レコードせどりのメリットとデメリット
せどりをするためには、いろいろな商品がありますが、その中でレコードせどりはどうなのでしょうか。
利益を出すことが簡単なのか難しいのか。レコードせどりのメリットやデメリットについて紹介します。
レコードせどりのメリット
まずは、レコードせどりのメリットについて説明します。
レコードが好きな人にとって始めやすい
レコードせどりは、レコードが好きな人にとっては始めやすいせどりです。
CD音源よりもレコードの音のほうが好きで、自分でもレコードを集めているような人であれば、レコードせどりで稼げる可能性は高くなります。
逆に言うとレコードに興味がない人には向きません。
レコードを購入する人はマニアックなオーディオファンが多いため、生半可な知識ではレコードせどりで利益をあげるのは難しいでしょう。
特にせどりで重要なリサーチに苦労することが予想されます。
しかし、レコードに興味があれば、リサーチも楽しくできるはずです。
自分の興味や知識を生かせるので購入してもらいやすくなります。
もともと、レコードが好きな人にとっては、趣味と実益を兼ねたせどりを楽しむことができるのです。
ライバルが少ない
せどりにはさまざまなジャンルがありますが、レコードせどりに参入している人は、他のジャンルと比較すると圧倒的に数が少ないのが現状です。
そのため、ライバルが少ないという大きなメリットがあります。
参入者が少ない代わりに、ニーズが少ないというのも事実ですが、インターネットを介して全国に販売することができるので、少ないニーズでも、うまく取り込むことができれば稼ぐことは可能です。
ライバルが少ない市場であるため、やり方次第で独占できる可能性もあります。
商品数が多い
現在の音楽媒体は、CD、DVD、Blu-ray、ネット配信がほとんどで、レコードが発売されることは少なくなってしまいました。
新譜の楽曲がレコードとして発売されることはありますが、一部のファンのための限定品が多く商品数は少ないです。
しかし、レコードは家庭で音楽を手軽に聞くことができる先駆けとなった商品のため、中古品の商品数が多いのが特徴です。
レコードの需要は日本盤に限りません。海外盤のレコードにも多くの需要があります。
リサイクルショップなどには、膨大な数の在庫があるケースも珍しくはありません。
商品数が多いということは、仕入れに困ることがなく、利益率が高い商品を選別しやすいジャンルです。仕入れ不足に悩んでいるという人にはおすすめです。
プレミア化している商品がある
レコードせどりは利益率が高いジャンルです。
レコードは国内盤でも海外盤でも、プレミア化して高値がつく商品が多くあり、プレミア化したレコードを多く仕入れることができれば、利益につながりやすくなります。
現在では、ほとんど手に入らないレコードも多いため、コアなファンがいる商品にはプレミアがつきやすく、高値で売れる可能性が高くなります。
安く仕入れて高く売ることができる可能性があるため、高い利益率が期待できます。
レコードせどりのデメリット
次に、レコードせどりのデメリットについて説明します。
仕入れ先が少ない
レコードのメリットとして商品数が多いことをあげましたが、その反面、仕入れ先が少ないというデメリットがあります。
新譜のレコードは発売数が少ないため、大量に仕入れることは不可能です。
大量に仕入れることができなければ、利益も上がりにくくなります。
したがって、狙いは古いレコードや、中古品のレコードということになります。
レコードの仕入れ先は、中古CD・レコード店がメインとなりますが、国内ではレコードの取り扱いがある店舗や、オンラインストアが少ないため、仕入れ先が限られてしまいます。
中古品をネットで仕入れるという手段もありますが、ネット市場に出回っているレコード数自体は少ないので、定期的に仕入れて利益を上げていくことは難しいでしょう。
地方の場合は中古CD・レコード店自体が少ないので仕入れに苦労する場合があります。
資金や時間に余裕があれば、海外に出向いて大量に購入するということも考えられますが、リスクが大きくなってしまいます。
専門的な知識が必要
レコードは同じ楽曲、同じレーベルであっても、高値がつくものとそうでないものとがあります。
似たようなジャケットでも、イギリス盤(UK)とアメリカ盤(US)の違いなどで価格が変わってきたり、音に若干の違いがあったりする場合もあります。
