プレミア価格(プレ値)とは?
せどりや転売に携わっていれば、誰もが一度は聞いたことがある「プレミア価格」。
一体どんなものがプレミア価格と呼ばれるのかというと、希少性が高く定価以上の価格で売れる商品がプレミア価格と呼ばれます。
プレミアと言う概念はかなり昔からある概念で、今後もなくなることのない概念ででしょう。
ひとつの商品で大きな利益を上げることもできることから、プレミア価格の商品をメインで扱う転売屋も存在するほどです。
プレミア価格の商品の中には、定価2,000円未満のものでも、販売すれば200,000円を超えるような商品も存在します。
プレミア品が生まれる原理
プレミア化する理由は、希少価値が生まれるからです。
希少価値は、【需要>供給】のロジックによって生まれます。
例えば数量限定10,000個しか生産されないアイテムがあったとします。
欲しいと思う人が20,000人いた場合、一定数の人が定価以上のお金を出してでも欲しいと思います。
この感情により、定価以上の価格で販売しても商品が売れる「プレミア価格」が成り立ちます。
プレミアがつく商品を予想する方法
プレミア化を予測する上で重要なことは、2つあります。
- 需要
- 供給量
どれだけ需要があっても、供給量が多ければ希少価値は生まれず、プレミア化はしません。
逆に、どれだけ供給量が少なくても、需要がなければプレミア化しても売れません。
供給量が少なければどこも買えない状態にはなると思うので、一時的にプレミア化はします。
ですが、そのプレミア価格で購入する人がいなければ価格は適正価格に戻り、最終的にはプレミア化はしません。
供給量が少なく、需要が大きな商品がプレミア化しやすいということです。
人気が爆発する少し前に動けるように、日頃から市場の話題やニーズにアンテナを張っておきましょう。
プレミアがついた商品情報
ここからは、実際にプレミア価格がついた商品情報を見ていきましょう。
プレミア商品の最大の特徴は、定価で仕入れても利益が出るということです。
通常は安く仕入れて高く売るのが物販の基本ですが、プレミア商品は定価で仕入れたものであっても利益を出すことができます。
例えばこちらの完全初回限定生産の名探偵コナンのBlu-rayボックスは、定価39,960円の商品です。割引されて31,169円で仕入れができます。
※割引されていますが定価で仕入れても利益の出る商品でした
この商品は、現在アマゾンで112,000円で販売されています。
定価との差額は、72,040円です。
Amazonの販売手数料を差し引いても、1個売るだけで55,079円の利益がでます。
一番高く売れたときは、150,000円以上で売れました。
セブンネットショッピングの販売価格で仕入れて150,000円で販売した場合、なんと1個売るだけで96,170円の利益を得ることができました。
1個販売するだけで100,000円近い利益を得るのは、売値が何十万、何百万とするような高価な商品を扱う以外は、なかなか実現が難しい利益額です。
ですが、プレミア商品ではそれができてしまうのです。
プレミア商品の転売メリットは利益額以外にも
プレミア商品は、ひとつの商品だけで大きく稼げるメリットがあるのは、ご紹介したとおりです。
ですが、プレミア商品を転売するメリットはそれだけではありません。
プレミア商品を転売するもうひとつのメリットは、1個100,000円近い利益が得られるような商品を何個も仕入れることができるという点です。
先に紹介したプレミア価格になった名探偵コナンのBlu-rayボックスは、
- セブンネットショッピング
- Amazon
- ヤフーショッピング
- 楽天市場
- DMM.com
- TSUTAYA
- HMV
- タワーレコード
- ヤフオク
- メルカリ
- ラクマ
などのネットショップから販売されていました。誰でも何個でも仕入れができた商品です。
私は、この商品だけですでに100万円以上の利益を得ることができました。
まだ手元に在庫が残っているので、それらを販売すれば、合計で200万円以上の利益を得ることができそうです。
このように、プレミア商品はたった1つの商材だけで何百万円という利益をあげることもできます。
通常の転売では何百万円という利益をあげるためには何十回、何百回のリサーチ・仕入れが必要になります。
逆にプレミア商品は極端なことを言うと1回のリサーチで何百万円を生むことができるかもしれないということです。
本業が忙しくあまり副業に時間がとれないと言う方でも向いている方法ではないでしょうか?
