お金になる資格の特徴とは
稼げる資格の特徴の一つとして、業務独占資格であることが挙げられます。
業務独占資格とは、医師免許や美容師免許など、その資格を取ってからでないと仕事に就けない資格のことを指します。
こういった資格は難易度が高く、誰もが取得できるわけではありません。
資格を取るために専門学校や大学に通い、時間をかけて知識と技術を得る必要があります。
最終的に、資格を取得できる人は、それほど多くないことからライバルが少なければ、それだけ稼げるチャンスは多いといえるでしょう。
また、独立を助ける資格も稼げる資格といえるでしょう。
企業などに雇われていると、もらえる給与に限界がありますが、自分が経営する立場となれば、好きに仕事ができるので、報酬を好きに決めることができます。
ただし、資格を取得しただけではうまく稼いでいくことは厳しい点には注意が必要です。
独立を成功させるには、仕事を受注するための営業スキル、客に信頼されるだけの実務経験が欠かせません。
資格を取ったからといってすぐに独立しようとせず、ある程度、修行を積んでから独立を検討するのが良いでしょう。
地方でも独立して高収入が目指せるおすすめ資格7選
稼げる資格選びのポイントを抑えたところで、具体的な資格をチェックしていきましょう。
おすすめの稼げる資格を7選紹介します。
業務独占資格もあれば、キャリアアップや就職・転職時に有利になる資格もあります。
社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)は、国家資格の一つで働き方に関し、企業などの相談に対応するための資格です。
労務管理や年金コンサルタントといったように専門分野をかかげて営業する社労士もおり、働き方次第では大きく稼ぐことができるでしょう。
社労士の働き方として、独立するケースと、企業に在籍して働くケースがありますが、いずれも安定した収入を得やすいと考えられます。
社労士のサポートを望む企業は多く、独立しても仕事を獲得するチャンスは多いでしょう。
また、すでに企業に在籍している場合でも資格取得によって報酬が上がる場合もあるでしょう。
難関の国家試験である社労士の資格を取得するには、膨大な勉強時間が必要となります。
一人で勉強する場合、合格するために必要な勉強時間は800~1000時間ともいわれています。
さらに、合格後も勉強を続けねばなりません。
法改正や社会問題に詳しくないと、自信をもって企業をサポートすることは難しいでしょう。
複雑な手続きをするにも、高度な知識が必要となります。
このように、社労士の仕事は稼げる側面がある一方で、常に勉強が必要な職業ともいえます。
行政書士
行政書士は、官公署に提出する書類を作成したり、書類の提出を代行したりするための資格です。
行政書士の魅力は、何といっても自由に働きやすいことが挙げられるでしょう。
行政書士事務所や法律事務所に勤める人が多い一方で、自宅を事務所として登録し、開業する人もいます。
職場だけでなく、仕事量も調整しやすいため、時には書類作成の案件数を増やして多く稼ぎ、少なくして副業レベルで無理なく働くといったこともできます。
このように自由度が高い働き方が可能なことで、行政書士は男性、女性を問わず働きやすい仕事であるといえるでしょう。
行政書士の資格には受験資格はなく、誰でも受けることができます。学歴不問なので、中卒や高卒の人でも受験可能です。
なお、能力次第では1000万円以上の年収をも稼げる行政書士ですが、資格取得には長時間の勉強が欠かせません。
学校に通ったり、業務経験を積んだりしつつ、自分に適した方法で勉強に取り組みましょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは金融に関する知識をもとに、企業や一般の人からの相談に対応するための資格です。
活躍の場は広く、一般企業の総務部・人事部などに勤める人もいれば、保険会社の営業や銀行員など金融関連の企業に就職する人もいます。
資格取得の際は、難易度を重視して選びましょう。
ファイナンシャルプランナーの資格は3種類で、3級、2級、1級の順で難易度が上がっていきます。
3級レベルだと独学でも合格できるレベルですが、稼げる資格かというと十分とはいえません。
一般的に、就職や転職で有利になるのは、2級以上とされています。
ファイナンシャルプランナー2級は、3級合格や実務経験があるなど、一定の要件をクリアしないと受験できません。
また、合格するには150~300時間ほどの勉強が必要とされています。
ただし、ほかの難関とされる資格と比べると、それほど勉強時間は長くありません。
独学でも問題ありませんが、ユーキャンなどの資格講座に申し込んだり、専門学校に通ったりといった方法も検討するとスムーズに資格を取ることができるでしょう。
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営状況を診断し、経営改善のためのサポートを行うための資格です。
