せどりの月収!どれくらい稼げるもの?
せどりを始めたばかりのときにどれくらいの月収になるかは、資金があるかないか、また、その資金の額によります。
仕入れに使える資金が豊富にあれば、最初からある程度の月収を稼ぐことも難しくないでしょう。
とはいえ、最初の1カ月間は、資金があったとしても、仕入額によっては赤字になることもあります。
仕入れた商品が売れるまでに、どうしても時間がかかってしまうからです。
せどりを始めてから売れるまでに時間がかかってしまうのには、アカウントの問題もあります。
せどりでは、販売先としてAmazonやヤフオクなどのショッピングサイトを利用するのが一般的です。
しかし、せどりを始めて1カ月目ではアカウントの実績もなく、評価もほとんどもらえません。
そのため、商品の売れ行きも最初はゆっくりになってしまうのです。
また、新しいアカウントは出品できる商品の数やジャンルにも制限があります。
取り組めるジャンルが少ないために、仕入れる商品も限られてしまい、その結果として、最初は売り上げが伸びにくくなってしまうのです。
とはいえ、2カ月目からは仕入れた商品が回転し、収益を出すことが可能になります。
慣れないうちは売れない商品を仕入れてしまうこともありますが、それでも月収10万円というのは十分可能な数字ですし、1人でやっていたとしても、外注などを駆使すれば、月収100万円稼ぐことも十分視野に入る範囲内です。
まずは、1カ月で10万円を目指してみてください。
せどりで月10万円を稼ぐ具体的なケース例
例えば、本せどりの場合、セット本を仕入れて3倍の価格で転売をするという方法があります。
この方法で10万円の月収を稼ぐには、11万円分のセット本を店舗で仕入れ、33万円で販売すればよいのです。
これで手元に入ってくる収益が、約10万円になります。
11万円分の本を仕入れるには、1冊100円として1100冊。
あとは、これを1カ月で仕入れます。
副業の場合、休日に集中して仕入れをするのか平日の夜も動けるのかは、人によって違いがあるでしょう。 自分が活動できる日数に合わせて仕入れの目標数を決め、ブックオフなどで仕入れをします。
せどりで月収10万円を達成するとは、具体的に説明するとこういうことです。
どれだけ仕入れる必要があるのかを計算し、1日あたりの目標数を決めて行動すれば稼ぐことができます。
せどりで月収10万、20万、30万と稼ぐためのポイント
せどりの月収についてのイメージをつかみ、目標金額を設定することはできたでしょうか。
ここでは、せどりの月収を上げる方法を紹介します。
ジャンルを広げる
せどりに慣れてきたら、仕入れる商品のジャンルを広げるほうが、月収を上げやすくなります。
企業の経営にしても、ひとつの取引先に全面的に頼っている企業よりも、多くの取引先を持つ企業のほうが、発展しやすいのではないでしょうか。
ひとつの商品、ひとつの取引先で経営をしていれば、その取引先から仕事がもらえなくなると倒産するしかありません。
しかし、多角的な経営をしている企業は、たとえ業績のよくない部門があったとしても、他の部門がカバーすることができます。
個人でせどりをする場合も、企業の経営と同じです。
仕入れをする商品の幅が狭いと、月収を上げることはできにくいのです。 例えば、仕入れをする商品を家電のみに絞ってしまうと、店舗や商品数は限られてしまいます。
しかし、家電量販店には、おもちゃやゲーム、本なども販売されているのです。
また、家電量販店の周りには、他の店もたくさんあるのではないでしょうか。
すべての商品に目を向け、その中から選ぶなら、チャンスは無限にあると言っても過言ではありません。
手数料に配慮する
Amazonなど、自分が使うプラットフォームの手数料にも配慮しましょう。
手数料が少ないジャンルの商品を仕入れるほうが、利益を増やすことができます。
自分でビジネスをしたことがない人の感覚では、例えば、10%と15%の手数料は、それほどの差がないように感じるかもしれません。
しかし実際は、売り上げを200万円とすると、手数料は10%なら20万円、15%なら30万円と大きな差になるのです。
Amazonを利用するなら、コスメやヘルス・ビューティー関連、パソコン・周辺機器など、手数料の少ないジャンルを選ぶとよいです。
回転率にも注目する
せどりでは、特に最初のうちは、商品の回転を重視すべきです。
たとえ利益が高くても、なかなか売れない商品を仕入れるのはよくありません。
それよりも、利益は少なくても、すぐに売れる商品を仕入れるように心がけましょう。
商品が早く売れるほど、仕入れに投入した資金を早く回収できます。
