腕時計転売が儲かる4つの理由
転売といっても、商品のジャンルは多岐にわたります。
数ある商品のなかでも、腕時計は転売で儲かりやすいといわれています。
腕時計は売却時の利益率が大きい
腕時計は、基本的に単価が高く、ブランド商品だと10~100万円程度のものもあります。
そのため、売れたときの利益率が高いことが特徴です。
利益率の高い商品を1つ見つけるだけで、大きく稼げるというメリットがあります。
腕時計には熱狂的なファンがいる
また、腕時計には「熱烈なファンがいる」ことも、儲かる理由の一つです。
腕時計はブランドやメーカーにこだわりを持つ人も多くみられます。
コレクター気質のファンが多く、高額でも「手に入れたい」と考える人が多いため、売れやすい傾向にあるのです。
コアなファンがいるジャンルの商品は一定の需要があり、安定して売りやすいのがメリットといえます。
腕時計転売にはライバルが少ない
ライバルが少ないのも腕時計転売の特徴です。
腕時計は前述したように、基本的な単価が高い傾向にあります。
仕入れにおいてどうしても資金力が必要になるため、そもそも転売に参入する人が少ないのです。
腕時計は出品申請の審査基準が厳しい
出品申請の審査基準が厳しいことも、儲かる理由として挙げられます。
腕時計は出品申請をしても、審査が厳しくなかなか通過できないケースがあります。
気軽には参入できないジャンルであるため、審査さえ通過できてしまえば、ライバルの少ないフィールドでビジネスを展開できるのがメリットです。
「全世界共通で使用できる」のも、腕時計の転売が儲かる大きな理由といえるでしょう。
腕時計は全世界で使用されており、市場が大きく高い需要があります。
特に、有名ブランドの腕時計は国内外問わず人気が高く、販路が広いのが強みです。
腕時計の個人の仕入れルート
個人で腕時計の仕入れる場合、仕入先候補として以下のようなショップが挙げられます。
- ヤフオク
- アウトレットモール
- ネットショップ
それぞれ特徴が異なるため、きちんと違いを理解して仕入れを行うのがポイントです。
ヤフオク
まずは、仕入れ先の定番ともいえる「ヤフオク」です。
ヤフオクは「時計」という独立したカテゴリーがあり、きちんと商品が分類されているため、商品を探しやすいという特徴があります。
また、ヤフオクは昔から利用している人も多く、年齢層が比較的高い傾向です。
やり取りに慣れている人も多く、トラブルが発生する確率が低いという利点があります。
単価の高い腕時計が少ない傾向にあるため、「いきなり高額商品を仕入れるのは怖い」という初心者にもおすすめです。
アウトレットモール
「アウトレットモール」も仕入れ先として重宝します。
全国に点在するアウトレットモールには、人気ブランドが集中しています。
いくつもの店舗を見て回り、効率的に仕入れを済ませられるのが魅力です。
また、アウトレットモールでは定期的にバーゲンを開催しており、その時期を狙えば、5~7割引くらいの価格で商品を仕入れられることもあります。
人気ブランドの時計が安く手に入るチャンスなので、見逃さないようにしましょう。
アウトレットモールは店舗で実物を見られるのがポイントです。自分の目で見て、納得したうえで仕入れられます。
ネットショップ
「ネットショップ」でも仕入れが可能です。電気屋のネットショップなどで腕時計が多く販売されています。
ただし、ネットショップはほぼ定価で販売されているケースも多く、ただ仕入れるだけでは利益を出すのが難しいことがあるため、注意が必要です。
儲かる腕時計はやっぱりロレックス?
