Amazonの真贋調査(しんがんちょうさ)とは?

Amazonの真贋調査(しんがんちょうさ)とは、Amazon側からセラー(販売者)に対して「あなたが販売している商品は本物ですか?証明してください」と確認が入る審査のことです。

真贋調査をクリアできなかったり、対応を怠ったりした場合には、以下のような重いペナルティが課せられます。
- アカウントの一時停止
- 売上金の没収(保留)
- アカウントのBAN(永久削除) ※最悪の場合
売上が順調に上がっていたとしても、この対応を間違えればビジネスそのものが立ち行かなくなる可能性も。だからこそ、正しい知識を持って焦らず対応することが重要です。
真贋調査が来る3つのパターンと裏事情

Amazonの真贋調査には、大きく分けて3つの種類があります。それぞれ原因や突破の難易度が異なるので、まずは自分のケースがどれに当てはまるのかを確認しておきましょう。
1. 知的財産権(知財)侵害とのセット

1つ目は、中国OEM商品や国内OEM商品などに相乗り出品した際、ブランドの所有者から「この出品者は勝手に偽造品を売っている」とAmazonに通報されるパターンです。
この記事の著者である朝野が、これまで1,000人ほどの生徒さんを見てきた実感からすると、真贋調査の98%はこのパターンに当てはまります。
そもそも、その商品を販売する権利がないのに出品してしまい、権利者から「出品を取り下げてほしい」と警告を受けた際に発生するケースですね。
このとき「偽造品」という言葉を使って通報されるため、知的財産権(知財)の侵害通知とセットで「偽物ではないのか?本物なら証明しなさい」と真贋調査に飛び火してきます。
なお、このパターンでは真贋調査自体は突破できるものの、その商品を販売する権利までは得られないのが大半です。そのため、真贋調査だけ対応してアカウントを守ったうえで、在庫はAmazon以外の販路で販売するのが賢明といえます。
2. 購入者からの「偽物」クレーム

2つ目は、購入者から「偽物ではないか」と疑いを持たれてクレームが入り、そこから調査が開始されるパターンです。
実は、これが一番厄介かつ突破が非常に難しいパターン。特に並行輸入品のコスメや保湿クリームなどに多く、「いつも使っているものと香りが違う」「肌触りが違う」といった理由で返品・通報されやすい傾向にあります。
実際には偽物ではなく、保管状態や輸送時間の問題で品質が落ちているだけの不良品であるケースも多いのですが、それを証明すること自体が非常に難しいというのが実情です。
3. Amazonからのランダムチェック

3つ目は、Amazonのアルゴリズムによってランダムにピックアップされ、調査が入るパターンです。
最近は少なくなった印象ですが、一時期は「アカウント開設から1年未満の新規セラー」が狙われやすい傾向にありました。逆に言えば、長年販売しているベテランセラーには、ほとんど来ることがありません。
【実録】初心者さんが注意したい真贋調査の事例

ここで、実際に僕(この記事を書いている朝野)の生徒さんで、真贋調査が入ってしまい、かなり苦戦している事例をご紹介します。初心者さんにありがちなミスなので、ぜひ参考にして気をつけてくださいね。
【状況】どのような理由で真贋調査が来たか?
今回のケースでは、浄水器カートリッジの「互換品」を、正規品の商品ページで販売してしまっていました。そこに購入者さんから「偽物ではないか」という指摘が入って真贋調査が始まり、現在はアカウントが停止中です。
【対応】真贋調査に対して、どのような対応をしたか?
この件は現在まさに対応中です。今回は真贋(本物・偽物)の話ではなく「誤出品」に当たるため、その点を強調し、今後そうしたミスが起きないようにオペレーションを変えるという旨の改善計画書を提出しました。
【結果】結果、どうなったか?
上記の対応をしたものの2回ほど却下され、現在は3回目の資料提出をして結果待ちの状態です。先ほどもお話しした通り、お客さんからのクレームによる真贋調査は本当に厳しいもの。すでに2回却下されていることもあり、突破できない可能性があります。
このケースは1%あるかないかというレアな事例ですが、「こういう事態もあり得るんだな」と心得たうえで、自分の取り扱う商品をよく確認することが大切ですよ!
Amazon真贋調査の対応3大ポイント

