1.まずはグローの特徴をおさらいしよう!
グローは、2016年12月に発売が開始された加熱式タバコです。
火を使うのではなく、電気で温めて吸うことで、受動喫煙のリスクを軽減することができます。
グローの大きな特徴は、「ケント・ネオスティック」という専用カートリッジを使用する点です。
カートリッジ内にはタバコの葉が詰まっており、グロー本体に装着してカートリッジ全体をまんべんなく加熱します。
そうすることで、蒸気を発生させ、その蒸気を吸い込むという仕組みです。
また、一般的な電子タバコにはタールなどが含まれていません。
しかし、グローはカートリッジにタバコの葉が入っているため、ニコチン自体は含まれています。
ただし、蒸気を吸うため、タールを含む有害物質は一般的なタバコの約90%以下となっており、ニオイも少ないです。
さらに、本体とバッテリーが一体化しているのも、グローの特徴の1つです。
そのため、1回の充電で約35本も連続して吸うことができます。
また、グローはフレーバーが18種類と豊富なのも特徴です。
特に、メンソールは14種類もあるため、メンソール好きにはたまらないのではないでしょうか。
中でも、グローオリジナルの「ネオ」シリーズは、深い味わいが人気のフレーバーです。
2.グローの転売は稼げる?
グローが発売された当初、東京と大阪という地域を限定しての販売でした。
そのため、転売でも売りやすい商品だといわれていたのです。
しかし、実際にはそこまで高値での取引はされず、送料や手数料を計算すると、利益がほとんど出ないケースが多くありました。
東京の実店舗でも、発売初日に売れ残っていたとされています。
このように、アイコスよりも性能がいいという声がある一方で、ブランド力が追い付かず、アイコスほど転売で売上を作りにくいのです。
ただし、安く仕入れることができれば、転売で利益を出し、稼ぐことも可能です。
3.電子タバコの主な種類を知っておこう!
電子タバコを細かく分類すると、リキッドを加熱する「電子タバコ」と、タバコ葉を加熱する「加熱式タバコ」に分類することができます。
電子タバコは、さらに、リキッドタイプやカートリッジタイプ、使い捨てタイプの3つに分類されます。
電子タバコは、リキッドを電気で加熱することで気化した蒸気を吸うのが特徴です。
リキッドにはタールもニコチンも含まれていないのが大きな特徴といえるでしょう。
一方、加熱式タバコは、タバコ葉を加熱することで気化した蒸気を吸います。
タールの摂取量を大幅に減らしたうえでニコチンが摂れるため、紙タバコの代替品として高い人気です。
一般的に電子タバコの代表として挙げられる「アイコス」や「グロー」「プルーム・テック」などは、この加熱式タバコに含まれます。
加熱式タバコは、加熱温度によって高温加熱式と低温加熱式の2種類に分類可能です。
アイコスは約300~350度、グローは約240度、プルーム・エスは約200度と高温加熱式となっています。
また、約30度のプルーム・テックと約40度のプルーム・テック・プラスは、低温加熱式です。
一般的に、高温加熱式はニオイが強く、喫味も濃いといわれています。
一方、低温加熱式は喫味は少ないけれど、ニオイがほとんどないのが特徴です。
アイコスは、加熱式タバコの定番人気商品といっても過言ではありません。
タバコ葉をムラなく隅々まで加熱するため、タバコ葉本来の味わいが楽しめます。
Marlboroのレギュラーが3種類、メンソールが3種類と合わせて6種類のフレーバーを展開しています。
本体をカスタマイズするための専用アクセサリーが充実しており、喫煙だけでなくファッションとしても楽しむことができる加熱式タバコです。
グローは、ネオスティックという専用カートリッジを採用した、性能の高い加熱式タバコです。
フレーバーはKENTとネオがあり、18種類と豊富なラインナップとなっています。
プルーム・テックは、JTが発売する加熱式タバコです。
