FBSとLFFの違いと基礎知識

「FBS」と「LFF」は、どちらもShopee公式が提供する物流代行サービスを指します。
日本から現地のShopee倉庫へ商品をまとめて納品し、注文が入ったら現地倉庫から購入者へ自動で発送される「有在庫用」のサービスです。ただし、日本のセラーがこのサービスを使えるエリアは、今のところシンガポールとマレーシアのみに限られています。
【FBS】
「Fulfilled by Shopee」の略で、世界共通で使われている公式名称
【LFF】
「Local Fulfillment」の略で、日本の越境ECセラー向けに使われる呼称
日本から越境ECを行うセラーの間では「LFF」と呼ばれるのが一般的です。けれども、Shopeeのシステム上や海外のヘルプページでは「FBS」と表記されます。つまり、名称が違うだけで中身は同じと覚えておけばOKですよ。
ちなみに、Shopeeには、標準的な発送方法の「SLS」もあります。2つの発送方法の違いを簡単に説明すると以下のようになります。
【SLS】
日本国内の倉庫に商品を送って、海外への発送をShopeeに任せる方法
(無在庫販売も可能)
【LFF】
シンガポールなどの倉庫に商品を送って、現地の配送をShopeeに任せる方法
(有在庫販売が前提)
以下の記事では、SLS発送の手順を詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
(関連)Shopeeの発送方法を完全図解!基本の4ステップと自動化の裏ワザ
LFFを利用する3つのメリット

Shopee輸出でLFFを利用するおもなメリットは、以下の3つです。
ここでは、これらのメリットについて解説します。
1. 配送スピードUPで購入率増
日本から東南アジアへ商品を発送する場合、購入者の手元に届くまで1〜2週間程度かかります。
けれども、LFFを利用すれば現地倉庫からの発送となるため、最短1〜3日程度で配達することが可能です。
配送スピードの速さは、顧客満足度に直結する大切なポイントです。LFFならば、「早く欲しい」という現地のニーズに応えられるため、購入率の向上が期待できます。
2. 梱包・発送業務の完全自動化
注文を受けた商品を発送するには、その都度プチプチで包んでラベルを印刷して発送するという作業が必要です。
LFFを利用すると、現地のShopeeスタッフが梱包から発送を代行してくれるので、これらの日々のルーティンワークから完全に解放されます。
その結果、空いた時間を「売れる商品のリサーチ」や「家族との時間」など、本当に大切なことに使うこともできるんです。
3. 現地発送扱いでSEO優遇と露出拡大
Shopeeで日本から発送する場合、商品ページには「Japan(海外)」として表示されますが、LFFを利用すると「Local(国内)」からの出品として扱われます。
現地の購入者が検索時に「国内発送」で絞り込みを行った場合も、LFFならば「Local(国内)」扱いとして検索結果に表示されるようになるので、検索結果への露出を拡大することが可能です。
さらに、LFFは現地倉庫から発送するため、お届け予定日が短縮できるというメリットもあります。その結果、購入率が上がるようになると、Shopeeの検索アルゴリズム(SEO)でも上位表示されやすくなるという好循環も期待できるでしょう。
利用前のデメリットと注意点

LFFは、Shopeeで有在庫販売する場合に多くのメリットがあります。けれども、デメリットもあるので、きちんと把握した上で上手に活用しましょう。
現地倉庫までの国際送料の発生
LFFを利用するためには、日本から現地の倉庫へ商品をまとめて送る必要があり、当然ながら国際送料が必要です。
利益計算をするときには、このような先行コストを含めるのを忘れないようにしましょう。
90日以上の長期保管による廃棄リスク
現地倉庫に納品した商品が「90日」を超えて売れ残ってしまった場合、Shopeeから通知が届きます。
実は、この通知日から14日以内に出庫(返送または廃棄)の申請を行わないと、Shopee側で強制的に廃棄処分を行う権利を持つという厳しいルールがあるんです。
LFFは、AmazonのFBAのように手数料を払えばずっと置いておけるわけではありません。3か月以内に確実に売り切れる「回転率の高い売れ筋商品」に絞って納品しましょう!
LFFで扱えない禁止品目に注意
LFFのサービスは、どんな商品でも倉庫に入れられるわけではありません。
とくに以下の商品は、日本のセラーが「うっかり納品してしまいがち」なので、注意しましょう。
【注意する品目】
- ボタン電池を含むおもちゃ・グッズ:ペンライトや音の鳴るアニメグッズなど(※誤飲リスクのあるおもちゃとして規制対象)
- 中古の化粧品
- 薬効を謳うサプリメント・コンタクトレンズ:医療機器や医薬品に該当する恐れがあるためNG
- 香水やマニキュア:引火の恐れがある有害な化学物質としてNG
これらの商品を誤って納品してしまうと、倉庫で受領拒否されたり、最悪の場合はアカウントにペナルティが科されたりするおそれがあります。必ずShopee公式の最新の禁止品目リストを確認して納品しましょう!
(参考)ローカルフルフィルメント(LFF)の販売/配送/倉庫保管禁止品について | Shopee JP Seller Education Hub(※別タブで開きます)
また、出品禁止の商品については、以下の記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
(関連)Shopeeで売ってはいけないもの一覧|出品禁止ルールとペナルティを解説
FBS/LFFの手数料とコスト