経営コンサルティング関連で国に認められた唯一の資格であるこの資格を取得すると、ビジネスの基本となる知識を身につけられます。
勤めている会社の経営課題を見つけて解決策を考えることができたり、プライベートで利用するお店の経営状況を考えたりと、経営的な見方ができようになるでしょう。
中小企業診断士は、民間企業に勤める人もいる一方、独立して稼いでいる人も多くいます。
日本には中小企業が多く、経営について悩んでいる経営者は非常に多いとされています。
将来にわたって需要が見込めるため、独立しても十分稼げるでしょう。
なお、高収入とやりがいが期待できる一方、この資格を取得するには、相当な勉強時間が必要です。
一説には、およそ1300時間もの勉強時間が必要とされています。
毎日数時間勉強したとしても、1年ほど費やさねばなりません。
難関な国家資格の中でもかなりの勉強量が必要になるので、いかにモチベーションを保つかがポイントといえるでしょう。
宅建
宅建士は「宅地見物取引士」といい、不動産や土地の売買、賃貸物件の仲介をするための資格です。
不動産会社では5人に1人の割合で宅建士を雇う義務があるので、需要は安定しているといえるでしょう。
不動産会社で昇格・昇給を狙う人、不動産業界に転職したい人なら、取得していて損はない資格といえます。
40代、50代などの中高年でもこの資格があれば不動産業界に挑戦しやすくなるので、取得を検討してみるのも良いでしょう。
宅建士のなかには、不動産会社に勤務する人もいれば、本業を持ちながら不動産投資を副業にする人、さらに、独立を選ぶ人もいます。
ただし、独立するためには多額の開業資金を用意せねばなりません。
開業にあたって、事務所や設備の準備、保証協会への加入料、宅建協会への加入料、そして広告費がかかります。
少なくとも数百万円の資金が必要になるので、宅建を取得していきなり開業することは難しいかもしれません。
仕事のノウハウを得ながら資金をため、時間をかけて開業することも検討しましょう。
ペットシッター
ペットシッターとは、飼い主が家を空ける際に、ペットの世話をするための資格です。
なるべくペットの環境を変えずに世話を頼みたいという人が、ペットシッターを希望する傾向があります。
ペットシッターとして働くには、必ずしも資格は必要ではありません。
ただし、資格があったほうが、ペットに関する知識や技術をアピールして飼い主に信用されるやすいといえるでしょう。
ペットシッターの働き方は、多岐にわたります。
パートやアルバイト、正社員、なかには独立開業する人もいます。
独立開業するためには動物取扱業の登録が必要なことに注意しましょう。
登録するには、半年以上実務を経験したり、スクールに通ったりといった条件があるので計画的に動く必要があります。
ペットシッターは取得しやすい資格です。
ほかの資格と比べると高収入は難しいですが、動物が好きな人やパートなど少しの時間だけ働きたい主婦などに、おすすめできる資格といえるでしょう。
日商簿記
日商簿記は全国的に需要が高く、毎年多くの人が受験する資格です。
ユーキャンなどの通信教育を利用する人もいれば、専門学校に通う人も多くいます。
簿記を取得すると、就職に有利になるばかりか、企業の経費計算や給与計算、会計といった経理スキルが向上し、給与にも反映される場合があります。
地方や海外で仕事を見つける際にも有利となりやすいので、非常につぶしがきく資格といえます。
日商簿記は難易度によって5つの資格に分けられます。
最も難しい日商簿記1級では、商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の知識を問われます。
制限時間内に解答するスピード力が重要なので、過去問や演習問題で十分練習しないといけません。
なお、簿記1級を取得すると、税理士試験の受験資格を得られるので、税理士を目指す人は、必ず受験するようにしましょう。
1人で稼げる資格を選ぶポイント
稼げる資格の特徴が理解出来ても、資格選びに失敗するとうまく稼げない場合があります。
世の中の流れや、自分の気持ち、現在の仕事状況などを考えて資格を選びましょう。
稼げる資格を選ぶときのポイントを紹介します。
将来稼げる資格か
稼げる資格を選ぶときのポイントの一つとして、資格の将来性が挙げられます。
国家資格のように知名度も難易度も高い資格を得ても、仕事が少なければ稼ぐことができせん。
業界全体の仕事量がどのように推移するかよく考え、これから稼げる資格を探しましょう。
地方や田舎、海外など、どこにいっても通用する資格も将来性があるといえます。
転勤族の夫をもつ主婦などは、あらゆる場所で仕事を探すことになるでしょう。
医療・薬剤系や事務系の仕事などの資格をもっておくと、就職に有利となるのでおすすめです。
合格するためには膨大な勉強時間が必要となる資格、受験料や学費がかかる資格は注意が必要です。
思ったように稼げなければ、時間とお金が無駄になってしまうからです。
