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【事例あり】個人のメーカー仕入れ入門|成功への5ステップと準備リスト

更新日:2025年8月29日
【事例あり】個人のメーカー仕入れ入門|成功への5ステップと準備リスト
  • せどりや卸仕入れの利益率の低さに限界を感じる…
  • ライバルとの終わらない価格競争に疲れた…

そんな悩みを解決してくれる手段のひとつが、「国内メーカー仕入れ」です。

とはいえ、「個人では相手にされないんじゃ…?」「何から始めればいいか全くわからない…」など、不安も多いはず。

そこでこの記事では、物販総合研究所で国内メーカー仕入れのスクール講師を務め、書籍も発行しているHIRAIが、個人でメーカー仕入れを成功させるための全ノウハウをお伝えします。

HIRAI著『Amazon国内メーカー仕入れ 利益最大化入門』(Amazon)

成功への具体的な5つのステップから、優良メーカーの探し方、すぐに使えるメール例文、失敗しないための準備リストまで、未経験からでも安心して始められる情報が満載です。

記事の最後では、メーカー仕入れをマスターするための無料Webセミナーも紹介しています。有料級の内容となっていますので、ぜひ最後までチェックしてください!

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物販総合研究所 メーカー仕入れ物販講師
この記事の著者:HIRAI

国内メーカーから仕入れた商品をAmazonで販売する物販を今も第一線で続けながら、そのノウハウを広める活動にも力を注ぐ。メーカー仕入れは仕入先が安定し、値崩れやライバル出品のリスクが低いのが特長。学生時代のフリーマーケットでの不用品販売から始まり、展示会リサーチや独占契約の獲得など現場で培った経験は、多くの成功事例を生み出してきた。これまでスクールや個別指導を通じて700名以上を指導し、成果を出す受講生も多数。記事や発信では、実務に直結する選品基準や交渉の勘所が自然に身につく情報を届けている。

▶著書:Amazon国内メーカー仕入れ 利益最大化入門

▶YouTube:HIRAIの副業お役立ち講座

この記事の内容

そもそもメーカー仕入れとは?

そもそもメーカー仕入れとは?

メーカー仕入れとは、商品を製造しているメーカーから直接商品を仕入れて販売する物販ビジネスです。卸業者や問屋などの中間業者を介さないため、コストを抑えやすく、安定した商品供給が可能です。

他の仕入れ方法と具体的に何が違うのか、比較しながらみていきましょう。

「メーカー仕入れ」と「小売り仕入れ(せどり)」の違い

「メーカー仕入れ」と「小売り仕入れ(せどり)」の違い

せどりとメーカー仕入れの最大の違いは、仕入れ先が商流のどの位置にあるかという点です。

せどりは「メーカー → 卸 → 小売店 → 自分 → 顧客」と、いくつかの流通段階を経た商品を扱う形になります。そのため、仕入れ価格が高くなりやすく、在庫の安定性もやや劣る傾向です。

対して、メーカー仕入れでは「メーカー自分顧客」というシンプルな流れになります。そのため、価格面と安定供給の面で優位に立てます。

  メーカー仕入れ せどり
利益率 ◎高い △低い
安定性 ◎安定 ×不安定
交渉 〇あり ×なし

「メーカー仕入れ」と「卸仕入れ」の違い

「メーカー仕入れ」と「卸仕入れ」の違い

「メーカー仕入れ」と「卸仕入れ」の最大の違いは、中間業者をはさむかどうかにあります。メーカー仕入れは「メーカー → 自分 → 顧客」と直接取引ですが、卸仕入れは「メーカー → 卸→ 自分 →顧客」となり、ひとつ流通をはさみます。

そのため、卸仕入れはせどりよりは上流から仕入れられる分、割安ですが、メーカー仕入れよりは割高な中間的手法といえます。

  メーカー仕入れ 卸仕入れ
利益率 ◎高い 〇中間
安定性 ◎安定 〇比較的安定
交渉 〇あり △業者による

 

