本せどりは儲からない?
本のせどりで本当に儲かるのか気になる人もいるかもしれませんが、本は転売初心者にとって扱いやすいジャンルといえます。
なぜならば、本は常に需要が見込めるからです。
2019年に環境省が発表したリユース市場の調査結果でも「中古で購入すればよいと思う物」、「実際に中古で購入している物」のどちらも書籍がトップでした。
欲しいと思う人がいるということは、せどりや転売で稼ぐチャンスがあるということです。
また、本はせどりの入門商品としても適しています。
家電やブランド品の場合は仕入れ値が高く、目利きも必要となるため、どうしても難易度が高くなりがちですよね。
しかし、本であれば、仕入れ値が安い上に、経験を積めば、他ジャンルの商品へとステップアップすることもできます。
古本のせどりは歴史が長いので時代遅れなイメージを持つ人も少なくありませんが、現代でも本はせどり対象として現役で、ベテランせどらーのなかには、本だけで稼ぐ人もいるほどです。
本せどりのメリット
せどりでは扱うジャンルによって異なる特徴がありますが、特に、本せどりの場合は、初心者が稼ぐ上でうれしいメリットがいくつもあります。
そこで、ここでは、具体的にどんな利点があるのかを解説していきます。
少ない資金で始められる
本せどりに取り組む最大のメリットは、少ない資金から始められることです。
例えば、家電やカメラ、ゲーム機などを扱おうとすると、商品を1個仕入れるだけで数千~数万円かかることもあります。
初心者のうちは「売れなかったらどうしよう」といった不安を抱きやすいこともあり、仕入れ値が高いとなかなか購入に踏み切れないケースもあるでしょう。
一方、古本は数百円から仕入れをスタートできるのが特徴です。
初期費用を安く済ませられるので、大きな損失におびえる心配がありません。
まずは副業として挑戦したい人にとっても、少ない資金から始められる点はメリットであるといえます。
最悪、売れ残ったとしても、古本はいつでもリサイクルショップに持ち込めるため、大きな損失が出ることも少なく、安心感があります。
扱える書籍の種類が幅広い
本のせどりは販売できる商品の種類が幅広いというメリットがあります。
例えば、古本といっても、マンガや雑誌、教材など数多くの本がありますよね。
老若男女問わず、受け入れられている商品で、人によって好みも分かれるため、幅広い層の人たちと取引できるでしょう。
最初のうちは自分が好きなジャンルの本で挑戦するのもよいかもしれません。
ある程度目利きができる可能性があり、モチベーションも下がりにくいからです。
さらに、本せどりで扱うのは中古本であるため、自分が読み終わってから出品するというやり方が成立します。
本が好きな人であれば、情報収集も苦にならないのではないでしょうか。
保存方法が難しくない
他ジャンルに比べて商品の保管方法が難しくないということも本の魅力です。
例えば、家電やカメラなどを扱う場合は、破損したり、傷が付いたりしないよう、丁寧に保管するため、神経を使うこともあります。
しかし、本はうっかり落としてしまったとしても壊れることがありません。
紫外線や埃には気を付ける必要はあるものの、基本的に整理整頓さえできていれば、問題ないでしょう。
家電など大きなものは、保管場所にも困るかもしれませんが、本は小さいため、保管場所にもあまり困りません。
ただし、在庫数が増えてきたら、商品を探しやすくする工夫はしておきたいところです。
作家別・出版社別・ジャンル別・アルファベット順など、自分なりの分類を徹底しておくことで、発送作業をスムーズにすることができます。
場合によっては、在庫管理用の部屋や貸倉庫があると便利かもしれません。
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本せどりのデメリット
本せどりには初心者が挑戦しやすいメリットが揃っていますが、デメリットがないわけではありません。
そこで、本せどりの弱点には、どのようなものがあるのか確認しておきましょう。
中古本だからこそ検品に時間がかかる
中古本は検品にある程度、時間がかかる点を考慮しておく必要があります。
例えば、値札シールを剥がしたり、クリーニングをしたりする作業が代表的なものですね。
また、参考書や雑誌など書き込みや破れがあるかもしれない商品は、中のページまで確認する必要があります。
古本の検品作業には手間がかかりますが、検品作業に手を抜いた結果、返品やクレームが発生すると、スムーズに稼げないので注意しましょう。
ですが、古本の検品に慣れてくれば、要領がつかめてくるので、いずれ短時間でできるようになります。
仕入れの時点で、危ない商品を避けるのも、効率的なやり方として有効です。
商品数によっては発送作業が増える
扱う商品数と発注数が増えると、作業量が多くなるので注意が必要です。
例えば、発送しなければならない商品が多いために検品が甘くなったり、商品の取り違えを起こしたりする可能性も少なくありません。
