過去の落札相場がヤフオク出品の参考になる理由
ヤフオクに出品する際に参考になるのが、過去の出品履歴と落札相場です。
過去相場はヤフオクにおいて「どんな商品」が「いくらで売れるのか」を知るための大切な参考データとなります。まずは過去の落札相場が出品の参考になる理由から理解を深めていきましょう。
価格設定の参考になる
ヤフオクの過去相場は、出品物の価格設定をするための基準となります。過去の落札相場とは、入札者が支払い可能な価格の上限とも言えるでしょう。
仮に平均1万円での落札が多い商品であれば、1万円前後で出品すれば売れる可能性が高くなります。しかし、出品者が減って仕入れ・出品ともに枯渇した状態になれば入札者は殺到し、相場が上がることも期待できますよね。
つまり過去の落札相場は、出品された際の「その時」の状況における相場です。また同じ商品でも新品と中古品では落札相場が大きく変わります。
過去の落札相場は、出品商品のコンディションによって、どのように価格設定をするべきかの判断材料としても役立ちます。
ヤフオクでなぜ落札額が高値・安値になるかの理由がわかってくる
ヤフオクの落札金額が大きく変動するのは、以下のような理由が考えられます。
- 出品ページの説明に差がある
- サービス(送料無料など)の差がある
- 終了時間の違い
上記のようにわかりやすければ、高く売れている出品者の出品物を参考にすれば問題ありません。ただ落札金額が変わる様々な要因を把握するには、より多くの出品状況をウォッチすることが大切です。
ただしマニアックな商品であれば、たまたま入札者が集まらなかった可能性もあります。同じ出品で3回出品して1回目と3回目は高く、2回目はなぜか全く入札が集まらなかったということもあるので、商品の特性も考慮しましょう。
「高く売りたい」「早く売りたい」を実現できる
ヤフオクで出品するときの理想は、「早く」「高く」売れることですよね。落札相場から落札されやすい金額がわかれば、できる限り早く高値で売るための価格設定ができるようになります。
実際の価格設定は出品者の手腕によりますが、早く売りたいなら過去の落札相場よりも低めに価格設定をしましょう。逆に高く売りたいなら平均落札相場で出品することで可能性が高まります。
両方を目指したいなら、平均落札相場よりもわずかに低めか同等の価格で即決価格を用意するなどの作戦も考えられますね。
「1円スタート」がOKか落札相場で判断できる
ヤフオクの出品機能のひとつである「1円スタート」。入札者の注目を引くことができますが、ともすると本当に1円で落札されることもある危険な橋です。
しかしヤフオクのオークション相場を把握しておけば、1円スタートで入札者が集まるかどうかを判断することもできます。
高額落札となることが多い商品であれば、1円スタートをしても安全ですよね。ヤフオクの過去落札相場を調べることで、1円スタートの活用など出品作戦の幅も広がるはずです。
儲かる商品を見つけられ仕入れに活かせる
仕入れをる際に「いつ」「どんな状況で」「どんな商品が」「いくらで」売れるのかを慎重に検討することが儲けを生むためには不可欠です。
ヤフオクの過去落札相場を分析していくと、利益を生む仕入れに必要な情報を手に入れられるので仕入れ精度がさらに高まるはずです。
また、高額落札を何度も成功させているセラーの出品商品を分析すれば、売れやすい商品を把握することもできるでしょう。ヤフオクのオークション相場は儲かる商品を見つけ、仕入れに活かすための情報源としても活用できます。
ヤフオクの落札相場の調べ方!無料ツール・アプリを活用しよう
ヤフオク出品には落札相場の調査が欠かせませんが、どのように調べるべきでしょうか?ここからは、実際に無料でヤフオクの過去落札相場を調べる方法を解説していきます。
ヤフオクにある「落札相場検索機能」で落札履歴を検索
ヤフオクにはデフォルトで過去180日間の落札相場を調べられる機能が搭載されています。
使い方はとても簡単で、ヤフオクの検索欄に商品名を検索した後、下の画像の赤い丸のところにある『「○○○(商品名)の落札相場を調べる」』をクリックするだけ。
クリックすると過去相場一覧が表示されますが、注目したいのは赤い四角で囲ったところです。
上の赤枠には過去の最安落札価格・最高落札価格・平均落札価格の3種類が示されていて、一目で落札金額の相場がおおよそでわかるようになっています。
また、落札金額と入札数、それぞれの商品に設定されていた条件(送料無料・未使用など)も一覧で表示されるので、眺めるだけでも落札傾向の特徴が見えてくるのではないでしょうか。
相場検索に網羅した「aucfan(オークファン)」なら過去10年分の落札相場も
ヤフオク標準の落札相場検索機能よりもっと深くオークション相場を探りたいときに重宝するのが、国内外のオークションをまとめて検索でき、オークション相場研究所ともいえる「aucfan(オークファン)」です。
