【結論】Amazon物販にかかる手数料は主に3種類!

Amazonの手数料は大きく分けると次の3つに分類されます。
①出店プラン料(大口 or 小口):Amazonに出店するたの基本料金
②商品が売れた時の手数料:商品が購入されるたびに、売上から差し引かれる変動費
③配送に関する手数料(FBA or 自己発送):選んだ配送方法によって発生する費用
「Amazonの手数料って複雑そう…」と思うかもしれませんが、まずはこの3つを頭に入れておけば大丈夫です。
これらの手数料に関しては以下でもわかりやすく解説しているので、文章ではなく動画で学びたい方は、ぜひチェックしてみてください!
【早見表】Amazon出品でかかる手数料の一覧

まずは、Amazon出品で発生する手数料を一覧表で見てみましょう。
すごく簡単に言うと、差が出るのは「大口出品」を選ぶのか「小口出品」を選ぶのかという点だけです!
| 項目 | 大口出品 | 小口出品 |
|---|---|---|
| 月間登録料 | ○ 月額4,900円(税抜) |
× 無料 |
| 基本成約料 | × 無料 |
○ 100円/点(税抜) |
| 販売手数料 | ○ 売上の5~15% |
|
| カテゴリー成約料 | △ 140円/点(※本・CDなどのメディア商品のみ) |
|
| FBA配送代行手数料 | △ 222円~/点(※FBA利用者のみ) |
|
| 在庫保管手数料 | △ 3.278円~/1000㎤あたり(※FBA利用者のみ) |
|
| 梱包・配送料 | △ 実費(※自己発送の場合に発生) |
|
費用が発生する仕組みを理解していくことで、手数料の節約方法や自分に適した料金プランなども見えてきますよ。
各項目の詳しい内容は、このあと解説します。
(参考)Amazon公式|Amazon出品サービスの手数料(※別タブで開きます)
(参考)Amazon公式|出品にかかる費用(※別タブで開きます)
ステップ1:出店プラン料|大口出品と小口出品の違い

まずは出店プラン料について、見ていきましょう。
上の表でわかる通り、 Amazonの手数料ではっきり違いが出るのは、出店プラン料の選択(大口 or 小口)です。
大口出品プランの手数料とメリット・デメリット
まずは大口出品プランについて、見てみましょう。
| 料金 | 月額4,900円(税抜) |
|---|---|
| メリット | ・カート獲得の権利が得られる ・出品数を意識する必要がない ・自己発送の送料を自由に設定できる ・各種レポート機能や広告プロモーションが使える |
| デメリット | ・売上が0円でも固定費が発生する |
大口プランの手数料は月額4,900円です。この費用は、売上がない場合でも発生します。
大口プランの最大のメリットは、カート獲得の権利が得られること!
カート獲得の権利とは、同じ商品を複数の出品者が販売しているときに、購入ボタン(カート)に自分の商品を表示させる優先権のことです。
簡単に言えば同じ商品を扱うお店がズラリと並ぶ商店街で、Amazonが「おすすめはこちらのお店の商品ですよ」と案内してくれる感じです。そうなれば当然、自社の商品が売れやすくなります。
物販総合研究所では、Amazonで本格的に物販を行うなら大口出品プランを推奨しています。その理由はやはり、カート獲得によって売れやすい環境をつくれるためです。
送料の設定の自由度の高さや、レポートや広告プロモーションの活用などが使える点も、競合が強力なAmazonでは心強いカードとなります。
小口出品プランの手数料とメリット・デメリット
一方、小口出品プランはどうでしょうか。
| 料金 | 商品が1点売れるごとに100円(税抜) ※月間登録料は無料 |
|---|---|
| メリット | ・固定費がかからないため、リスクなく始められる |
| デメリット | ・カート獲得の権利がない ・自己発送の送料が自由に設定できない ・各種ビジネス機能が使えない |
小口出品プランは月額の登録料が無料で、商品が1点売れるごとに100円(税抜)の基本成約料が発生する仕組みです。
月額費用がかからずリスクが少ないため、手軽に始められますが、カート獲得の権利がないのはAmazon販売においてかなり不利になります。
大口出品プランの月額費用が4,900円なので、「月に50点以上売るなら大口が得」という指標はよく耳にしますが、実際には販売点数の問題だけではありません。
Amazonは、カート獲得の権利が取れない時点で売れにくい仕組みになっているため、小口プランで売上を立てていくのは難易度が高いわけです。
Amazonの大口商品プランと小口商品プランの違いは、以下の記事でも詳しく解説しています。どちらにしようか決めかねている方は、ぜひチェックしておいてください。
(関連)Amazon大口小口出品の違いと選び方|メリットも注意点も総まとめ
ステップ2:商品が売れるたびにかかる販売手数料