特に、マンガのセット本を販売する場合は、冊数もそれなりの数になり、大変な思いをする人もいます。
全てを自己管理で回すことに限界を感じたら、Amazon出品サービスのFBAを活用するのもよいでしょう。
商品がよく売れるようになったら、外注化を検討するタイミングかもしれません。
保管場所が必要になる
本は保管方法が難しくない点がメリットですが、意外と場所を取るというデメリットも持ち合わせています。
これはセット本をメインに扱う場合に、特に感じる点でしょう。
FBAを利用すれば、保管の手間は省けますが、セット本は揃っていないと、Amazon倉庫にすぐに送れない場合もあります。
例えば、全20巻のうち3巻だけ仕入れができておらず、セットとして完成していない段階の商品があると考えてください。
この場合、抜けている3巻を見つけて仕入れるまでは売り物にならないため、自宅保管となります。
仮に、同じような未完成のセット本がいくつもあれば、保管場所もその分必要になってしまいます。
在庫をたくさん抱えることに抵抗がある方は、無在庫転売も選択肢の一つとして考えてみることをおすすめします。
本せどりのやり方【リサーチ編】
せどりや転売は商品リサーチ・仕入れ・販売の順で行うのが一般的であり、本の場合も例外ではありません。
そこで、ここからは具体的なノウハウについて、まずはリサーチ方法から解説していきます。
基本のリサーチ方法
本せどりのリサーチは、Amazonランキングを参照して需要のありそうな商品を狙っていくのが基本です。
Amazonランキングの見方は下記の通りとなっています。
Amazonランキング |
売れる可能性 |
30万番台以内 |
本によっては売れるかもしれない |
10~20万番台以内 |
売れる可能性が高い |
1万番台以内 |
かなりの売れ筋 |
稼げる本としては、トレンド本とロングセラー本を意識するとよいでしょう。
トレンド本とは、映画化・アニメ化・ドラマ化といったタイアップが付いた原作や何かの受賞作品として話題を集めている本のことです。
一方、ロングセラー本は、特定のファンがいたり、長年読み継がれていたりする商品を指します。
プレミア級のいわゆる「古書」で大きく稼ぐ方法もないわけではありませんが、難易度が高いので自信がない場合は控えた方がよいかもしれません。
本せどりのリサーチアプリ&ツール
本のせどりで稼ぐならAmazonランキングのチェックが欠かせないのは、すでに述べた通りです。
とはいえ、初心者の場合はどうやって調べるのか気になる人もいるのではないでしょうか?そこで、リサーチに使えるツールを紹介します。
Amacode
アマコードはスマホで使える無料アプリです。
仕入れ前のリサーチ時によく活用されているため、すでに知っている人もいるかもしれません。
アプリのバーコードリーダーで商品バーコードをスキャンすると、Amazonでの販売価格やランキングがすぐにチェックでき、仕入れ判断に役立ちます。
バーコードスキャン以外にも、キーワード検索で商品を調べることもできるのです。
他にもさまざまな機能を無料で使えますので、本せどりをする人にとっては必須のツールといえるでしょう。
バーコードリーダー
手のひらサイズのバーコードリーダーを利用するのも手段の1つです。
バーコードリーダーとスマホのアプリを接続しておくと、スキャンした商品データがスマホへ取り込まれ、Amazonの販売状況が確認できます。
かつては「ビームせどり」と呼ばれ、積極的に活用する人もいました。
操作性に優れているので、スマホアプリでスキャンするのに比べて、スピードは早めです。ただし、バーコードリーダーは、1台数千円から数十万円で購入する必要があります。
現在では、バーコードリーダーを使用したビームせどりを禁止しているお店も増えてきていますので、ビームせどりを実施する際には注意してください。
理想的な利益率
仕入れのリサーチでは、需要の他にも利益率を意識する必要があります。
利益率とは、販売価格から仕入れ費用や手数料などの経費を引いた儲けの割合のことです。
例えば、1,000円の売上があった時に、経費の総額が700円だったとしましょう。
上記の場合の儲けは300円なので、利益率は30%ということになります。
100万円売り上げたとしたら、20~30万円が自分の儲けとして手に入る計算になりますね。
本せどりの利益率は、新品であれば10~20%、中古であれば30~50%くらいが目安といえるのではないでしょうか。
中古本は仕入れ値を安く抑えられる傾向があるので、利益率が高くなります。
特に、絶版の本は、新しく販売されることがありません。そのため、絶版の本のせどりは利益率が高くなりやすいのです。
利益率が30%以下の商品は仕入れてはいけないというわけではありませんが、利益率の目安の1つとして知っておくとよいでしょう。
