オムツ転売が人気となった理由
転売のなかでオムツは人気商品となっていますが、それには中国でのベビーブームが大きく関係しているのです。
中国では、年間1600万人もの新生児が生まれるベビーブームが起こっています。
当然、赤ちゃん用のオムツを必要とする人たちがいるのですが、中国製のオムツはトラブルが多く、中国国内では中国製のオムツは人気がありません。
そこで、代わりに富裕層を中心とした人たちが目をつけたのが日本製のオムツだったのです。
日本製のオムツは中国製のものに比べて、通気性が良いことや肌への悪影響がないことが高く評価され、たちまち中国では日本製のオムツが大人気になりました。
しかし、人気が高まれば価格も高まります。
中国で日本製のオムツの価格が高騰した結果、より安く日本製のオムツを購入できる転売ビジネスに繋がったのです。
こうした事情から、2013年頃から日本ではオムツの転売サービスを行う人が急増しました。
これによって日本では赤ちゃん用オムツが品薄状態になり、購入数に制限を設ける店舗まで出てくる状態になっています。
オムツ転売は違法?
「転売」という行為には、「違法」というイメージが付きまとうものです。
そのため、転売を行うことにためらいを持つ人もいるでしょう。
しかし、転売は決して違法な行為ではありません。
商品の転売は正当な商業行為として認められており、法的に禁止されているものではありません。
もちろん、オムツを商材として行う転売も違法ではありません。
それにも関わらず、転売に違法行為というイメージが付きやすいのは、転売している人の中に「偽物を本物として販売する」というケースがあるからでしょう。
よくある例が、よく似せた物品を高級ブランドの正規品と偽って販売するような偽ブランド品販売です。
偽ブランド品販売は企業のブランドを侵害したとして、商標法違反となります。重い罰則があるので絶対にやってはいけません。
また、アイドルコンサートなどのチケット転売は迷惑防止条例違反、お酒の転売は酒税法違反で脱税となります。
ほかにも、転売行為を業として行っている場合は、古物商許可証を持っていないと古物営業法違反となってしまいます。
オムツ転売のメリット・デメリット
オムツの転売で利益を得ようとするのなら、メリットだけでなくデメリットも知っておく必要があります。
ここでは、オムツ転売のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
オムツ転売のメリットは、利益が出しやすく長く続けられることです。
当然のことですが、仕入れ値が売値を下回っていれば利益は出せません。
そのため、オムツの転売に限らず転売で利益を出すためには「仕入れ値をいかに低く抑えるか」が重要なポイントとなります。
現状ではメーカーが直接オムツを中国に販売するようになったことに加え、個人で仕入れられる数量が限定されています。
そのため、オムツの転売が流行し始めた頃のように手軽に稼ぐのは難しくなってきました。
そこでおすすめなのが、幼児向け商品の専門ショップから仕入れることです。
専門ショップなら、通常の店舗や通販サイトなどから仕入れるのに比べて、大幅に安い値段でオムツを仕入れることができます。
また、販売先を国内に絞れば送料などで利益を削られることもなくなるので、思い切って販路を国内のみに絞るという選択肢もありでしょう。
また、オムツにはパンツタイプやテープタイプなどのさまざまな種類や各種サイズがあるので、商材にバリエーションがあるのもメリットです。
複数の商材から利益を得られれば、収入が途絶えにくいので長く続けることができるのです。
オムツの転売はフリマアプリでも需要が高く、長く続けやすいビジネスモデルだと言えるでしょう。
デメリット
オムツの転売には、実務部分に手間がかかるというデメリットがあります。
オムツに限らず、転売を行うにはまず商品を仕入れなくてはいけません。
しかし、オムツの仕入れや予約にはどうしても手間がかかってしまうのです。
転売で利益を出すにはできるだけ安く仕入れなくてはなりません。
そのためには、各種通販サイトやオークションサイトなどで商品の相場を把握し、最安値かそれに近い価格で仕入れることが必要です。
個人で相場を調べるのはかなりの手間となりますし、適当な値段で仕入れてしまうと大きな損害を被ることにもなりかねません。
