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せどりでFBAを利用するときのポイントって何?メリットや注意点とは

更新日:2023年9月10日

せどりに興味がある人が増えています。

効率的なせどりを行うためのツールにも関心が高まっており、その代表的なものがFBAなのです。

この記事では、これからせどりを始める人、すでに副業で始めている人などにFBAを利用する際のポイントを紹介します。

FBAの特徴やメリット・デメリット、出品方法、納品の流れなどについて詳しく解説していきます。

朝野拓也
物販総合研究所 楽天せどり講師
この記事の著者:朝野 拓也

1992年 静岡県出身。貯金0円からせどりをスタートし、開始から半年で月商1,000万円、利益200万円を達成した。月間に400件〜600件ほどの取引を行っていて、Amazonや楽天、メルカリなど主要プラットフォームを用いた販売は一通り経験がある。また、副業せどりや転売のやり方を教えるスクールでの指導経験も豊富で、これまでに教えた生徒の数は400名を超える。モットーは、”挑戦”。
▶Twitter: https://twitter.com/asataku999
▶YouTube: 朝野拓也 [物販総合研究所]
朝野拓也のプロフィール

この記事の内容

FBAのポイントを理解しよう

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この段落ではFBA利用のポイントとなる基本的な知識を確認します。FBAの特徴とメリット・デメリットを説明します。

FBAの特徴

FBAとは、ネット流通大手の米国企業Amazonが運営している出品者用のサービスのことです。

フルフィルメント・バイ・アマゾンを略してFBAと呼んでいます。

簡単にいえば、ネット上で商品を販売する際に必要なさまざまなステップを代行してもらえるのです。

たとえば、ネット販売でせどりを行うときには「商品を発注」して仕入れます。

次に、売上が立ったら「商品を梱包」して「商品の発送」を行うのです。

これが基本的な商品販売の流れですが、同時に「在庫管理」も必要になります。


長期的視野に立ってせどりビジネスを行うのであれば「顧客データの管理」も重要なポイントでしょう。

また、一旦商品が売れたとしても「返品対応」や「クレーム対応」を余儀なくされる可能性にも備えておかなければなりません。

顧客からの「決済」についても、代金引換払いなのか、クレジットカード払いなのかなど、スムーズに入金してもらうまでには、処理すべきことが多いのです。

FBAでは、このステップをAmazonに代行してもらえるわけです。

利用者側にうれしい特徴としては、FBAには初期費用が不要であることもポイントのひとつです。

利用料はかかるのですが、登録料や入会金などの初期費用は不要なので、せどり初心者でも気軽に利用しやすいといえます。

なお、大口出品者であれば有利な条件でネット販売できるのもFBAならではの特徴です。

大口出品者としてFBAを利用するとAmazonプライム対象商品になるからです。

AmazonのECサイトにはAmazonプライムという会員制度があり、年会費を払って会員になればさまざまな特典が得られます。

たとえば、対象商品の送料が無料になったり、翌日配達便の追加送料が不要だったりするのです。

出品商品がAmazonプライム会員向け商品に指定されると、会員からの注目を浴びます。

出品者に対する信頼度も上がり、結果として売上の増加が期待できるのです。

さらに、Amazonには「定期おトク便」という制度があり、同じ商品を定期的にリピート注文できるシステムが整っています。

FBAではこのシステムを利用できるため、リピート注文を促進しやすい販売環境も揃っているのです。

 

FBAを利用するメリット

FBAを利用する際には5つのメリットがあります。

1つ目は、業務を効率化できることです。

自分で商品を仕入れて販売する場合、在庫の保管場所を確保する必要があります。

ボリュームのある商品を扱うのであれば、自宅の空いている部屋を使ったり、倉庫を借りたりする必要があるのです。

FBAを利用すると、商品の保管スペースに頭を悩ますことはありません。

Amazonの倉庫に保管を代行してもらい、そこから直接出荷できるからです。

2つ目は、Amazonのブランドで集客できることです。

数あるECサイトのなかでもAmazonは世界有数の規模を持っており、絶大な集客力を誇っています。

このサイトに出品すれば、個人で転売するより多くの広告効果が見込めるのです。

定期おトク便などのシステムを使ってリピーターを確保することもできるため、長期的な収益力向上にも役立ちます。

3つ目は、決済方法の選択肢が増えます。

ネットショップではクレジットカード払いやキャッシュレス決済が基本ですが、FBAで商品を販売すると代金引換が決済方法に追加できるのです。

顧客の中にはクレジットカード払いを好まない人が一定数いるため、代金引換が決済の選択肢に入ると売上が伸びる可能性が期待できます。

4つ目は、送料が無料になります。

ネットで受注する場合には、商品発送の料金が問題になります。

送料込にすべきか、着払いなどで購入者に送料を負担してもらうかを選ぶ必要があるのです。

単価の安い商品などでは、送料のほうが高くなるケースも考えられ、購入者負担にすると売上が落ちるかもしれません。

このような悩みは、FBAを使えばなくなります。

なぜなら、送料はFBAの利用料に含まれるので、商品発送のたびごとに送料を計算する必要がないからです。


5つ目は、海外発送の代行で販路を拡大可能な点です。Amazonは、多くの国で利用されているECサイトです。

英語や日本語だけでなく、多くの国々でそれぞれの現地語でも展開しているサービスとなっています。

そのため、商品によっては海外の顧客からの注文が入ることも多いのです。

FBAを使って商品をAmazon上に掲載すれば、マーケットが世界に広がります。

さらに、FBAを利用していれば簡単に海外発送の対応が可能になるのです。

販路が世界に拡大すれば、収益の大幅な増加も期待できるといえます。

 