本せどりのやり方【仕入れ先編】
本せどりでは、安く仕入れができるほど儲かる可能性が上がるので、どこで本を探すかは重要なポイントです。
そこで、ここでは、店舗せどりと電脳せどりに分けて、主要な仕入れ先の候補を紹介します。
店舗せどりはブックオフが最適
店舗せどりとは、通販などを利用せずに実店舗に行って仕入れる方法のことです。
店舗せどりで本を仕入れる場合は、リサイクルショップを活用するのが基本となります。
特に、ブックオフ(BOOKOFF)は、本のせどりに欠かせない場所といっても過言ではないでしょう。
なぜなら、ブックオフは、リサイクルショップのなかでも知名度が高く、買取希望者が集まりやすいからです。
本を買い取ってもらいたい人が、よく利用するということは、仕入れ用の商品も充実しやすくなりますよね。
まずは、近隣のブックオフがどこにあるのかをチェックするのがおすすめです。
ブックオフの仕入れでは、1冊100円のコミックをシリーズで購入し、セット本として出品するやり方が知られています。
また、コミック以外の本も豊富なので、お得に仕入れられるかもしれません。
店舗によって値下げ幅が異なることもあるため、情報収集をして複数店舗を回るのがコツです。
ただし、先ほど紹介したビームせどりの方法は禁止しているところもあります。仕入れの際は店舗のルールを守るようにしましょう。
電脳せどりができる仕入先
仕入れで外出する時間が確保しにくい人もいるでしょう。
仕入れサイトを通じて、新品本も仕入れることが可能です。
そこで、ネット上で仕入れを行う電脳せどりに活用できるサイトもいくつか紹介していきます。
ブックオフオンライン
ブックオフオンラインはブックオフの公式通販サイトで、店舗せどりだけでなく、電脳せどりでも活躍します。
狙っている商品が決まっている場合はメールアドレスを登録してみましょう。お目当ての本が入荷されるとメールでお知らせしてくれる機能もあるので、サイトを確認する手間が省けて便利です。
コミックのセット本を販売予定で、5巻だけ欠けているといった状況の時に重宝するでしょう。
また、お気に入りの商品が値下げされたタイミングでメールが届くように設定することも可能です。
すでに会員証をお持ちの方は、セキュリティコードを入力するとアプリと連動することもできます。
実店舗と併用すれば、より上手く仕入れができるかもしれません。
ちなみに、ブックオフオンラインでは、1,500円以上購入すると送料が無料になります。
ネットオフ
ネットオフはツタヤ系列の中古通販サイトです。Tポイントを貯める・使えるという特徴があるため、仕入れ費用をさらに抑えられるかもしれません。
Tポイント利用手続きをすると、200円の購入でTポイントが1ポイント貯まり、1ポイント1円換算で購入費に充てることも可能なのです。
ブックオフオンライン同様、入荷や値下げのお知らせメールを送ってもらうこともできます。
仕入れたい商品がある場合は、ブックオフオンラインとネットオフを両方使えば、タイミングを逃さずに済むかもしれません。
送料は3点・6点・9点のいずれかの商品数で1,000円以上になった場合と、総額が3,000円以上の場合に無料となります。
うまく組み合わせて購入することにより、送料も抑えることができるでしょう。
駿河屋
駿河屋は、古本をはじめ新品の本の販売もしています。また、DVDやCD、フィギュアなど取り扱いの種類が多いのも特徴です。
駿河屋実店舗もありますが、楽天やヤフーなどでも出品をしています。
楽天とヤフーでは、楽天ポイントやTポイントにも対応していますので、仕入れながらポイントを貯めることもできるでしょう。
期間限定の特価セールもやっていますので、タイミングによっては、さらに安く仕入れることができるのではないでしょうか。
合計3,980円以上で送料が無料になりますので、大量仕入れの際にはよいかもしれません。
→ 駿河屋 公式HP
本せどりのやり方【販売先編】
本に限らず、せどりでは購入者の集まりやすいマーケットが販売先として好まれます。
国内の場合はAmazon、ヤフオク、メルカリが主要な出品先です。
そこで、ここでは、それぞれのプラットフォームの状況を確認していきましょう。
本せどりの販売先はAmazonが主流
自分の出品する商品が売れるのであれば、どのプラットフォームを選択しても問題ありませんが、本せどりで販売先に選ばれやすいのはAmazonです。
Amazonでは、せどり初心者でも始めやすい機能が多く備わっています。
そこで、まずはAmazonの特徴から解説していきましょう。
Amazonが選ばれる理由
せどりで本を販売する時に、Amazonが選ばれる理由は、主に3つあります。
1つ目は利用者が多く、年齢層も幅広いからです。
Amazonは言わずと知れた国内最大級のECサイトであり、さまざまな年代の人が利用していますよね。
