物販の利益率の平均値とは
利益率の計算の仕方がわかっても、目指すべき利益率を知らなくては意味がありません。
利益率の目安は新品と中古で異なるので、それぞれの目安について知っておくことが大切です。
新品と中古の利益率の特徴は、それぞれどのようなものがあるのでしょうか。
新品商品の利益率の目安
結論からいうと、物販における新品商品の利益率の目安は「15~20%程度」だと考えている人が多いです。
15~20%という利益率をどのように考えるかは人それぞれですが、思ったよりも低いと感じた人が多いのではないでしょうか。
なぜ、新品商品の利益率がそれほど高くないかというと、新品商品はいわゆる「掘り出し物」がほとんどないからです。
安売りやセット販売でのお買い得商品があまりなく、定価に近い値段で仕入れなければいけないため、どうしても利益率は低めになってしまいます。
新品商品のなかで比較的高い利益率を実現できる商品というのは、「プレミアがついたもの」もしくは「これからプレミアがつきそうなもの」です。
そうした商品は定価よりも高い値段で売れることが多いので、新品商品であっても利益率は高くなりやすいといえます。
ただし、プレミアがついている商品というのは、希少価値が高いため大量に仕入れるのは一般的にコスト面で難しいです。
基本的に新品商品は高い利益率を得ることができたとしても、利益の絶対額が少なめになるという傾向があります。
中古品の利益率の目安
中古品の利益率の目安は「30~50%程度」です。
中古品は新品に比べると利益率は高い傾向にありますが、その要因としては「掘り出し物が見つかる可能性が高い」ことが挙げられます。
新品と比べて中古品の売買は、相場を把握するのが難しいからです。
そのため、セット販売などで安売りされている商品のなかに、思わぬお宝が眠っているケースも良くあります。ときには、利益率が70%を超えるような商品に出会うことも。
中古品売買は「安く仕入れて高く売る」という物販の基本を守れば、高い利益率が期待できる販売方法です。
ただし、中古品を取り扱う場合には、仕入れた商品をそのままで販売できないケースもあります。
手直しをして販売するときなどは時間やコストが新品以上にかかってしまう点はデメリットです。
中古品を販売するときは商品価値を少しでも上げるために、画像の作成や説明文でしっかりアピールしなければいけません。
また、販売後の利益計算や在庫管理などもしっかりしないといけないので、新品商品と比較して難易度は高いです。
在庫を抱えすぎてしまうと、そのあとますます売り切ることが難しくなってしまうという特徴もあります。
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物販で稼ぐには利益率の高いビジネスを重視する
ビジネスを始めたばかりの人のなかには、売上や年商ばかりを気にする人がいます。
確かに、売上や年商は重要ですが、効率良く稼ぐためには利益率を重視することが大切です。
そこで、物販における売上や利益率とは具体的にどのようなことをいうのかについて解説します。
物販で稼ぐにはどれくらいの売上とは?
売上とは、簡単にいうと商品を販売して消費者から支払われた代金のことです。
たとえば、500円で売った商品の原価が300円であり、販売手数料が50円の場合を考えてみましょう。
この場合における売上は500円です。ただし、「売上=もうけ」ではありません。
実際の儲けを計算するためには、売上から仕入れにかかった費用や販売手数料を差し引く必要があります。
つまり、実際のもうけは「500円-350円=150円」となるのです。
つまり、どれだけ売上が多くても販売値が低かったり、原価や手数料がかかったりすると利益は少なくなります。
さらに、物販ビジネスで注意しておきたいのは消費税です。
消費税は「年間の売上が1000万円を超えた場合」に、たとえ個人であっても消費税課税事業者となってしまうからです。
消費税が8%の場合、売上が1000万円を超えるかどうかで、単純に利益が8%変わってくるといえます。
基本的に売上が高ければ高いほど良いのは間違いありませんが、例外として売上を抑えることで節税につながるケースもあることは覚えておきましょう。
物販で稼ぐために必要な利益率とは?