「メーカー仕入れ」と「OEM」の違い

「メーカー仕入れ」と「OEM」の違い

メーカー仕入れは、既製品をそのまま仕入れて販売します。一方、「OEM」はメーカーから仕入れた商品に自社のブランド名や独自の工夫を加え、オリジナル商品として展開する手法です。

そのため、OEMはメーカー仕入れの応用的な戦略として取り組む人も多く、差別化やブランド構築を目指す場合に有効な選択肢といえます。

  メーカー仕入れ OEM
目的 良い商品を安く仕入れる 独占販売する
難易度 ★★☆ ★★★
必要なこと メーカーとの契約 契約 + パッケージ変更などの交渉
メリット 高い利益率 価格競争からの脱却

本記事の著者であるHIRAIは、国内OEMのノウハウも提供しています。以下の記事では国内OEMの基本的な情報を解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

(関連)国内OEMで失敗しない!Amazon販売で稼ぐための必読情報まとめ

【結論】個人でも取引してくれるメーカーは多い|決め手は「何」?

【結論】個人でも取引してくれるメーカーは多い|決め手は「何」?

結論から言えば、「メーカー仕入れ」は個人でも十分に実現可能です。多くのメーカーが重視しているのは、相手が法人かどうかではなく、信頼できる取引相手かどうかという点だからです。

特に中小メーカーの場合、個人事業主であっても対等なパートナーとして受け入れてもらいやすい傾向があります。

となると、契約を勝ち取る「決め手」となる要素は以下の3つです。

契約を勝ち取るポイント

  • 事業計画
    自分がどんなビジョンを持ってビジネスに取り組んでいるかを具体的に伝えましょう。
  • 販売チャネル
    ECサイトやAmazonストア、独自ドメインのホームページなど、販売体制が整っていることをアピールします。
  • 人としての信頼性
    ショップや卸サイトでの仕入れと異なり、迅速かつ丁寧なコミュニケーションで誠実な人柄をアピールし、人間関係を築くことも大切です。

メーカー仕入れの成功事例紹介

メーカー仕入れの成功事例紹介

国内メーカー仕入れに魅力は感じても、「本当にうまくいくのかな…?」と不安になる人も多いはず。そこでここでは、物販総合研究所のスクール生の成功事例を2つ紹介します。

成功事例①|5カ月目で利益80万円で地方移住!

都会に住むサラリーマンだった水口さんは、家族との田舎暮らしを夢見ていました。そこで、地方移住の資金を作るため、副業として物販ビジネスをスタート。

水口さんがメーカー仕入れの商品として選んだのは、筋トレグッズやヨガマットなど、安定した需要があり、自宅で使えるアイテムが中心です。

当初はリサーチや交渉に苦労しましたが、1か月目でメーカー契約に成功。少額の仕入れからスタートし、在庫管理を工夫しながら事業を拡大していったといいます。

副業開始から5か月後には利益80万円を達成。さらに、この資金を元手に、韓国製マスクをクラウドファンディングで販売するビジネスも展開して数千万円の売上を達成。念願の地方移住を果たしました。

水口さんの詳しい事例については、以下の動画をご覧ください。水口さんが現在どのような暮らしをしているのかも見られますよ!

成功事例②|お小遣い2万円生活から月商1,300万円へ!

工場勤務をしていた八木さんは、毎月自由に使えるお金が2万円ほどだったといいます。「もう少し自由に使えるお金を増やしたい」という理由で、まず転売ビジネスを始めました。

しかし、転売では「利益率が低い」「時間がかかる」「将来性が見えにくい」といった課題があり、メーカー仕入れに転向。最初はアポ取りや交渉で苦労しましたが、少額の仕入れから始めて取引を広げていったそうです。

おもに扱うのはキャンプ用品などの専門商品で、ブランド力と信頼性を高めていきました。一発の大きな利益を狙うのではなく、メーカーとの継続的な関係を構築し、安定した収益基盤を作れたのが成功の要因だといいます。