また、仕入れた商品をうまく販売できないと、大量の在庫を抱えてしまうことになります。
赤字覚悟の安い値段で売れればまだいいのですが、どうしても売れない場合には商材を廃棄するしかなくなることもあります。
オムツの転売の利益率は決して高くはありません。
そのため、オムツの転売で利益を出すためには薄利多売の形を取らざるを得ないのです。
このような形で転売を続けるには、仕入れから発送までの実務を続けなくてはいけません。
個人で作業するのはかなり大変なことだと言えるでしょう。
オムツ転売の現状
オムツ転売の需要の変化には、中国や日本国内の動向が深く関連しています。
2019年1月に、中国にて「中華人民共和国電子商務法」、通称「EC法」という法律が施行されました。
EC法はソーシャルバイヤー、つまり転売業者に対して営業許可証の取得や納税義務を課すというものです。
EC法の施行によって、転売業者による在庫のたたき売りが始まりました。
そのため、メーカーが正規のルートで販売しているオムツと転売業者が販売しているオムツとの価格差がどんどん広がっていったのです。
そして、最終的に中国へのオムツの転売は下火になっていきました。
一方、国内ではメルカリをはじめとするフリマアプリでオムツの転売には大きな需要があります。
販売価格を大きく上回るような高騰は期待できないものの、オムツは赤ちゃんのいる家庭では日常的に使用・消費される商材です。
子育て世帯からの需要が切れることはまずないと考えられます。
国内へのオムツ転売を行っている人の中には、業者買取をうまく利用することで手間を省きながら利益を上げているケースもあります。
そのため、今後はターゲットを中国から国内へと変更する時期に来ていると言えるでしょう。
人気の販売先と買取相場
日本国内に向けてのオムツ転売ルートとしては、フリマアプリやショッピングサイトが多く利用されています。
ここでは、主な販売先の特徴、そして2019年9月時点でのオムツの買取相場について解説していきます。
「メルカリ」
特に高い人気を誇る転売先の1つがメルカリです。
メルカリは、スマホさえあれば時間や場所を選ばず、簡単に出品や購入ができます。
そのため、オムツの転売はもとより、せどりなどの個人ビジネスに利用する人も多いです。
オムツの買取相場は、メリーズテープSサイズ82枚 約1300円、メリーズテープMサイズ64枚 約1300円、メリーズパンツLサイズ56枚 約1500円となっています。
「ヤフオク」
国内最大級のオークションサイトであるヤフオクでも、オムツの転売は頻繁に行われています。
手軽さではフリマアプリに軍配が上がるものの、ヤフオクはオークション形式なので、フリマアプリよりも高値が付く可能性があるのがメリットです。
買取相場は、メリーズテープSサイズ82枚 約1600円、メリーズテープMサイズ64枚 約750円、メリーズパンツLサイズ56枚 約1600円となっており、メルカリと比べると安いものもあれば高いものもある傾向です。
「Amazon」
いくら良い商品を安く出品していても、買ってくれるお客様が少なければ買い手が付きません。
その点、大手ショッピングサイトであるAmazonなら、高い集客率が期待できます。
Amazonのメリットは利用者が多いだけでなく、商品数が豊富で価格帯も広いことです。
そのため、より多くのバリエーションを持たせた出品ができるのです。
Amazonの買取相場は、メリーズテープSサイズ82枚 約1500円、メリーズテープMサイズ64枚 約1300~1500円、メリーズパンツLサイズ56枚 約1700~2100円と、ほかのところに比べると価格帯が広くなっているのがわかるでしょう。
転売で上手く儲けを出すコツ
転売でうまく利益を出して成功するにはコツがあります。
ここでは、仕入れや雑務を遅滞なく行えるようにするためのコツを紹介していきます。
オムツを安く仕入れる
オムツの転売を成功させるには、商材となるオムツを安く仕入れるコツを身につける必要があります。
オムツを安く仕入れるためのコツはいくつかあり、その1つがクーポンを利用したり、セールの時期を狙ってオムツを購入したりする方法です。