ヤフオク!やメルカリを含む20以上のサイトで商品検索や比較が行え、コラムでは出品の際のアドバイスなども閲覧できます。
会員登録制でグレードにより検索できるプラットフォームが変わりますが、ヤフオクであれば過去10年分の落札品検索も可能。
本格的に「aucfan(オークファン)」を活用するなら、ヤフオク出品には中位グレードがおすすめです。相場検索や現在出品中の商品数を比較できるスピードに差が現れることに加え、過去10年ものデータを確認できることは大きな魅力です。
シンプルで使いやすい「Aucfree(オークフリー)」
シンプルで使いやすく何より無料で使用できます。落札相場を調べるだけであれば使いやすいサイトだと感じます。
発展途上のサイトのため今後に期待したいところですが、ヤフオクを利用している方の中には「aucfan(オークファン)で課金しなくても良いくらい有用」との意見も出ているほど。
ヤフオクの落札品検索は過去6年間しか確認できませんが、条件ごとの落札品検索だけでなく、特定のセラーが取り扱っているジャンルも確認できます。ヤフオクで転売する仕入れ商品のガイドとしても使えるでしょう。
ヤフオクの落札相場を制するコツはオークファンを使いこなすこと
ヤフオクのオークション相場を確認するには主に3つの方法がありますが、最も参考になるのは、過去10年もの過去相場が検索できるオークファン。
ヤフオクのオークション相場を制して転売で利益を得るなら、オークファンを使いこなすことは必須といえます。
オークファンって安心できるサービス?
オークファンを利用するにあたって、本当に安全なサービスなのか気になる人もいるかもしれません。
オークファンを運営している「株式会社オークファン」は、全世界で100兆円を超えるという製品の廃棄ロスを削減することを理念としてサイトを運営している優良企業です。
有料の会員登録システムもありますが、もし使用を中止したい場合は、サイト上から休会手続きをして無料会員になったり、完全に退会したりすることもできます。
オークファンの使い方・落札履歴の検索方法
オークファンにはさまざまな使い方がありますが、ヤフオクでの過去の出品履歴や落札品検索をするなら、画像のように検索欄に商品名を入れて、検索欄右側の虫めがねボタンをクリックするだけ。
すると、下の画像のようにヤフオクを含むオークションでの落札相場が一覧で表示され、「期間おまとめ検索」として3ヶ月・6ヶ月・1年・3年・5年・10年と過去の出品履歴とオークション相場を絞り込むこともできます。
ページ上部のタブを切り替えればヤフオク以外のサイトでの落札価格・購入価格も確認可能でき、中央部の赤枠で囲まれているところをクリックすればジャンルごとの詳細価格も確認可能です。
オークファンの会員になる必要はある?
オークファンには有料の会員制度がありますが、課金して会員になる必要はあるのでしょうか?会員の詳細を確認してみましょう。
一般会員
無料で一般会員として使用できます。最大過去6ヶ月まで検索できますので、多くの機能は制限がかかるか使用できませんが、初心者はこれでも十分でしょう。
ヤフオク的な視点では相場の把握が少し弱いように感じます。
ライト会員
月額330円(税込)で利用可能で、最大過去10年分の落札相場が検索できます。
少し前のプレミアム会員に似ており、Amazon検索機能や各種ツールに制限があります。ヤフオク!だけで出品するなら問題のない会員ランクです。
プレミアム会員
月額998円(税込)で利用できます。2016年2月1日よりオークファンプレミアムの価格改定に伴い、利用料金が変更されました。オークションを便利にする機能・ツールがフル活用可能です。
ストロイド会員
月額9,982円(税込)で利用でき、サイトではなくツールでオークション市場の確認・観察ができる会員ランクです。
すでにヤフオクやAmazonを利用していて、さらに販路を拡大したい、リサーチの手間を省きたいと考えている方ならきっと満足できるでしょう。
オークファンプロPlus
オークファンプロの進化形です。月額11,000円(税込)で使用でき、ヤフオクの他、Amazonやメルカリのリサーチやデータ解析もこのツール1つで網羅できます。
そのためAmazon出品をするための商品リサーチに使用する人もいて、ビジネスとして本格的に出品する上級者向けといえるでしょう。
ヤフオク落札相場の閲覧できる期間が長い
オークファンで有料会員登録をする最大のメリットは、ヤフオクの落札相場を調べられる期間が長くなることです。
無料の一般会員では過去6ヶ月までとヤフオク標準の落札相場検索機能と同等に留まりますが、有料会員になれば過去10年間の過去相場を検索できます。
月額330円(税込)のライト会員でも過去10年の落札品検索ができるので、ヤフオクで頻繁に出品する方なら登録しておいて損はありません。
