AliExpressで買ってはいけない商品&買ってはいけない理由
AliExpress(アリエクスプレス)は、アリババグループが運営する海外向けの通販サイトです。日本の通販サイトと同じ感覚で購入できるので、中国輸入の初心者に最初の仕入れ先としてよく使われています。
けれども、サイトで販売されている商品は必ずしも安全なものばかりではありません。もし、買ってはいけない商品を選んでトラブルになっても「初心者だから知らなかった」というわけにはいきません。
そこで今回は、AliExpressで買ってはいけない商品とその理由を解説します。
今回の内容は、AliExpressだけに限る話ではなく「中国輸入」全般にかかわる話です。
すぐにAliExpressを使う予定がない場合でも、初心者のうちに正しい知識を身につけておけば、今後「Alibaba.com」や「1688.com」などで本格的な仕入れをするようになっても、トラブルに遭いにくくなります。
買ってはいけない商品が確認できた後は、以下の記事でAliExpressの使い方を確認して中国輸入を始めてみてください。
(関連)アリエク転売の始め方!初心者向け3ステップ&売れ筋商品6選
また、これから中国輸入を始める場合は、初心者向けの以下の記事も参考にしてください。
(関連)中国輸入のやり方基礎講座|個人で仕入れる手順をわかりやすく解説
①偽ブランド品・キャラクターグッズ
【買ってはいけない商品の例】
- キャラクターのフィギュア・グッズ
- Nike風スニーカー
- Gucci風バッグ など
コピー品(偽物)を輸入すると、商標権や知的財産権などを侵害する行為とみなされます。商標法違反や関税法違反に問われれば、懲役刑や罰金を科されることもあります。
コピー品を販売することはもちろんですが、自分で使用するために購入することもいけないことです。
中国では人気があるものは率先して作る傾向があり、通販サイトで販売されている商品でも偽物が含まれている場合があります。中国から仕入れをするときには、買ってはいけない商品を購入者側で把握しておきましょう。
また、偽ブランド品は購入してはいけない商品だと知っていても、キャラクターグッズは違反だと思わず買ってしまう人は意外と多いものです。ディズニーキャラクターのドレスやグッズなどは、購入しないようにしましょう。
②赤ちゃん用品・ベビーグッズ
【買ってはいけない商品の例】
- ベビー用品(ベビーベッド・ほ乳瓶 など)
- 乳幼児用のおもちゃ など
商品の欠陥で事故が起きたときのために、「製造物責任法(PL法)」があります。PL法は、製造した商品による事故の責任は製造業者が責任を負うという法律です。輸入商品の場合は輸入者も製造業者とみなされ責任を負うことになります。
このほかにも、口に入れる可能性のあるおもちゃは「食品衛生法」により通関の許可や検査が必要になる場合があります。
「製造物責任法」や「食品衛生法」は日本の法律なので、中国は対応していません。トラブルがあった場合のリスクが高いので、買わないほうがよいでしょう。
③化粧品・スキンケア用品
【買ってはいけない商品の例】
- 化粧品
- スキンケア用品 など
化粧品の輸入・販売は「医薬品医療機器等法(薬機法)」の対象として規制されています。
輸入・販売するには、あらかじめ「化粧品製造販売業」と「化粧品製造業」の許可を取得しなければなりません。
また、販売時には法律に基づいて日本語の表示ラベルを貼るなど多くの手続きや作業が必要になるため、中国輸入初心者が仕入れるのは避けるほうがいいでしょう。
④医薬品・サプリメント
【買ってはいけない商品の例】
- 医薬品、医薬部外品(養毛剤、ドリンク剤、サプリメントも含む)
- 化粧品
- 医療用の機器(使い捨てコンタクトレンズ、電気マッサージ器) など
医薬品やサプリメントは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」によって輸入・販売が規制されている商品です。通関時に許可や申請が必要になります。
また、営業のために輸入する場合は「医薬品等輸入確認証」の取得も必要です。