八木さんは、すでに月商1,300万円を達成。次なる目標は、年商ベースで2億円、利益3,000万円ということです。

1か月のお小遣いが2万円だった八木さんが、どうやって成功したのかは、以下の動画で具体的に紹介しています。

メーカー直接仕入れの5大メリット

メーカー直接仕入れの5大メリット

国内メーカー仕入れは、せどりや転売から卒業して取り組む方が大勢います。そこには、どのような魅力があるのでしょうか。具体的なメリットを紹介します。

1. 利益率が圧倒的に高い

メーカーと取引を行うと、卸業者や小売店を介さないため、商品を安く仕入れることが可能です。中間マージンが取られなくなるので、そのぶん利益率を上げられます

また、取引が長期にわたることでメーカーと良好な関係を作れると、より安い価格で大量の仕入れができるケースもあります。

2. 商品を安定的に供給してもらえる

メーカーから仕入れを行うと、せどりのように店舗の在庫状況に左右されなくなるため、欠品リスクが減ります。また、在庫が少なくなってきたらメーカーに発注するだけなので、仕入れの手間もかかりません

順調に販売数を増やしてリピート仕入れを続けられれば、信頼関係の構築にもつながります。

3. 偽物の心配がなく社会的信用度が高まる

国内メーカー仕入れの場合、商品の販売先は基本的にAmazonです。せどりをしたことがある方はよく知っていると思いますが、Amazonのアカウントリスクのひとつに「真贋調査」というものがあります。

真贋調査とは、「あなたの販売する商品が正規品であることを証明してください」というAmazonからのチェックです。この証明が適切にできなければ、最悪の場合アカウントを停止されてしまいます。

その点、メーカー仕入れは正式な請求書が発行されるため、真贋調査におびえる心配がありません。

さらに「正規品です」とお客さんに自信を持って伝えられるため、購入してもらいやすくなるのも大きなメリットです。

4. 理不尽な価格競争に巻き込まれにくい

もともとの仕入れコストが安いメーカー仕入れの場合、多少の価格競争では利益を損ないにくいのもポイントです。

特に、メーカーから販売価格を指定される「価格統制」がある場合、せどりでは利益が取りづらくなりますが、メーカー仕入れなら小売り価格より安く仕入れているため、しっかりと利益を確保できます。

ただし、同じメーカーから仕入れている他のセラーがいれば競争は避けられません。この場合、商品変更やOEMといった戦略変更が必要になる場合もあります。

5. 個人・副業でもできる

メーカー仕入れというと、「SONYやAppleのような大企業と取引しなければいけない」と思う人もいるかもしれません。しかし、個人の場合は主に小規模メーカーが取引相手なので、対等な相手として応じてもらいやすい傾向があります

特にニッチな分野の商品では、競合が少ないうえに、大量発注する企業がいない場合が多く、小ロットでも対応してもらえる可能性が高まります。

メーカー直接仕入れの3大デメリット

メーカー直接仕入れの3大デメリット

メーカー仕入れには、さまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。実際にメーカー仕入れを始めてから知ると、後で困った事態になるので、今のうちにチェックしておきましょう。

1. 最低発注ロット数(MOQ)が大きい場合がある

メーカー仕入れでは小口取引も可能ですが、商品によっては仕入れが大量になる場合もあります。

在庫をさばき切れないという事態にならないように、事前に条件面の確認は必ずするようにしましょう。

2. ある程度の初期資金が必要になる

メーカー仕入れは基本的に有在庫で販売するので、商品を一括仕入れするために、ある程度の資金が必要です。また、在庫切れになってから仕入れると機会損失になるため、在庫数が減った時点(=売上が十分上がっていない段階)で商品を補充する必要もあります。

副業として取り組むつもりであっても、自由に動かせるお金を数十万円以上は持っておきたいところです。そのためには、事業と生活のための資金を別々に確保しておくことをおすすめします。

3. メーカーとの交渉や審査に手間と時間がかかる

メーカー仕入れでは、密なコミュニケーションが成功のカギです。人間関係の構築が苦手な方にとっては「営業が大変」と感じる場面もあるかもしれません。

しかし、メーカー仕入れでは、担当者や社長と信頼関係を築き、「あなただから受注する」と思ってもらえることが、好条件で取引を続けるために欠かせません。商品を購入する客としてではなく、取引相手として丁寧な営業を心掛ける必要があります。

