バイク転売の流れ
まずは、バイクを仕入れて売るまでの全体の流れを把握しておきましょう。
中古バイクの市場を調査する
中古バイクを転売するにあたっては、まず市場調査をして「どんな車種のバイクがよく売れているのか」「販売したいか」を検討していきます。
車種だけでなく、バイクのカスタマイズレベルや仕様なども細かく絞り込んでいくことが必要です。
バイクを仕入れる
バイクの車種に目星がついたら、中古バイクのオークションや、中古バイクを取り扱っているバイクショップからバイクを仕入れましょう。
バイクの陸送には、高い送料がかかりますので、そこも考慮して仕入れる必要があります。
レストア&メンテナンスを行う
仕入れたバイクを転売するためには、修理やメンテナンスを行って調整しておくことが欠かせません。
- チェーン清掃
- チェーン張り調整
- オイル交換
- オイルフィルター交換
- タイヤの空気圧調整
などは、メンテンナンスをあまりしたことがない初心者でも挑戦できます。
これらの4つの調整や交換は行う頻度が高いメンテナンスであるため、転売を目的としているなら必ず押さえておきましょう。
バイクを販売する
ここまでできたら、バイクを販売します。
バイクを販売する方法にはいくつかありますが、オークションに出品する方法なら諸費用が低い傾向のため、利益率が高いです。
バイクの転売を考えるなら、ガレージを借りることもポイントとなります。
ガレージがあれば、バイクを汚れや雨風から守ることができ、悪天候の日でもメンテナンスを行うことが可能です。
ガレージは、自宅に庭がある人なら庭に置けるコンテナタイプを借りれば移動の手間がありません。
自宅にガレージを置くスペースがない人は、24時間いつでも出し入れできるセキュリティ付きのレンタルタイプを利用するのがおすすめです。
バイクを仕入れるタイミング
バイクを安く仕入れられるタイミングを知っておけば、お得に仕入れることができます。
まずは、年末年始のセールです。年末年始は買い物をする人も多く、お店もこの時期にちなんで50%以上オフになるワゴンセールや在庫処分セールをしばしば行います。
年末年始は、商品の回転率も上がり、普段はあまり売れないような物もよく売れる時期であるため、大量仕入れに適した時期です。
また、決算セールの時期は新製品が出るのに先駆けて、1つ前の機種などが在庫処分として安く販売されることも多くなっています。
さらに、展示品なども販売されるため、買い時であるといえるでしょう。
バイクメーカー主催のイベントでは、安い目玉商品が販売されることもあるため、こうしたイベント情報を収集して出かけてみるのが賢明です。
バイクに精通している人なら、部品交換会に行ってみると掘り出し物に出会える可能性があります。
部品交換会では、中古のバイクや部品などが販売されており、知識がある人なら相場を知ったうえで仕入れすることが可能です。
時には、レア物が安く売られていることがあるため、注目しておきたいイベントの1つだといえます。
バイク転売のメリット・デメリット
ここでは、バイクの転売にはどんなメリットとデメリットがあるのかを紹介します。
バイク転売のメリット
現代は、車社会であるため、車を所有している家庭はとても多い傾向です。
また、車よりも車体が安く小回りが利き、ガソリン代や駐車場代などの維持費も安いバイクは、根強い人気があります。
通勤や通学の足として重宝している人も多く、需要が高いです。
マニアックな商品やパーツは、相応の知識を持ち合わせている人にとってはお宝でも、それ以外の人にとっては何が魅力なのか分かりません。
そのため、専門的な知識のないリサイクルショップなどに買取を依頼した場合は、ほぼ無料に近い価格で買取されて、店舗で販売する際も激安価格になっていることがあります。
こうした掘り出し物を見つけることができれば、大きな利益を得ることができます。
また、パッケージのある商品であれば、バーコード検索などで売れ行きを調べるだけで良いため、専門的な知識がなくても販売することが可能です。
バイクの転売には、ある程度知識を持ち合わせていることが必要なため、誰でもが参入できるわけではありません。
そのため、ほかの商品と比べてライバルも少ないといえるでしょう。
ライバルが少なければ価格競争も起きにくく、安定して利益を得やすいことが強みです。