より効率的に!ヤフオク落札相場や過去の出品・履歴を検索するコツ
それではより効率的にヤフオクの落札相場を検索するためのコツを学んでいきましょう。
落札価格の調べ方を具体的にレクチャーしますので、落札相場検索をしたことがない方はこちらを参考に挑戦してみてください。
ピンポイントで確実に見つけたいなら型番(商品番号)で検索
ヤフオクの落札相場検索で、よりピンポイントに商品を見つけるなら「型番」で検索してみましょう。
型番とは商品それぞれに与えられているアルファベットや数字でできた名前のこと。型番で検索すると、出品しようとしている商品と全く同じ商品を確実に見つけられるようになります。
たとえば、「TOSHIBA REGZA」と検索すると、歴代のレグザすべてが検索されてしまいます。しかし「52Z3500」と型番で検索すると、「TOSHIBA REGZA」の中でも「52Z3500」の落札価格しか表示されないので確実です。
色・バージョン違いの相場も調べるなら製品の番号までにとどめる
型番で検索するとピンポイントでヤフオク過去出品履歴を検索できると解説しましたが、色違いやバージョン違いの相場も含めて調べたいなら、製品の番号までに留めるようにしましょう。
型番の中には「製品の番号」と「カラーの番号」「バージョンの番号」が混じっているものもありますが、法則を確認し、カラー番号抜きの型番で調べると、色違い・バージョン違いの製品の落札価格も調べられるようになります。
新品・中古で調べる
新品と中古では別の商品と考えなければいけない商品もたくさんありますし、ほとんどの商品が中古の方が値段が安いはずです。
すでに廃番で中古以外めったに手に入らないような商品は例外ですが、それでもデッドストック、未使用品、未開封品の方が高くなるでしょう。
中古の場合は商品のコンディションにバラつきがあるので注意
中古の場合、商品の状態で値段が変わることが多くあります。
より良く見せる必要があるわけですが、嘘をついてはいけませんし、ダメージがある場合はきちんと写真での提示が必要です。
ヤフオクで儲けるためのコツ!おすすめの価格設定方法
ヤフオクで儲けるには、2つのパターンで価格設定を検討しましょう。
- 入札1件で終了しそうな商品
- 入札が多く入りそうな人気商品
もし入札数が少ないと予想できる出品であれば、あまりに安い価格で出品した場合、儲けが出ない落札価格となってしまいかねません。即決価格や値引き交渉オプションを設定して、少しでも高く落札してもらう価格設定が必要です。
ただし反対に、入札が多くなりそうな商品であれば、安めの価格で出品すれば多くの入札者の目を引けるようになります。ヤフオクの落札相場で40万円の商品が1円で出品されていれば、該当の商品を求めている人は注目してくれますよね。
以上のようにヤフオクで儲けるには、過去の落札相場を分析し、人心をつく価格で出品することが重要です。
ヤフオクの落札相場・落札履歴はスマホで調べられる?
最近はスマホでヤフオク出品をしている方も多いでしょうが、スマホで落札価格を調べることもできます。
スマホだけで出品に関する作業がすべて完結できれば、いつでもどこでも出品・転売ができるようになりますよね。
ヤフオク!アプリでも相場検索可能
ヤフオク!アプリでも、PC版のような落札相場検索機能が用意されています。下の画像をご覧ください。
商品名で検索すると、検索欄の下に「落札相場」という項目が現れるのでチェックを入れます。
すると条件による絞り込みが可能となり、落札価格や開始価格が安い順・高い順、入札件数が多い順・少ない順などさまざまな条件で過去の出品履歴を表示できます。
aucfan(オークファン)もスマホで!
ヤフオクの落札価格検索で欠かせない「aucfan(オークファン)」もスマホ用サイトで利用可能です。そろそろ解消されると思いますが少々重いです。
またスマホ用アプリも提供されていますが、アプリはWebとの連携など確認が必要で、2021年10月31日でAndroid用アプリは配信が停止されるので使えるのはiPhoneユーザーのみ。以下の2種類の課金制度が設けられています。
- オークファンライト 月額400円(税込)
- オークファンプレミアム 月額1200円(税込)
ヤフオク落札相場を理解してより効率的に稼ごう
ヤフオク転売で利益を出したいなら、落札相場を調査・分析していけば、きっと「高く・早く売れる」価格設定が見えてくるでしょう。特に過去10年間の相場を調べることができるオークファンは出品の心強い味方になってくれるはずです。
どのツールを使えば良いかわからない場合は、「したいこと」から逆算すると使うべきツールが見えてきます。
落札価格を調べていくと、適切な価格設定ができるようになるだけでなく、仕入れの計画や出品戦略も立てやすくなるなど、より一層転売が捗るようになります。今回の記事を参考にして、さらなる利益をあげてください。