グッズ転売ってどんなビジネスなの?
そもそもグッズ転売は、どのように成り立っているのかを理解していないとビジネスは始められません。
ここでは、グッズ転売の詳細を紹介していきます。
グッズ転売の特徴
グッズ転売は、コンサート会場で行うという点が主な特徴で「コンサートせどり」と呼ばれることもあります。
グッズ転売は、アイドルやアーティストのコンサートが仕入れ先です。
会場では、ファン向けにさまざまなグッズが販売されているので、バイヤーはそれらを購入し、仕入れとしています。
そして、コンサート会場には来られなくてもグッズを求めているファンに向けて転売する仕組みです。
グッズ転売では、ある程度の時間と手間を考慮しなくてはいけません。
人気アーティストになれば、グッズ販売に長蛇の待機列ができます。
バイヤーも、一般客にまぎれてグッズを購入しなくてはならないので、仕入れのたびに体力を使います。
また、グッズ転売では世間の目も注意しましょう。
人気のグッズは、転売時に高値をつけられることもあります。
しかし、こうしたビジネスのあり方が「ファン心理につけこんでいる」と思われるケースも少なくありません。
そのため、一部のファンからバイヤーは悪印象を持たれています。
また、アーティスト本人がグッズ転売に対して批判的なコメントを出していることも多く、利益を重視しすぎると世間から冷ややかに見られてしまうでしょう。
グッズが高値になりやすいアーティスト
アーティストごとの人気を押さえておくと、グッズ転売は効率的です。
たとえば、ジャニーズ系のアイドルグッズは転売市場の目玉ともいえます。
グッズ数が豊富であるだけでなく、すべてのメンバーに固定ファンがいるので回転率も高いのが特徴です。
グッズの種類にかかわらず、転売がしやすいといえるでしょう。
次に、AKBグループをはじめとする女性アイドルグループのグッズも売れ筋といえます。
なぜなら、アイドルファンは熱狂的な人が多いのでグッズの収集にも力を入れているからです。
女性アイドルのグッズは、ライブ会場以外で販売されていることも多いので、あらかじめリサーチしておきましょう。
エグザイル系のグッズも需要があります。
特に、テレビや映画に出ているような人気メンバーのグッズは多くのファンから注目を集めています。
転売でも高値をつけやすいので、積極的に仕入れてみましょう。
そのほか、ロック系アーティストもファンが熱心なことで有名です。
ロック系は、音楽そのものを愛しているファンが多いため、CDの需要が高くなる傾向にあります。
なかでも、限定版CDなどはたくさんのファンが追い求めているため、転売ビジネスでも高値で取引することができるでしょう。
グッズ転売の注意点
利益を出しやすい一方で、グッズ転売にはいくつかの注意点もあります。
まず、「リサーチ」は欠かさずに行いましょう。
たとえば、ネットショップなどで簡単に入手できるグッズを仕入れても、高く売ることは困難です。
また、アイドルやアーティストによってはグッズの種類ごとに人気の差が大きい場合もあるので、事前に需要のある商品を調べておきましょう。
次に、コンサート会場は「現金持参」を心がけることです。
会場のグッズ販売所では、混乱を避けるためにカード決済を受け付けていないケースが大半です。
せっかく足を運んだのに、グッズを仕入れられなくならないようにしましょう。
「袋持参」も見逃しやすいポイントです。
コンサート会場では、専門店のように袋をつけてくれると限らず、商品がそのまま渡されることもあります。
そのため、大量にグッズを仕入れたいのであれば、大きな袋を自分で用意しておきましょう。
そのほか、「熱中症対策」「冷え対策」も肝心です。
人気アーティストのグッズ販売ともなれば、何時間も列に並ばされることが珍しくありません。
野外の会場などでは、並んでいるだけでも体力を消耗します。
夏場には帽子やサングラス、冬には防寒着を用意して、体調を崩さないように努めましょう。
グッズ転売のメリットとデメリット
どのようなビジネスにも、メリットとデメリットがあります。
グッズ転売でもさまざまな側面を理解したうえで、必要なら対策を練るようにしましょう。
