低リスク低資金で簡単に始められる商売12選
それではさっそく、低リスク低資金で簡単に始められる商売を紹介します。以下の4つに分けて紹介していますので、興味のあるものから順にお読みください。
・副業から始められる商売
・専門的なスキルを活かせる商売
・特別な知識・技術がいらない商売
・スモールビジネスに向く商売
副業から始められる商売
起業で失敗するリスクを減らすためには、いきなり起業するのではなく副業でスタートして経験や実績を積むのが効果的です。副業で利益が出れば起業資金を蓄えられるメリットもあります。
とはいえ、仕事場を掛け持ちするのは体力的にも精神的にも大変です。そこで副業時間を確保しにくい忙しいビジネスパーソンでも、自宅で簡単に始められる商売を3つ解説します。
せどり・転売ビジネス
せどりや転売ビジネスと呼ばれるものは、一般消費者向けの店舗で商品を仕入れ、それをメルカリやヤフオク!などで販売して利益を得る方法です。仕入れの際は実店舗を回ることもありますが、現在はオンラインショップも増えたため、全て自宅で完結でき、自由な時間に活動している人も少なくありません。
せどり・転売ビジネスは、もともとは古本屋で販売価格に差がある本や希少本などを仕入れて高価で転売するのが主流でしたが、今では家電やゲームソフト、おもちゃ、洋服などさまざまなジャンルに広がりました。
どのジャンルを扱うにしても、その分野の商品や市場動向、ユーザー心理などに詳しく、目利きできるスキルが欠かせません。そのため、趣味の延長上で取り組んだほうが、より簡単に始められるでしょう。
せどり・転売ビジネスの場合の利益率は、平均すると20~30%くらいです。仮に平均利益率が25%で月10万円利益を上げたい場合は、
利益=売り上げ×利益率(%)
→10万円=売り上げ×25%
→売り上げ=40万円
が必要です。そして売り上げ40万円で利益を10万円出すには、仕入れが30万円になりますから、資金が30万円あればよいことがわかります。
つまり利益10万円あたり資金が30万円ほど必要だと考えておけば、おおまかな目安になるでしょう。副業でも比較的簡単に始められる金額ではないでしょうか。
始めるためにかかる費用目安 |
利益10万円あたり30万円ほどの仕入れ資金が必要 |
収入目安 |
20万~30万円(副業)、50万~70万円(専業) |
物販・OEM
物販・OEMと呼ばれるビジネスは、一般的にはメーカーや商社、卸業者から商品を仕入れて販売し、利益を出すビジネスです。せどり・転売ビジネスも、広い意味では物販に含まれますが、一般消費者向け店舗で一般消費者として仕入れて、高値で転売して利益を出す点が異なります。
物販はメーカー、商社や卸業者から仕入れて、Amazon、Spopify、自社ECサイトなどで販売して利益を出す業者間取引のビジネスで、この際ノーブランドで仕入れて自社商品として売るならOEMと呼ばれます。
物販・OEMのメリットは、業者間取引であるため、軌道に乗るとビジネスを拡大させやすいことです。また、「国内仕入れ・国内販売」「国内仕入れ・海外販売」「海外仕入れ・国内販売」「海外仕入れ・海外販売」など、扱う商品によって手法を選びやすいのも特徴です。
このため個人事業主として起業しても、月収30万円から100万円を狙え、規模を拡大すればそれ以上も目指せます。ただし、ノウハウなしで起業しても競合他社に負けてしまうため、物販ビジネスの最新の手法やツールを導入することが、ビジネスを成功させるための大切なポイントになります。
物販ビジネスの利益率は、せどり・転売ビジネスと同じく平均20~30%ですので、おおまかな目安としては利益を10万円出すために仕入れ資金30万円が必要になります(利益目標から資金を求める方法は「せどり・転売ビジネス」の見出しを参照してください)。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、ブログや自分のホームページでクリック数や商品購入などを分析できる特殊なWeb広告を掲載、宣伝して、商品購入や資料請求などの成果に応じて報酬を受け取るビジネスです。
