに耐えるのが大変な場合があるでしょう。
2つ目は「多売の必要性がある」ことです。
雑誌は1冊あたりの単価が安いため、ある程度の利益を確保するためには、どうしても多くの商品を販売する必要があります。
ただ、多売だと必然的に仕入れや販売をするための作業量が多くなるため、注意が必要です。
3つ目には「車がないと仕入れが難しい場合がある」ことが挙げられます。
自宅近くの店舗で仕入れを行える場合は、車がなくても雑誌の持ち運びに困らないかもしれません。
しかし、仕入れ先が自宅近くにない場合は、車がないと雑誌を持ち運ぶのが大変になってしまいます。
本格的にせどりを行う場合は、雑誌を仕入れたあとに、どのようにして持ち運ぶのか考えておくのが肝心です。
4つ目は「商品を探すのに苦労する可能性がある」ことです。
雑誌は商品数が非常に多く、どのようにリサーチすれば良いのかわからなくなるケースもあります。
特に、商品探しのコツをつかめていないせどり初心者の場合は、多大な時間がかかってしまうことがあるため、要注意です。
5つ目は「値下がりのリスクがある」という点です。
雑誌は売る時期やものによっては、販売価格が大きく変わることがあります。
万が一、値下がりをしてしまうと、利益が減って赤字になるケースがあるため気を付けましょう。
赤字を避けるためにも、価格が高騰しているうちに売り切る工夫を行うのが大切です。
雑誌をせどりするときの流れ
実際に雑誌せどりを行うときは、どのような流れになるのでしょうか。
一般的な流れについて見ていきましょう。
雑誌の仕入れ
雑誌せどりの流れとして、まずは「仕入れ」を行います。
その際、「せどりすと」や「モノレート」を利用するのも一案です。
せどりすとでは、Amazonで商品がいくらで売れているのかを確認できます。
モノレートは過去に商品がいくらで、どのくらいの量が売れていたのかをチェックすることが可能です。
これらをうまく活用すると、仕入れをよりスムーズに進めやすくなります。
また、仕入れのときは「シュリンク加工がされている商品」に注目するのが大切です。
シュリンク加工がされている新品未開封の雑誌は、高額での転売が期待できます。
仕入れの際は、シュリンク加工の雑誌を探してみるのがおすすめです。
さらに、「付録付きの雑誌を探す」のも、大きく儲けるためのポイントです。
付録付きの雑誌は高額になりやすい傾向にあります。
なかでも、過去の付録付きの雑誌は需要が高く、ライバルが少ないのが特徴です。
人気の付録付き雑誌を見つけられれば、大きな利益を期待できるでしょう。
雑誌を出品する方法
雑誌を仕入れたら、次に「出品」を行います。
雑誌の出品は、「ライバルが設定している最安値に合わせる」のが基本です。
最安値に合わせて出品し、3カ月待っても商品が売れない場合は、徐々に価格を下げていきましょう。
Amazonで出品する場合、「自己発送出品」と「FBA出品」という2つの方法があります。
自身で在庫を抱えたくない場合は、「FBA出品」を利用すると良いでしょう。
なお、雑誌は「クリーニング」をしてから出品するのが大切です。
雑誌についている値札はきれいにはがしておきましょう。
このとき、除光液やジッポオイルなどを使うと、値札をスムーズにはがすことができます。
さらに、「付属品」や「付録」の抜け落ちがないかどうかを、しっかりと確認しておくのが肝心です。
万が一、付属品や付録が抜け落ちている状態で販売した場合、ユーザーからクレームが届いて低評価をつけられるおそれがあります。
出品の前に、きちんと雑誌ごとの付属品や付録について確認しておきましょう。
また、Amazonで新品雑誌を定価超えで出品する場合は、「コンディション」に注意が必要です。
コンディションを「新品」にして出品すると、最悪の場合、アカウントが停止になる可能性もあります。
安全に雑誌せどりを行うためにも、出品の際は十分注意しましょう。
雑誌を発送する方法
雑誌が売れたら、いよいよ「商品の発送」です。
Amazonの「FBA出品」の場合、梱包・発送などの作業は、Amazonが代行してくれます。
一方、「自己発送出品」の場合は、自身で発送を行う必要があります。
ただし、FBA出品の場合はAmazonに手数料を支払うことになるため、要注意です。
手数料を含めてきちんと「利益が出る値決め」ができるかどうかがポイントとなります。
メルカリの場合は、発送方法の種類を比較するのが大切です。
具体的には、「ゆうゆうメルカリ便」「らくらくメルカリ便」「クリックポスト」などの種類があります。
これらの発送方法のなかから適したものを選択すると、送料を抑えられます。
雑誌を発送する際は、「丁寧な梱包」を心がけるのがポイントです。
雨などに濡れないよう、雑誌をビニール袋で包んでから外袋に入れましょう。
また、「付属品や付録」にも細心の注意を払う必要があります。
付属品・付録・ポスターなどは破損したり汚れたりしないよう、雑誌の間に挟んで梱包しましょう。
雑誌せどりで稼ぐためのポイント