販売手数料は商品が売れることで発生する料金のことです。ただしカテゴリーによって金額が変わり、小口出品の場合には基本成約料も加算されることには、注意が必要です。
販売手数料の内容を詳しく見ていきましょう。
販売手数料一覧:カテゴリー別に売上の8~15%が基本
販売手数料は商品が1点売れるごとに、売上の合計金額に対してかかる手数料です。
売上の合計金額には、商品の価格以外に、購入者が支払った配送料やギフト包装料なども含まれます。
販売手数料はカテゴリーごとに決められていて、おおむね8~15%ですが、設定方法が次の3つのパターンに分かれます。
それぞれ、見てみましょう。
【パターン①:販売価格にかかわらず、手数料率が一律のカテゴリー】
販売価格に関係なく、常に手数料率が同じシンプルなカテゴリーです。
| 販売手数料 | カテゴリー |
|---|---|
| 15% | ・メディア(本、DVD、ミュージック、PCソフト、ビデオ) ・TVゲーム&ゲーム用アクセサリ |
| 45% | Amazonデバイス用アクセサリ |
【パターン②:売上の合計「750円」を境に、手数料率が変わるカテゴリー】
適用されるカテゴリーが最も多い販売手数料の計算方法です。売上の合計金額が750円以下か、750円を超えるかで適用される手数料率が異なります。
| 売上の合計金額が750円以下 | |
|---|---|
| 販売手数料 | カテゴリー |
| 5% | ・パターン①と③を除く、全カテゴリー ※ひとつ下の表に含まれている全カテゴリーが対象です。 |
| 売上の合計金額が750円超 | |
|---|---|
| 販売手数料 | カテゴリー |
| 6.5% | ・ビール |
| 8% | ・エレクトロニクス ・パソコン・周辺機器 ・TVゲーム機本体 ・小型家電 |
| 10% | ・家電アクセサリ ・楽器およびAV制作機器 ・スポーツ&アウトドア ・カー&バイク用品 ・タイヤ ・おもちゃ&ホビー ・ホーム&キッチン家電 |
| 15% | ・文房具・オフィス用品 ・ホーム&キッチン ・ガーデニング・園芸用品 ・家具 ・マットレス ・DIY・工具 ・産業・研究開発用品 ・腕時計 ・その他のカテゴリー |
【パターン③:3段階以上の複雑な料率が設定されているカテゴリー】
以下のカテゴリーでは、さらに細かい3段階の販売手数料率が設定されています。
- ドラッグストア
- ビューティ
- 健康家電・理美容家電
- ペット用品
- 業務用医療用品
- 食品&飲料
- ジュエリー
- ベビー&マタニティ
- 服&ファッション小物
- アイウェア
- シューズ
- バックパック、ハンドバッグ、旅行かばん&トラベル用品
今回は下の一例を紹介するに留めますが、実際に販売する際はAmazonの公式サイトを確認しましょう。
<ドラッグストア、ビューティ、健康家電・理美容家電の場合>
- 売上の合計金額が750円以下の部分:5%
- 売上の合計金額が750円超~1500円の部分:8%
- 売上の合計金額が1500円を超える部分:15%
(参考)Amazon公式|カテゴリーごとの販売手数料(※別タブで開きます)
※ちなみに、計算後の手数料が30円に満たない場合は、基本的に最低販売手数として30円が請求されます(一部カテゴリーを除く)。
カテゴリー成約料(特定カテゴリーのみ)
本やCD、DVDなどのメディア商品を販売する場合は、カテゴリー成約料がかかります。販売手数料と混同されがちですが、販売手数料とは別に発生する費用ですので、計算漏れのないように注意しましょう。
金額は、どのジャンルであっても一律140円です。
基本成約料(小口出品のみ)
先ほど解説した通り、小口出品プランでは、販売手数料やカテゴリー成約料に加えて「基本成約料」も発生します。1商品あたり100円(税抜)が固定で加算されるため、低価格帯の商品を扱うと利益を圧迫しやすい点に注意が必要です。
ステップ3:【任意】配送方法で変わる手数料(FBAか自己発送か)

