せどりの販売先の基本
せどりは、仕入れた商品をインターネット上で販売して利益を得るスタイルが一般的です。
このため、せどりを始めるなら、まずは販売先となるプラットフォームを押さえておくことが欠かせません。
その中でも特に利用者が多い3つの販売先について、詳しく見ていきましょう。
Amazon
日本のみならず、世界中に膨大な数のユーザーが存在する巨大ECサイト「Amazon」。
せどりに欠かせない重要な販売先であるため、Amazonの特徴について知っておくことは必須といえます。
特徴
デメリット
ヤフオク!(ヤフーオークション)
せどりで利用しやすい販売先としては、ヤフオク!(ヤフーオークション)も広く知られています。
ヤフオク!にはどのような特徴とデメリットがあるのか、次で詳しく見てみましょう。
特徴
ヤフオク!は、日本を代表するポータルサイトであるYahoo!JAPANが運営するオークションサイトです。
国内ではAmazon同様に市場規模が大きく、法人が商品を出品するのはもちろん、個人間取引も盛んに行われています。
個人間取引が多いとどうしても販売価格が下がりがちになってしまいますが、商品の売買を行う場として高い信用があるため、せどりの販売先として活用する人も多いです。
また、基本的にオークション形式で商品を販売するため、商品やそのときの流通量などによっては定価を超えた高値で売れる可能性もあります。
希少性の高い商品や人気商品などを仕入れた場合は特に高値がつきやすいので、ヤフオク!に出品したほうがよいでしょう。
デメリット
ヤフオク!で取引される商品は、基本的に中古品が多いです。
一度誰かの手に渡った中古品は新品と比べて価値が下がるため、必然的に価格も下がります。
「中古品でもよいので安く購入したい」という人が利用するケースが多く、価格水準が低いため新品の販売にはあまり適していません。
新品より安い中古品が数多く出品されているため、新品も価格を下げないと売れにくいというデメリットがあるのです。
新品は中古品と比べ仕入れにかかる費用も高めなので、せっかく仕入れた新品を安く売ると利益の幅が小さくなってしまいます。
安定した利益を出すには、プレミアがつくような商品など、中古品取引がメインとなるヤフオク!に適した商品を選ばなければなりません。
メルカリ
若者を中心に人気を集めているフリマアプリの「メルカリ」も、せどりの重要な販売先のひとつです。
個人間で不要になったものをお得に譲るというイメージのあるメルカリですが、うまく活用すればせどりで利益を出すこともできます。
次は、そのようなメルカリの特徴やデメリットについて紹介しましょう。
特徴
デメリット
メルカリで注意したいデメリットは、「定価より高値では売れにくい」という点です。
メルカリはフリマアプリであり、基本的には不要になった商品を安く譲るフリーマーケットという位置づけになるため、定価以上で売れることはほとんどありません。
せどりは、商品を安く仕入れて高く売ることで利益を得るビジネスです。
定価以上で売れる可能性が低いメルカリでは、せどりで安定した利益を確保し続けるのは難しいでしょう。
また、出品した商品の値引き交渉をされることが多い点もデメリットのひとつです。
何度も値引き交渉をされていると、対応するのが面倒になり、つい相手の言う通り安く売ってしまったということもあるので注意しましょう。
せどりの価格設定の基本
せどりで利益を得るには、商品をできるだけ高く売るのが鉄則です。
しかし、必要以上に高い価格で売りに出すと購入者が見つからず、結局在庫として抱えてしまう可能性もあるため注意しなければなりません。
次は、せどりで商品をスムーズに売るために押さえておきたい、価格設定の基本について紹介していきます。
相場をチェックする
ライバルをチェック
価格設定において、ほかの出品者がその商品をいくらで販売しているかをチェックすることも重要です。
競合相手より高値で売りに出しても、購入者から選ばれる可能性は低いでしょう。
ただし、だからといって最安値を目指す必要はありません。
たしかに価格が安いほうが売れる可能性は高いですが、値下げ競争に巻き込まれると値崩れを起こし、利益をほとんど得られないという事態にもなりかねません。
安さのかわりに商品価値を上げるなど、売れるための工夫に力を入れ、むやみに価格を下げないようにすることが大切です。
状態や付属品の有無をチェック