医薬品やサプリメントを輸入や販売するには提出書類や手続きが多いため、初心者が仕入れるのは避けたほうがいいでしょう。
⑤技適マークのない無線機器
【買ってはいけない商品の例】
- 技適マークのないスマートフォン
- 技適マークのないBluetooth製品
- 技適マークのないトランシーバー
- 技適マークのない無線LANのルーター など
日本で無線機器を販売する場合、技適マーク(技術基準適合証明マーク)の表示が必要になります。
技適マークは、電波法で定められている技術基準を満たしていることを証明できるものです。技適マークのない製品を輸入したり使用したりすると、電波法違反として罰金が科される可能性があります。
技適マークは基本的に製造メーカーが取得するものです。中国で販売している商品は日本の法律に則って製造しているわけではないので、アリエクスプレスで購入する商品もまず技適マークがついていることはありません。
国内メーカーが、輸入した商品に対して技適マークを取得することはありますが、簡単な方法ではないため取り扱わないほうがよいでしょう。
⑥大容量モバイルバッテリー・リチウム電池製品
【買ってはいけない商品の例】
- コンセントにつなぐ電子機器
- モバイルバッテリー
- LED照明
- テレビ など
モバイルバッテリーは、表記されている容量が実際と異なるというトラブルが多い商品です。購入前に不具合を確認するのは難しいため、買うのは避けたほうがいいでしょう。
また、輸入した電子機器を日本で販売する場合、PSEマークなどの安全基準を確認できるマークの表示が必須になります。
AliExpressで仕入れた商品の販売先のひとつ「メルカリ」でも、出品禁止物として以下の記載があります。
PSCマーク、PSEマークなどのPSマークがないことで法令の安全基準を満たしていないとみなされるもの
(引用)メルカリ|危険物や安全性に問題があるもの(禁止されている出品物)(※別タブで開きます)
また、リチウムイオン電池を使用する製品は「電気用品安全法」によって、危険品として輸送が規制されています。商品の安全が確認できない商品は、発熱や発火など重大なトラブルを起こす可能性があるので買わないようにしましょう。
⑦激安ガジェット・パソコン関連製品
【買ってはいけない商品の例】
- パソコン
- PCパーツ(CPU、メモリ、グラフィックボードなど)
- タブレット など
あまりにも安いパソコンやタブレットなどには注意が必要です。使用しているOSやパーツが正規品ではない可能性があり、見極めが難しい商品です。
正規品でないOSやパーツを使った製品は、本来の性能が出ない場合や使用しているうちに動きが悪くなるなどの不具合が発生する可能性があります。
また、著作権法違反や不正競争防止法違反など大きなトラブルになるおそれもあるので、安いからと言って買わないようにしましょう。
⑧健康家電
【買ってはいけない商品の例】
- 空気清浄機
- 電子体温計
- 電動歯ブラシ など
健康家電は、体に直接使用するもので安全性が確認しにくいため、買ってはいけない商品の1つです。
商品の安全性に問題があり事故が発生した場合には、製造物責任(PL法)によって損害賠償を求められる可能性があります。
また、リチウムイオン電池を使用している健康家電の場合、モバイルバッテリーと同様に電気用品安全法の規制対象になるので注意が必要です。
AliExpressで商品を買う際のチェックリスト
AliExpressで商品を買うときには、以下の内容をチェックしましょう。
それぞれのチェック項目を詳しく解説していきます。
買ってはいけない商品ではないかチェック
アリエクスプレスで購入したい商品が見つかったら、まず「買ってはいけない商品」ではないかチェックします。
これまでに解説した8種類の商品は避けて仕入れるようにしましょう。
また、メルカリなど販売先のプラットフォームで販売が禁止されている商品も買うのは避けましょう。販売先の規約をあらかじめ確認しておくことが大切です。
極端に安い価格でないかチェック
AliExpressは、中国国内の他のサイトに比べると割高です。