とはいえ、この営業を苦労だと思わず、メーカー仕入れの楽しさ、醍醐味だと感じる方も多くいます。

【5ステップで解説】メーカー仕入れの具体的なやり方・始め方

【5ステップで解説】メーカー仕入れの具体的なやり方・始め方

実際にメーカー仕入れに取り組む際は、どのような手順を踏めばよいでしょうか? ここでは、以下の基本的な5ステップについて解説します。

ステップ1:取引したいメーカーをリサーチする

国内メーカー仕入れの最初のステップは、取引先の候補を洗い出すことです。

あなたが取り扱いたい商品のメーカーをひとつずつ調べていきましょう。基本的には、「Amazonで需要があるのに、うまくアピールできていない商品」を狙うのがおすすめです。

こうしたメーカーの場合、オンライン販売に苦戦していて、その弱点をカバーしてくれるパートナーを求めている可能性があります

ステップ2:メーカーに熱意をもってアプローチする(対面・電話・メール)

アプローチしたいメーカーが決まったら、早速連絡してみましょう。

メーカー仕入れでは、どのように熱意を伝えるかが非常に重要です。そのため、メールより電話、電話より対面の方が、思いが届きやすいと考えておきましょう。

「御社の商品に興味があり取引をご希望いたします」といった、テンプレートのメールでは、他の営業と見分けがつかず、相手の印象に残りません。

どの手段をとるにしても、「この商品を心から気に入っていて、多くの人に届けたい」という熱を自分の言葉で伝えることを忘れないようにしてください。

ステップ3:取引条件を確認(交渉)する

メーカーによっては、比較的あっさりと契約条件について教えてくれるところもあります。

ただし、浮かれてしまう気持ちは少し抑えて、内容を冷静に確認しましょう。資金状況や販売計画と照らし合わせて、最低限、以下の項目はチェックしておきたいですね。

契約条件のチェックポイント

  • 仕入れ原価
  • 最低発注数(MOQ)
  • 支払い方法
  • 納期

ちなみに、メーカーとの関係性が構築できていない段階で、当然のように条件の交渉をするのは、あまりおすすめできません。相手の雰囲気にもよりますが、まずは販売実績をつくることを優先した方が、長く付き合いやすくなります。

ステップ4:契約を締結する

契約締結に至った際は、契約書類をしっかり読み込んでから署名してください。勢いでサインすると、後から不利な条件に気づいて取り返しがつかないケースもありえます。

契約書のチェックポイント

  • 取引条件(支払い方法や納期など)
  • 返品対応、不良品の扱い
  • エリア・販路制限の有無
  • 商品画像や資料の使用許可
  • 秘密保持の内容
  • 契約解除の条件

もし、内容に不安がある場合は、法律の専門家に相談すると安心です。

ステップ5:商品を仕入れて販売を開始する

ステップ4まで済んだら、いよいよ商品を仕入れて販売します。

販売数をできるだけ伸ばすことはもちろん大切ですが、同時にメーカーとのやり取りも大切にしましょう。

たとえば、売れ筋商品や購入者の属性などのデータは、メーカーにとっても貴重な資料です。こまめに連絡を入れることで、少しずつ販売者として信頼してもらえるようになります。

メーカーから直接仕入れる方法|優良メーカーの探し方5選

メーカーから直接仕入れる方法|優良メーカーの探し方5選

メーカー仕入れの全体像は掴めても、多くの初心者の方が最初にぶつかるのは「どうやってメーカーを探せばいいの?」という壁ですよね。

そこでここでは、メーカーの探し方を紹介します。実は、日常のちょっとした行動で思わぬ取引先に出会えることがありますよ。

1. 展示会に足を運ぶ

最も効率的で、モチベーションも上がるのが「展示会(見本市)です。

展示会は、メーカーが自社の商品をアピールするために出展するイベント。いわば、取引に意欲的なメーカーだけが集まる場所です。

ネットではわからない商品の質感や、担当者の人柄、会場の熱気を肌で感じられるのは、展示会だけの特権。その場で担当者と名刺交換して関係を築き、時には取引条件の話まで進められることもあります