本せどりではターゲットを絞り込む必要がないので、できるだけ年齢層の偏りが少ないマーケットを狙うのが基本です。
そういう意味でAmazonは理想的な販売先といえるでしょう。
元々、本の通販からスタートしたサービスである点も少なからず、影響しているのかもしれません。
2つ目の理由として、FBAが利用できるというポイントがあります。
AmazonではFBAを契約することで、注文処理や配送、返品などの対応を代行してもらうことができます。
扱う商品が多くなるほど作業量も増していくせどりでは、代行サービスの有無が成功を左右することも珍しくないため、愛用するせどらーも多いのではないでしょうか。
3つ目は、相乗り出品を活用することができる点です。
相乗り出品とは、同じ商品をすでに出品している人の商品ページに、自分の商品も一緒に掲載し、販売させてもらうことができるシステムです。
相乗り出品を活用すれば、商品ページを作成する手間も省けますし、売れ行きも良くなるでしょう。
Amazon出品にかかる手数料
プラットフォームでの販売には、多かれ少なかれ、手数料が発生します。
Amazonの場合は、大口出品と小口出品のどちらを選択するかによって手数料が変わる仕組みです。
|
大口出品 |
小口出品 |
月間登録料 |
4,900円 |
無料 |
基本成約料 |
無料 |
商品ごとに100円 |
1か月で50個以上の商品を売るのであれば、大口出品の方がお得に利用できる点は覚えておくとよいでしょう。
また、本を販売する際の販売手数料は、商品代金の15%、カテゴリー別成約料が80円です。
販売手数料は、大口・小口で差はありません。
その他にFBAを活用する場合は、配送代行手数料と在庫保管手数料が必要になります。
送料も発生するので、利益計算は間違えないようにしましょう。
ヤフオク・メルカリの活用法
本せどりではAmazonがメインの出品先として利用されやすいことは事実ですが、ヤフオクやメルカリが全くおすすめできないわけではありません。
そこで、2つのサイトの活用法について解説します。
ヤフオク
ヤフオクはオークションサイトという特性上、中高年層が集まりやすい傾向にあるのが特徴です。
そのため、ある程度、高額の商品であっても落札される可能性があるといえるでしょう。
活用例としてはAmazonとの手数料価格の差で稼ぐ方法が考えられます。ヤフオクの場合には、システム手数料が無料です。
また、ヤフオクはAmazonに比べて成約手数料が安いので、同じ価格で販売した場合は、ヤフオクの方が有利になるでしょう。
ヤフオクでは商品が落札された時に落札額に対して「落札システム利用料」が発生します。
会員区分 |
落札システム利用料 |
Yahoo!プレミアム会員 |
8.8%(税込) |
Yahoo!プレミアム会員以外 |
10%(税込) |
また、商品のプレミア感を演出して高値で売る方法も活用できる場合があります。
例えば、コミックセット本であれば、「全巻帯付き」、「初版本」といった付加価値をアピールして落札価格を上げるのが定番の方法です。
ただし、ヤフオクへの出品は、画像を自分で用意しなければならない分、Amazonに比べて手間がかかります。
その点を考慮した上で利用するかどうかを検討するのがおすすめです。
メルカリ
メルカリは、手軽に利用しやすいことから、ユーザーに若年層が多い傾向があります。
また、フリマサイトなので、購入者には「安く買う」という意識がある点は、認識しておいた方がよいでしょう。
値引き交渉が発生するケースもあり、ヤフオクに比べると、高額転売を狙うのは難しい部分もあるかもしれません。
しかし、気軽にせどりの経験ができるという意味では活用しやすいといえます。
アプリの登録も出品作業も簡単なので、まずは売ってみたいという初心者がすぐに行動できるのはメルカリならではの魅力でしょう。
手数料もAmazonと比べて安く、出品する商品によっては、あっという間に買い手がつくこともあります。
メルカリの手数料は、取引完了時の売上金に対して10%の「販売手数料」が引かれる仕組みです。
発送する時も匿名で送ることができたり、メルカリで用意している梱包キットなどを活用できたりしますので、初めてせどりを経験する人にとっては始めやすいでしょう。
本せどりのおすすめ攻略リスト&コツ
本せどりは扱える商品の種類が非常に多いので、どこから攻めるべきか迷ってしまう人もいるかもしれません。
そこで、せどらーたちがよく集めている本のジャンルごとにおすすめの攻略法を解説していきます。
コミックのセット本
コミックの中古本は、本せどりの初心者でも購入しやすい価格なので、入門として扱うには、ちょうどよいポジションにあるジャンルです。
たとえ、売れ残ったとしても、そこまで大きな損失にはなりません。
コミック本のせどりの方法はセット本として販売することです。
一冊ずつ販売しようとすると、利益は大きくなりませんが、セット本として扱うと高い利益率が出しやすくなります。