儲かるとされる腕時計には、以下のようなものが挙げられます。基本的には「高級腕時計」です。
- ロレックス
- オーデマピゲ
- フランクミュラー
- オメガ
これらのブランドは知名度が高く、売れやすい傾向にあります。
さらに「手頃な腕時計」も人気です。
- カシオ
- シチズン
- セイコー
上記商品は、一定の需要があります。
なかでも、カシオの「GーSHOCK」は腕時計転売の定番ともいえる商品です。
コラボ品や限定品は価値が高くなりやすいため、チェックすると良いでしょう。
セイコーはスティーブ・ジョブスが愛用していたことから、日本だけではなく海外で高い人気があります。
海外にも販路を広げてみると、より儲かる可能性を高められるでしょう。
それから、「アンティークの腕時計」も利益が出やすい商品です。
「ハミルトン」などの高級なアンティーク時計は、多くの人の支持を集めています。
なお、このような商品を転売して儲けるためには、相場感覚の知識が必要です。
きちんと知識を身につけてから転売を行いましょう。
腕時計を転売の注意点6つ
腕時計を転売する際は、以下の6つの点に注意するのが大切です。
- 目利きが必要
- 資金力が必要
- シーズンを意識する
- 偽物に注意する
- 保証書に注意する
- Amazonでは中古品の時計が転売できないことを理解する
目利きが必要
1つ目の注意点は「目利きが必要になる」ことです。腕時計は精密機器でブランド品も数多くあります。
そのため、仕入れや販売を行うには、それなりの経験と目利き力を身につけておく必要があるのです。
資金力が必要
2つ目は「資金力が必要になる」ことが挙げられます。
腕時計は単価が高いため、転売を始める際にはある程度の資金力が必要です。
資金力が不足している場合、資金繰りに困ってしまう可能性があることを、頭に入れておきましょう。
シーズンを意識する
3つ目は「シーズンを意識する」ことです。
腕時計には、売れやすいシーズンがあります。
特に、「クリスマス」や「年末」などのシーズンは売れやすい傾向にあるため、タイミングを逃さないようにしましょう。
偽物に注意する
4つ目は「偽物に注意する」という点です。
目利きができない状態で仕入れを行っていると、偽物の腕時計を仕入れてしまうおそれがあります。
万が一、気づかずにブランド品の偽物を販売した場合、逮捕されてしまう可能性もあるため、気をつけましょう。
特に、あまりにも安い価格で販売されているブランドの腕時計などは、偽物の可能性があります。
安いからといって、怪しい仕入れ先からは安易に購入しないようにするのが大切です。
保証書に注意する
5つ目は「保証書」です。並行輸入品には保証書がつきません。
中古品でも保証書があると値段が上がるケースもあるため、仕入れの際は保証書の有無をチェックするように心がけましょう。
Amazonでは中古品の時計が転売できないことを理解する
6つ目は「Amazonでは中古品の時計が転売できない」ことです。
Amazonでは中古品の時計転売が禁止されており、審査が通りません。
そのため、中古品の腕時計は「ヤフオク」や「eBay」などで出品する必要があります。
腕時計せどりのチェックポイント
実際に腕時計を転売する際はどのような流れになるのか、基本的なステップとポイントについて見ていきましょう。
腕時計を仕入れるときのポイント
転売の最初のステップとして、「腕時計の仕入れ」を行います。仕入れ先は大きく「海外」と「国内」に分けられます。
海外の主な仕入れ先は、「海外のeBay」「Amazon」、世界最大手のオークションである「アンティコルム」などです。
また、「クリスティーズ」「サザビーズ」などでも腕時計を仕入れることができます。
国内だと、「オークションサイト」や「質屋」などで仕入れを行うケースが一般的です。
質屋や国内サイトのオークションでは、商品を丹念にチェックすることで、利益がでる商品を見つけられます。
なお、腕時計の仕入れを行うときは、入念に「リサーチ」を行うことがポイントです。
仕入れ先で「売れる商品」はどれなのかを前もってリサーチし、そのリサーチをもとに実際の商品を探す必要があります。
なお、売れる商品を見つけるには、「モノレート」を活用するのも一案です。
モノレートを使うと、売れ筋の商品を探し出しやすくなります。
腕時計を検品するときのポイント
腕時計の転売を行ううえで、欠かせないのが「検品」です。
腕時計を検品するときには、以下のようなポイントがあります。
まずは「オーバーホールの有無」についてです。
3~5年に1回はオーバーホールを行う必要があるといわれています。
また、「全体的な傷の状況」をチェックしておくのも重要です。