グッズ転売のメリット
「買い手がつきやすい」のは、グッズ転売のメリットです。
人気アーティストともなれば、全国に固定のファンがいます。
しかし、ツアーやイベントは都市部が優先的に調整されるので、地方のファンはなかなか足を運べません。
「せめてグッズだけでも」と願うファンは転売市場を注目してくれるので、高値でグッズを販売できるのです。
また、「違法性がない」のも魅力でしょう。コンサートのチケットを転売するのは違法行為であり、場合によっては罰を受けてしまいます。
しかし、グッズの転売は法律の範囲内なので仕入れ価格よりも高値で販売し利益を出しても罪に問われないのです。
「価格が高騰するグッズもある」のもメリットでしょう。
アーティストやアイドルの関連グッズには、限定品がたくさんあります。
特定のツアー中、コンサート会場でしか販売されていないグッズも少なくありません。
こうした商品は希少価値が高いのでプレミア化しやすいといえます。
そのほか、「高齢のファンに高値で売りやすい」のもグッズ転売の特徴です。
年齢層の高いファンは、経済的にも余裕があるので、ほしいものには少々高くてもお金を払ってくれます。
そのため、年長のファンとつながることができれば、グッズ転売は成功に近づけるでしょう。
グッズ転売のデメリット
ライブハウスで行われる公演については、仕入れが難しくなることもあります。
ホールやドームの公演だと、会場外でグッズ販売することが珍しくありません。
つまり、コンサートそのもののチケットがなくてもグッズを仕入れられます。
しかし、ライブハイウスだと会場内でしか販売しない可能性があるのです。
その場合、チケットを購入する手間と費用がかかってきてしまいます。
次に、「購入制限」もデメリットです。
グッズを複数手に入れたり、代理で購入したりしたいと思うファンはたくさんいます。
そのため、アーティスト側がグッズ販売に制限を設けていることがあります。
こうした会場だと、まとめてグッズを仕入れにくくなるでしょう。
「在庫のリスク」も不安要素の一つです。
ライブグッズは、ほかの商品と比べて売れ筋の予測が立てにくいこともあります。
そうすると、大量に仕入れたグッズが売れ残る可能性も出てきます。
不良在庫を抱えてしまうと、ビジネスとしては損失です。また、「体力面」にもデメリットを抱えています。
多くの販売会場では、長時間の列に並ばなくてはいけません。
真夏や真冬は、特に環境がきびしく体調を悪化させるリスクも生まれてしまいます。
グッズ転売の仕入れと転売のポイント
仕入れを行う際と、転売をする際に工夫をすればバイヤーはもうけやすくなります。
グッズ転売でも、さまざまなポイントを押さえて活動に生かしましょう。
グッズを仕入れる際のポイント
仕入れでは、「先行販売」の有無をチェックしておきましょう。
なぜなら、人気グッズほど先行販売に回される可能性が高いからです。
ファンからの需要が高いグッズなどは、当日の会場で販売するとパニックを招きます。
そこで、先行だけで売り切ろうとする運営は少なくありません。
逆に、会場で買える商品はそれほど価値が高くない品が多くなります。
次に、「限定品を優先する」のもポイントです。
多くのコンサートやライブの会場では、来場者だけしか買えないグッズが販売されています。
これらの商品は転売市場でプレミア化することが珍しくありません。
仕入れの際のターゲットとして意識しましょう。
「定番品」も押さえておきたいところです。
タオルやライブTシャツなどは、数が多いだけでなく、それほど値段も高くないので無視してしまうバイヤーもいます。
ただ、定番のグッズは「これからライブに行く人」「ライブに行けなかったので気持ちだけを味わいたい人」からの需要があるため、回転率が高い商品なので仕入れておいて損はありません。
そして、ライブ中に客席から投げる「銀テープ」も転売できることがあります。
一般販売されていないケースも多いので、会場で見つけたら購入しておきましょう。
グッズを転売する際のポイント
仕入れたグッズを転売するときは、「古物商許可」を取得しておきましょう。
