ネットショップを自社で作るのがおすすめな理由
ネットショップを自社で作るメリットには、以下の5つがあります。
- 顧客リストがとれる
- マーケティングに幅が出る
- 手数料が安い
- ブランドが構築しやすい
- 規約がないに等しい
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説していきます。
顧客リストがとれる
自社でネットショップを立ち上げれば、アクセス解析や購入履歴などから、顧客の情報が入手できます。そのため、自社独自の顧客リストの作成が可能です。
ネットショップを始めるには、Amazonや楽天市場などのECモールで出品する方法もありますが、その場合だと顧客リストはとれません。
顧客リストは、自社製品をより多く販売していくためのマーケティング戦略にも活かせるので、自社でネットショップを立ち上げる際の大きなメリットとなります。
マーケティングに幅が出る
自社のネットショップであれば、Web広告やSNSを絡めたマーケティング施策が打ちやすくなります。
ECモールでの出店の場合、各モールに合わせた広告を打つ必要があり、施策の幅が狭くなってしまいます。
自社ネットショップであれば、外部の広告やさまざまなSNSを活用してマーケティングが可能です。
マーケティングの幅が広がると、色んな層の顧客にリーチできるため、より高い効果が期待できます。
手数料が安い
自社のネットショップだと、手数料が抑えられるというメリットがあります。決済方法によりますが、銀行振込だと0円、クレジットカードでも3.4%です。
一方、ECモールへの出店だと、手数料が高くなってしまいます。楽天市場で11〜12%、Amazonで15%くらいです。
ただし、ネットショップの場合、ECモールよりも集客のために広告費がかかるケースもあるため、注意が必要です。
ブランドが構築しやすい
自社でネットショップを構築すると、カスタマイズしやすいため、ブランドとしての独自性が出しやすくなります。ブランド力を強化できることは、集客や販売促進の役に立ちます。
ECモールの場合、簡単に出店はできますが、自社ページ内のデザインやコンテンツは限られます。そのため、独自性が出しにくく、競合との差別化も図りにくくなってしまいます。
さらに、ECモール内での競争率も高いため、競合の多い市場だとなかなか販売数が伸びない可能性があります。
規約がないに等しい
ECモールなどのプラットフォームを利用すると、独自の規約があり、自由な販売ができない可能性があります。例えば、レビューの書き込み禁止や販売できない商品があるなどです。
自社ネットショップであれば、独自の規約は無いに等しいため、自由にいろいろな商品を販売できます。薬事法などの法律は守る必要があるので、商品によっては注意が必要です。
ネットショップを自社で作る際の注意点
ネットショップを自社で作る際の注意点として、以下の3つが挙げられます。
- 集客により力がかかる
- ショップ自体の構築の手間がかかる
- 機能が多いため管理できないこともある
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
集客により力がかかる
ECモールの場合は、すでに多くの利用者がいるため、最初から集客力がある状態でスタートできますが、自社ネットショップでは、一から自分で集客が必要となります。
ネットショップの集客には、Web広告やSNS、オウンドメディアの活用が必要です。ネットショップ構築以外にも、広告出稿やオウンドメディア作成にコストや手間がかかります。
ショップ自体の構築の手間がかかる
ECモールなどのプラットフォームを利用する場合に比べて、ネットショップ構築に手間がかかります。
サーバーの用意やドメインの取得、デザイン構想、CS構築など、初めてのネットショップ構築としては難易度が高いため、専門知識がないと困難です。
物流の流れを確保することも必要なので、開業まで時間がかかることもあります。
活用できる機能が多いため管理できないこともある
自社でネットショップを構築すると、どんな機能でも自由に導入できて便利な反面、何を活用すればいいのかわからなくなることもあります。
ネットショップ運営に便利な機能は無限大にあるため、さまざまな機能を導入したくなりますが、多くなればなるだけ管理に負担がかかってしまいます。
自社の販売戦略に合う機能を厳選して導入することが大事です。
現役セラーが教える個人におすすめのネットショップ3選
個人でも利用できるネットショップはたくさんありますが、物販の自社ネットショップEC構築には以下の3つがおすすめです。