AliExpressで極端に安い価格で販売されている商品を見つけたら、同じような商品を販売しているショップと価格を比較しましょう。相場よりかなり安く販売している商品は購入しないほうが安心です。
ショップにChoiceマークがあるかチェック
AliExpressで商品を検索していると「Choice」というマークを見かけることがあるでしょう。ChoiceマークはAliExpressが厳選した商品に付けられるマークなので、安心して購入できます。
また、Choiceマークの商品は配送保証があり、配送予定日に届かない場合は150円の配送遅延クーポンが発行されたり、30日間届かない場合は全額返金されたりします。
購入のタイミングによっては送料が割引や無料になる場合もあり、メリットが多いのがポイントです
Choiceマークは検索結果や商品詳細ページで確認できます。
【検索結果での表示位置】
【商品詳細画面での表示位置】
ショップの評価・取引数をチェック
商品が安心して購入できるものかどうかをチェックするには、ショップの評価や取引数を確認するのがおすすめです。
評価や取引数は、以下の画像のように商品詳細ページで確認できます。
【評価と取引数の表示位置】
評価はこれまでの購入者と良い取引ができているかを知る目安になります。トラブルがあった場合も評価コメントに内容が記載されている場合があるので参考にしてください。
商品を選ぶときは、販売実績が多く評価が高いショップを選ぶと安心でしょう。
一度に大量に買おうとしていないかチェック
気に入った商品を見つけた場合、まとめて購入しておきたいと考えやすいですが、一度に大量に買おうとするのは避けたほうがよいでしょう。
AliExpressは安く仕入れられるのが魅力ですが、良い商品ばかりとは限りません。商品説明や画像と違う商品が届いたり、すぐ壊れてクレームになる商品を大量に仕入れたりすると、大きな損をしてしまうかもしれません。
初めて買う商品は、少量を購入して実物を確認するのがおすすめです。
よくある質問【FAQ】
AliExpressで仕入れをしてみたいと思っているけれども、以下のことが気になって迷ってしまう人は多いでしょう。
それぞれの質問に回答しますので、疑問を解消してアリエクスプレスを使ってみてください。
AliExpressは信用できますか?
今回解説したチェックリストを使って商品や出品者を選べば、大丈夫です。
チェックリストにあるように、はじめは大量に購入せず少量から仕入れを始めましょう。信用できる出品者を見つけたらフォローしておくのもおすすめです。
AliExpressは安全ですか?
安全に輸入するには、記事内で紹介した買ってはいけない商品を避けて仕入れることが大切です。
出品されている商品は偽物や粗悪品が混じっている可能性もあります。Choiceマークのついている商品は、AliExpressが選んだ商品なので、この中から選ぶほうが安全に購入できるでしょう。
もし届いた商品に問題があった場合は出品者と話し合いが必要になります。出品者と返品や返金の話がまとまらない場合は、AliExpressの返品保証制度「バイヤープロテクション」を使えば返品・返金のリクエストができるので安心です。
アリエクスプレスのデメリットは?
アリエクスプレスは、日本の通販サイトと同じ感覚で仕入れられるので、輸入初心者にはとても便利なサイトです。
日本で販売しているものより安く購入できますが、中国国内の他の仕入れサイトと比べると価格が高いのがデメリットです。
AliExpressで輸入に慣れてきて「Alibaba.com」や「1688.com」なども使うと、さらに安く仕入れられるようになるでしょう。
買ってはいけない商品を避けてAliExpressを安全に使おう!
AliExpressには魅力的な商品が多い一方で、リスクの高い商品も少なくありません。特に今回紹介した8つのカテゴリは、法的トラブルや健康被害につながる恐れもあるため要注意です。
ただ、しっかりと情報を集め、チェックリストを活用すれば、安全に買い物を楽しむことが可能です。安さに惑わされず、賢くAliExpressを活用していきましょう!
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