初心者におすすめなのは、日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「東京インターナショナル・ギフト・ショー」です。個人でも入場しやすく、新しい取引先を探している中小メーカーが数多く出展しています。

毎年、春と秋に開催されるので、まずは以下の公式サイトをチェックしてみてください。

(参考)東京インターナショナルギフト・ショー(※別タブで開きます)

2. Google検索で探す

展示会は開催日が決まってしまっていますが、Google検索であれば今すぐ始められます。ただし、何となく検索していても情報が多すぎて混乱してしまうので、次のようなキーワードを使ってみてください

  • [商品ジャンル] メーカー
    王道の検索方法です。「ベビー服 メーカー」のように検索することで、どんな企業があるか全体像を把握できます。
  • [商品ジャンル] 取引先 募集
    「ペット用品 取引先 募集」のように検索すると、新規のパートナーを探している意欲的なメーカーをピンポイントで探せます。
  • [キーワード] 工房 or [産地名] メーカー
    「木製おもちゃ 工房」「今治タオル メーカー」のような検索であれば、モノづくりにこだわった小規模工場や地元メーカーがわかります。

「いいな」と感じるメーカーがあったら、ページの一番下を確認してみましょう。「お取引について」や「法人のお客様へ」といったリンクがあれば、そこがBtoBの入口です。

3. 業界新聞や専門誌から探す

ネット検索に行き詰まったら、プロと同じ情報源に目を向けてみましょう。

実は、歴史と実力のあるメーカーほど、派手なウェブサイトを持たず、業界人しか読まない専門誌にだけ、ひっそりと広告を出していることがよくあります

これらの専門誌は、地域の大きな図書館で無料で閲覧できることも多いですよ。たとえば、以下のような雑誌が強力な武器になることも。

  • 雑貨・ギフト系なら…
    月刊「ギフト」、月刊「トイジャーナル
  • コスメ・日用品系なら
    週刊粧業

コーヒーでも飲みながらページをめくっていると、ライバルがまだ知らない優良メーカーに、こっそり出会えるかもしれません。

4. SNS(InstagramやX)で探す

InstagramやX(旧Twitter)は、ウェブサイトを持たない小規模な工房や、モノづくりへの「想い」を伝えたいメーカーを見つけるのに最適なツールです。

以下のハッシュタグで検索すれば、優良メーカーが見つかる可能性があります。

  • 王道タグ: #アクセサリーメーカー #革工房
  • 品質で探すタグ: #madeinjapan #日本製
  • 産地で探すタグ: #今治タオル #燕三条カトラリー

また、上級テクニックとしておすすめなのが「 #ギフトショー」 のような展示会の名前で検索する方法です。このハッシュタグでは、取引に前向きなメーカーの投稿も見つかりますよ。

有望なアカウントを見つけたら、まずはプロフィール欄をチェック。「卸販売もご相談ください」といった記載や、公式サイトへの連絡先を探してみましょう。

5. 人気商品のパッケージ裏の製造元を確認する

パッケージ裏を見てメーカーを確認する方法は、手軽で確実な方法です。

日ごろからアンテナを張っておき、実店舗などで良い商品に出会った際は、販売元や製造元の社名・住所をメモしておきましょう。

ただし、

  • 発売元:株式会社〇〇〇 △△県△△市・・・
  • 製造販売元:●●●株式会社 ▲▲県▲▲市・・・

といった表記になっている場合はOEM商品なので、すでに競合がいる可能性が高い点に注意が必要です。

【例文あり】メーカー仕入れで使えるメール例文

初心者のうちは、対面や電話での問い合わせハードルを高く感じ、メールを選択する人も多いと思います。

ここでは、国内向け・海外向けそれぞれのメール例文を紹介しますので、参考にしてください。

国内メーカーへのメール例文

件名:〇〇新規取引のお願い

〇〇株式会社 担当者様

初めてご連絡いたします。
(販路)で(自身が扱う商品)の販売をしている〇〇と申します。

御社の商品である〇〇について、ぜひ当店でも販売させて頂きたいと思い、ご連絡いたしました。当店のターゲットユーザーは✕✕なので、✕✕に人気が高い〇〇の魅力を広める一助になると考えています。