仕入れの判断は、アニメ化・映画化などのトレンド情報やAmazonランキングの回転率をベースに、需要が高めのシリーズを狙うのがセオリー。
数年前にはやった漫画などでも、セットにして売ることにより、現在でも高値で売れることがあります。
商品によっては電脳せどりで安く仕入れるのが難しいこともあるので、地道にブックオフなどに通える人の方が稼げるかもしれません。
雑誌
発売から時間が経つと、価格が暴落するものと全く落ちないものに分かれるのが雑誌というジャンルの特徴です。
元々、市場に出回っている雑誌は、ジャンルが非常に豊富なので、価値の下がらない商品を見極められる人ほど、有利に稼げる可能性があります。
例えば、高級車や高級カメラなどの高額商品を特集している雑誌は、マニアからのニーズが見込めるため、値崩れしにくいでしょう。
マニアの多い分野にある程度、詳しい人は、雑誌せどりに挑戦してみるとよいかもしれません。
また、人気付録が付いた雑誌も高く売れる傾向があることで知られています。
人気付録の付いていた雑誌の場合は、付録なしでは、ほとんど売れ行きは期待できないので、付録が付いた状態の中古雑誌か新品を手に入れるようにしましょう。
ただし、新品を扱う場合は、注意点があるため、後で説明する「再販売価格維持制度」についても参照してください。
写真集
写真集はトレンド商品を狙っても大きく稼ぐのが難しく、目利きが必要な点で難易度が高めのジャンルといえます。
元々、人気芸能人やアイドルの写真集は発行部数が多いので、価格競争が起こりやすいのです。
写真集でせどりをしたい場合は、ある程度年数をさかのぼって商品を探すのがポイントとなります。例えば、人気俳優や女優のデビュー当時の写真集であれば、安く仕入れてプレミア価格で販売できる可能性があるでしょう。
ただし、限定版の場合は、発売時にDVDやポストカードなどが付属しているケースもあるので、商品情報はよく確認する必要があります。
付属品があった場合には、付属品もセットで売る方が、高値で取引できると思いませんか?
また、被写体ではなく、写真家で商品を絞り込んでいくのも1つの方法です。
有名な写真家には、一定数のファンが付いていることも少なくありません。
現在、活躍している人の過去作品を狙っていけば、コレクター相手に取引できることがあります。
文庫本
文庫本はせどりで扱うには難易度が高いといえるでしょう。
販売数が多く、リサーチに手間がかかる上に、利益率の高い本の目利きも難しいからです。
相当の時間を費やして調べても稼げる商品が見つかるとは限らないため、面倒なジャンルとしてスルーするせどらーも少なくありません。
文庫本をリサーチする時には、手間も多くなりますので、出版社ごとで検索するとよいでしょう。出版社で絞り込むことで、ある程度の手間を省くこともできます。
そして文庫本のせどりに挑戦するとしたら、コミックと同じくシリーズものを狙い、セット本として販売する方向で検討してみましょう。
ただし、一般的に文庫本はコミックよりも重版回数が少ないので、全巻揃う確信がない場合は、避けた方が賢明です。
一方、岩波文庫や講談社学術文庫の歴史系の本に強い人は、チャンスがあるかもしれません。
商品にもよりますが、Amazonでも高い利益率で販売されている傾向があります。
絵本
絵本というジャンルは、本せどりの中では珍しく、季節需要が見込めるのが特徴です。
例えば、夏は読書感想文用に向いている本、冬はクリスマスをテーマにした絵本や受験対策用の歴史マンガなどの価格が上がりやすくなります。
絵本はAmazonランキングで季節ごとの人気をつかみ、毎年リピート販売できるようにするのがポイントです。
また、歴史マンガや図鑑などのシリーズものは絵本ではありませんが、児童書の中では稼げる商品として知られています。
さらに、昔から児童に人気のあるロングセラーの絵本に関しては、現在でも人気がありますので、積極的に仕入れてもよいのではないでしょうか。
リサイクルショップでコツコツ探すと、セットで安く仕入れられることもあるので、狙いたいという人はまめにチェックするとよいでしょう。
ただし、仕入れの際は、商品のコンディションに注意が必要です。
保護者が子供のために購入するケースが多いので、状態の良くないものは避けることをおすすめします。
ビジネス書
ビジネス書にはトレンド商品もロングセラー商品も存在するため、稼げそうなイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、実際は、このジャンルのせどりで利益を出すのは難しいといえるでしょう。
トレンドやロングセラーとなるビジネス書は出版数が多く、定価よりも大幅に安い価格になりやすいからです。
例えば、『7つの習慣』や『金持ち父さん貧乏父さん』などのヒット本は完全に値崩れしていることで知られています。安く仕入れることができたため、需要よりも供給量が多くなってしまい値崩れが起きてしまっているのです。