LFFの利用には、「処理手数料」と「保管手数料」という2つの手数料が必要です。この手数料について知っておきましょう。
(参考)ローカルフルフィルメント(LFF)サービス利用規約(Terms of Service) | Shopee JP Seller Education Hub(※別タブで開きます)
注文ごとの処理手数料について
「処理手数料」とは、注文が入った際に倉庫スタッフが商品をピッキングして梱包・発送する際の作業にかかる手数料です。
シンガポールの場合、商品のサイズや重量に応じて、以下の5つのサイズ区分によって手数料が異なります。
サイズ区分の基準と具体的な金額は以下のとおりです。
【LFF処理手数料一覧(※シンガポール市場)】
| サイズ区分 | 基準(最長幅・重量) | 手数料 |
|---|---|---|
| X-Small | 20cm以下 かつ 2kg未満 | SGD 1.00(約125円) |
| Small | 20cm超~25cm以下 かつ 15.5kg未満 | SGD 1.50(約188円) |
| Standard | 25cm超~50cm以下 かつ 15.5kg未満 | SGD 2.90(約363円) |
| Large | 50cm超~100cm以下 かつ 15.5kg未満 | SGD 4.10(約513円) |
| Bulky | 100cm超 または 15.5kg以上 | SGD 6.80(約850円) |
※1SGD=125円換算
倉庫の保管手数料について
「保管手数料」は、商品を現地倉庫のスペースに置いておくための場所代です。
料金は商品のサイズ(体積:1立方メートルあたり)と保管日数に応じて、以下のように設定されています。
【LFF保管手数料一覧(※シンガポール市場)】
| 保管日数 | 手数料(1立方メートル/月) |
|---|---|
| 60日以内 | 無料 |
| 61~90日 | SGD 100(約12,500円) |
| 91~120日 | SGD 150(約18,750円) |
| 121~180日 | SGD 180(約22,500円) |
| 180日超 | SGD 300(約37,500円) |
※1SGD=125円換算
保管手数料は、納品から最初の60日間は無料というメリットがあります。この無料期間内に売り切れるような回転率の高い商品を選定すれば、保管コストをかけずにLFFを活用することもできるんです。
※90日を超えた場合の注意点※
上の表には91日以上の料金も記載していますが、これは「高い保管料を払えばずっと置いておける」という意味ではありません。
規約上、90日を超えた商品はShopeeから通知が入り、特別な合意がない限り14日以内に返送または廃棄(強制処分)の手続きが必要です。つまり、91日以上の高額な手数料は、この処分保留期間中にかかるペナルティ料金のようなもの。
余分な費用が発生しないように、在庫管理を徹底しましょう。
自社発送とのコスト比較
日本から都度発送する方法とLFFを比較すると、LFFの方が1個あたりのトータル物流コストが安くなるケースは多いです。
これは、重量の軽い小型商品は複数商品をまとめて送った方が1個あたりの送料を抑えられるためです。
それならば、どんな商品でもLFFにすべきかというと、そうではありません。その点は、次の段落で解説していきます。
無在庫から有在庫への移行戦略