基本的に、メルカリなどのフリマアプリを利用して転売を行うのは違法にはなりませんが、転売ビジネスとして行うのであれば古物商許可が必要です。
古物商の許可は警察署から申請できます。
必要事項を書類に記入したうえで、手数料を支払うと1カ月ほどで許可証が発行されます。
次に、転売先を見極めるのがポイントです。
グッズ転売はAmazonやヤフオク!など、さまざまな場所で行われています。
ただ、ライブグッズはメルカリなどのフリマアプリで高く売れる傾向です。
一方で、利用方法には十分気をつけましょう。
単にグッズを出品するだけでは問題になりません。
しかし、商品の状態が悪かったり、発送が遅かったりするなどのトラブルがあると、利用者から運営に通報されてしまいます。
通報が相次いだ場合、メルカリなどではアカウントが停止されてしまう可能性があるのです。
こうした経歴が残ると、別のサイトでも信用が失われるので健全なビジネスを心がけましょう。
グッズを転売するべきタイミング
仕入れてきたグッズが、なぜか転売できないこともあります。
そんなときは、転売のタイミングを逃している可能性があるでしょう。
グッズ転売には、的確なタイミングがあります。
購入者の需要が高まっているうちに出品しないと、大量の在庫を抱えてしまいかねません。
まず、「なるべく早く出品すること」を意識しましょう。
コンサートやライブは、開催されてから時間が経過するにつれてファンの熱も冷めていきます。
そして、次のツアーやグッズに関心が移っていくでしょう。
会場でグッズを仕入れたらすぐに出品しないと、熱心なファンの需要すらなくなってしまいます。
次に、「売り値のリサーチ」も重要です。
グッズをすぐ出品できない理由の一つとして、「売り値の設定に時間がかかってしまう」ことが挙げられます。
仕入れに向かう時点で売り値がイメージできていれば、利益率も会場で計算可能です。
あらかじめ、売り値をイメージしながら仕入れを行うようにしましょう。
もしも転売のタイミングを逃したとしても、あせって値下げする必要はありません。
なぜなら、極端に値下げすると赤字が出てしまうこともあるからです。
少し時間を置くと商品がプレミア化するなど、再び需要が生まれる可能性も出てくるのでしばらくは様子を見守りましょう。
複数人でグッズ転売をする際のポイント
グッズ転売は、複数人で行うことも可能です。
複数人で協力するメリットとしては、まず「体力を温存できる」点が挙げられます。
人気アーティストやアイドルになれば、長時間、物販の列に並ばなくてはいけないのが目に見えています。
単独で並び続けると体力を消耗し、健康を害することもあるでしょう。
しかし、あらかじめ人手を集めておけば、交代で待機列に並べるため、1人あたりの体力の消耗が減り今後への影響を抑えられます。
次に、「アカウント停止のリスク軽減」も大きなメリットです。
ヤフオク!やメルカリなどで転売を行うには、それぞれのサービス内でアウカウントを取得しなくてはいけません。
当然ながら、アカウントを複数所持していると、買い手がつく可能性も高まります。
しかし、サービスによっては個人で複数のアカウントを持つことを禁止している場合もあるのです。
禁止しているサイトで、複数アカウントを使い続けていると発覚したときにペナルティを受けてしまう可能性があるでしょう。
一方、複数人が一つずつアカウントを所持しているケースでは、なんの問題もありません。
誰かがグッズを販売できれば、そのもうけをほかのメンバーと分割するなどのルールを作ることで、グッズ転売は効率的になります。
注意点を理解したうえでグッズ転売をしてみよう!
転売業界の中でも、グッズ転売は高利益を狙いやすいジャンルです。
ただし、注意点も多いので、仕入れや転売に関する情報は細かくチェックしましょう。
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グッズ転売についての情報もたくさん含まれているので、ビジネスの参考にしてみてはいかがでしょうか。
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