もしよろしければ、取引条件をご教示いただければ幸いです。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどお願い申し上げます。

-------------------------------------
会社名
名前
住所
メールアドレス
あれば会社のホームページ

海外メーカーへのメール例文

About purchasing products
(商品の仕入れについて)

Hello.
I am ✕✕ who sells 〇〇 in Japan.
(こんにちは。
日本で〇〇の販売を行っている✕✕です。)

I am very interested in your company's 〇〇 and would like to do business with you.
Could you let me know if there are any terms and conditions?
(御社の商品である〇〇に大変興味があり、ぜひ取引させて頂きたいです。取引条件があれば教えて頂けませんか?)

Please contact me.
Thank you.
(ご連絡ください。よろしくお願いいたします。)

-------------------------------------
Company
Name
Address
Email address
Home page

交渉メールに組み込むと良い内容

メーカー担当者の受信箱には、毎日何十通もの取引依頼メールが届きます。そのほとんどが、読まれることなくゴミ箱行きになることも。

あなたのメールがその他大勢に埋もれず、担当者の心を動かし、「この人と話してみたい」と思わせるには、アレンジが欠かせません

ぜひ、以下の3つの要素を、必ずあなたの言葉で盛り込んでください。

1.なぜ「そのメーカー」なのかを伝える
数あるメーカーの中からこの会社を選んだ理由を、具体的に伝えましょう。徹底 的なリサーチによって、「この人は、うちのことをよく分かってくれているな」と感じさせることが重要です。

2.あなたが「何者」なのかを伝える
相手の心を掴んだら、次にあなたが何者なのかを簡潔に伝えます。担当者は「で、あなたは誰?」と思っています。長文は不要なので、以下の情報を明確に記載し、安心感を与えましょう。

  • 事業形態(個人事業主など)と、屋号/氏名
  • ホームページやECサイトのUR
  • 事業のコンセプトや、どのようなお客様を相手にしているか
3.相手にとっての「メリット」を伝える
多くの人が「商品を卸してください」とお願いするだけで終わりますが、それでは不十分です。「私と取引すれば、あなたにはこんなメリットがあります」という、未来の展望を提案しましょう。

メーカー仕入れの交渉前に準備しておくと良いもの

メーカー仕入れの交渉前に準備しておくと良いもの

メーカー仕入れは、個人事業主にとってBtoB(企業間取引)の舞台に上がることを意味します。そこでは、個人としてではなく「一人の事業者」として見られるための、暗黙のルールと装備が必要です。

交渉のテーブルにつく前に、相手に「おっ、この人は本気だな」と思わせ、対等なパートナーとして認めてもらうための準備をしておきましょう。

これから紹介するのは、単なる持ち物リストではありません。あなたの信頼性を証明し、ビジネスを成功に導くための重要な要素です。

独自ドメインのメールアドレス

まず、「@gmail.com」や「@yahoo.co.jp」といったフリーメールを使っているなら、今すぐ卒業しましょう。

フリーメールは「趣味」の領域と見なされ、メーカーによっては問い合わせメールが迷惑フォルダに振り分けられたり、返信すらもらえなかったりします

「@your-shop.com」のような独自ドメインのメールアドレスは、「私はきちんとビジネスを運営しています」という無言の証明書です。お名前.comなどで年間数千円から取得できる、最も費用対効果の高い投資です。

ホームページ

メーカー担当者があなたに興味を持った際、まず間違いなくあなたのホームページを見に来ます。そのとき、そこに何もない、あるいは無料サービスの広告だらけだったらどう思うでしょうか?