プレミア商品で高い利ざやを稼ぐには、リサーチや仕入れをする際に、それらを見極めるための専門的な知識が必要になります。
専門知識のあるなしがレコードせどりで利益をあげるための大きなポイントとなってきます。
専門知識がないと、高値で売れそうだと思って仕入れても、実は高値がつくのは別の商品で、ほとんど利益が上がらないといったことがしばしば起こります。
同じアーティストが発売したレコードでも、楽曲によって全く異なる価格が付くケースも珍しくありません。
レコードせどりで稼ぐためには、プレミアのつくレコードなどに関しての知識を深めておく必要があります。
状態をチェックする必要がある
レコードのコレクターのなかには、こだわりの強い人や、マニアックなタイプの人が少なくありません。
レコードジャケットの状態や、レコード盤の傷など、細かな点を気にかける人が多いのです。
出品の際には、商品のコンディションを細かくチェックして、商品説明を記載しなければ、なかなか購入してもらえません。
いったん、購入してもらったとしても、商品説明と実際の商品に相違がある場合、後からクレームがあがり、返品になる可能性もあります。
商品の状態は人によって感覚に違いがあります。中古レコードは古かったり、傷がつきやすかったりすることもあり、売る側と買う側で認識の相違が生まれやすいものです。
それだけに、商品の状態チェックを怠ると、トラブルになる可能性も高くなります。
レコードせどりでスムーズな取引を行うためには、商品の状態チェックがかかせないのです。
商品の在庫管理をしにくい
レコードはCDやDVDなどと比較すると、商品のサイズが大きいため、自宅で保管する際に場所を取ります。
ジャケットは紙製のものがほとんどで、丈夫なつくりにはなっていません。
注意して扱わないと、ジャケットを傷つけたり、レコード盤を破損したりする可能性もあります。
特にジャケットの4隅は弱く、少しぶつけただけでも劣化しやすい箇所です。
レコードファンにはジャケットにこだわる人も多く、ジャケットがキレイなことも売れる条件となります。
このように、レコードは保管場所の確保や、丁寧に扱う必要があるという点で在庫管理がしにくい商品です。
また、レコードはサイズが大きいので、店舗でリサーチするのが不便です。
商品情報を検索するのに必要なバーコードがない製品も多く、アーティスト名やタイトルを手入力するのに手間もかかります。
こうした点から、レコードはリサーチ効率が悪い商品だとも言えます。
レコードのせどりで利益を出すコツ
レコードせどりのメリットとデメリットを理解したあとは、レコードせどりで利益を出すコツを紹介します。
オークション形式で販売するなら開始価格を高めに設定する
プレミアがついているレコードや、利益を狙う商品をオークションで販売するなら、初めからある程度の価格をつけておいた方が高く売れる可能性があります。
例えば、開始価格を安く「1円」に設定した場合を考えてみましょう。
該当する商品を欲しがっている人からすると、開始価格が安いのは「何か問題があるからではないか」と購入を控えてしまう場合があります。
そうなると、プレミア商品であっても高値で売れることはありません。
商品に問題がなければ、初めから高い価格で開始したほうが、購入者側からすると安心感があり、購入しやすくなるのです。
特にプレミア商品の場合は、価格の安さよりも、商品の状態を優先する購入者が多いです。
中古のレコードは仕入れた時点で傷があったり、音が劣化したりしていることもありますが、新品のレコードであれば、自信をもって高い価格を設定しても大丈夫です。
そのほうが高く売れる可能性が高くなります。
古くてもできるだけ新品を仕入れる
レコードは音が命です。レコードファンがレコードの音にこだわるのは、CDやネット配信のデジタル音源にはない、アナログ特有のあたたかくて、なめらかな音に魅力を感じているからです。
古いレコードは、プレミアがつくことも少なくないですが、中古レコードの場合は状態が悪くて、音が劣化していることがあります。
最悪の場合は再生できないといった事態も考えられます。
少しでも音が劣化したレコードの商品価値は低くなってしまい、返品されるケースもでてきます。
製造・販売時期が古いレコードでも、新品であれば、まず再生できないということはないでしょう。
音が劣化している可能性も低いため、返品のリスクを減らすことができます。