今ご紹介したように、Amazonの真贋調査は却下されてしまうこともあります。だからこそ、突破するためには事前にポイントを押さえておくことが非常に重要です。
ここからは、真贋調査に対応するうえで欠かせない3つのポイントを解説していきます。
なお以下の動画では、この記事の著者である朝野が、Amazonの真贋調査突破のコツを画面付きで解説しています。あわせてチェックしてみてくださいね。
重要なのは1通目の回答と内容の整合性

真贋調査の対応で最も大切なのは「初期対応(1回目の提出)」です。
1回目に適当な言い訳をしてしまい、審査に落ちた後で2回目にまったく違う書類や主張を出すと、Amazonから「1回目の発言と違う。どちらかがウソに違いない」と判断され、二度と通らなくなってしまいます。
領収書なしでも通る?代替書類の作り方

よく「ヤフオクやメルカリ仕入れは領収書が出ないから、真贋調査は通せない」という情報を見かけますが、あれはウソです。
購入者からのクレームでない限り、実は領収書がなくても真贋調査は突破できます。というのも、Amazonが確認したいのは、多くの場合「商品の真贋」というよりも「仕入れ元の証明」だからです。
仕入れ元さえ証明できればよいのであれば、領収書がなくても複数の情報を組み合わせることで対応が可能。具体的に使える書類については、後ほど詳しく解説します。
提出用ファイルはPDFかテキストで作る

セラーセントラルの申し立て画面には、文章を直接入力するテキストボックスが用意されていないことがほとんどです。
「せっかく文章を作ったのに、書くところがない!」と焦らないよう、作成した文章は「PDF」または「テキストファイル」として保存しておきましょう。領収書などの画像データと一緒に添付して送信する仕組みであることを、ぜひ覚えておいてくださいね。
Amazon真贋調査を解除する実践手順

ここからは、実際にAmazonで真贋調査が来てしまった場合の対応手順を、3つのステップに分けて解説していきます!
セラーセントラルからの申し立て方法
まずは、Amazonから届いている真贋調査のメールを確認しましょう。メールが見当たらない場合は、セラーセントラルから以下の順に進めてください。
①左上メニュー(三本線)をクリック

②「パフォーマンス」>「アカウント健全性」をクリック

③「アカウント健全性評価」のスコア(基本は200点)の下にある違反項目を確認

④「商品の信頼性に関するお客様からの苦情」などに数字が入っていたらクリック
⑤右側にある「申し立て」ボタンを押す
上記の通り画面を進めると、以下の2択が現れます。
- 書類を持っています
- 今回の違反について理解しました(=書類を提出しない)
ここでは、必ず「書類を持っています」を選んで進めましょう。「今回の違反について理解しました」を選ぶと書類を提出できなくなってしまうため、注意してくださいね。
審査通過に必要な提出書類の準備
Amazonの真贋調査で、仕入れ先を証明するために役立つ書類は以下の通りです。
- 仕入れ商品ページスクリーンショット(ない場合は不要)
- 購入履歴のスクリーンショット
- 注文詳細のスクリーンショット
- 仕入れ先領収書
- 仕入れ先納品書(ない場合は不要)
- クレジットカード明細
- 仕入れた商品の写真(なければ不要)
可能な限り、証拠となる書類はすべてかき集めましょう。バラバラに保存すると後でわからなくなってしまうので、1つのフォルダにまとめながら集めていくのがおすすめです。
実際に提出する際のテンプレートは、記事の最後に無料配布しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
改善計画書(POA)に書く反省と対策
真贋調査の内容によっては、必要書類とは別に「改善計画書(POA)」の提出を求められることがあります。
POAとは、「なぜこのようなことが起きたのか(根本原因)」「今後二度と同じことを起こさないために、具体的にどういう対策をしていくのか(再発防止策)」を論理的に記載する書類のことです。
つまり、「ごめんなさい」という謝罪だけではNG。反省の色が見られなかったり、内容が支離滅裂だったりすると、そのままアカウントBANへと直行してしまうため要注意です。
改善計画書の具体的な書き方については、以下の関連記事で作成時のポイントを解説しています。そのまま使えるテンプレートも配布しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
(関連)【慌てないで】Amazonアカウント停止は復活できる!原因と解除までの全手順
真贋調査を防ぐ!危険度の見極め方