雑誌せどりで稼ぐためのポイントには、以下のようなものが挙げられます。
儲かりやすい雑誌
雑誌せどりで稼ぐためには、「儲かりやすい雑誌」を見つけることがポイントです。
雑誌のなかでも、以下のようなものは儲かりやすい傾向にあります。
まずは「ゲーム関連雑誌」です。
「電撃PlayStation」「月刊ファミ通コネクト!オン」「週刊ファミ通」などは、高確率で定価超えになることが期待できます。
さらに、「音楽関連雑誌」にも注目です。
「MUSICA」「PASS」「BACKSTAGE」、「OUTofMUSIC」「WHATSIN」などは、定価超えになるケースが多くみられます。
それに加えて、「アニメ関連雑誌」も儲かりやすい商品です。
「声優グランプリ」「声優アニメディア」「声優パラダイス」、「ニュータイプ」「パッシュ」、「アニメディア」「アニメージュ」などの雑誌をチェックしておきましょう。
「アイドル関連雑誌」の「BOMB」「エンタメ」「BUBKA」も、定価超えしているものが多い傾向です。
また、「コンピューター系雑誌」の「Interface」も高値がつきやすいため、見逃さないようにしましょう。
メルカリでプレミア価格の雑誌をみつける方法
メルカリには、「プレミア価格の雑誌」が販売されているケースがあります。
このようなお宝商品をうまく仕入れられると、利益を得やすくなります。
メルカリでプレミア価格の雑誌をみつけるための手順は、以下の通りです。
まずはメルカリの検索カテゴリーのなかから、「エンタメ・ホビー」「雑誌」を選択します。下限価格は「1000」に設定しましょう。
次に、「売り切れ」で商品の絞り込みを行います。
すると、プレミア価格の雑誌を見つけることができるのです。
あとは、価格差を調べて仕入れを行い、販売するだけです。
Amazonの場合は、「在庫切れ」で「プレミアム価格」になっているものを中心に探していきましょう。
なお、メルカリでプレミア価格になりやすいものは、「人気アイドルが表紙の雑誌」「音楽雑誌」「バイクのメンテナンス雑誌」などです。
これらのジャンルに絞って検索を行うのも良いでしょう。
プレミア価格の雑誌を仕入れる方法
プレミア価格の雑誌を仕入れるには、以下のようなポイントがあります。
まずは「長期プレミア化商品を狙う」ことです。
例えば、「anan」などの表紙がセクシーな雑誌は、店頭で購入するのをためらう人も多くみられます。
ネットから購入する人も多いため、過去の雑誌でも高値がつきやすい傾向にあるのです。
また、「これからプレミア化する雑誌を予測する」のも重要です。
世の中のトレンドやブームを把握し、人気アイドル・アーティストが表紙の雑誌を仕入れておくと良いでしょう。
さらに、「コアな雑誌をリサーチする」のもポイントです。
コアな雑誌には、熱烈なファンが多数存在しているケースがあります。
例えば、「ハンドメイドルアー」なども熱烈なファンが多いジャンルです。
このような雑誌をリサーチして仕入れると、儲けを期待できます。
「在庫切れの商品を狙う」のも良い方法です。
発売されたばかりの雑誌でも、人気が高いものは在庫切れになる場合があります。
需要が高いうちに仕入れておき、転売しましょう。
また、転売において情報は非常に重要なものです。
日頃から「流行やニュースにアンテナを張る」ように心がけましょう。
ヤフーニュースやTwitterなどで出回る新しい情報・流行などを常に仕入れ、人気のあるものの傾向をつかむことが、せどりを成功させるためのコツです。
雑誌転売をするときの注意点
雑誌転売をするときには、以下のような注意点があります。
まずは「価格の下落」です。
価格が高騰した時期に仕入れたとしても、急に価格が下落するケースもあります。
価格の高騰だけに注目して仕入れを行わないよう、注意しましょう。
さらに、「需要と供給のバランスを見極める」ことも重要です。
ライバルが増えた場合、商品の供給が増えて値段が下がる可能性があります。
このような事態を避けるためにも、早めに売り切るのが重要です。
反対に、ライバルが減った場合は商品の希少性が高まり、値段が上がることがあります。
このようなときは値段を上げて待つなど、しっかりとタイミングの見極めを行うのが重要です。
それに加えて、プレミア価格の雑誌を販売する場合、「定価について必ず記載する」ようにしましょう。
万が一、プレミア価格だと知らずに雑誌を購入した人がいた場合、あとから苦情が届いたり、低評価をつけられたりするおそれがあります。
トラブルを避けるためにも、定価よりも高く売る場合は、必ずその旨を記載しておきましょう。
雑誌せどりはせどり初心者に向いている!
雑誌せどりはライバルが少なく、せどり初心者でも気軽に参入しやすいのが特徴です。
まとまった資金がなくても仕入れが行えるため、敷居が低く誰でも気軽に挑戦しやすいでしょう。
また、雑誌せどりを行うには、きちんと仕入れのコツや出品方法について把握しておくのが肝心です。
紹介したポイントを押さえて、雑誌せどりを始めてみてはいかがでしょうか。