CD転売の基礎知識
まず最初に、CD転売の基礎知識から見ていきましょう。
CD転売で利益が出る仕組み
CD転売は、非常にシンプルな作業だけで完結します。
CDを仕入れて、それを売る。それだけで簡潔です。
仕入れたときに払った金額と、売ったときに買い手から受け取った金額との差額が利益になります。
当然のことながら、CDを可能な限り安い価格で仕入れて、それを高い金額で売り渡すことができれば、たくさんの利益が生まれる仕組みです。
CD転売では新品も中古も取り扱う
CD転売で取り扱うのは、中古と新品の両方です。
仕入れるCDの音楽ジャンルに縛りはない
属している音楽ジャンルは特に限定することなく、ほとんどすべてのジャンルから幅広く仕入れて転売します。
仕入れるCDの種類に縛りはない
音楽CDの種類は主に、シングル、アルバム、ボックスの3つに分けられます。
シングルは、アルバムサイズのジャケットに入っていて、通常2~3曲程度が収録されているCDです。
定価は、1,000~2,000円ほどが主流となっています。
アルバムはたくさんの曲を収めたCDで、一般的には10曲以上収録されており、定価は3,000円ほどです。
ボックスは複数のCDを箱に詰めてセットとして販売されているアイテムです。
ボックスは、幅があるため目に留まりやすく、セットなので値段も高めになっています。
ですから、首尾よく転売できれば、大きな利益が望めるわけです。
CD転売のやり方
CDの中古品を転売するケースでは、仕入れはリサイクルショップやメルカリなどを通しておこなうことができます。
まだCD転売を始めたばかりという人の場合だと、いったいどのくらいの値段で仕入れればいいのか、判断が難しいことも多いでしょう。
そのようなケースでは、インターネットで仕入れるよりも、実店舗まで足を運び、商品の実物をチェックしながら仕入れ作業をおこないます。
商品知識が無くても、大丈夫です。バーコードリーダーとスマホに入れたアプリとを連動させて、その場ですぐに相場などの情報が分かります。
お店では、バーコードリーダーで読み取り作業をするだけです。
(関連)せどり用バーコードリーダーの種類&使い方|仕入れ転売で大活躍!
仕入れた中古CDを出店するときですが、AmazonではCDの販売には出店規制がかかることが多くなっています。
そのため、メルカリとヤフオクを活用して売りましょう。
新品のCDを扱うケースでは、実店舗とインターネット上のショッピングサイトでの価格の差は、それほど目立ったものではありません。
安く売られている新品のCDをAmazonで仕入れ、仕入れたときの値段に上乗せした金額をつけてヤフオクに出店するとします。
すると、差額分が利益となりますが、1枚売れただけではそれほど大きな金額にはなりません。
もちろん数をたくさんこなせばそれなりの収益を上げることも可能ですが、中古品を扱うよりも利益幅が小さくなります。
CD転売の仕入れ先
転売するためのCDの仕入れ先を、いくつかご紹介します。
ローソンHMV
インターネットを利用して買い付けたい場合だと、ローソンHMVがおすすめです。
ローソンHMVでは、ひんぱんにセールをおこなっているからです。
割り引き率が非常に高いこともあるので、こまめに覗いてチェックしてみるといいでしょう。
イオンのCDショップ
実店舗で仕入れたいときは、イオンのCDショップがおすすめです。
ショップ内のワゴンセールなどで、掘り出し物を発見できる可能性があります。
イオンは全国展開しているため店舗数も多いので、セールの情報には目を光らせておきましょう。
ブックオフ
ブックオフでは、単品管理を導入したので、転売の仕入れ先としては理想的とはいえない感が否めません。
Amazonでの最安値を意識して、個別に値段を設定する管理システムになったのです。
また、店内でバーコードリーダー使用に規制が入ったようで、バーコードリーダーを使っていると、お店のスタッフから注意を受けてしまうことも考えられます。
ただ、商品の価格設定をみてみると、全体的に低めになっていることも事実です。
CD転売でおすすめの商品例
CD転売でおすすめしたい、いくつかの商品具体例を紹介していきます。
アニメCOWBOY BEBOPのサントラ盤
根強いファンがたくさんいるため、売れ行きが好調な状態をキープしています。
EXILEのGENERATIONS
EXILEのGENERATIONSも、人気があるアイテムの1つです。
こちらはアルバムとDVDがセットになったもので、需要が高い点が特徴です。
FREEFORM JAZZ