立派なサイトである必要はありません。しかし、事業内容や代表者名、連絡先が明記されたホームページは、たとえシンプルなものであっても、実体のある事業者であることを証明し、相手に安心感を与えます。

WordPressを使えば、低コストでプロ並みのサイトが構築できますよ。

固定電話番号

ホームページに携帯電話の番号しか書かれていないと、「個人が片手間でやっているのかな?」という印象を与えかねません。

固定電話の番号は、今も昔も「社会的信用」の強力なシンボルです。「03plus」のようなアプリを使えば、スマホひとつで月額1,000円程度から市外局番つきの番号が持てます。

これにより、プライベートの番号を公開せずに済むため、セキュリティ対策としても必須の装備です。

FAX

今どきFAX?」と思うかもしれません。しかし、地方に根差す、小規模ながらも非常に質の高い製品を作っているメーカーの中には、今も受発注をFAXで行っているところが数多く存在します。

そうした隠れた優良メーカーとスムーズに取引をしてもらうカギ、それがFAXです。

「eFAX」などのインターネットFAXを使えば、月額1,500円程度でスマホやPCから送受信できます。ライバルがアプローチできない領域に、あなただけが足を踏み入れられるかもしれませんよ。

開業届

「まだ出していなかった…」という方もいるかもしれません。しかし、メーカーによっては「開業届を提出している事業者」を取引の最低条件としている場合があります。

開業届は、あなたが国に認められた正式な事業者であることを証明します。「freee開業」などのサービスを使えば、数分で作成できるので、今すぐ準備しましょう。

名刺

展示会など、メーカー担当者と直接会うチャンスは、ビジネスを飛躍させる絶好の機会です。その対面の場で、名刺はあなたの「武器」となります

「ラクスル」なら、100枚500円程度で質の高い名刺が作れるので、事業内容と情熱を伝える最初のコミュニケーションツールとして持っておきましょう。

現金での資金

とくに最初の取引では、メーカー側もあなたの信用力を測りかねるため、「現金での前払い」が条件となるケースがほとんどです。

「これだ!」という商品に出会った時、「資金がないので…」となってしまっては、もったいない! すぐに動けるように、仕入れ用の現金は常に準備しておきましょう。

取引を継続して信頼を得ると、月末締め、翌月払いが可能になる場合もあります

メーカー仕入れを成功させるコツ

ここまで、メーカー仕入れについて解説してきましたが、成功率を引き上げるためにはコツも必要です。どのようなポイントを押さえればいいか、ひとつずつ確認していきましょう。

メーカーと仲良くなる

意外に思われるかもしれませんが、メーカー仕入れは驚くほど「人間関係」がものを言います。単なる取引相手としてではなく、一人の人間として担当者と向き合い、信頼関係を築く姿勢が何よりも大切です.

メーカー担当者と良好な関係を築ければ、

  • 小ロット取引など、条件面で融通を利かせてもらえる
  • 新商品の情報をライバルより早く教えてもらえる
  • 「この人になら任せられる」と長期的なパートナーとして見てくれる

といった、お金では買えないメリットが生まれます。

メールや電話だけでなく、可能なら直接会って話す機会を作りましょう。そして、「商品を売ってやる」のではなく、「自分は御社商品のファンで、この魅力をより多くの人に届けたい」というパートナーとしての姿勢を伝えます。

あなたのECサイト運営の知識を活かして、メーカーの悩み相談に乗るのも素晴らしいアプローチです。

問い合わせるメーカーの数を増やす

最初のうちは、問い合わせても「個人だから」という理由で断られることもあるかもしれません。ここで心が折れてしまうのが、最もよくある失敗パターンです。

でも、覚えておいてください。メーカー仕入れは「打率」よりも「打席数」が重要です。

断られるのは当たり前。それはあなたがダメだからではなく、メーカーの方針と合わなかっただけです。落ち込む必要は一切ないので、不採用は「行動した証」と考えましょう。

1日集中すれば、電話なら50社ほど、メールなら約200社にアプローチ可能です。数をこなすうちに、交渉の仕方も洗練され、あなたに合う最高のメーカーに必ず巡り会えますよ。