プレミアがつく商品の3つの特徴
具体的にどんな商品がプレミア化しているのでしょうか。
先ほどは実例として名探偵コナンのBlu-rayボックスをご紹介しましたが、なぜこの商品がプレミア化したのか紐ときながら、どんな商品が定価超えするのか考えていきましょう。
需要が高い商品はプレ値になりやすい
まずは「名探偵コナン」というアニメの需要からです。
このブログを読んでいる方で、名探偵コナンを知らないという方はいないでしょう。それくらい有名なアニメです。
そして、コナンにはみなさんが思っている以上にコアなファンが大勢います。
過去のコナン商品を見てみましょう。
▽ 劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢(初回限定盤)[Blu-ray]
定価7,992円➡︎12,475円
▽ 名探偵コナン nanacoカード各種
非売品(仕入れ0円)
上記で挙げた商品はごく一部ですが、定価以上の価格になっても高い需要を誇っています。
nanacoカードに関しては非売品なので通常販売がありませんが、10,000円以上で取引されています。
通常販売されたnanacoカードもありましたが、定価1,620円のものが4,000円ほどで取引されていました。
過去商品を見ただけでも、コナンの需要がわかっていただけたかと思います。
その作品自体に需要があるのかどうかが、一番重要なポイントになります。
供給量が少ない商品はプレ値になりやすい
その次に重要なのが販売形態です。
プレミアになりやすい商品は、供給量が少ないです。
供給量を表す表記がどこかに隠れています。まずはそれを探します。
100,000万円を超えたコナン作品は「完全初回限定生産盤」という表記があります。これが供給量を表しています。
販売形態としては、以下のものがあります。
- 通常版(通常盤)
- 初回仕様生産版(初回仕様生産盤)
- 初回限定版(初回限定盤)
- 数量限定生産版(数量限定生産盤)
- 完全生産限定版(完全生産限定盤)
- 受注生産限定版(受注生産限定盤)
通常盤は限定ではないので、生産終了するまで永遠と生産され続けます。プレミア化することは滅多にありません。
例外として生産が追いつかないなどで、一時的にプレミア化することはありますが、長期でプレミア化することはほとんどありません。
上記で挙げた通常版〜完全生産限定版の順で生産量が減っていきます。
つまり下に行けば行くほどプレミア化しやすくなります。
受注生産限定版については、注文分しか生産されないため少し特別な存在です。
また、メーカーや商品タイトル(アニメ、アーティスト)によって同じ初回限定版でも生産数が違うため、あくまでも上記の限定表記は参考程度に考えてください。
プレミア化する要素がある商品はプレ値になりやすい
最後に決め手となるのが、プレミア化する要素があるかどうかです。
需要が高く過去にプレミア輩出しているコナンシリーズで、完全初回限定生産であればプレミア化する可能性が高くなることはわかると思います。
さらに100,000円を超えた大きな理由としては、20周年記念だったということです。
アニバーサリー商品は、その年にしか発売されない商品です。これがさらに完全生産という限定表記に強い需要をもたせます。
今まで20本もの映画を放映してきましたが、その全てが1つのBOXに詰まったものは今まで販売されていません。
初めて発売され、さらに20周年限定パッケージで限定品であればプレミア化することは容易に推測することができます。
ただプレミア化してもプレミア化した価格で購入する消費者がいなければ、プレミア化は一時的なものになってしまいます。
しかし、コナンには圧倒的な需要があります。
過去にプレミア化して高い需要を誇っているという過去のデータからすると、プレミア価格になっても売れる商品ということがわかります。
プレミア化する商品の特徴リスト
コナンのBlu-rayボックスがプレミア化したポイントをまとめてみましょう。
- コナン自体が大きな需要を持っている
- 過去シリーズがプレミア化している
- 過去のプレミアが今でも高い需要を誇っている
- 完全初回限定生産である
- 20周年というアニバーサリー商品
- 過去20作品をコンプリートした初のBOX
以上のポイントを踏まえると、プレミア化するのが当然と言ってしまっても過言ではないくらいの大きなポイントばかりです。
プレミアがつきやすい商品を予測しよう
プレミア商品は、プレミア化した直後であれば、まだ仕入れることができるかもしれません。
しかし、そのときには既に定価以上の価格で仕入れなければならなかったり、たくさんの数を仕入れることができなかったりします。
効率よく稼ぐためには、予約が開始した時点でプレミア化を予測し、一番安い時に大量に仕入れることです。
プレミア化してから仕入れるのではなく、プレミア化することを予測して仕入れ(予約)をしていきます。
キャンセル・返品ができるショップで仕入れていれば、プレミア化しなくてもキャンセル・返品することができるので、ある程度様子を見ることもできます。
例えばAmazonは予約が発送までならキャンセルができますし、到着から30日以内であれば返品することも可能です。
発売してから30日近く様子を見て、プレミア化しなかったら返品するという戦術を使うこともできます。
できるだけリスクを抑えて、大きな利益をとっていきましょう。