eBayのインボイスとは?
eBayのインボイスとは、バイヤーが支払うべき金額がわかる請求書です。
ただ、eBayのほとんどの取引では、インボイスをわざわざ発行する必要ありません。
eBayでの出品時には、送料や発送方法などのバイヤーが支払うべき金額を設定できるため、インボイスの有無に関係なく決済できるからです。
送料が変更になった場合など、インボイスの発行が必要になることもあります。突然バイヤーからインボイスを求められて慌てないように、ダウンロード方法などをチェックしておきましょう。
eBayのインボイスを送るケース
eBayでインボイスを送るケースにはさまざまなパターンがあります。
そこで、主にインボイスが必要になる場合を4つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
同梱発送をするとき
eBayで同梱発送をすると、元々の送料よりも安くなる場合があります。送料が変更したときはインボイスを発行しなくてはいけません。
同じバイヤーが複数の商品を購入した場合に、同梱発送となります。 商品を1つ1つバラバラに梱包して、同じ住所にバラバラの日時で届くというのは、煩雑さがあります。
出品者側の手間はもちろん、受け取るバイヤーも開梱作業が大変になるため、このような場合は商品をまとめて同梱発送しましょう。
別々にかかっていた送料も安くなり、「親切な出品者」というイメージもつきやすく、セラーの評価が上がる可能性もあります。
送料が設定されてない国に商品を送るとき
eBayでは、アメリカ以外の国の場合、送料を設定できる上限が4つとなります。設定できない国に商品を送る場合には、バイヤーはインボイスがなければ送料を含めた金額が把握できません。
同梱発送と同様に、インボイスを発行することで、未設定の国へ商品を発送する場合でもバイヤーに知らせることが可能になります。
送料が不透明だと、バイヤーとのトラブルにも発展しかねないため、忘れず発行して送りましょう。
バイヤーに決済をお願いするとき
eBayでは「オークションで落札されたのに支払いがされない」など、バイヤーの決済が遅れる場合があります。オークション形式のeBayでは、落札できたことに気づかないバイヤーがいるためです。
インボイスを発行することで、「落札できてますよ」ということを知らせて、決済を促せます。もし、「なかなか入金されない」場合には送ってみましょう。
バイヤーから発行を求められたとき
eBayでは、必ずしもインボイスを発行しなくてはいけないわけではありません。 送料の変更や決済が遅れている場合などを除いて、基本的には発行しなくても販売は可能です。
しかし、上記に当てはまらない場合でも、バイヤーによってはインボイスの発行を依頼されることもあります。
「やり方がわからない」と慌てる前に、発行方法を確認しておきましょう。
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eBayのインボイスを送る方法
eBayのメールリンクから送る
自分のセラーで販売した商品がバイヤーに購入されると、それを知らせる旨のメールが届きます。
「あなたの商品が購入されました」というメッセージのほかに、Send invoice to buyerという、バイヤーにインボイスを送れるリンクが貼られています。
これをクリックするだけで、インボイス発行ページに移動できるので、そこから必要事項を入力して発行しましょう。
注文履歴(Orders)から送る
メールを誤って削除してしまっても購入された履歴からもインボイス発行できる方法があります。
手順としては、まずSeller Hubをクリックし、「Orders」→「Awaiting Payment」の順番に進んでいきます。
発行したい商品のActionsのプルダウンからSend invoiceを選びます。
表示された内容を確認後、問題がなければ左下のSend invoiceと書かれた青いボタンをクリックして完了です。
eBayで同梱発送するときのインボイスの送り方
同梱発送すると送料が変更になるため、インボイスの発行が必要になりますが、発行するうえで4つのステップがあります。
スムーズに発行を進めるためにもチェックしておきましょう。
1つの「Send invoice」をクリックする
同じバイヤーが複数の商品を購入したときはOrdersを開いて、購入された商品のうち、1つのSend invoiceをクリックします。
同一バイヤーの購入商品が1つにまとまる
同じバイヤーが複数の商品を購入すると、eBayが自動で「同一バイヤーである」と認識して、インボイスに送料をまとめてくれます。
送料を手直しする
eBay側が自動でまとめてはくれるものの、1個分の送料に同梱した分の数量をかけただけなので、正しい数字ではありません。
送料は数量ではなく、重量で決まるため、同梱したあとの荷物の重量が全部でどのくらいになるかを確認して計算しましょう。
計算した結果、同梱前よりも安くなる場合には送料を手直ししてからインボイスを発行します。
任意のメッセージを入力してインボイスを送る
任意ですが、インボイスをバイヤーに送る際、メッセージの入力が可能です。次の購入につなげたいなら、お礼やインボイス発行の報告を短文でも添えておきましょう。
メッセージがなく送付されるよりも、一言二言でも言葉が添えられていると、「対応が丁寧なセラー」「親しみやすい」などのプラスのイメージをいだかれやすいです。
eBayでバイヤーにインボイスを送る際の注意点
発行の手順は簡単ですが、ただ発行すればいいというわけではなく、いくつか注意しておかなくてはならないポイントがあります。
バイヤーとのトラブルを避けるためにも、ここで解説する注意点についてしっかり理解しておきましょう。
インボイスに乗せられる商品数を理解する
インボイスには無限に商品を乗せられるわけではありません。乗せられる商品数には上限数があるため、注意しましょう。
上限数は40点です。1つのインボイスにつき40点なので、これを超えるとその分送るインボイスが増えます。
例えば、70点の商品に対するインボイスであれば2枚、110点に対してなら3枚という形になります。
インボイスと異なる国への発送は禁止されている
バイヤーのなかには、「登録している国とは違う国に送ってほしい」と依頼する人もいます。