事前に質問への回答を準備しておく

メーカーとの初回コンタクトでは、ほぼ間違いなく同じような質問をされます

「どのような事業をされていますか?」

「どの商品を、どれくらいの数量ご希望ですか?」

「主な販売チャネルはどこですか?(Amazon、楽天など)」

「お店のURLを教えていただけますか?」

などです。これらの質問に即座に、かつ自信を持って答えられるかどうかで、相手があなたに抱く印象は大きく変わります

事前にこれらの回答を「カンペ」として完璧に準備しておきましょう。スムーズな受け答えは、「私は本気です」という何よりの証明になります。

安心感を与える

メーカーが取引相手を選ぶ際に最も恐れているのは、自社が大切に育ててきた「ブランドイメージを壊されてしまうこと

個人との取引に慎重になるメーカーが多いのは、まさにこのためです。

そのため、相手の不安を払拭し、「この人になら、うちの商品を安心して任せられる」と思ってもらうための材料を、こちらから提示しましょう。

具体的には、

  • しっかりと作り込まれたホームページやECサイト
  • 具体的な販売戦略や事業計画書
  • 丁寧な商品管理や、迅速な顧客対応を約束する姿勢

などです。これらをアピールすることで、「個人」というハンデは乗り越えられます

直接仕入れを断られても卸売業者を確認する

メーカーから直接取引を断られても、決してそこで諦めないでください。この瞬間は、場合によってはチャンスになります。たとえば、以下の質問を投げかけてみましょう。

大変失礼いたしました。もし差し支えなければ、御社の商品を扱っていらっしゃる卸売業者様を、どなたかご紹介いただくことは可能でしょうか

個人との直接取引はNGでも、長年付き合いのある卸売業者なら紹介してくれるケースは少なくありません。

この質問ひとつで、断られたはずの電話が、新しい仕入れ先を見つける最高のチャンスに変わります。すべてのアクションを、次に繋げるつもりでコミュニケーションを取ってみましょう

よくある質問【FAQ】

最後に、メーカー仕入れに関してよく寄せられる質問に回答します。

メーカー仕入れは大量仕入れじゃないとダメ?

メーカーからの仕入れとなると、大量仕入れが必要なイメージがありますが、これはメーカーによって異なります

もちろん1個2個といった個人消費者単位での仕入れは難しいですが、メーカーによっては数十個単位で仕入れられることもあります。

仕入れが可能な場合は、仕入れの最低ロットを確認してみましょう。

Amazonのメーカー仕入れとは?

Amazonのメーカー仕入れとは、メーカーから直接仕入れた商品をAmazon上で販売する方法です。

その特徴は、

  • すでに大量の集客がある(広告費がかからない)
  • 出店審査や手続きのハードルが低い
  • FBA(フルフィルメント by Amazon)を活用できる

という点にあります。

Amazonを新たな販路に加えると、売上を伸ばしやすくなります。また、FBAを活用して在庫管理や発送、カスタマー対応までAmazonに任せられる点は、効率良く事業を回したい個人事業主にとって大きなメリットです。

メーカー仕入れは儲からない?

メーカー仕入れは、正しい手順を踏めば個人でも十分に利益を出せる手法です。

「儲からない」と感じるケースでは、多くの場合、リサーチ不足やアプローチ数の少なさ、資金計画の甘さなど、実践面での課題があることがほとんどです。

正しいリサーチ方法と交渉のステップを学べば、メーカー仕入れは安定した収益源になります。

さあ、メーカー仕入れの第一歩を踏み出そう!

多くの方が「個人では難しそう」と諦めてしまうメーカー仕入れですが、正しい知識と手順、そして何より「熱意」があれば、個人でも十分に成功できます

まずは一つ、行動するところから始めましょう。

たとえば、あなたが好きな商品を一つ手に取り、そのパッケージの裏に書かれているメーカー名を、Googleで検索してみる。それだけでも、立派な最初の一歩です。

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