アフィリエイトは、初期費用ゼロからでも始められます。さらに本業の合間や自宅に帰宅した後にブログを書いたり商品紹介記事を書いたりと、時間の自由度が高いのが特徴です。文章を書くのが得意または苦にならない人、イラストや動画などで商品をアピールできる人などなら、アクセス数を増やして高収入を得られるでしょう。
ただし入口のハードルは低いですが、月数万円から数十万円までの収入を得ている人は決して多いとは言えません。これには企業商品に関心を持つターゲットを見極めることや、検索エンジンの検索結果上位に自分のサイトが掲載されるためのスキルなども必要になるからです。
アフィリエイトの場合、人によって初期費用や収入の幅が広く目安を示しにくいため、日本アフィリエイト協会のデータで紹介します。
始めるためにかかる費用目安 |
月額1万~3万円(月収10万円以上の場合) 月額無料(月収1,000円未満の場合) |
収入目安 |
月1,000円未満の人が70.5% 月3,000円~5,000円未満の人が10.8% 月5,000円~1万円未満の人が5.4% 月1万~3万円未満の人が5.0% 月3万~10万円未満の人が4.8% 月10万~30万円未満の人が1.7% 月30万~50万円未満の人が0.5% 月50万~100万円未満の人が0.3% |
出典:アフィリエイト市場調査2020|日本アフィリエイト協会
専門的なスキルを生かせる商売
これまで身に付けた専門的なスキルを生かして独立したり、店舗を開いたりする人もいます。自分のスキルを検討してみると、簡単に始められる商売がみつかるかもしれません。
プログラマー・Webデザイナーなど
プログラミングやWebデザインなどのスキルがあるなら、フリーランスとして仕事を請け負えます。起業と言うと大がかりなイメージがありますが、専門スキルを持つ個人事業者として活躍するのもおすすめの方法です。
というのも、IT業界の人材は慢性的に不足しており、高い技術があれば仕事に困る可能性は低いからです。またクラウドソーシングでの案件受注やテレワークによる業務などで、他業界に比べて柔軟な働き方をしやすいメリットもあります。
例えばプログラマーは企業から受け取った仕様書を元にコードを記述します。以前は頻繁に顧客企業に行かなければ作業できませんでしたが、現在ではインターネット環境とノートパソコン1台あれば、どこでも仕事のできる環境が整ってきました。
これはWebデザイナーなども同じです。近年はマーケティング活動全体がオフラインからオンラインにシフトしているため、ホームページやECサイト作成などで安定した需要が見込めます。
始めるためにかかる費用目安 |
数十万円~(パソコン・ネット環境など) |
収入目安 |
年収500万円前後(プログラマー) 年収100万~600万円(Webデザイナー) |
写真・イラストレーターなど
写真やイラストなどの趣味を仕事に変える人も増えてきました。近年はクラウドソーシングが普及したため、人脈がなくてもビジネスとして成立させやすくなったからです。
例えばスマホで写真撮影して写真素材サイトに販売したり、企業や店舗経営者から依頼を受けてパソコンでイラスト、漫画を制作したりするなどです。案件内容も、Web広告やLINEのスタンプなどオンラインの制作物や、チラシ、ポスターなどの印刷物まで幅広くあります。
注意が必要なのは、実績や知名度がないうちは仕事を取りづらい点です。見込み客を確保していない場合は、副業からスタートすることをおすすめします。
始めるためにかかる費用目安 |
数十万円~(パソコン、カメラ、絵描きソフトなど) |
収入目安 |
年収200万~600万円 |
教室ビジネス
教室ビジネスが成立する得意分野を持っている場合は、各種のスクール、教室の開業を検討してはいかがでしょうか。例えば英会話スクール、パソコンスクール、料理教室、マージャン教室などです。
ジャンルにもよりますが、導入設備が安い教室ビジネスほど、起業資金が少なく済みます。また、潜在的な生徒数が多い分野は、事業を拡大しやすいでしょう。
