eBayへの転売が違法になるケース
上手く活用すれば高い利益も期待できるeBayへの転売ですが、場合によっては違法になるケースもあります。
「古物商許可」を取得していない
eBay輸出や転売で、新品ではなく中古品を扱う場合、古物商許可が必要です。
転売の場合は、過去に所有者がいることが前提となるので、ほとんどの商品が中古品としてみなされます。
古物商と聞くと、骨董店のような店舗を構えているイメージが強い人もいるでしょう。しかし、実店舗のないECサイトやメルカリ・ヤフオク・eBayであっても、古物商許可が必要になる場合があるので、販売前に必ず確認しておきましょう。
もし違反した状態で販売してしまうと、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるので注意が必要です。
コピー品や偽物を出品している
ハイブランド品の偽物や、いわゆるパクリをしたコピー商品を販売することは、eBayに限らず違法行為です。
すでに市場に出ている商品はもちろん、個人がSNSに上げたイラストやデザインなど、「自分以外の誰かがすでに作ったもの」は商標権・著作権が発生します。
これらの権利の所有者の許可なく、製造・販売して利益を得た場合、完全なる知的財産権の侵害です。
「このセラーが販売している商品は偽物」と気づいたバイヤーが運営に通報すれば、アカウント登録の削除はもちろん、罰則も科せられます。
偽物あるいはコピーと自覚したうえで販売した場合、商標法78条で、10年以下の懲役あるいは1,000万円以下の罰金またはその両方が科せられると定められています。
さらに、商標法78条の2では出品しただけでも立派な違法行為とし、5年以下の懲役あるいは500万円以下の罰金またはその両方と定められているので真贋の確認は徹底しましょう。
→ 商標法
販売権のないものを販売する
商品によっては、特別な許可や申請が必要なものもあります。その主な商品が下記の3つです。
- 医薬品・医療機器
- 動物用医薬品
- 酒・タバコ類
医薬品や医療機器のような専門的な商品は、薬機法で規制されているため、出品は不可能と思っておいた方がよいでしょう。なお、動物用であっても例外ではありません。
お酒は酒税法、タバコはタバコ事業法で取り締まられているため、販売するには許可が必要です。無許可で販売すると違法行為として罰せられるので注意しましょう。
輸出入禁止なものを販売する
海外への輸出入品は、税関で厳しく規制がされています。海外のユーザーとの取引も多いeBayで転売を行うなら、事前にチェックしておきましょう。
<輸出が禁止されているもの>
- 大麻・あへんなどの違法薬物
- 児童ポルノ
- 商標権・著作権を侵害するもの
- 模倣品など
<輸入が禁止されているもの>
- 大麻・あへんなどの違法薬物
- 医療等の用途以外では禁止されている薬物
- 拳銃・機関銃などの銃弾・拳銃部品
- 爆発物・火薬類
- 化学兵器の原料となりうる特定物質
- 健康や命を脅かす危険性を持つ病原体など
- 海外の印紙や紙幣などの金券類
- 有害図書や彫刻物など
- 児童ポルノ
- 商標権・著作権を侵害するもの
- 模倣品など
上記を輸出入した場合、違法行為として厳しく罰せられ、商品によって科せられる罰則は異なります。
<10年以下の懲役あるいは3,000万以下の罰金または両方>
- 大麻・あへんなどの違法薬物の輸出入
- 医療等の用途以外では禁止されている薬物の輸入
- 拳銃・機関銃などの銃弾・拳銃部品の輸入
- 爆発物・火薬類の輸入
- 化学兵器の原料となりうる特定物質の輸入
- 健康や命を脅かす危険性を持つ病原体などの輸入
- 海外の印紙や紙幣などの金券類の輸入
<10年以下の懲役あるいは1,000万円以下の罰金または両方>
- 有害図書や彫刻物などの輸入
- 児童ポルノの輸出入
- 商標権・著作権を侵害するものの輸出入
- 模倣品などの輸出入
未遂でも同様の罰則が科され、未遂に至らない準備段階の予備罪の場合はそれぞれ5年の懲役となり、罰金はそのままの金額になります。
eBayで出品が禁止されている商品を販売する
eBayが独自に出品を禁止している商品もあるので、気をつけましょう。eBayでは主に下記のカテゴリに属する商品が禁止されています。
- 成人向け商品
- 酒類・タバコ
- はく製や象牙など
- 芸術品
- 携帯電話のサービス契約
- 古着
- 使用済みの化粧品
- クレジットカードや通貨・宝くじなどの金券類
ほかにも不動産や農薬など、複数の禁止商品が定められています。eBay公式サイトでよく確認しておきましょう。
転売禁止のチケットを販売する
昨今トラブルが多く問題となっている、異常な価格での高額転売によって、チケットのなかには転売禁止とされているものが増えています。
2019年6月14日にはチケット不正転売禁止法が定められ、本当に必要としている人のために、厳しく取り締まれるようになりました。
よって、転売禁止と明記されているチケットを販売することは違法行為とみなされるのです。
不正転売をしなくても上手にeBay輸出を運用すれば、高月収も夢ではありません。
eBayへの転売で違法にならないためのポイント
国籍関係なく出品者と購入者を繋げるeBayは、転売に限らず、物販の手段として非常に便利です
しかし、国をまたいでの取引も多く、それぞれの国を守るために多くの制限が設けられています。