FBAを利用するデメリット

FBAは便利なサービスですが、デメリットがないわけではありません。

ここでは、3つのデメリットについて説明します。

1つ目は、商品のコンディションの確認に時間と手間がかかる点です。

商品をAmazonに送ってしまうと、自宅や倉庫に在庫しているときと違って、商品の状態をすぐにチェックできなくなります。

可能ではあるのですが、Amazonの倉庫に保管されている在庫商品を、手元に戻して商品を検品して、さらに再出品することになるのです。

デリケートな商品であれば輸送中の破損などのリスクが増えたり、食品であれば消費期限が問題になったりするでしょう。

2つ目は、フルフィルメントセンターが機能しなくなると販売処理の遅延や停止のリスクがある点です。

もし、フルフィルメントセンターが災害にあったり、システムの不具合などで機能停止したりすると、商品の販売ができなくなるケースが考えられます。

この場合は、復旧が待てなければ自分で出品する必要があるのです。

3つ目は、利用するためにさまざまな手数料がかかる点です。

初期費用はかからないのですが、作業を依頼するごとに手数料が課金されます。

主な手数料としては「在庫保管手数料」「配送代行手数料」「購入者返品手数料」などがあります。

また、場合によっては「商品所有権の放棄手数料」や「FBA商品ラベル貼り付け手数料」などのFBAに特徴的な手数料も必要になるのです。

 

もしFBAのデメリットが気になる方は、ドロップシッピングによる無在庫販売や、無在庫転売を検討してもよいかもしれません。

ただし注意が必要な点として、それらを行うにあたってはルールや制限があるため、Amazonのドロップシッピングポリシーなどの出品規約の確認も合わせ、自分に合った販売方法を選ぶことをおすすめします。

FBAを利用する方法

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FBAを利用する方法について、いくつかのポイントを紹介していきます。

この段落では、大口出品をする際のポイント、具体的な出品の流れ、FBAパートナーキャリアサービスに注目します。

 

大口出品でFBAを利用するときのポイント

FBAを大口出品で利用するとさまざまな利点が得られます。

ここでは4つのポイントを紹介しましょう。まず、カートを獲得する権利が得られる点です。

カートとは商品ページの右側コラムに表示される「カートに入れる」ボタンで立ち上がる購入予定商品リストのことです。

カートが獲得できるかどうかは、その商品の売上を大きく左右するといわれています。

実際に、小口出品ではカート獲得が難しいので、大口出品の方に購入客が流れてしまうのです。

次に、新規出品が可能になる点も魅力です。

大口出品の場合、まだAmazonのサイトに掲載されていない新しい商品カタログデータを登録できます。

そのため、新商品やオリジナル商品を登録すれば、ユーザーの関心を引き、利益につながりやすくなるのです。

また、商品管理の点からいえば、ビジネスレポートやさまざまなツールが使用できる点も助かります。

「注文商品売上」や「品目あたりの平均売上」など分析が必要な項目を選んでダウンロードできるのです。

出品点数が多い場合には、在庫管理用のデータとして活用できます。

さらに、小口出品にはないカテゴリーの商品を出品可能になる点も大口出品の利点の1つです。

たとえば、アパレルやジュエリーと相性の良い新規出品が可能になるので、小口出品と差別化が期待できます。

このように、売上を向上させる機能やサービスが使える大口出品ですが、難点は月額4900円支払う必要がある点です。

せどり初心者の場合には商品の売上が振るわず、利用料のほうが高くなって赤字になる可能性があります。

ただし、定期的に開催される1カ月10円で大口出品が利用できるキャンペーンなどを活用すれば、費用負担の心配もありません。

 

FBAを利用する流れ

ここでFBAで商品を出品する際の4つのステップを確認しておきましょう。

まず、商品登録をしましょう。

Amazonのサイトで登録したい商品を検索します。

出品を希望するものと同じカテゴリーの商品が見つかったら、その商品ページの下に表示されている「出品する」をクリックして出品するのです。

この方法は「相乗り」と呼ばれて、オークションサイトなどでもよく使われる方法です。

次に、出品者SKUを付けましょう。

SKUとは、商品管理用の番号のことで、出品者が商品ごとにつけます。

こだわりがなければAmazonの方でランダムな番号を発行してくれるのですが、出品商品の在庫管理を考えると、自分なりの規則に従って番号を割り振っておいたほうがよいかもしれません。