できるだけ新品の商品を仕入れるようにすると安心です。
中古レコードを仕入れた場合は、なるべく、実際にレコードプレイヤーで再生して、雑音や音飛びがないかをチェックしておきましょう。
手間と時間はかかりますが、再生音の状態を確認し、商品説明に記載しておくことで、余計なトラブルを防ぐことができます。
商品のアピール方法にこだわる
レコードを高値で売るためには、商品のアピール方法にもこだわりましょう。
新品のレコードであれば、レコードの型番が分かるように写真を撮って掲載すると、本当に新品である事を購入者に伝えることができます。
新品であることが確認できれば、高値でも購入されやすくなります。
写真を撮るために、ジャケットのフィルムを開けて中身を取り出しても、再生したり傷をつけたりしなければ、新品として出品可能です。
もちろん、写真を撮った後には元に戻すことが必要です。
元に戻せないようなパッケージの場合は開けてはいけません。必ず元に戻せることを確認してから行ってください。
さらに、商品の信頼性を高めるためには、返品を受け付けるようにしておくこと。
返品可能であれば、いっそう購入されやすくなります。
商品のアピール方法にこだわり、丁寧に撮影、説明を加えることで、購買率を上げることができます。
レコードの梱包と発送方法
ここからは、レコードが購入された後の梱包と発送方法について説明します。
レコードの梱包
レコードは破損しやすい商品なので、梱包の仕方に注意が必要です。
いいかげんな梱包だと、運送途中の振動や衝撃で破損してしまう可能性があります。
しっかりと梱包するには、丈夫なダンボールと気泡入りの緩衝材などを使用して、レコードが動かないように梱包し、傷がつかないように気をつけます。
アメリカの「Amazon」からレコードを購入して仕入れた場合は、ダンボールで発送されてくるため、自分が商品を発送する際に、そのまま、再利用すると便利です。
ダンボール自体が頑丈にできているため、比較的、梱包に気を使う必要がありません。
再利用できるものがない場合には、以下のような手順で梱包を行います。
・用意するもの
丈夫なダンボール、気泡緩衝材(プチプチ)、梱包用テープ(透明)、はさみ
・梱包手順
(1) ダンボールをはさみで切り、レコードサイズより少し大きめにカットしたダンボールを2枚用意します。
(2) 2枚のダンボールの3辺を梱包用テープで貼り付け、袋状にしたダンボールケースを作成します。
(3) レコードを気泡緩衝材(プチプチ)で包み、(2)のダンボールケースに入れます。
(4) 残りの1辺を梱包用テープで止めれば出来上がりです。ゆうメールで送る場合は中身が確認できるようにする必要があるので、ダンボールケースの口が開いた状態で、透明なテープで蓋をするように止めることがポイントです。
レコードの発送
レコードを発送する際は、ゆうメールを利用するとお得です。
ゆうメールであれば、500gまでは310円で発送できるため、レコードを発送するにはお手頃な価格です。
ゆうメールで発送する際は、内容を確認できるようにする必要がありますが、前段で説明したように、レコードを梱包する際に、ダンボールで袋状になったレコードケースを作成し、ケースの口を透明なテープで蓋をするように止めておけば、中身が確認できるので問題ありません。
ただし、2018年9月以降、ゆうメールの規格外が廃止になったため、LP盤のレコードはゆうメールでは発送できなくなりました。
ゆうメールで発送可能なのは、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内です。
LP盤のジャケットサイズは、1辺が31~32cmのほぼ正方形なので、規定サイズをオーバーしてしまいます。
EP盤なら1辺が約18cmなので配送可能です。
LP盤を配送する場合は、定形外郵便か、ゆうパックが利用できます。この場合、中身が見えるように梱包する必要はありません。
知識が必要なレコードせどりもコツをつかめば稼ぐことができる!
レコードのせどりは、マニアックな人なども対象となるため、専門的な知識があったほうが稼ぎやすいのは事実です。
しかし、知識がそれほどないという人でも稼げないわけではありません。
レコードが好きであれば、この記事で紹介したコツやポイントをつかんで挑戦してみてはいかがでしょうか。
初心者は、レコードだけに特化するのではなく、他の商品のせどりと一緒に始めてみることをおすすめします。