しかし、eBayではインボイスとは異なる国への発送は禁止されています。それでも「バイヤーの要望だから」と送ってしまうと荷物の追跡ができず、バイヤーのもとに届かないまま処理されてしまう可能性もあります。
もしバイヤーからお願いされても、「インボイスと異なる国には送れない」という旨を説明し、バイヤー自身にインボイスの国を変更してもらいましょう。
入金された後にインボイスを変更するのは不可
同梱発送などによって送料が安くなっていると、入金された金額よりもインボイスに記載されている金額も安くなります。
入金後のインボイスの内容変更はできないため、安くなった分の差額を返金する必要があります。
これを返金しないままにしてしまうと、後で気づいたバイヤーからの印象は当然悪くなり、低評価のレビューをつけられてしまう可能性もあるためきちんと返金しましょう。
また、何も伝えずに返金すると、バイヤーが不安になることもあります。返金する旨と、その方法を説明するメッセージを返金前に送っておくとお互いに気持ちよくやり取りができます。
インボイスのダウンロード方法
ここでは、eBayのインボイスのダウンロード方法と消費税還付に必要なインボイスのダウンロード方法をご紹介します。インボイスのダウンロード方法
eBayのダウンロード方法は、まずMy eBayを開き、SellingをクリックしてPaymentsを開きます。
そのなかのReportsを選ぶとInvoiceが表示されるので、Date rangeから発行したい期間を選びます。ここまできたら、あとはダウンロードするだけです。
Tax invoiceのダウンロード方法
eBay輸出でせどりや物販を運営している場合、消費税還付という海外への輸出品に対する消費税免除の制度が適用されます。
仕入れをする場合は消費税がかかってしまいますが、申告をすることでその分が還付されます。
ただし、輸出先の国から返金してくれるわけではないため、国内で申請しなくてはいけません。
消費税還付を受けるための申請は以下のような手順で行います。
- 消費税課税事業者の届け出をする
- eBay輸出取引の日時・金額・取引相手・取引内容を記載した帳簿をつける
- 輸送会社から輸出許可書を発行してもらい保管しておく
- 申請書類を用意しておき税務署に提出する
最後の申請書類と合わせて必要なのがTax invoiceです。
ダウンロードするときは、まずSeller HubからPaymentsをクリックすると表示される、Reports内のInvoicesを選びます。
さらにOptionsでSummary downloadを選択すれば、Tax invoiceがダウンロードできます。
なお、インボイスとTax invoiceは何が違うのかというと、Tax invoiceにはVAT(消費税率)やTax amount(消費税の金額)などの消費税に関する詳細な金額が記載されているところです。
Tax invoiceはかかった消費税の内訳を確認してもらう意味合いから、提出が求められます。
eBayから発行される請求書(インボイス)の見方
請求内容を把握するためにも、インボイスの正しい見方を押さえておきましょう。
eBayのインボイスを開くと、先月分・当月請求分・当月割引分・翌月の引き落とし金額の順番で表示されています。
まず、先月分には先月分の請求額と先月分引き落とし金額に加えて、その差額も記載されています。「請求金額と引き落とし金額が違う」場合には、ここで確認が可能です。
当月請求分で確認できるのは以下のような項目です。
- 出品手数料
- 落札手数料
- 月額固定費用
- 広告費
- 請求総額
また、当月割引分をみると以下がわかります。
- TRS割引
- 返金手数料の返還
- 返金時のPromoted listing費用の返還
- 割引総額
TRS割引とは、バッジがついている商品が売れたときに適用される割引をいいます。そのほか、返金手数料の返還なども確認できるので、「予想よりも引き落とし金額が少ない」と感じたらこちらを確認してみましょう。
最終的な引き落とし金額は当月請求分と当月割引分を足して算出され、当月割引分の下に表示されます。
よくある質問
「eBay初心者でインボイスについてまだよくわかっていない」という人もいるのではないでしょうか。
そこで、eBayのインボイスについてよくある質問を回答とあわせてご紹介します。
eBayでインボイスを確認する方法は?
まず、Seller Hubを開きます。ページ上部のPaymentsをクリックし、左側に表示されたReportsを選ぶとInvoicesが表示されるので、そこで月ごとのインボイスの確認が可能です。eBayでインボイスを送れないときは?
インボイスが送れないときは、My eBayからSoldで落札者一覧を開くと、落札された商品一覧の右側にMore actionsが出てくるのでそこからSend invoiceを選びましょう。
Send invoiceを選ぶと、前回送ったインボイスの内容が確認できます。送付できなかった原因を見つけて、修正後に左下のSend invoiceをクリックすれば再送ができます。
eBayのインボイスにはどのような情報が含まれていますか?
バイヤーに送るインボイスには以下のような内容が記載されています。
- 商品
- 商品名
- 購入数
- 各商品ごとの合計
- 送料及び手数料
- 消費税
- 追加請求額
上記の項目をしっかり確認し、誤りがないかを確認したうえでインボイスをバイヤーに送りましょう。
まとめ
基本的には送らなくても問題はないインボイスですが、送料が変更になったり、バイヤーから依頼されたりすると発行が必要になります。
手順としては、覚えてしまえばそれほど複雑ではありませんが、送付前の入金や設定されていない国への発送を依頼された場合にはそれぞれ対応が必要なので注意が必要です。
eBayを始めたばかりの初心者は、まずeBayの出品方法と販売手順から習得しましょう。
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「基礎から学んでしっかり利益を出したい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
eBayの出品方法については以下の記事で詳しく説明していますので合わせてご覧ください。