バイク転売のデメリット
カスタムパーツなどは、装着できる車種や年式が決まっている場合があるため、仕入れる際には専門知識を持ち合わせていることが必要になります。
新品ならパッケージで確認ができますが、中古品でパッケージがない場合は調べるのに時間も必要です。
マニアックな商品やパーツは、マニアの目に留まれば高値で取引ができますが、めったに売れない物の場合は不良在庫になってしまう可能性があります。
また、バイクやパーツなどは大きい物もあるため、広い保管場所が必要な点もデメリットです。
保管場所が確保できない場合やなかなか見つからない場合、バイク転売を行うことが厳しくなってしまいます。
このほか、バイクの転売をする際には名義変更について注意しなければなりません。
バイクの税金は、その年の4月に所有している人のところに支払い請求が来ます。
そのため、3月末までに名義変更の手続きを行わなければ、バイクを売った人のところに税金の支払い請求が来てしまうのです。
そうならないようにするために、先に廃車登録をした後に転売を行わなければなりません。
バイク転売の特徴
中古のバイクを転売する場合、修理やメンテナンスを行わなければなりません。
バイクの修理やメンテナンスは、誰でもできるわけではなくバイクに関する経験や知識を持ち合わせていることが必要です。
そのため、これらの知識を持ち合わせていない人にとって中古バイクの転売は参入するハードルが高く難しいという事情があります。
専門的な知識を持ち合わせた人でないと中古バイクは販売しにくいことから、ほかの商品と比べてバイク転売を行うライバルは少ないといえるでしょう。
転売を行うには、仕入れを少しでも安くする必要がありますが、中古バイクは安く仕入れられることが多いです。
個人で中古バイクをオークションなどで販売している人の中には、少しでも早くバイクを売って現金化したいと考えている人もいます。
その場合は、買い手が主導して値段が決まっていくでしょう。
また、売る時期はこだわらないものの、希望価格で買取してくれるなら売りたいと考える人もいます。
このような人は、バイクに関する知識もそれほどなく、相場よりも安く希望価格を設定している場合や、高く設定しても購入希望者がいないため、やむなく値下げしている場合もあるのです。
バイクは販売単価が高いため、安く仕入れて高く売ることができ、利益率も高い商品だといえます。
さらに、中古バイクはオークションでも取引が多く市場規模も大きいため、ビジネスとして十分成立させることが可能です。
バイクをかっこよく見せることにこだわる人の中には、マフラーなどをカスタムした商品にいくらお金をかけても良いと考える人もいます。
欲しい装備が整ったバイクは、いくら高くても手に入れたいという人もいるため、こうしたマニアをターゲットにした商品は高値で転売できる可能性が高いです。
バイクを直して売る際のバイクパーツの仕入先
バイクをレストアして販売する場合、利益も大きくなりますが、手間もかかります。
レストアパーツも必要になってきますので、予めパーツの仕入先も複数確保しておきましょう。
バイクパーツの主な仕入先は、以下になります。
- オークション
- イエローハット&オートバックス
オークション
バイク本体と同様に、最も利用することになるであろうバイクパーツの仕入先は、ヤフオクです。
ネットで仕入れが完結する上に、出品点数が多いのが魅力です。
イエローハット&オートバックス
バイク用品を販売しているイエローハットやオートバックスなどでも仕入れることができます。
イエローハットやオートバックスでは、一部の店舗で中古品を扱っているところもありますが、ほとんどの店舗で新品を販売しているため、検品の必要がありません。
バイク関連アイテムの仕入先
消耗品や基本的なパーツであれば、バイクショップでなくとも仕入れが可能です。
バイク関連アイテムの主な仕入先は、以下になります。
- リサイクルショップ
- ドン・キホーテ
- その他のお店
リサイクルショップ
中古品を扱い全国に600店舗以上あるハードオフは、通路が広く買い物や商品選びをしやすいのが特徴のリサイクルショップです。
ハードオフで買取される際に知識がない商品は、破格値で販売されていることもあるため、掘り出し物が見つかる可能性があります。