基本的にビジネス書でせどりをするのは困難ですが、自分でよく購入して読んでいるという人は、メルカリに出品すると、お得感があるかもしれません。
新刊であれば、定価の6~7割程度の価格で売れる可能性があるからです。
ポイント利用で購入したビジネス書を、読み終わったら、すぐに売るというやり方で最終的な収支をプラスにしている人もいます。
教材
学生向けの参考書や社会人向けの資格教材は常に需要が見込め、利益も出しやすいのでおすすめのジャンルです。
例えば、中学・高校生向け授業用教材の「教科書ガイド」や大学受験用の「赤本」は売れ筋として人気があります。
特に、赤本は何年もさかのぼって対策をしたい人から需要があるため、数年前に出版されたものでも十分売れるでしょう。
例えば、医学部や早稲田・慶応などは対策も本格的なので狙い目です。
ただし、教材の場合は中に書き込みがあったり、マーカーが引いてあったりする可能性があります。
消しゴムで消せるレベルであれば、自分で処理できますが、消せない書き込みが多いと価値が下がるので、仕入れ前によく確認する必要があるでしょう。
バンドスコア・楽譜
意外に感じる人もいるかもしれませんが、バンドスコアや楽譜は本せどりで稼げる可能性が高いジャンルといえます。
元々、発行部数が少なく再販されることもほとんどないため、希少性が保たれるからです。
中古品を出品している人が1~2人であることも珍しくありません。
こうした状況では価格競争も起こりにくく、しっかり稼げるというわけです。
そもそも販売されている数が少ないので、マニア向けを狙わなくても数千~数万円の値で売れることがあります。
もちろんバンドに詳しい人であれば、プレミア化しているようなスコアで大きく儲けることもできるでしょう。
バンドスコアを仕入れる時には、ランキング30万番代以上で仕入れることをおすすめします。あまり人気のない歌手などのバンドスコアは、数が少なくとも売れにくい傾向にあるのです。
また、ギターやドラムの練習用教本も需要が見込めます。
見つけたら仕入れてみるとよいかもしれません。
コンピュータ関連書籍
コンピュータ関連書籍も常に需要があるので、本せどりをするなら扱っておきたい商品です。
このジャンルには1冊で大きく儲けられるものから、薄利多売で稼げるものまで幅広いタイプの本があります。
例えば、プログラミング関連を狙う場合はマニアックな言語であるほど、書籍の種類が少ないため、高い利益率が期待できるでしょう。
プログラミング関係の書籍を仕入れるのであれば、人気があるシリーズものをセットにして、販売してみるとよいでしょう。
また、iPhoneアプリ開発関連も稼ぎやすいことで知られています。
アプリ開発の本は入門レベルであっても定価が高めなので、安く仕入れられれば儲けるチャンスです。
さらに、WordPress関連やMicrosoft Office関連は利益率という点では強くはないものの、版に関係なく回転率が高く、コンスタントに売れていきます。仕入れ値に注意しながらチェックするとよいでしょう。
ただし、コンピュータ関連の本には、CDやDVDが付属していることが珍しくありません。
購入の際は付録有無の確認を忘れないことが大切です。
専門書
専門書は一部の人からしか需要がない分、ランキングの順位は低いものの、出回っている数が少なく、定価も高いので、上手く仕入れができれば稼げます。
例えば、医学書でせどりをする場合には、単行本よりも大きなサイズの医学書が狙い目だと考えてください。理由としては、定価が高く、Amazonの最安値も高いため、利益が出しやすいからです。
同様に、研究者が好むようなマニアックな数学本もチェックする価値があるでしょう。
また、海外旅行用のシリーズ本は、リサイクルショップなどで安く仕入れられる割には高額転売が可能なジャンルです。
あまりに古い旅行情報では役に立ちませんが、ここ1~2年で出版されたものであれば、出品して問題ありません。
普段、自分では読まないタイプの専門書でもリサーチ次第で稼げることがあるので、意識的に見てみることをおすすめします。
新品本に適用される「再販売価格維持制度」とは
本せどりに取り組む場合は、「再販売価格維持制度」について知っておくとよいでしょう。
著作物の再販売価格維持制度(再販制度)とは、出版社が書籍や雑誌の定価を設定し、小売書店などで定価販売できる制度のことです。
一般的には、自由競争が妨げられるため、独占禁止法で禁じられていますが、本や雑誌などの著作物には、再販制度が認められています。
新品の本でせどりをしようと思っても、定価以外の価格は設定できず、利益は出せません。
例えば、付録付きの雑誌を新品で購入しても、高値で販売できないケースが考えられるでしょう。
対処法としては新品としてではなく、「ほぼ新品」の中古本として出品する方法があります。
というのも、再販制度は中古本には適用されないからです。