ジャズのジャンルも注目できます。FREEFORM JAZZなどはkeepaで情報をチェックしてみても、それなりの安定度を示しています。
YOSHIKI CLASSICAL
X JapanのYOSHIKIによるYOSHIKI CLASSICALなどは、定価以上の値段がつけられているにもかかわらず、転売市場で売れ筋のアイテムになっています。
CD転売の仕入れ目安
可能な限り低い価格で仕入れたCDを、できるだけ高い値段で売ることができれば大きな利益を得ることができます。
だからといって、法外に高い値段を設定して売ろうとしても、買い手がつく保証はありません。
CDをいくらで販売したいのか、自分なりに目安となる基準を決めてから仕入れ作業に取りかかりましょう。
仕入れたCDを実際に販売する際には、手数料が発生することも忘れてはいけません。
例えばAmazonでCDを販売するとします。
Amazonで商品を売りたいときにはいくつかの料金プランがありますが、そのうちの小口出品サービスを利用するとしましょう。
Amazonの小口出品サービスでCDを売るときにかかる手数料としては、まず、注文成約時にかかる費用として基本成約料があります。
基本成約料は、CD1枚につき100円です。それに加え、15%の販売手数料も必要です。
1000円の15%は150円ですから、CDに1000円の販売価格をつけたとしても、150円+100円で合計250円の手数料は発生することになります。
Amazonでは、FBAなどの発送に関わるサービスも提供しているため、それらを利用するとなれば、そのための手数料も加算されます。
(関連)せどりでFBAを利用するときのポイントって何?メリットや注意点とは
転売するときの販売価格を設定するときには手数料について考慮し、そこから逆算して仕入れ値を設定しましょう。
仕入れ値や販売価格も重要ですが、売れるCDであるのかどうかということも大切です。
高い利益が見込めるCDを仕入れることができても、なかなか買い手がつかなければ資金を回収することができません。
そうなると、事業としては成り立たないことになります。
そこで重要となるのが、過去の販売情報のデータです。keepaという名のサイトでは、Amazonでの商品の売れ行きをリサーチできます。
ある一定期間内にどれだけ売れるかについて調べて把握しておくと、仕入れの際に役に立てることができます。
CD転売に適したタイミング
CD転売にも、旬があります。
例えばあるアーティストが亡くなると、その人がリリースしていた作品には否が応でも注目が集まることになります。
すると、CDの売れ行きも伸びるのです。
そのアーティストが往年のスターだった場合、中古として出回っている商品の数も比較的多めです。
良品を仕入れることができるチャンスも、少なくはないでしょう。
同様に、グループが解散することになったケースでも、話題に上ることが増えます。
解散してしまうと新しくCDが発表される可能性もほとんどないため、ファンはCDの購買に走ることが見込まれます。
そうなると品薄になるのでCDの価値が高まり、転売の価格も上がることが期待できます。
これらの可能性を考えると、中古で安く売られているCDをストックしておけば、思いもよらぬ高値で転売できるチャンスに恵まれることもあるのです。
CD転売のメリット・デメリット
この段落では、CD転売をするにあたってのメリットとデメリットについて説明します。
メリット
CD転売のメリットの1つは、CDのサイズです。
CDは小さくて軽いアイテムなので、転売するときに発生する送料を低く抑えることができます。
普通郵便ですと200円以下で送ることができるので、この点は大きなメリットです。もう一つは、転売の相場が安定していることです。
昔のアニメやゲームなどに関連したCDも人気があるなど、ニーズが落ちずにキープされている状態です。
仕入れ先についても、国内ばかりではなく海外にも目を向けることができます。
対象となるアイテムが広がるため、仕入れ先にも仕入れる商品にも困ることがなくなります。
また、CDをメンテナンスすることで、商品価値を上げることも可能です。
研磨機を使ってCDの記録面についているキズを消すことができれば、CDの価値と販売価格をアップさせることにもつながるのではないでしょうか。
デメリット
デメリットは、ライバルが多いことです。
CD転売はシンプルなのに利益を見込めるため、やってみようと行動を起こす人もたくさんいるのでしょう。
中古CDが売れるまでのスピードが、ゆっくりになっていることも事実です。