低温加熱式と高温加熱式の2種類があり、タバコ葉の入ったカプセルを蒸気で加熱して楽しみます。
吸い心地が軽く、コンパクトなデザインが特徴です。
フレーバーはMEVIUSで、レギュラーが2種類、メンソールが3種類となっています。
4.電子タバコを転売するメリット
電子タバコの転売は、転売初心者にも向いています。
なぜなら、仕入れるための専門的な知識が必要ないからです。
コンビニをはじめ、ネットオークションやフリマアプリなど身近なところで簡単に仕入れることができます。
そのため、クーポン利用などによって安く仕入れることができれば、比較的簡単に転売が可能な商品といえるのです。
また、転売の時期を見極めることで、高い利益率での取引が可能となります。
一般的には、キャンペーン中に高額になる傾向です。中には、定価以上になったこともあるほどです。
さらに、一定の相場から大幅に値下がりすることもないため、安定した転売ができると考えられます。
また、電子タバコは本体が手のひらサイズとコンパクトであるため、保管のために大きなスペースを確保する必要がありません。
在庫管理といった観点からも、メリット性の高い商品だといえます。
5.電子タバコを転売するデメリット
電子タバコを安く仕入れるためには、公式サイトなどで入手できるクーポンを利用するのが1つの方法です。
しかし、クーポンの利用は1人につき1回のみなど、購入に規制が設けられている場合も少なくありません。
さらに、クーポンを発行するためには、運転免許証などの本人確認書類が必要になるなど、規制が厳しくなっている傾向です。
予約手続きにも、年齢確認など手続きが必要となるため、仕入れに手間がかかることもあります。
そのため、安く入荷するのが難しく、稼ぎにくい場合があるという点がデメリットといえるでしょう。
また、電子タバコの転売を成功させるためには、トレンドを押さえておくことが重要です。
現行の売れ筋商品を把握していなければ、いくら安く仕入れても購入してもらえないということになりかねないからです。
6.電子タバコの主な仕入れ先
電子タバコは、コンビニや販売元のホームページ、フリマアプリ、オークションサイトなどから仕入れることができます。
コンビニで購入する場合、箱に汚れがないかなど、商品の状態をその場で確認できるのが大きなメリットです。
状態確認ができれば、販売価格を予想し、利益計算をしながら仕入れることができます。
また、仕入れるかどうかを決める材料にもなるはずです。
さらに、その場で購入するため、仕入れる際の配送料は不要です。
その一方で、大量に仕入れる場合は人目が気になったり、仕入れに行く時間を捻出したりといったデメリットも挙げられます。
大手ならほぼどこでも取り扱いがありますが、店舗によっては取り扱っていないことがあるため、事前に確認しておくと安心です。
販売元のホームページで購入する場合は、個人情報を登録したうえで購入する必要があります。
最低でも1年間のメーカー保証がついており、安心して正規品を仕入れられるのがメリットです。
フリマアプリやオークションサイトで仕入れる場合は、時間や場所に縛られず仕入れができるのがメリットです。
転売を副業にする場合、日中は本業のため店舗に出向いて仕入れるのが難しいという人もいるでしょう。
フリマアプリやオークションサイトであれば、通勤中や本業の休憩中、仕事から帰宅後など、隙間時間を活用した仕入れが可能です。
また、じっくり時間をかけて納得のいく商品を探したり、調べたりできるのも、魅力といえます。
しかし、仕入れ時に実際に手に取って商品を見ることは難しいため、いざ手元に商品が届いてみると、思ったより状態が悪かったというケースも考えられます。
あまりにじっくり調べていると、キープしておいた商品を気付けば他の人が購入していたという可能性もあり得るため、これらのデメリットを理解したうえで利用しましょう。
7.電子タバコの転売は違法になる?