商品を売れやすくしたい場合、必ずしも同じ商品を販売するライバルの価格設定をチェックしたうえで最安値をつける必要はありません。
たとえ価格が割高でも、ほかの同商品と比べて状態や付属品に差があれば、購入者から優先的に選ばれることもあるのです。
安易に最安値をつけるのではなく、ライバルが出品する商品の状態や付属品の有無などをチェックし、自分の商品と比較したうえで価格設定を行うとよいでしょう。
自分の商品のほうが状態がよく、付属品もそろっていると自信を持って出品できる場合は、高い価格設定をしても構いません。
せどりの売り方の応用と注意点
せどりの販売先の特徴や価格設定のポイントを理解したところで、次はせどりでさらに利益をあげるための売り方のコツと注意点について紹介します。
商品価値を上げよう
商品を高く売るためには、商品が持つ価値そのものを上げることが重要です。
まずは、商品価値を上げることで利益をアップさせるコツを3つ紹介しましょう。
クリーニングを丁寧に行う
商品は、汚れているものより見た目がきれいなもののほうが価値が上がり、購入者に与える印象はよくなります。
購入者に「この状態なら高い価格も納得だ」と思わせられるよう、出品する前に商品のクリーニングを丁寧に行っておきましょう。
特に、安く仕入れられることが多いジャンク品などの場合、商品の状態次第ではクリーニングするだけで大きく利益を上げられるケースもあります。
商品の素材や構造などにも注意しながら、最適なクリーニングを行うようにしましょう。
商品説明を工夫する
商品を出品する場合、必ず必要になるのが「商品説明」です。
動作環境などに問題はないか、外見上の傷や汚れはないか、新品なのか中古品なのかなど、商品について購入希望者が知りたい情報は数多くあります。
特に、実物を自分の目で見て状態をチェックできないネットショップの商品の場合、購入希望者の不安を軽減するためにも詳しい商品説明が欠かせません。
商品説明の内容によって購入希望者が受け取る印象は変わるため、商品のコンディションを詳しく説明したり、疑問を解消してあげたりして、彼らの「欲しい」という気持ちの背中を押すことが大切です。
必要な写真を掲載する
購入希望者に商品の情報や魅力をアピールしたり、不安を軽減したりするためには、実際の商品の「写真」を掲載するのも効果的な手段です。
どんなに文章で詳しく説明されていても、実際の写真がなければ説得力がありません。
写真を一緒に掲載すれば、商品説明をより正確で信用できるものとして印象づけることができるでしょう。
購入希望者が商品のどのような部分を気にするのかを考え、その答えとなるような写真を撮影して掲載するのがおすすめです。
販路を拡大しよう
せどりの基本的な販売先はAmazonやヤフオク!、メルカリがおすすめだと紹介しましたが、利用可能な販売先はこの3つだけではありません。
応用編として、ほかの販売先を開拓して利益を上げることも可能なのです。
たとえば、無在庫販売が認められているBUYMA(バイマ)や、Amazonと同様に国内で信用度の高い巨大ECサイトとして知られる楽天、ヤフーショッピングなどが挙げられます。
外国語が得意なら、海外を相手に仕入れや販売を行うこともできるでしょう。
海外最大のオークションサイトeBay(イーベイ)を利用して外国人が好む日本の商品を出品するなど、安定した利益を期待できるケースもあります。
法令を遵守しよう
せどりを行ううえで、古物商許可申請の必要性について不安に感じる人も多いでしょう。
古物商許可とは、中古品を扱う際に必要になる資格のことです。
不要になった自分のものを売るときは不要とされていますが、せどりのようにビジネスとして商品を販売するなら古物商許可を取得する必要があります。
取得が面倒だと思うかもしれませんが、申請は所轄の警察署で行えますし、特別な試験などはないので必要な条件を満たしていれば取得は可能です。
ビジネスとしてせどりを行う以上、法令遵守は必須といえるので、できるだけ早く古物商許可を取得しておきましょう。
せどりの売り方が理解できたら早速はじめてみよう!
せどりによる商品の売り方にはさまざまなコツや注意点がありますが、ひとつずつ内容を理解すれば難しいものではありません。
ここで紹介した情報を見て、自分でもせどりで稼げるイメージが湧いたのではないでしょうか。
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