なぜなら、在庫管理画面ではSKUの順番に並んで表示されるからです。

ここまできたら、販売価格をつけます。

販売価格の設定は出品者の自由です。

ただし、ここは十分に検討しましょう。

高く設定すれば利益は大きくなりますが、売れ行きは落ちるのが普通です。

売上が立たなければ諸費用がかさんで赤字になるかもしれません。

利益と売上のバランスを考えて価格を設定する必要があります。

最後は、コンディション説明を記載します。

特に新品ではなく中古品の出品の場合は、商品の状態を正確に記入しておかないと、後でトラブルになる可能性があります。

 

FBAパートナーキャリアサービスとは

商品の納品に関して、FBAパートナーキャリアサービスという便利な仕組みがあります。

このサービスを使えば、せどりビギナーなど慣れていない出品者でも、ボリュームが小さい商品なら比較的容易に納品が可能になっています。

料金はAmazonの手数料と同時に支払う後払いです。

売上があれば相殺されます。

なお、輸送業者は日本郵便なので、Amazonの倉庫までの納品はゆうパックを利用します。

デメリットは、料金が割高になる点です。

2018年4月のゆうパック料金の値上げに合わせて、このサービスの料金も上がりました。

たとえば、90サイズの段ボールで1260円となっています。

 

FBAへ納品する際のポイント

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この段落では納品の流れ、梱包方法、緩衝材の使用などFBAへ納品する際のポイントをわかりやすく紹介します。

 

FBAへ納品する際の流れ

FBAへ納品するときには、商品へのラベリングがポイントになります。

次のようなステップで作業を進めましょう。初めに、商品ラベルを貼付します。

これは、出品者がやってもよいですし、Amazonに依頼することもできます。

依頼するのであれば、商品に事業者と商品を特定する情報を持っているJANコード等のバーコードが表示されている必要があります。

出品者が行うのであれば、ラベルのデータはダウンロードして、ラベルシールにプリントアウトして使いましょう。

準備ができたら、ラベルシールを商品に貼付します。

このとき、商品にバーコードが記載されているかどうかを確認し、もしあればそのバーコードを隠すようにシールを貼り付けるのがポイントです。

バーコードが見当たらなければ、見つけやすいところに貼れば問題ありません。

なお、出品登録に際して危険物情報の記載を忘れないようしましょう。

商品が電池を使用する物品であれば「電池情報」を申告しておきます。

たとえば、リチウムイオン電池が使われていれば、電池の数、重量、1個あたりのセルの数、ワット数、リチウム含有量などを記載します。

商品が危険物に該当する場合は「製品規制情報」の記載が必要です。

危険物とは、ヘアスプレー・香水・アロマオイル・殺虫剤・酸素系・塩素系漂白剤などが該当します。

 

段ボールに商品を詰める際のポイント

納品の際の梱包で段ボールに商品を詰める際には、いくつかのポイントがあります。

まず、段ボールについては、新品ではなく状態が悪いものでも大丈夫です。

ラベルを剥がした跡が目立っている段ボールなど、既に他の商品の梱包に使われていたものを再利用することは問題ありません。

ただし、段ボール2つを組み合わせた変形段ボールなどは使わないほうがよいでしょう。

着払いで送り返されるケースがあるようです。

次に、発送重量について、荷物が15kgを超える場合には「重量超過」の文字をわかりやすい場所に記載しましょう。

梱包の際に箱と商品の間に隙間ができるときには、緩衝材で隙間を充填すると破損のリスクが低下します。

なお、納品に際して使用できる段ボールのサイズと重さには上限があり、サイズ50cmx60cmx50cm以下で、重さ30kg以下となっています。

 

緩衝材を使用する際のポイント

梱包の際の緩衝材の使い方については次のようなポイントに気をつけましょう。

まず、ブランド品などの高額商品の梱包には細心の注意を払う必要があるため、必ず緩衝材を使って輸送中の事故のリスクを減らしておきます。

不十分な梱包の場合に破損が起きると、輸送業者ではなく出品者の責任になることがあるのです。

使用可能な緩衝材は、エアキャップが一般的ですが、新聞紙などの紙も使えます。

一方、使用不可の緩衝材というのもあり、バラ状発泡スチロールやシュレッダー済みペーパーは使えません。

また、環境に配慮する意味では理想的ですが、生物分解可能な素材やバイオ原料の梱包材は使えないことになっています。

なお、費用をなるべく削減することを考えると、緩衝材のコストも検討の余地があります。

できる限り、新聞紙などを再利用したほうがよいでしょう。

 

FBAを利用して効率的にせどりをしよう!

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ネット流通大手Amazonが提供するFBAを利用すれば、梱包や発送などのECでの商品販売の手間を大きく削減できます。

大口出品などのオプションを追加すれば、分析レポートが利用できたり、出品できる商品カテゴリーが増えたりして、大きな利益を生む可能性もあるのです。

効率の良いせどりを目指すのであれば、ぜひFBAを活用してみましょう。