利益率とは「売上のうち実際にどれぐらいもうけられたか」を表す指標です。
売上から原価や経費を差し引いて計算するので、「いかに効率良く収益を上げられたか」を示す指標だともいえます。
つまり、利益率が高いほど稼げているということです。利益率には粗利益率と営業利益率の2つがあります。
粗利益率は商品の原価だけを差し引きますが、営業利益率はその他の経費も含んで計算するのが特徴です。
物販においてはさまざまな経費がかかりますので、営業利益率をメインに考えたほうがより正確な利益率が分かるでしょう。
粗利益率の計算方法は「(売上-原価)÷売上×100%」です。
たとえば、1000円で売れた商品の原価が500円だった場合は、「(1000円-500円)÷1000円×100%=50%」となります。
一方、営業利益率の計算方法は、「(粗利益-総経費)÷売上×100%」です。
総経費には手数料や梱包費、人件費などを含みます。
つまり、上記の例で手数料や梱包費に200円かかっていた場合は、「(500円-200円)÷1000円×100%=30%」となるわけです。
ただし、商品を販売するたびに細かい梱包費の計算などをするのは大変です。
そこで、物販では一般的に「利益率(%)=純利益÷売上×100」で計算しています。
なお、純利益とは「売上-(仕入額+送料+手数料)」です。
物販の利益率の出し方
物販の利益率の計算は、慣れてくればそれほど難しいものではありません。
しかし、最初のうちは間違った計算をしてしまうこともあるでしょう。
利益率を間違って計算してしまうと、最終的な利益に大きな違いが出てしまうこともあるので気を付けなければいけません。
そこで、この段落では物販の利益率を分かりやすく説明するために、正しい計算例と間違った計算例の両方を紹介します。
正しい利益率の計算式
まずは正しい計算例から説明します。たとえば、仕入額1000円の商品が5000円で売れたとします。
販売にかかった経費は、送料の500円と手数料の10%です。
正しい利益率の計算式は「(粗利益-総経費)÷売上×100%」なので、営業利益(粗利益-総経費)から計算していきます。
営業利益の計算は単純で、売上げた価格から原価や販売に必要な経費のすべてを差し引くだけです。
今回の事例では「5000円(売上)-2000円(仕入額1000円+送料500円+手数料500円)=3000円」となります。
営業利益の算出ができたので、次は利益率の計算式に当てはめていきます。
すると、「3000円(営業利益)÷5000円(売上)×100」となり、利益率は60%です。
正しく計算するうえでのポイントは、それぞれの費用を明確に把握しておくことだといえます。
物販をしていると忙しさのあまり、つい販売にかかっている経費の計算を忘れがちです。
しかし、正しい利益率の計算のためには、「いかに正しく経費を把握しておくか」が大切になることは理解しておきましょう。
誤った利益率の計算式
次に、利益率の間違った計算例を紹介します。
先ほどと同じように、仕入額1000円の商品を5000円で売上げた場合で、送料500円、手数料500円の経費がかかった場合です。
大抵の場合で、純利益の計算までは「5000円(売上)-(仕入額1000円+送料500円+手数料500円)=純利益3000円」ときちんと計算できています。
しかし、良くある間違いの事例としては、純利益を原価で割ってしまうケースが挙げられます。
すると、「純利益3000円÷原価1000円×100=300%」となってしまい、利益率が300%を超える計算になってしまうので、注意しなければいけません。
正しい計算は、「原価でなく売上で割る」ことです。
すると、「純利益3000円÷売上5000円×100=60%」となり、正しい計算例と同じ答えになります。
そもそもの話、利益率が100%を超えるということは、「売上よりも利益額が高い状態」を指すので、いかなる場合であってもありえません。
利益率は高いほど良いですが、計算して100%を超えているときは必ず間違いであるといえます。
せどりで利益率を計算するメリット
物販で利益率を出すメリットについて理解していないと、積極的に計算するモチベーションが湧かないでしょう。
そこで、この段落では利益率を計算する2つのメリットについて紹介します。
利益の管理ができる
利益率を計算するメリットの1つ目は「利益の管理が簡単になること」です。
利益率を計算していなくても、上手に仕入れと販売を行えばもうけることはできます。
しかし、利益率を計算せずに「なんとなく利益を出す状態」は、商品ごとの売れ行きや傾向を把握しにくいため、個人の経験と勘だけで取引しているのと同じ状態です。