教室ビジネスの初期費用は地域の不動産価格によって大きく変わり、生徒数にも差が出ます。設備費や教材費にも幅があるため、下表の数字は一例として考えてください。
始めるためにかかる費用目安 |
おおよそ300万円程度(※10坪ほどの物件の場合。物件取得費、内装工事費、内装工事費、設備費、教材費、広告費など) |
収入目安 |
月収130万円(生徒数100人在籍を想定。売り上げ250万円程度-運営コスト120万円で計算) |
特別な知識・技術のいらない商売
特別な知識・技術はないけれど起業したいなら、スムーズにビジネスを開始できる業種を選ぶことが重要です。ここでは初期費用が少なくリスクも抑えやすい商売を3つ紹介します。
代行業
代行業とは、家事や育児、ペットの散歩、洗車などを代行する商売です。1つの代行業だけでビジネスにならない場合は、現代版のなんでも屋として起業するケースもあります。
なかには、幹事代行や友だち代行、保証人代行など、ニッチな分野を請け負って顧客を獲得している業者もあります。この意味では、時代のニーズを捉える感性が求められる商売と言えるでしょう。
ただし長く続けるためには、好きなことや趣味の延長上で取り組めないか考えることも大切です。このほうが結果的に収益が伴ってくる場合も少なくありません。
始めるためにかかる費用目安 |
0円~ |
収入目安 |
月収25万円~(※家事代行業を週5日した場合) |
レンタルビジネス
レンタルビジネスは、一般的に経営を安定させやすく起業リスクが少ない商売とされています。その理由は、商品自体に一定の需要があることが事前にわかるうえに基本的には物品を貸し出すだけで、専門的な知識や技術も必要ないからです。
具体的には着物やハイブランドのバック、スキーグッズなどの季節物、楽器などを扱います。さまざまなジャンルがありますので、地域の特性や顧客層に合わせられるでしょう。現在は実店舗を持たないECショップも増えてきました。
デメリットは資金が多いほど有利な点です。レンタルビジネスはブランド品などの高額商品のほうが単価が高く、トータルで収益を安定させやすい傾向があります。また、集客力を高めるために品揃えをよくすることも必要だからです。
始めるためにかかる費用目安 |
貸し出す物品費+物件費用(実店舗を持たない場合無料) |
収入目安 |
年収500万円程度~ |
カフェ
脱サラしてカフェを始める人は少なくありません。求められる調理スキルが低く、スタッフも少人数で済むからです。近年は猫カフェ、スポーツカフェ、楽器カフェ、ゲームカフェなど、個性的なスタイルで成功する事例も増えてきました。
カフェは居抜き物件なら100万~300万円で開業できるため、資金が乏しくても比較的簡単に始めやすい客商売と言えるでしょう。また常連客が付くと経営を安定させやすいのもメリットです。
始めるためにかかる費用目安 |
100万~300万円 |
収入目安 |
200万~500万円 |
スモールビジネスに向く商売
スモールビジネスとは、一般的に、経営者の裁量でビジネスを管理しやすい従業員5人以下のビジネスで、ベンチャーやスタートアップと違って既存の商売を選ぶのが特徴です。ここではスモールビジネスに向く商売を3つ紹介します。
ドロップシッピング
ドロップシッピングとは、無在庫で商品を販売し、注文が入った後にメーカーやドロップシッピング専門事業者から顧客に商品を直接発送する方法です。無在庫販売と異なるのは、仕入れ先が無在庫販売を承知している点です。
したがってドロップシッピングでは、梱包や発送の業務が基本的にありません。また、物品を置いておくためのスペースがなくても、簡単に商売を始められます。
ただ、利益率の目安は数%から20%程度と低く、月収を上げるためにはそれなりの資金が必要です。そのため、ドロップシッピングで市場需要をテストした後、より利益率が高い物販ビジネスに移行する事業者もいます。
始めるためにかかる費用目安 |
利益10万円あたり50万円~ |
収入目安 |
月収30万~100万円 |
オリジナル商品のネットショップ販売