「新品」として定価以外の値段で出品した場合は、アカウント停止のリスクもあるので注意しましょう。
ただし、新品の本が全て、再販制度の対象になるわけではありません。
対象外の本については、新品でも定価以上の値段が設定できます。
再販制度の対象かどうかを判別するには、本の裏側の値段の欄を見るのがポイント。
もし、「定価」と記載されていれば、再販制度の対象、定価以外の「価格」といった表記であれば、対象外となります。
「定価」と記載があれば、1円たりとも値引きや値上げができませんので注意してください。
本せどりのよくある失敗特集
せどり初心者の場合は、正確な情報を得ていても、多かれ少なかれ失敗はつきものです。
しかし、できれば痛手は負いたくないと思うのは自然なことでしょう。
そこで、本せどりの代表的な失敗例について紹介するので、参考にしてみてください。
自分の好みで仕入れる
本せどりでよくある失敗例として、まず挙げられるのは、自分の好みや勘で仕入れをしてしまうことです。
本が好きな人は特に、自分の好みや勘で仕入れないようにしましょう。
せどりをする本の仕入れをする場合、読みが当たれば問題ありませんが、外れてしまうと、いつまでも売れないので稼ぐことはできません。
せどりでは「売れる」と見込める根拠があるものを仕入れるのが基本です。
儲けが出ると判断した理由を説明できるかどうかを基準にして考えるとよいでしょう。
確かに、最初のうちはAmazonランキングチェックなど、リサーチをする作業が面倒に感じることもあるかもしれません。
しかし、マーケットの需要に沿って仕入れられるようになれば、自然とせどりの実力も上がるため、他ジャンルにも挑戦しやすくなります。
トレンド本を売り損ねる
トレンド本で大きく儲けようとしたものの、意外と売れなかったというのも、よく耳にする失敗例です。
せどらーの中には、初心者のうちはトレンド本の扱いは、控えた方がよいという考え方をする人もいます。
トレンド本は、せどり慣れしたライバルも参戦する上に、短期で決着をつける必要があるため、初心者にはやや不利だからです。
例えば、ドラマ化やアニメ化で話題となった原作本は、放送期間中に売り切らなければなりません。
放送が終了すると、一気に価格が下がることも少なくないからです。
しかし、初心者の場合は、売り切るタイミングがつかめず、強気な価格設定のままにしておき、売れずに不良在庫を抱えてしまうこともあります。
トレンド本は、ある程度、本せどりに慣れてから扱っても遅くはないと、考えておくのも1つの戦略といえるでしょう。
付録の確認を忘れる
付録の確認を忘れたことによって、損失を出すという失敗もあり得ます。
本の中にはCDやDVDが付属しているタイプのものもありますが、中古本では付属品が必ず付いているとは限りません。
例えば、本来、CDが付いている商品をCDなしで仕入れてしまうというのが典型的です。
付属品がないまま販売してしまうと、商品価値が下がるので最終的に売れ残ってしまうこともあります。
特に、初心者のうちは需要や商品の状態を確認するのに精いっぱいで、付属品の確認まで気が回らない場合もあるかもしれません。
仕入れの際は、付録の有無のチェックも意識しておくことが大切です。
本せどりで稼ぐコツ
本せどりでは、幅広い種類の商品を扱ううちに、ジャンルごとの対応力が身に付いていくでしょう。
とはいえ、本せどり全般にいえる稼ぐコツも知っておくと役に立つので、ここでまとめて解説していきます。
リサーチを徹底する
本せどりに限った話ではありませんが、転売で稼ぐにはリサーチを徹底することが大切です。
失敗例のところでも説明したように、自分の勘に頼るとリスクが高くなる点は認識しておきましょう。
逆にいうと、リサーチがしっかりできるようになれば、売り切るのが基本姿勢になるため、コンスタントに稼げるようになります。
本せどりをする際には、ツールをうまく活用するようにしましょう。ツールを活用することにより、商品の売れ行きなどを確認することができます。
コミックのセット本で仕入れをするような場合は、映画化やアニメ化といったタイアップ情報が欠かせません。
日ごろからネットニュースなどをチェックして情報収集をしておくのも有効です。
薄利多売アイテムを軽視しない
ネット上にあるせどりや転売の情報では、「月商数百万円を達成!」といった内容を目にすることも珍しくありません。
そのため、少額の利益ではモチベーションが上がらない人がいるのも無理はないといえるでしょう。
しかし、せどりを始めたての内は、薄利多売で稼ぐことのできる商品を大切にした方がよいこともあります。
最初のうちは、利益率の高いものばかりに目が行ってしまうかもしれませんが、利益が少なくとも積み上げていくことが大切です。
1冊あたり数百円の利益でも積み重ねることで儲けは大きくなり、取引回数も経験値として自分の中に蓄積されていくと思いませんか?