- Shopify
- BASE
- メルカリShops
おすすめネットショップのShopifyとBASEについては、以下の動画でも詳しく解説していますので、ぜひ併せてご視聴ください。
【個人向け】ネットショップのおすすめ3選徹底比較
前項で紹介したおすすめのネットショップは、それぞれ手数料や使えるデバイスなどが異なります。以下の比較表でまとめましたので、参考にしてください。
公式サイト | Shopify | BASE | メルカリShops |
---|---|---|---|
販売手数料 | 0~2% | 3% | 10% |
決済手数料 | 3.25%~3.4% | 3.6%+40円 または 2.9 % |
0円 |
操作デバイス | スマホアプリ Webブラウザ |
BASE Creator(アプリ) Webブラウザ |
メルカリアプリ webブラウザ |
おすすめの人 | ・越境ECをしたい人 ・販売数が多い人 ・本格的に始めたい人 |
・お試ししたい人 ・販売数が少ない人 ・日本で販売したい人 |
・低コストで始めたい人 ・ネットショップ初心者 ・メルカリで販売したい人 |
ここからは、比較表の内容を踏まえて、それぞれネットショップについてのメリット・デメリットや特徴などについて詳しく解説します。
Shopify
Shopifyは、カナダが拠点の自社ECサービスです。ここからは、Shopifyの特徴やおすすめな人、手数料などについて詳しく解説します。
Shopifyがおすすめの人
Shopifyは、以下のような人におすすめです。
- 越境ECをしたい人
- 月に10万円以上販売する人
- 本格的にネットショップ運営を始めたい人
海外初のサービスであるため、さまざまな言語に対応しており、越境ECの立ち上げにも向いています。
デザインのテンプレートが豊富にあるほか、顧客管理から分析、SNS連携などの機能も充実しているため、カスタマイズ性にも優れています。
そのため、販売数が多く、本格的なネットショップを始めたい人向けです。
Shopifyの特徴
- 3日間のトライアルがある
お試し期間として、3日間無料でShopifyの機能を利用することができます。 - 月額25ドルから
3種類のプランが用意されており、年払いにすると月額25ドルからとなっています。 - 豊富なアプリ(アップセル・クロスセル・外部サービス連携など)がインストール可能
必要な機能を搭載したアプリをインストールするだけで、簡単にネットショップの機能が追加できます。
Shopifyのメリット・デメリット
Shopifyのメリット
- カスタマイズ性が高い
- デザインのテンプレートやアプリが豊富
- さまざまな言語に対応可能
Shopifyのデメリット
- 月額が発生する
- 英語のアプリやテーマが多く、日本語操作が難しい
- できることが多すぎて使いこなせない
- 集客に工夫が必要
Shopifyの手数料
Shopifyでは、以下の決済手数料が発生します。
- クレジットカードの決済手数料:3.3%~3.4%(JCB、Amexを除く)
- Shopify ペイメントを利用しない場合:0.5%~2.0%
BASE
BASEは、日本の自社ECサービスです。カスタマイズ性もあるため、日本語で作りたい人にはおすすめです。ここからは、BASEの特徴やおすすめな人、手数料などについて詳しく解説します。
BASEがおすすめの人
BASEは、以下のような人におすすめです。
- シンプルにお試しで販売をしたい人
- そこまで販売数が多くない人
- 日本だけで販売したい人
BASEはカスタマイズ性もあり、シンプルな構造なので、お試しでネットショップ運営をしてみたいという人にもおすすめです。無料のプランなら、販売するまで料金が発生しないので、販売数が少ない場合にも安心です。
BASEの特徴
- 190万ショップ以上が利用
無料でネットショップが開設できるサービスとして、これまでに190万以上のショップが利用しています。 - これまでなかった月額無料で活用できる自社ECサービス
無料から始められるため、初めてネットショップを開設する人でも安心して挑戦できます。 - 初心者でも簡単に始めやすい
シンプルな操作性で、初心者でも簡単に始められます。
BASEのメリット・デメリット
BASEのメリット
- 月額無料から始められる
- 操作が簡単で初心者でも安心
- テーマは無料・有料から選べる
- サーバーの速度が早い
- BASEアプリに出店できる
- Instagramとの連携ができる
BASEのデメリット