電子タバコの転売は、違法になるのでしょうか。
7-1.違法になるケースもある
電子タバコの転売自体は、違法ではありません。
ただし、安く仕入れるためにクーポンを偽造すると、法に触れることになります。
クーポンを使用する際には、公式サイトなどで得たものだけを使うようにしましょう。オークションサイトやフリマアプリで販売されているクーポンは、存在しない名義で作った違法性のあるクーポンかもしれません。
また、本人名義のクーポンのみ利用できることが明記されている場合、他人名義のクーポンを使って仕入れると違法になる可能性があります。
7-2.逮捕事件があったことを知っておこう
実際に、過去には電子タバコの転売で逮捕される事件が発生しています。
2017年に少年2人が偽装したクーポンを使い、電子タバコを安く仕入れ、高額で転売したのです。
少年たちは、本物のクーポンをコピーして複製したり、他人名義のクーポン券をオークションサイトで取得したりしました。
そのクーポンを使い、定価9980円の電子タバコを約7000円で仕入れ、オークションサイトにて1万5000円で売るという方法で転売を行ったのです。
この事件は、高額で転売したことではなくクーポンを偽装して不正使用した点に違法性(詐欺行為にあたる)があると判断され、逮捕に至りました。
8.転売で取得しておきたい許可
転売は違法行為に該当しません。
そのため、個人で使わなくなったものや、買ったけれど不要になって一度も使っていないものを売る場合は問題ないのです。
しかし、最初から転売を目的に品物を購入し、ネットオークションやリサイクルショップで売って利益を出す場合は、転売をビジネスとして扱っていると捉えられます。
そのため、古物許可証を取得する必要があるのです。
転売を目的とした購入かどうかは、「大量に購入している」「継続的に購入している」という2点で主に判断されるといわれています。
古物許可証を取得せず転売行為を繰り返すと、3年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金という罰則が科される可能性があります。
この罰則を受けてから5年間は、古物商許可証の取得ができません。
そのため、転売を行う前に必ず取得しておきましょう。
古物商許可証は、警察署へ申請します。なぜなら、古物商許可証は、盗難などの犯罪防止を目的としているからです。
また、古物商許可証を取得すると、3つの義務が生じます。
商品買取の際の本人確認義務と、盗品類の通報義務、取引の情報を古物台帳に記録する義務の3つです。
古物許可証を自分で取得する場合、2万円ほどの費用が必要です。
さらに、複数の書類を準備する必要があります。
登記されていないことの証明書や、市区町村発行の身分証明書、住民票など、役所に足を運んで準備しなくてはならないものも少なくありません。
特に、登記されていないことの証明書は、普段使用する機会が少ないため、準備に戸惑うことも考えられます。
法務局の窓口に直接足を運ぶか、郵送で申請することで入手できます。
郵送の場合1週間以上かかるため、すぐに取得したい場合は、窓口に行くようにしましょう。
どのような書類が必要なのか、あらかじめ確認し、申請の際に不備がないよう気を付けます。
古物商許可証の申請を出すと、取得できるかどうかの審査が始まります。
審査には最低約40日が必要といわれており、それ以上の期間が必要になるケースも少なくありません。
そのため、余裕をもって申請するようにしましょう。
9.電子タバコを転売するうえでの注意点
電子タバコを安く仕入れようと、不正アカウントを作るなどの違法行為に走らないようにしましょう。
オークションサイトなどで販売されている電子タバコのクーポンは、不正入手によるものである可能性があるため、購入しないよう気を付けることが大切です。
また、オークションサイトやフリマアプリで購入できる中古品は、製品登録ができない場合があります。
そのため、故障した際の保証が対象外になってしまう可能性があるのです。
転売に対する規制が厳しくなってきているため、無理をして仕入れようとしないようにしましょう。
人気商品は利益を出しやすい!
電子タバコはトレンドにもなった商品だからこそ、認知度が高く、利益を出しやすいといえます。
しかし、利益を追い求めるあまり、違法行為に走ってしまうと元も子もありません。
また、古物商許可証の取得を忘れ、無意識のうちに違法な転売をしていたということもあり得ます。
逮捕された事件があったことも踏まえ、安全に転売をしましょう。