商品の配送方法には、Amazonに委託する「FBA」と、自分で行う「自己発送」の2つがあります。
どちらを選ぶかで手間や手数料が変わるので、両者の違いを知り、自分のビジネスに適切なほうを選んでください。
「FBAってそもそも何?」という方は、以下の記事に詳しい説明を記載しているので、チェックしてみてくださいね!
(関連)【初心者でもわかる】Amazon FBAとは?仕組みとメリットをやさしく解説
FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用する場合の手数料
FBAは、商品の保管から注文処理、梱包、発送、さらには返品対応やカスタマーサービスまでをAmazonが代行してくれるサービスです。
発送の手間を大きく減らせるので、Amazonビジネスで効率的に稼ぎたい方は、活用するのがおすすめです。
ただしFBAの利用は大きく分けて次の2種類の手数料が発生するので、注意しましょう。
FBA配送代行手数料
FBA配送代行手数料とは、Amazonに商品の梱包や発送などを代行してもらうための費用のことです。
商品のサイズと重量(「小型・標準・大型・特大型」の4区分)、さらに販売価格(1,000円以下・以上の商品であるかどうか)によって料金が決まります。もっとも安くて222円、高くて5,625円です。
実際に出品する商品のサイズから、公式サイトでFBA配送代行手数料の金額を確認しましょう。
(参考)Amazon公式|配送料(※別タブで開きます)
在庫保管手数料
在庫保管手数料とは、商品をAmazonの倉庫(フルフィルメントセンター)に預けている間に発生する、いわゆる場所代のことです。
料金は「3.278〜10.087円/1,000㎤(※)」となっており、どの価格帯にあてはまるかは、保管時期と保管スペース(体積)、保管日数で変化します(日割計算)。
さらに、270日を超えて売れ残った商品には「長期在庫追加手数料」という追加コストも課されるため、在庫回転率には注意が必要です。
(参考)Amazon公式|FBA長期在庫追加手数料(※別タブで開きます)
※1,000㎤は「縦10cm × 横10cm × 高さ10cm」のスペースです。
その他のFBA関連手数料
そのほかにも、「FBA倉庫に保管されている商品の返送・破棄を依頼する際の手数料」や「納品時の不備をAmazonが修正するための手数料」などが発生する場合があります。
頻度は少ないものの、存在を知っておくことで予期せぬコストの発生を防げるでしょう。
自己発送の場合にかかる費用
自己発送とは、梱包から配送までを出品者自身で行う方法のことです。
FBA手数料はかかりませんが、その代わりに自分で送料や梱包資材を負担する必要があります。
利益率の低い商品や、オリジナルの梱包にこだわりたい方は、自己発送を取り入れるのも、ひとつの手です。
出品者が負担する「実際の送料」
自己発送では、運送会社に支払う配送料金が必ず発生します。さらに、見落としがちなのが梱包資材費です。こちらも自己発送で必須となる料金です。
特に大型商品や重量のある商品では、送料も梱包材も高額になります。そのため仕入れ値と販売価格のバランスには、通常サイズの商品以上に注意が必要です。
【小口出品の注意点】固定の配送料と「送料逆ざや」のリスク
小口出品プランの方が自己発送を選んだ場合、配送料は自由に設定できず、Amazonが定めた固定額が自動的に適用されます。
たとえば本の場合、お客さんから受け取れる送料は262円で固定されています。ところが、実際にヤマトや日本郵便などで送ってみたところ、送料が300〜400円以上かかった…といったことも少なくありません。
そうなれば、当然送料が赤字になります(これを「送料逆ざや」と言います)。
このリスクを避けるためには、実際の送料を商品価格に上乗せして販売しなくてはなりません。
(参考)Amazon公式|配送料(※別タブで開きます)
便利!Amazon公式「FBA料金シミュレーター」

Amazonの手数料は種類が多く、とても複雑に感じますよね。実際にここまで読んだ方の中には「やっぱり、よくわからない…」と不安に思う方もいると思います。
しかしAmazonでビジネスを行う際、一つひとつの手数料の内容を100%理解しなくても大丈夫です!Amazonで販売ビジネスを行う大半の人も、手数料の内容を完璧には理解していません。
その理由は、簡単に手数料が計算できる公式の無料ツール「FBA料金シミュレーター」があるためです。
「FBA料金シミュレーターって何?」「どんな効果がある?どうやって使う?」などFBA料金シミュレーターを知らない方は、以下の記事をチェックしてみてください。FBA料金シミュレーターの基礎情報や使い方などを画像つきで詳しく解説しています。
(関連)知らないと損!Amazon FBA料金シミュレーター「+α」で本当の利益を出す方法
知らないと損!Amazon出品手数料を安く抑える5つのコツ