- そこまでテーマが豊富ではない
- 機能面でshopifyに劣る
- 無料のプランだと手数料が高い
BASEの手数料
BASEでは、以下の手数料が発生します。
- 決済手数料:3.6%+40円(スタンダードプラン)、2.9%(グロースプラン)
- サービス手数料:3%(スタンダードプランのみ)
メルカリShops
フリマアプリ「メルカリ」内にショップを作ることができるサービスです。ここからは、メルカリShopsの特徴やおすすめな人、手数料などについて詳しく解説します。
メルカリShopsがおすすめの人
メルカリShopsは、以下のような人におすすめです。
- 低コストで気軽に始めたい人
- ネットショップ初心者
- ネットショップ運営に不安がある人
- メルカリと同じプラットフォームで販売したい人
メルカリShopsは、初期費用・月額費用が無料なので、コストを抑えたい人向けのサービスです。売れるまで料金が発生しないほか、ショップ開設も難しい操作はないので初心者でも安心して利用できます。また、メルカリと同じプラットフォーム内で販売できるのもうれしいポイントです。
メルカリShopsの特徴
- 2,000万人利用のフリマアプリ「メルカリ」で販売
毎月2,000万人が利用するメルカリに商品を出品できるため、集客が簡単です。 - スマホさえあれば利用可能
スマホアプリで簡単に操作できるので、パソコンがなくても利用可能です。 - 値下げ交渉はない
フリマアプリの特徴である「値下げ交渉」は無しで販売できます。 - 商品ごとに口コミが表示され、買い物がしやすい
口コミが見やすいので、安心して購入してもらえます。 - メルカリでは事業者は出品できないが、メルカリShopsなら可能
メルカリへの出品は、事業者は不可となっていますが、メルカリShopsからの出店なら、事業者でもメルカリ内で商品を販売できます。
メルカリShopsのメリット・デメリット
- メルカリShopsのメリット
メルカリと同じプラットフォームで販売できる
初期費用、月額が無料でリスク軽減できる
サポートが充実している
らくらくメルカリ便が利用可能 - メルカリShopsのデメリット
販売時の手数料が高い
簡単に出店できるため競合が多い
カスタマイズ性が低い
メルカリShopsの手数料
メルカリShopsでは、以下の手数料が発生します。
- 取引手数料(販売手数料も含む):10%
ネットショップを自社で作る際によくある質問
ネットショップを作る際のよくある質問として、以下の2つがあります。
- ネットショップと実店舗どっちがいい?
- ネットショップ販売は誰にでもできる?
それぞれの質問について以下で詳しく解説します。
ネットショップと実店舗どっちがいい?
どちらにもメリットデメリットがありますが、初心者の方や気軽にショップを始めたい人にはネットショップがおすすめです。
実店舗の場合、顧客と直接コミュニケーションがとれます。商品を手に取ってみてもらい、納得して購入判断してもらえるため、トラブルが少ない点はメリットです。さらに、リピーター獲得のための施策がうちやすいという点も評価できます。
しかし、実店舗では営業時間が限られるほか、来店できる人にしか訴求できないという面もあります。また、開店するまでに時間やコストがかかるのはデメリットとなるでしょう。
一方、ネットショップなら、より多くの人にリーチでき、24時間365日販売できます。月額無料から始められるサービスもあり、販売を始めたばかりの個人ならネットショップの方が気軽で簡単です。
ネットショップ販売は誰にでもできる?
販売や物流に関する知識がない人でも、ネットショップ販売は可能です。現在、簡単にネットショップを開設して商品を販売できるサービスがたくさんあります。
デザインも豊富で、ネットショップ構築の知識がなくても安心です。また、使える機能もさまざまで、shopifyなど豊富な機能がカスタマイズできるサービスもあります。
この記事でおすすめしたshopifyやBASE、メルカリShopsなど、個人でも使いやすいサービスを活用すれば誰にでも始められます。
まとめ
個人でネットショップを立ち上げたい人で、幅広いマーケティングがしたい、自社の顧客リストを作りたい、ブランディングしたいという場合は、ネットショップサービスの利用がおすすめです。
特に、Shopify、BASE、メルカリShopsは、個人向けとしても使いやすいので、本記事で解説した特徴などを参考に、ぜひ自社に合うサービスを見つけてください。
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