しかし、ジャンルを限定せずに幅広く取り扱うことで、カバーすることもできそうです。
また、中古CDの場合だと歌詞カードなどの付属品が無くなっているケースや、汚れ、破損などがあることも考えられます。
その点も十分に考慮して取り扱う必要があります。
CD転売には、ときにはメンテナンスなどの細かい作業がつきものです。
そのような作業自体が苦手だという人は、CD転売を続けていくことは難しくなる可能性もあります。
メルカリでCD転売をする注意点
メルカリを利用してCDの転売をおこないたい場合には、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。
メルカリのユーザーは、10~30代の女性が中心となっています。
当然、よく売れるアイテムは若い世代に人気のあるアーティストのCDということになります。
しかも、いくら若い世代に支持されるとはいえマニアックな路線ではなく、あくまで有名アーティストのCD限定です。
メルカリでもCDの取引自体は数多くあるのですが、若い女性に人気のある有名アーティスト以外のCDはなかなか売れないという極端な傾向があります。
メルカリでCD転売をするなら、ニーズに合わせた仕入れをすることが重要です。
また、若い世代の女性が音楽を聴きたいときは、CDではなくてダウンロードするケースも増えています。
そのため、書籍などと比較すると、CDの回転率はスローペースになっているようです。
(関連)【メルカリの始め方】初心者向け売り方の手順から戦略まで一挙解説
CD転売成功のポイント
CD転売をするときに、ぜひとも押さえておきたいポイントを紹介します。
海外に輸出する
CD転売で大きな利益を狙いたいのならば、海外へ輸出してみるという手もあります。
日本国内で転売をする場合は、Amazonで売られている値段を意識して設定することが多いため、大きな利益を求めることは難しくなっています。
海外で転売するほうが、価格差は大きくなりやすいのです。
しかし、海外でCDを転売するにあたっては、気をつけなければならないこともあります。
輸出禁止の対象になっているCDもあるので、事前にしっかりと確認してから転売をおこないましょう。
(関連)海外に商品を転売する「輸出せどり」って?やり方や注意点をチェック!
ニーズを把握する
CD転売を成功に導くためには、需要と供給のバランスを意識することが不可欠です。
しっかりと情報をリサーチし、そのCDを購入したい人の数と販売数について把握して、分析してみる必要があります。
いくら人気があって買いたい人の数が多かったとしても、販売数も莫大で売れ過ぎていたとしたらどうでしょう。
ヤフオクに出店しても1円で落札されることもありえそうです。
価格は暴落して、市場価値も低いままになってしまうことも考えられます。
販売数が多いCDは、需要と供給のバランスが悪いので利益を上げることは難しくなるでしょう。
このような条件に当てはまるCDの仕入れは極力控えることが無難です。
ニーズがあるのに、市場に出回っている数が少ないCDを見つけ出し、仕入れるように心がけましょう。
初回限定盤や廃盤に注目する
販売数が少ないCDの典型として挙げられるのは、初回限定版です。
発売前に予約をして売られるものなので、そもそもの生産量は少なく、流通している数量も少なくなります。
廃盤になってしまったCDもターゲットです。こちらも新たに発売されることはないため、ニーズは高まっても市場に出回っている数は少ない可能性が大きくなります。
スキャンダルなどのきっかけで、アーティストがマスコミに取り上げられるようになったときもチャンスです。
CDがプレミア価格になることもあります。
CDの人気が高まって買う人が増え、品薄になってから再版されるまでのタイミングも逃せません。
転売で大きな利益を生むことができる絶好のチャンスでしょう。
このような波にうまく乗るためには、アーティストの話題をこまめにチェックしておくことが大切です。
そのためにも日々テレビ番組やニュースなどに触れ、情報を取り入れることを習慣化しましょう。
CD転売で利益を得よう
CD転売を始めるにあたっては、自分の好きなジャンルだと知識もあります。
しかし、しっかりとリサーチをして、扱うジャンルの幅を広げることも大切です。
仕入れの際には限定品に注目するなど、ポイントを押さえると利益を上げることにもつながります。
CD転売には情報の収集も欠かせないので、「物販総合研究所」へ登録して、できるだけ多くの情報を取り入れてみてはいかがでしょうか。