Amazonでのビジネスを行う上で、手数料の内容を把握するのはとても大切です。しかしそれだけでなく「それぞれをどう抑えるか」まで知っておくことが、利益確保のカギとなります。
「固定費を抑えるのは難しいでしょう?」と思うかもしれませんが、送料や保管手数料などは、工夫次第で調整できます。
ここでは実際のセラーが取り入れている「手数料を安く抑える5つのコツ」を紹介します。
1. 商品のサイズを小さく・軽くする工夫をする
FBA配送代行手数料は、商品のサイズと重さによって決まります。
過剰な梱包を避けたり、圧縮袋を使ったりして「サイズ区分を1つ下げる」だけで、1点あたりのコストが大きく変わることも少なくありません。
2. 在庫回転率を意識して長期在庫追加手数料を避ける
FBAを利用した場合、商品が270日以上売れ残ると「長期在庫追加手数料」が発生します。
在庫を長い間持ちすぎないために、価格を定期的に見直し販売を促すことや適量を仕入れること、また、売れない商品は一定期間で損切りするルールを、自分の中に設けておくと良いでしょう。
3. 販売価格を適切に設定する
手数料が赤字の原因とならないようにするためには、利益計算を行う際に販売手数料・配送手数料・消費税まで含めてシミュレーションすることもポイントです。
必要な利益を確保できる価格にあらかじめ設定しておくことで、手数料の負担が生じても、痛手にならないで済みます。
4. 大口出品の月額費用が返金される制度を活用する
Amazon手数料の中でも月額費用といった固定費は、削減するのが難しい部分です。
しかし大口出品者の場合、条件を満たせば過去3か月分の月額登録料(4,900円×3)が返金される制度が用意されています。
頻繁に使うことは少ないですが、出品や売上がない期間が続いた場合には、知っておいて損はないでしょう。
(参考)Amazon公式|月間登録料に関するよくある質問(※別タブで開きます)
5. まとめ買いを促進するプロモーションを活用する
こちらも大口出品者限定ではありますが、「まとめ買いプロモーション」を活用すると、1注文あたりの購入点数のアップが見込めます。
売上が伸びるだけでなく、まとめ買いしてもらえることで、個別で配送するよりも配送コストを下げられます。
Amazonのプロモーションコードは種類があるため、手数料の削減に役立つものを知っておくと安心です。
以下の記事ではAmazonのプロモーションコードの種類や設定方法などを詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
(関連)Amazonプロモーションコードの活用ガイド|基本から設定方法まで徹底解説
よくある質問【FAQ】
最後にAmazon出品の手数料について、多くの人が疑問に思うポイントに回答します。実際に出品を始める前にチェックしておくと安心です。
手数料はいつ、どのように支払うのですか?
Amazonの手数料は、売上金の振込時に自動的に差し引かれる仕組みです。
自分で別途支払う必要はなく、計算された手数料がマイナスされた売上金額が、約2週間ごとに口座に入金されます。
自分の手数料はどこで確認できますか?
「セラーセントラル」にログインし、「ペイメント」や「レポート」の項目を開くと、取引ごとの明細や差し引かれた手数料を確認できます。
どの費用がどれくらいかかっているかを定期的にチェックしておくと安心です。
表示されている手数料は税抜ですか?税込ですか?
Amazonが提示する手数料は原則として「税抜」で表示されています。
利益計算の際には消費税分を加味してシミュレーションしておかないと、思ったより利益が少なくなることがあります。
売上がない月でも手数料はかかりますか?
大口出品の場合は、売上がなくても月額4,900円(税抜)の固定費が発生します。
一方、小口出品では月額費用はかからず、売れた商品ごとに基本成約料などが発生する仕組みです。
Amazonの出品手数料を理解して利益を最大化しよう!
今回は、Amazonの出品にかかる複雑な手数料について網羅的に解説しました。最後に、利益を最大化するために特に重要なポイントを振り返りましょう。
- 手数料は大きく3種類
- 販売手数料はカテゴリー次第
- 利益計算を習慣に
「手数料を制する者がAmazon物販を制す」と言っても過言ではありません。手数料は単なるコストではなく、あなたのビジネスの成否を分ける重要な戦略の一部です。
この記事で得た知識をもとに、さっそく出品したい商品の利益をシミュレーションしてみましょう。正確な数字を把握することが、Amazonでの成功への最も確実な第一歩です。
Amazon物販の全貌については以下の記事で解説していますので、あわせて参考にしてください。
(関連)【図解】一番わかりやすいAmazon出品方法|アカウント登録から販売まで
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