LFFは便利なサービスですが、コストやリスク(90日以内に売り切らないといけない)も発生します。
そのため、「無在庫販売」と「LFF(有在庫)」のハイブリッド運用を上手にするのがおすすめです。
以下は、ハイブリッド運用のおすすめの3ステップです。
1.無在庫販売で売れ筋をリサーチ
まずは在庫リスクのない無在庫販売で、幅広い商品を出品。実際に売れたデータをもとに「どの商品が、月に何個売れるのか」を正確に把握しよう。
2.売れ筋商品をLFF(有在庫)へ
月に複数個安定して売れる商品が見つかったら、その商品だけを1〜2か月分、LFF倉庫へまとめて納品。これにより、確実な利益を自動化できる。
3.無在庫販売も残して利益を最大化
LFFで主力商品の売上を安定させつつ、並行して無在庫販売で新しい商品のテストを続ける。
このサイクルを回していくことで、リスクを最小限に抑えながら店舗の規模を拡大できますよ。
Shopeeの無在庫販売については、詳しく解説している以下の記事も参考にしてください。
(関連)Shopee無在庫輸出で稼ぐ方法全暴露!ここだけのツールでノーリスク転売
LFFの始め方と納品5ステップ

LFFの利用開始から実際の販売までの流れは、大きく以下の5ステップで完了します。
- ステップ1:Shopeeの担当マネージャーへLFFの利用申請を行う(※審査あり)
(関連)ローカルフルフィルメント(LFF)の販売/配送/倉庫保管禁止品について | Shopee JP Seller Education Hub
- ステップ2:納品したい商品を選定し、セラーセンターのシステムに登録する
- ステップ3:システム上で納品用のラベルを発行して商品に貼る
- ステップ4:日本から現地のShopee倉庫へ発送する
- ステップ5:倉庫で受領が完了次第、LFFでの販売がスタート
Shopee FBS/LFFに関するよくある質問

これからShopeeで副業を始めたいと考えている方からは、以下のような質問がよく寄せられます。
これらの疑問点を一緒に確認してみましょう。
Q1. ShopeeのFBS・LFFとは?
A.どちらもShopee公式の物流代行サービスの呼称です。
日本から現地のShopee倉庫へ商品をあらかじめ納品しておき、注文が入ったら現地から自動で発送されます。
世界的には「FBS(Fulfilled by Shopee)」と呼ばれますが、日本の越境ECセラー向けには「LFF(Local Fulfillment)」と呼ばれています。
詳しい内容は「FBSとLFFの違いと基礎知識」でも解説しているので、確認してください。
Q2. Shopee副業は稼げる?
A. はい、正しいやり方を身につければ十分稼ぐことが可能です!
物販総合研究所では、Shopee輸出を始めて半年後には20万円を稼げるようになることを目標に、ノウハウを提供しています。
Shopeeで稼げるようになるには、以下の記事で解説している方法にも積極的に取り組んでいきましょう!
(関連)Shopee副業|半年で月収20万を稼げるようになる手順をスクール講師が解説!
Q3. Shopeeで売れるものは?
A. Shopeeでは、以下のような商品が売れ筋です。
- アニメグッズ
- フィギュア
- 日本のコスメ・日用品
- ベビーグッズ など
また、「日本品質(Made in Japan)」や「日本限定」のアイテムは、Shopeeの各マーケットで高い需要があります。
Shopeeで売れるものについては、以下の記事でもいろいろ紹介しているので、ぜひご覧ください!
(関連)Shopeeで売れるもの完全ガイド|今すぐ仕入れたい厳選カタログを公開!
ShopeeのLFFで売上を最大化しよう!

LFFの仕組み、わかった?

わかりました!僕も、戦略的にShopee輸出をやらないとですね!
今回は、Shopeeの物流代行サービスであるFBS(LFF)の仕組みや手数料、メリット・デメリットから具体的な納品手順までを徹底解説しました。
FBS(LFF)を活用することで、配送スピードの向上や梱包・発送業務の完全自動化が実現し、より利益に直結する店舗運営に集中できるようになります。
まずは「無在庫販売」でテストマーケティングを行って売れ筋商品を確実に見極め、データに基づいた一部の商品だけをLFF(有在庫)に切り替える戦略が、リスクを抑えて売上を最大化する最短ルートですよ!
\これからShopeeを本格的に攻略して利益を伸ばしたい!方へ/
物販総合研究所では、「Shopee無在庫輸出WEBセミナー」を期間限定で無料開催しています。
越境EC歴10年以上のノウハウを詰め込み、初心者の方でもShopeeの無在庫販売で手堅く稼ぐためのコツを惜しみなく公開していますので、ぜひ以下のバナーをクリックして、お気軽にご参加ください!