そうすれば、少しずつでも資金を増やすことができ、その資金を次の仕入れに回すことができるのです。
回転率が低い商品を仕入れると、資金がなかなか回収できません。
資金がなくなると、仕入れができなくなってしまいます。
せどりでは、資金管理が重要です。
仕入れに投入した額や売れた額を把握することも大切ですが、いつ売れるのかについても管理する必要があります。
そのためには、回転率の高い商品を見極めなくてはならないのです。
ヤフオクも活用する
販売先はAmazonに限定せず、ヤフオクで販売することも検討しましょう。
仕入れた商品の手数料がAmazonで高い場合に、ヤフオクも活用するのです。
ヤフオクは、Amazonと比べて販売手数料がおおむね安いというメリットがあります。
例えば、100万円分の商品を仕入れたとしましょう。
Amazonの手数料は15%の場合、15万円になります。
ところが、ヤフオクで販売すると、手数料は8%程度なので約8万円です。
100万円分すべてをヤフオクで売ることができなかったとしても、いくらかでもヤフオクで売ることができれば月収に差は出ます。
特に、Amazonの手数料が15%の商品を扱う場合は、ヤフオクでの販売も視野に入れましょう。
Amazonの手数料の注意点
せどりをするなら、販売先にはAmazonを活用するのが基本です。
そのため、Amazonの販売手数料については、しっかりと把握しておく必要があります。
なぜなら、Amazonでは商品のジャンルごとに、手数料が設定されているからです。
例えば、大型家電やパソコン、カメラなどは8%、コスメやヘルス・ビューティー関連の商品は7.5%と低めの手数料が設定されています。
一方、書籍やゲーム関連、文具など多くのジャンルでは15%と高めの手数料設定です。
仕入れをするときには、このような手数料を考慮したうえで、利益分を算出するなどの注意が必要になります。
せどりで売上・利益が上がらない理由
せどりで売上・利益が上がらない場合、稼げる商品選びができていない可能性が高いです。
商品を探すときに、視野が狭くなっていないでしょうか。
同じ仕入れ先ばかりまわり、狭いジャンルで商品を探していると、仕入れるべき商品を見つけられないことがよくあります。
仕入れをするときは、視野を広く持ちましょう。
実際にせどりで稼いでいる人がいるのですから、利益の出る商品は世の中に必ずあります。
仕入れるジャンルを広げて考えてみると、今まで見えなかった仕入れ先も見えてくるものです。
あるいは、利益率の高い商品ばかりを探していないでしょうか。
いくら利益率の高い商品を見つけることができても、実際の回転率に目が向いていないのでは売れません。
特に初心者は、プレミア価格の商品に狙いを定めるよりも、薄利多売で経験を積んでいくことが大切です。
売り上げから必要経費を引いた利益率は、20%程度を目安にするとよいでしょう。
「いくら稼げるか」はあなた次第
月収10万円を稼ぐことができれば、30万円、50万円の月収も視野に入れることができるようになります。
とはいえ、月収50万円以上を目指す場合は、1人で作業するのは大変です。
外注などの利用も、必要になってくるでしょう。
さらに、月収100万円以上など高額の利益を目指す場合は、副業では難しくなります。
そこまでの月収を上げるには、多くの資金も必要です。
また、事業として取り組まなければならないので、せどりのスキルだけでなく、経営者としてのスキルも必要になってきます。
せどり初心者の資金の作り方
せどりは、数ある副業の中でも、リスクが少なく月収も安定しやすいビジネスです。
株やFXのように大きな資金が必要なわけでもなく、失敗して大損するリスクがあるわけでもありません。
とはいえ、最初の資金は当然必要ですし、慣れないうちは薄利多売になることもあります。
初心者が取り組みやすいのは、仕入れ金額が比較的安い代わりに数をこなす必要がある、中古本などのせどりだからです。
しかし、せどりには、最初は薄利多売でも、仕入れのスキルを高める努力を続けていくことで少しずつ月収が伸びていく、という特徴があります。
せどり初心者のうちは、安い中古の本を仕入れることから始めるとよいでしょう。
スキルを上げ、資金を増やし、それに応じて高額の商品にシフトしていくのです。
このように段階を踏んでいけば、せどりの月収は伸ばすことができます。
せどりの月商と月収の違いとは
ビジネスを始めたばかりの人にとって、わかりづらい言葉に月商と月収があります。
この2つは、どちらも1カ月間に入ってきた金額を表していますが、意味がまったく違う言葉なのです。
月商と月収の意味を理解し、2つの違いを整理しておきましょう。
月商とは?