違法性に気づかず、「知らず知らずのうちに違法行為に手を染めてしまっていた」というケースも珍しくはありません。そうならないためにも違法にならないポイントを押さえておきましょう。
eBayのガイドラインを理解する
eBayでは、コミュニティの安全を確保するために、ガイドラインが設けられています。
ガイドラインでは、現地の法律を遵守すべく一部の商品を出品禁止にしている旨が記載されています。
禁止商品にはそれぞれ商品ポリシーが規定されているため、「出品できるかどうか心配」という人は、あらかじめチェックしておきましょう。
また、eBayでは知的財産権を侵害する行為はポリシー違反とみなされます。主に下記のような違反が出ているとして注意喚起がされています。
- 真贋や版権に関する違反
- 画像やコピーの無断使用
- ヨーロッパ向けの販売制限
代表的な事例として「よくあるポリシー違反例」で紹介されているのは、楽器メーカーのFender Musical Instruments Corporationのケースです。
この会社は、Fender JapanとFender USAがあり、それぞれ規格が異なるため商品などの表記でFenderのみの記載だと真贋の証明として不十分としています。
古物商許可証を取得する
中古品を販売する場合、古物商許可証を取得しておきましょう。
取得しておくだけで、違法行為を回避できるだけではなく、古物市場への参入や節税対策としても有効活用できます。
特別な試験や資格などはなく、管轄の警察署で手続きすれば取得できるので、厳しい罰則を受けないためにも早めに申請しておくことをおすすめします。
また、プロフィール設定で古物商許可証を所有している旨を表記しておくと、バイヤーからの信頼度も高まります。
取引相手国の規則を確認する
輸出入品は、国によってさまざまな規制が設けられています。
国内では申請など必要なく輸出入できるものでも、国によっては厳しく取り締まられている可能性もあります。
購入者や落札者・バイヤーへ商品を発送する前に、配送先の輸出入に関する法律を必ずチェックしておきましょう。
特に、腕時計ブランドとして有名なRolexは、メーカー自体が規定を設けていなくとも一部商品に輸送の制約が設けられています。
各国にそれぞれの輸入規制が設けられているので注意しましょう。
輸出のプロに相談する
「自分では判断がしづらい」「転売を始めたばかりで知識に不安がある」という初心者の場合は、輸出のプロに相談してみることも1つの手段です。
ネットビジネスが活発化している昨今では、クラウドソーシングサービスなどで相談を受け付けている場合もありますが、実績面での不安が残ります。
実績多数の講師陣が在籍している物販総合研究所では、輸出入に関するさまざまなマニュアルの配布やセミナーを実施していますので、気軽に問い合わせしてみましょう。
よくある質問
「これからeBay転売を始める」「今のところは検討中」という人にとっては、小さな不安も二の足を踏む理由になりえます。
そうした悩みを解消するべく、ここでは、よくある質問とその回答をご紹介します。
eBay転売でダイソーなどの100均商品は大丈夫?
eBay転売で100均商品を販売しても何の問題もありません。むしろ、仕入れ単価が安い100均商品は、売れなかったときのリスクが少ないうえに商品のジャンルが多いため転売するうえでメリットが大きいです。
特にキャラクターグッズや日本ならではのライフハックアイテムやツール・文房具などは、海外では需要が高いのでおすすめです。
eBayでの転売ビジネスを始める前に確認すべき事項は何ですか?
自分の販売しようとしている商品が、違法行為またはeBayの禁止行為に抵触していないか確認しておきましょう。
特別な許可や申請・免許が必要な場合は、それらを取得してから始めることで、スムーズかつペナルティを回避した取引が行えます。
各国の輸出入に関する法律をある程度リサーチしておくと、より円滑にビジネスを進められます。
また、商品や国によっては、マニュアルや規制を表記しているページが英語の場合もあるため、語学に自信のない人は翻訳サイトなどを駆使するとよいでしょう。
eBayで転売する際のリスクは何ですか?
特に注意しておかなくてはいけないのが、著作権や商標権などの知的財産権の侵害です。商品によっては、販売権をメーカーのみが所有している場合もあります。
知的財産権の対象は商品だけではなく、各商品の公式サイトに掲載されている画像にもかかってきます。
商品の情報として、無断で公式サイトの画像を使用してしまうと、無断使用・無断転載として罰則が科される場合もあるため注意しましょう。
eBayのガイドラインを把握しよう
国を超えて、バイヤーと出品者をつなぐeBayは、副業やせどり・転売の手段としても利用できます。
しかし、場合によっては違法行為となりアカウント停止や懲役刑などの罰則が科されるケースもあるので注意しましょう。
「知らないうちに違法行為をしてしまっていた」とならないように、日々更新されるeBayのガイドラインをこまめにチェックしてルールを把握しておくことは必須です。
「eBay転売を安全に正しく行いたい」という人は、eBay輸出のプロに相談してみるのもおすすめです。
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