もし、そのような状態で急にスランプに陥ってしまったときは、客観的にどのような状況になっているか判断できる材料がなくなってしまいます。
結果的に体制を立て直すまでに多くの時間とコストがかかってしまうでしょう。
しかし、あらかじめ利益率を出しながら売買を行うことで、利益の出る商品が可視化されます。
それらの商品を優先的に売買すれば、確実な利益につなげられるでしょう。
商品の仕入れや値段設定などにおいて具体的な数字で判断できるのでミスを避けやすくなり、在庫を多く抱えてしまうというリスクも減らすことが期待できます。
正しい情報を見抜ける
物販ビジネスは副業として注目されており、インターネット上にはさまざまな情報が出回ってします。
しかし、インターネット上に載っている情報がすべて正しいわけではありません。
なかには間違った情報を発信しているサイトもあるので、気を付ける必要があります。
とはいうものの、物販ビジネスを手掛けている人の多くはインターネットを利用しており、実際に同業者とつながっているケースはそれほど多くありません。
実際に参考になる情報を発信しているサイトも多いので、万が一ビジネスがうまくいかなくなったときに頼りになるのもインターネット上にある参考サイトであるのも事実です。
参考サイトには売買の実例が掲載されているケースもありますが、利益管理を正しく行うことで、その情報が正しいのかどうかを見抜くことができます。
短期的な目線だけでなく、利益率を計算することで中長期的なビジネスにも役立つのはメリットです。
物販で高い利益率を出すポイント
物販の利益率を上げるメリットについて理解した人のなかには「どうやったら上げられるか」について考えを巡らせた人もいるでしょう。
そこで、物販の利益率を上げるポイントについて詳しく解説します。
安く仕入れるルートを確保する
商品を安く仕入れるルートを確保するポイントは、卸売業者を利用することです。
インターネット上には小売業者の店舗がたくさん出店しており、仕入れやすいといえます。
しかし、小売業者は取り扱っている商品の種類こそ豊富ですが、マージンを取らないと利益にならないため、卸売業者よりも単価が上がるのがデメリットです。
結果的に小売業者から仕入れていると原価が高くなり、利益率が低くなる傾向にあります。
少しでも安く仕入れるために、まずはインターネットで卸売業者を検索してみましょう。
法人向けの卸売業者もありますが、インターネットで卸を行っている場合は個人取引ができるケースも少なくないので、探して交渉してみると良いです。
また、メーカーや仲介業者のなかには、小売りを行う業者もいます。
それらの店舗から直接仕入れると小売店よりも安いケースが多いので、根気良く問い合わせたり、数量をまとめて交渉したりしてみましょう。
利益率の高い商品を取り扱うためには、安く仕入れられるルートの確保が必須です。
高く売る工夫をする
商品を高く売るポイントは「付加価値をつけること」です。
商品の価格は需要と供給で決まりますが、供給が多い商品であってもほかの商品と差別化を図ることで、オンリーワンの商品にすることができます。
たとえば、商品に特典やおまけをつける方法が一般的です。
特典やおまけをつけることで、商品の価値が上がって売れやすくなるので試してみましょう。
なかなか売れない商品があると値下げをしたくなる場合もあるでしょうが、特典やおまけをつければ単純に値下げをするよりも価値が上がると考える消費者も多いです。
また、付加価値のつけかたには限定性をアピールする方法もあります。
具体的には「限定何個まで」「限定1週間」「限定何名」といった広告をすることで、消費者の購買意欲を刺激する方法です。
限定性という付加価値をつけることで、結果的に高く売れる可能性がアップします。
販売先がAmazonの場合には、こういった訴求は行えませんが、メルカリなどのフリマアプリで販売する場合には、有効な手法ですね。
純利益(粗利)を増やす意識を持とう
仕入れを行う必要がある物販において、稼ぐためには利益率を守ることが重要です。
つまり、ただ単に売上を確保するだけでなく、正しい利益率を把握しておく必要があります。
「物販で思うように稼げない」というときは、売上や年商だけを気にするのではなく、正しい利益率から多くの情報を得ると良いです。
極論を言えば、原価率を下げ、高い価格で商品を販売することができれば、多くの粗利(純利益)が残り、理想的な利益率が得られます。
なんとなく物販をしていても思うように稼ぐことはできませんので、このあたりの数字の部分も、しっかりと追っていくようにするといいでしょう。
▼ ▼ 限 定 公 開 中 ▼ ▼
『 国内転売はすぐに稼げる物販ビジネスの形の1つ。インターネットのみで完結する方法も多く、ご自宅で、空き時間に簡単に取り組むことが可能です。』