さらに、会員制のスーパー、コストコではさまざまな商品を取り扱っており、バイク用品の取り扱いもあるため、ほかの買い物をするついでに仕入れることも可能です。
数量制限がないため、大量購入もできます。
ドン・キホーテ
ドンキ・ホーテは、商品が所狭しと並べられていますが、「驚くほど安い殿堂」とうたっているだけあり、掘り出し物に出会える可能性が高いです。
その他のお店
このほか、カー用品の販売店やホームセンターのカー用品コーナーなどでもバイク用品を置いているため、仕入れることができます。
バイク用品転売で個人が利益を出すポイント
ここからは、バイク本体ではなく、バイク用品の転売で利益を出すにはどのようにすれば良いのかを紹介します。
利益が出やすいバイク用品
利益が出やすいバイク用品には、さまざまな物があります。
バイクの乗り心地や見た目、パワーを変えたい人がしばしば交換するのがマフラーです。
マフラーには、サイレンサーだけを交換するスリップオン、エキゾーストパイプからサイレンサーまで全体を交換するフルエキゾースト、消音器のサイレンサーなどがあります。
また、バイクを安全に乗るために欠かせないのがヘルメットです。
安全性が最も高いフルフェイス、安全性と広い視界を両立するジェット、頭の上半分だけを覆うハーフキャップ、シーンに応じてフルフェイスとジェットの機能が使い分けられるシステムタイプがあります。
バイクに快適に乗るためには、バイクウェアも欠かせません。
コスパが良いコミネや機能性に優れており、価格も手ごろなラフアンドロード、デザイン性や耐久性に優れているクシタニなどのが人気ブランドです。
ヘッドライトなどの電装類、初心者も挑戦しやすいフェンダーレス、手軽にイメージチェンジできるステッカーなどのカスタムパーツも需要があります。
バイクに乗るとき道が分からないと困りますが、スマホを使うことで車のナビと同じようにGoogleMapを使った道案内が可能です。
スマホをナビ代わりにするなら、スマホの充電器になるシガーソケット、スマホホルダーや平型ヒューズ電源などのスマホ関連商品が必要になります。
転売で利益を出すためのコツ
バイクやバイク用品を仕入れる際には、利益率だけを見るのではなく売れ行きをチェックすることが大切です。
モノレートのグラフの推移を半年から1年のスパンでチェックして、売れ筋の商品なのかを確認しましょう。
売れなければ利益にはつながらないため、中回転から高回転で売れる商品を仕入れることがポイントです。
ワゴンセールでは、50%オフなどの目玉商品もあるため、リサーチをして売れ筋の商品であれば積極的に仕入れていきましょう。
また、在庫処分品なども狙い目の商品です。「バイク用品の転売は難しい」と思ってしまうと、仕入れがうまくいかないことがあります。
そうした先入観をなくすことも大切なポイントです。
相場観を養うためにも、自身で売買する前にバイクの買取を専門にしている業者に査定を依頼してみましょう。
査定は、無料で行ってくれるため気軽に依頼できます。
バイク転売するうえでの注意点
アマゾンのFBAにおける在庫保管手数料は、商品の大きさによって異なります。
マフラーなどの大型商品は、在庫保管手数料が多くかかってしまうため、仕入れることを避けて小型の商品を中心に仕入れるようにしましょう。
また、リチウムバッテリーや希硝酸を使うバッテリーなどもアマゾンFBAでは保管することができません。
そのため、これらも仕入れないようにしましょう。
中古のバイクを転売する際には、きちんと調整して引き渡しを行ったとしても、転売した後で不具合が出てくることがあります。
その際にクレームを言われてしまいトラブルになるケースもないとはいえません。
そのため、転売する前に売却後のクレームや返品は受け付けないことを明示しておきましょう。
バイク転売を始めてみよう!
バイクは、1台あたりの利益率が高くライバルも少ないことから、転売で儲けを得られる可能性があります。
バイクの転売を始めるにあたっては、さまざまな情報を得てノウハウを身に付けることが必要です。
物販総合研究所では、バイクの転売に関する有益な情報を提供していますので、バイクの転売を検討している人はメールアドレスを登録してはいかがでしょうか。