これからせどりで稼いでみようと情報を集めている段階で、「せどりで月商300万円」などと聞くと、すごいと感じる人も多いのではないでしょうか。
なかには、「月に300万円あれば生活が豊かになる。
脱サラもできる。
新車を買って、おいしいものを食べて」などと、夢がふくらむ人もいるかもしれません。
しかし、月商という言葉には、少し注意が必要です。
たとえ月商が何百万円あったとしても、そのお金を自由に使えるわけではないのです。
月商とは、1カ月の間に商品を売り上げた総額のことです。
せどりでは、安く仕入れた商品を高く売り、その差額が利益となります。
このときの、売れた金額の合計が月商です。
さらに、月商から仕入れ代金や経費などを引いた残りが、利益になります。
例えば、1カ月の間に100万円分の商品を仕入れて、100万円で売れたとしましょう。
この場合、月商は100万円ですが利益はありません。
月商がいくら高額でも、仕入れた商品を仕入額で転売しているだけだからです。
商には、仕入れ金額や手数料も含まれています。
そのため、売り上げた金額がすべて収入になるわけではありません。
この点が、月収とは異なります。
月収とは?
せどりの月収とは、1カ月の総売上額から総仕入れ額などの必要経費を差し引いた、純粋に手元に残る利益のことです。
この金額が、実際に稼いだ額ということになります。
では、せどりにかかる必要経費には、どのようなものがあるでしょうか。
まず、大きなものは仕入れ代金です。
せどりを行うには、実際の店舗やネットショップなどで商品を仕入れます。
せどりは商品を販売することで利益を得るビジネスですから、仕入れのための資金が、どうしても必要なのです。
それから、手数料も忘れてはいけません。
仕入れた商品を販売するときには、Amazonやヤフオクなどを利用することになります。
それらのサービスには、手数料がかかります。 これは、せどりに必要な経費のうち、仕入れ代金の次に大きなものです。
そのため、販売にかかる手数料をどのようにコントロールするかで、せどりの月収も大きく変わってきます。
他にも、せどりには、配送料や梱包資材の購入費用などが、必要経費としてかかります。
月収から、これらの経費を差し引いたものが月収です。 とはいえ、初心者のうちは、経費を少なく見積もってしまうことがあります。
しかし、かかった経費を適切に把握しないことには、月収を正しく算出することはできません。
「せどりはやめたほうがいい」は挑戦してから
ここまで、せどりで稼ぐためのポイントを紹介してきました。
せどりを始めようとすると、必ず周りの人間から「せどりはやめたほうがいい」と諭されることになるでしょう。
もちろん、やる・やらないはあなたの自由ですから、お好きな選択をしてもらって構いません。
しかしながら、月に10万、20万、ないしは100万円と稼げる可能性のあるビジネスを、挑戦する前からやめるのはもったいないと思いませんか?
辞めることはいつでもできるので、まずは一度挑戦してから、継続可否を検討するという選択肢を視野に入れていただければ、あなたにとっても良い結果となるはずです。