真贋調査は、「来てからどうするか」よりも「そもそも来ないようにどう立ち回るか」が一番の対策です。ここからは、リスクの高い商品の見極め方を解説します。
仕入れ前にメーカーの危険度をチェック
Amazonでは、商品(メーカー・ブランド)によって、真贋調査や知財通知が来やすい「危険度」が存在します。
例えば、「山善(YAMAZEN)」は非常に厳しく、「パナソニック」「バンダイ」なども商品によっては要注意です。こうしたリスクの高い商品は、そもそも仕入れの対象から外すというのも、Amazon物販では大切な考え方です。
では、どうやって危険度をチェックするのかというと、物販総合研究所では「セラースケット」というツールの活用をおすすめしています。
拡張機能を使えば、商品ページに危険度がA~Dのランクで表示され、そのブランドが過去にどれくらい警告を出しているのか、アカウントにどの程度の影響を与えるのかがひと目でわかります!
セラースケットについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
(関連)セラースケットとは?Amazonのアカウント停止リスクを防ぐ便利ツールを紹介
コスメや並行輸入品はレビューを要確認
すでに解説したように、ドラッグストア系(コスメ・クリームなど)の並行輸入品は、購入者からの「偽物クレーム」に発展しやすいハイリスク商品です。
仕入れる前には、楽天やAmazonのレビュー欄を必ずチェックしましょう。「いつもと香りが違う」「肌触りが悪い」といった理由で星1のレビューがついている商品は、仕入れ対象から外すのが無難です。
いくら利益率が高くても、アカウントが停止してしまうほどのリスクを抱えるのは、割に合わないと考えましょう。
Amazonの真贋調査に関するよくある質問

最後に、Amazonの真贋調査についてよく寄せられる質問に回答していきます。気になるポイントを解消しておきましょう。
Q1. Amazon真贋調査って何?
A. Amazonが販売者に対して、「出品している商品が本物の正規品であるか」を証明するよう求める審査のことです。
偽造品の流通を防ぎ、お客さんからの信頼を守る目的で実施されています。
Q2. 真贋調査の無視はアカウント停止になる?
A. はい。無視や放置をすると高確率でアカウントが一時停止、または永久BAN(削除)となります。
さらに、Amazon内にある売上金が没収(半永久的に保留)される可能性もあります。通知が来たら、期限内に必ず対応するようにしましょう。
Q3. レシートのみで真贋調査は通る?
A. 正規の請求書がなくても、初期対応資料などの整合性が取れており、購入履歴やクレジットカード明細などを論理的に組み合わせて提出できれば、審査を通過させることは十分に可能です。
詳しくは、本記事の「Amazon真贋調査の対応3大ポイント」をチェックしてみてください!
Amazonの真贋調査は正しい知識があれば怖くない!

ね? アドバイス、いっぱいもらえたでしょ?

はい! 僕も朝野さんのテンプレート通りに対応します!
今回は、Amazonの真贋調査が来る原因から、具体的な対応手順や予防策までを解説しました。
突然のメールにパニックになってしまうかもしれませんが、絶対にやってはいけないのは「焦って適当な返信をしてしまうこと」と「放置すること」です。
とはいえ、いざ自分で対応しようとすると、「これで大丈夫かな…?」と不安になりますよね。
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