オリジナルデザインのTシャツや、ハンドメイドの雑貨、アクセサリーなどを販売するECショップを開く事業者が増えています。
例えば、ShopifyやBASEなどでECストアを比較的簡単に開けますし、副業の場合はメルカリやminneなどで商品を扱うとよいでしょう。SNSやブログなどで口コミ効果も期待できるため、知名度のないクリエイターでも、ファンや常連客を獲得できるチャンスが広がってきました。
ただ、起業したものの顧客が付かないケースも少なくありません。オンリーワンの価値を認めてもらわなければならない厳しいビジネスでもあるため、実績を積んでから独立したほうが低リスクではあるでしょう。
始めるためにかかる費用目安 |
商品の製作費 |
収入目安 |
月収5万円~ |
フードトラック・屋台
コロナ禍の影響もあり、フードトラックや屋台を営む事業者が増えてきました。フードトラックや屋台は食品営業許可が必要ですが、求められる調理技術は低い場合も多く、必要な資金も実店舗よりずっと少ないため、未経験者が1人で起業するケースも少なくありません。
具体例を幾つか紹介します。
タコ焼き屋など:タコ焼き、お好み焼き、たい焼きなどの「粉もの」は粗利率が高く、顧客層も広い
カレー屋:調理の大部分を自宅でできる。またスパイスやトッピングなどで差別化しやすい
おにぎり屋:オフィス街や単身者が多い大型マンション前などで売り上げを安定させやすい。調理設備費が少ないのもメリット
ケバブ・エスニックなど:物めずらしさで顧客を獲得しやすい。販売場所を移動しながら商売したい人に向く
始めるためにかかる費用目安 |
200万~300万円(フードトラック、調理器具、容器、販促品など) |
収入目安 |
500万~1,000万円 |
低リスク低資金で簡単に起業するポイント
低リスク低資金で簡単に起業するために重要なポイントは3つあります。
1つ目は、初期資金が少ない事業を選ぶことです。現在の余裕資金にもよりますが、50万~100万円程度の初期費用でスタートできる事業が、一般的に簡単に始められる商売とされています。
2つ目は、人手がかからない商売を選ぶことです。自分1人か家族のみで経営できることが望ましく、規模が大きくても5人以内のスモールビジネスがよいでしょう。売り上げが多くても月々の人件費で利益が出ないケースは少なくありません。
3つ目は、副業で経験を積める商売を選ぶことです。例えば物販・OEMは本格的な商売を自宅で経験して起業前に知識やノウハウを得られ、収益の見込みが立った段階で低リスクで起業できます。
現在の特殊な状況化で考慮しておきたいのは、ウィズコロナ、アフターコロナへの対策です。空室増加によってオフィスや店舗が借りやすくなったために起業件数は増えていますが、成功しているのは、オンライン化とスモール化に対応できている事業が多いからです。
例えば、対面中心の教室ビジネスであっても、オンラインとオフラインを融合して柔軟に対応する事業者が顧客を集めています。また、「不要不急」のレベルが変化するため、賃料や人件費を抑えた小規模な事業を選んでリスクを減らす事業者も増えています。
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物販総合研究所のメディアは副業の情報を発信!起業前の準備を始めよう
既存の商売でも小規模なものを選ぶことで、低リスク低資金で商売を開始できます。また、ECショップ開設、ネット経由の仕入れなど、オンライン活用によって簡単に始められる商売の種類も増えてきました。
リスクが少ない副業からスタートしたい方は、この記事を掲載しているメディアである物販総合研究所の公式サイトTOPページを一度見てみてください。「物販」を中心に副業やお金の知識をわかりやすく伝えていますよ。
また、「どんな副業が良いかまだ悩んでいる…」「自分に向いたビジネスを知りたい」という方は、下の【動物占い的・副業大百科】で自己診断してみるのもおすすめです。
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