クーポンの配布を随時チェックしておけば有効利用できますし、多くの店舗は決算期、年末、創業祭、シーズンなどの時期にはセールをやっています。
安く仕入れられるタイミングに合わせてオムツを購入すれば、仕入れ値をより低く抑えることができるでしょう。
また、仕入先によっては特定の日や曜日にポイント増加や割引セールを行っている場合もありますので、お得なタイミングもチェックしておきましょう。
1回1回のポイントや割引額はささいなものでも、オムツの転売を長期間続けていくなら、ポイントや割引額は積み重なっていってかなりの額になるものです。
お得なタイミングを逃さないためには、随時公式サイトをチェックすることが欠かせません。
アプリ登録をしておけば、タイムセールなどのチェックも簡単にできます。
売れる商品を見極めて買取相場をチェック
オムツの転売は初心者でもやりやすいとは言っても、オムツならなんでも売れるというわけではありません。
どんな商品が売れ筋で、どのくらいの利益が見込めるのかを見極める必要があります。
売れる商品を見極めるためには、事前に転売先サイトの検索窓やgoogleなどで売れ筋の商品を特定しておきましょう。
また、すでにオムツの転売をしている人を参考にするのも有効です。
転売先サイトやオークションサイトなどで、評価の高い出品者を見つけ、その出品者がどんな商品をいくらくらいで出品しているのかをチェックしましょう。
売れ筋の商品が特定できても、その商品がいつまでも売れ筋とは限りません。
また、人によって必要としている商品は異なります。
そのため、流行や購入者のニーズを把握することも、転売の成功のためには必要不可欠なのです。
オムツの場合は、さまざまなサイズやテープタイプ、パンツタイプなどのバリエーションがありますので、どのサイズやタイプがどんなユーザーに人気があるのかが分かれば、利益も出しやすくなるでしょう。
オムツ転売に慣れてきたら外注を使う
オムツの転売は、1回の売買で大きな利益を挙げるタイプのビジネスではないので、薄利多売のスタイルになります。
そのため、より大きな利益を上げるためには各種作業の効率化が必要になってきます。
転売に慣れてきたら、アルバイトや外注を導入して作業の効率化を図りましょう。
転売にかかる作業の大部分は、仕入れや配送のための作業となります。
アルバイトや外注を使うことでこの部分の負担が大幅に少なくなれば、転売をより効率よく続けることができるようになるでしょう。
また、アルバイトや外注を入れることにはほかにもメリットがあるのです。
オムツの転売を1人でやっている場合、店舗によっては1人で購入できる個数が限定されています。
また、たくさんの店舗から短時間で商品を仕入れることが難しいという問題があります。
しかし、転売に携わる人数が多ければ、そうした問題は一気に解決できるのです。
もちろん、最初からアルバイトや外注を入れる必要はありません。
しかし、ゆくゆくは転売ビジネスを拡大しようと考えているなら、転売の仕組みを徐々に完成させつつ、外部スタッフを入れていくのがいいでしょう。
オムツ転売なら便利な物販用ツールの活用がおすすめ
オムツ転売において、商品のリサーチやビジネスの状態を効率よく把握するためのツールとして便利なのが物販用ツールです。
物販用ツールとして代表的なものとしては、モノレートやRradeTrapなどの「Amazonリサーチツール」があります。
物販用ツールを有効活用すれば、通常なら大幅に時間を取られてしまう商品情報のリサーチを短時間でできるようになるのです。
また、転売でより大きな利益を上げるためにはトレンドやお買い得商品の把握が必須です。
これについても物販用ツールがあれば簡単にできるようになるでしょう。
さらに、商品ランキングや価格推移も簡単にチェックすることができるので、転売作業の効率化には物販用ツールの導入がおすすめです。
物販用ツールを使えば初心者でも簡単にオムツ転売ができる!
オムツの転売を始めるなら、需要がどれほどあるのかやどんな商品が人気なのかを事前にしっかりチェックしておくことが大切です。
オムツは子育て世代なら常に必要となる優秀な商材なので、一定の利益が見込めます。
オムツ転売を効率的に続けるためには、各種の物販用ツールの導入が有効でしょう。
こうした物販用ツールを活用し、オムツの転売に挑戦してみてはいかがでしょうか。