リューズが動くか、販売する前に確認しておきましょう。
なかには、リューズ部分が壊れているものもあるため、要注意です。
さらに、「時計の遅れ」も確認しておくべきポイントです。
長い期間使用した時計は、時間が遅れたり、止まったりするケースがあります。
それに加えて、「革やベルト部分のすり減り」にも注目です。
ベルト部分のダメージが大きい場合、高い価格で売却できない可能性があります。
アパレル商品などに比べると、腕時計は高額なものといえます。
面倒だからといって検品作業を怠ってしまうと、購入後に返品されたり、低評価をつけられたりするおそれがあるため、細心の注意を払うのが肝心です。
腕時計を梱包するときのポイント
梱包の際に注意したいのが、「ガラス面の保護」です。
ガラス面は傷ついたり割れたりするおそれがあるため、重点的に守って梱包しましょう。
また、「裏蓋とベルトが触れ合う部分」にも要注意です。
裏蓋はベルト部分の金属が触れることで、傷がつきやすい傾向にあります。
そのため、緩衝材を入れるなどの工夫を行うのが大切です。
細長いスポンジや細長い厚紙、チャックのついたポリ袋などを使用すると便利です。
スポンジや厚紙はハサミなどで適度な長さに切り、ベルト部分との間にはさむと傷がつきにくくなります。
なお、腕時計の梱包は「プチプチ」と呼ばれる気泡緩衝材を使って、厳重に行う必要があります。
プチプチでくるむことで、衝撃から腕時計を守りやすくなるのです。
腕時計を発送するときのポイント
腕時計の発送方法には「定形外郵便」「クリックポスト」「レターパックライト」などの種類があります。
腕時計が高額商品の場合は、箱ありや追跡つきの発送方法を選択するのがポイントです。
なお、定形外郵便には追跡がつきません。
クリックポストは追跡つきで、安い送料で発送できます。
発送中の破損が心配な場合は、運送会社が自社で加入している「賠償責任保険」を利用すると良いでしょう。
この保険を利用すれば、万が一発送中に腕時計が破損した場合にも、運送会社に損害を補償してもらうことができます。
腕時計の転売に必要となる古物商許可とは
腕時計の転売には、原則として「古物商許可」という資格が必要になります。
古物商許可とは、中古品などの古物を転売目的で買い取ったり、仕入れたりする場合に必要となる資格です。
古物商許可を取得せずに転売を行うと、「古物営業法違反」として警察に逮捕・処罰されてしまう可能性があります。
万が一、警察に逮捕された場合は「3年以下の懲役」または「100万円以下の罰金」という罰則が科せられるケースがあるため、注意が必要です。
腕時計の転売に古物商許可が必要な理由には、「盗品の流通防止」が挙げられます。
中古品の転売を許可制にすることで、泥棒が盗んだものを転売しにくくする目的があるのです。
なお、法律によって古物は以下の13品目に分類されています。
まず「美術品類」「衣類」「時計・宝飾品」です。
また、「自動車」「自動二輪車および原動機付自転車」「自転車類」があります。
さらに、「写真機類」「事務機器類」「機械工具類」などです。
それに加えて、「道具類」「皮革・ゴム製品」「書籍」「金券類」なども含まれます。
腕時計と税金・確定申告の関係
腕時計を転売して利益が出た場合、「税金がかかるのか」と不安になる人も多くみられます。
日常生活のなかで一般的に使用するものは、「生活用動産」として判断されます。
したがって、日常生活で使用するアイテムである腕時計は、基本的に「課税対象外」です。
ただ、なかには例外として「譲渡課税」の対象となる腕時計もあります。
譲渡課税の対象となる腕時計は、「1個または1組の価格が30万円を超えるもの」です。
このような腕時計は、通常の生活に必要ではない「贅沢品」として、譲渡課税の対象となります。
なお、総合課税の場合は、譲渡益から50万円までは控除されます。
譲渡益が50万円以下であれば、贅沢品と判断される高級時計であっても、税金を納める必要はありません。
また、時計の売買を「事業」として儲けを出している場合は、きちんと確定申告を行い、所得税を支払う必要が生じます。
腕時計売買は実用性も兼ねれば最強のビジネス
腕時計の転売は経験や目利きが必要になるなど、初心者には難しいケースもあります。
しかしながら、腕時計好きであれば、趣味と実益を兼ねながら大きな金額を稼ぐことができるビジネスのため、大きな魅力があるでしょう。
ビジネスを成功させるためにも、やみくもに仕入れを行うのではなく、腕時計の基礎知識や人気のブランドについてきちんと学ぶことが大切です。
紹介した注意点や利益を出すためのポイントを頭に入れたうえで、スムーズに腕時計の転売を行いましょう。