本のせどりが利益額が少ないから「稼げない」と決めつける前に、まずは少額でも売上を発生させる行動をとることが大切です。
仕入れのタイミングを工夫する
店舗せどりにしても電脳せどりにしても、仕入れ価格は店舗側が決定しているのが一般的です。
しかし、自分なりに工夫することで仕入れにかかる費用を節約することはできます。
例えば、セール日に仕入れに行ったり、ポイント利用で購入したりするのも有効でしょう。
Amazonでは、Amazonギフト券を活用して購入することにより、比較的安く購入ができます。
仕入れる際にもクレジットカードを利用して購入することにより、ポイントを貯めることができ、次に仕入れる際に安く仕入れることもできるでしょう。
情報が手に入りやすいように、頻繁に利用する店舗からはメールが届く設定をしておくのもおすすめです。
また、雨の日など買い物がしにくい日は、あえて店舗せどりに挑戦すると、上手に仕入れられる可能性があります。
それは、店内が空いている傾向があるため、自分のペースでゆっくり商品を吟味できるから。
せどりや転売では、ちょっとしたタイミングの差が儲けを左右することも少なくありません。自分にできる工夫がないか考えてみるとよいでしょう。
自己発送も視野に入れる
AmazonのFBAに代表される代行サービスを利用すれば、商品の保管や配送の手間は省けますが、あえて自己発送を選択する手段もあることは知っておくとよいでしょう。
代行サービスにかかる費用を節約できる分、利益率を上げられるからです。
また、本せどりを得意とするせどらーの中には、「特約ゆうメール」で送料を安くしてもらっている人たちもいます。
特約ゆうメールは、郵送件数が多い人のために、郵便局が提供しているサービス。
料金を1か月分にまとめ、発送のたびに支払い手続きをする必要がなくなるため、経理作業が効率化できます。さらに、大口の契約をすることができれば、よりお得に発送することが可能になるでしょう。
梱包の手間は我慢できるという人であれば、代行サービスを活用するより稼げるのではないでしょうか?
本せどりの注意点
本が好きな人にとって、本せどりは続けやすいジャンルなので「転売で扱うのは本だけ!」というせどらーもいます。
とはいえ、そういった人たちが共通して気を付けているポイントは知っておいた方がよいでしょう。
そこで最後に本せどりの注意点を解説します。
本のコンディションを整える
本せどりでは中古品をメインで扱うことになるので、出品時のコンディションはできるだけ整えることが重要です。
例えば、値札シールは専用のシールはがし液などできれいにはがし、中の書き込みや汚れなども可能な限り落としましょう。
消せない書き込みは仕入れ前にチェックしておきたいところですが、見逃してしまうこともあるかもしれません。
消せない書き込みなどがある場合には、商品情報として正直に伝え、返品やクレームを回避するのがポイントです。
付属品が欠けていないか確認する
本は紙物ですが、付録などのアイテムが付いていたり、CD・DVDが付属していたりするケースも少なくありません。
失敗例の紹介部分でも触れましたが、付属品が欠けていないかどうかはよく確認しましょう。特に、初版や限定版の場合には、付属品が付いていることがありますので要注意です。
付属品がないにも関わらず、付属品ありで出品している他のせどらーに価格を合わせてしまうと、トラブルに発展することもあるかもしれません。
普段から念のため全てチェックするという習慣をつけていれば、リスクを回避しやすくなります。
本のせどりはコツを押さえて効率的に行おう!
本せどりは、初心者でも挑戦しやすいジャンルの1つとして、おすすめです。
しっかりとリサーチを行うことで、利益率も期待できるジャンルとなっています。
扱える商品の種類も幅広いので、興味の持てる分野からスタートしてみるとよいでしょう。
まずはブックオフなどのリアル店舗に足を運んでみると、イメージがつかめるかもしれません。
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