また、誰でも簡単に取得できる資格なら、わざわざ手間をかけて取得するメリットもありません。
取得に費やした時間とお金を回収でき、取得に意味がある資格を選ぶようにしましょう。
自分の携わりたい仕事か
稼げる資格を選ぶには、携わりたい仕事に関係するかどうかも重要な要素です。
報酬だけを見ている人もいますが、そのような考え方では資格取得に難航するばかりか、仕事を続けるのも難しくなりがちです。
自分がやりたい仕事はどういった内容であるか、気持ちを整理するところから始めましょう。
将来的にやりたい仕事を思い描き、その仕事に関連した資格を選ぶべきです。
携わりたい仕事に関係しない資格であれば、モチベーションが下がってしまうでしょう。
資格取得に向けて勉強する時間や、学校に通うお金が惜しくなり、効率よく勉強できない人もいるでしょう。
運よく資格を得て稼げる仕事に就いたとしても、人によってはせっかく就いた仕事を辞めてしまう場合もあります。
このように、スムーズに資格を取得し、稼ぐためには、モチベーションが大切です。携わりたい仕事に関係する資格を選びましょう。
今の仕事に関連しているか
稼げる資格を選ぶときは、今の仕事と関連性をもたせることも大切です。
資格を取得してから新しい仕事に挑戦するより、今まで培った知識やノウハウをもとに仕事ができるもののほうが、はるかに稼ぎやすいでしょう。
現在の仕事が好きで、これからも長く続けていきたいと思うなら、ぜひ、仕事に関連する資格を取得してみましょう。
資格を取得することで、キャリアアップでき、おのずと報酬も増えていくと考えられます。
また、仕事によっては、資格を取得しないと昇格・昇給できない場合もあります。
確実に取るべき資格がわかっているのであれば、努力のしがいもあるでしょう。
すでに資格をもっている人が職場にいれば、勉強のポイントを教えてもらうこともでき、一人で努力するより、効率よく合格できるかもしれません。
周りのみんなが通る道だと思えば、勉強するモチベーションも維持できるでしょう。
資格で稼ぐならユーキャンで資格を取得しよう
ユーキャン(U-CAN)の公式サイトに行くと、目的に合った資格の講座診断なるものがあるようです。
心理テストやタイプ別の診断ガイドがあり、そこから稼げる資格や副業に良い資格があるかもしれませんね。
資格を取得する前に知っておきたいこと
資格を取得するためには注意点がいくつかあります。
勉強中や、資格取得後に後悔しないよう、注意点をチェックしておきましょう。
時間とコストを意識する
資格を取得する前に知っておきたいことの一つが、勉強時間とコストが負担になるということです。
多くの人は資格試験に向け、スケジュールを立てて勉強していくでしょう。
しかし、すでに何らかの仕事に就いている人や家事育児に従事する主婦などは、予定通りに勉強が進められるとは限りません。
難易度が高い社労士や中小企業診断士などは、膨大な勉強時間が必要となります。
資格を取得できれば稼げる可能性は高いものの、よほど時間をかけて頑張らないと、合格は厳しいでしょう。
また、コストの問題もあります。
学校で勉強する人は授業料がかかるのはもちろん、独学で勉強するとしてもテキストや問題集を用意せねばいけません。
このように、時間とコストをどう工面するかが資格を得るためのポイントです。
休日などを削って勉強したり、生活費の一部を資格取得のための費用に回したりと、やりくりが必要となります。
持ってるだけで金になる資格はない
先にお伝えしておきたいのは、以下のような資格は存在しないということです。
- 持っているだけで稼げる資格
- 簡単に取れて稼げる資格
- 取得してすぐに完全在宅で稼げる資格
- 取得しただけで将来が安定した資格
資格を取って独立しても、営業スキルや人脈がなければ、仕事を得ること自体が難しいでしょう。
また、資格を取っても、すぐに働けない場合もあります。
例えば、司法書士など資格取得後にはいくつか研修を受けないと実務を許可されない仕事もあります。
資格を取ったあとのイメージを持たなければ、稼ぐことは難しいでしょう。
資格を取得する以外にも稼げる方法は数多くあります。
ひとまずは就職し、実務経験を積みながら資格取得を目指す方法もあります。
また、不動産メーカーの営業や大手企業の期間工など、給与相場が高い仕事を検討するのも良いでしょう。
稼ぐために本当に資格が必要なのか、真剣に考えてみてください。
一人で稼げる資格を取得して収入を上げよう!
稼げる資格は今回紹介したもの以外にも、数多くあります。
例えば、IT関連の資格は、マイナーなものも含めると相当数になることでしょう。
目に止まった資格を取得するよりも、仕事の将来性や自分の携わりたい仕事などを考え、慎重に資格を選ぶことが大切です。
資格によっては膨大な勉強時間が必要になるので、計画的に準備し、合格を目指してください。
「物販総合研究所」では資格に関する記事を多数掲載しています。これから資格取得にチャレンジしてみようという方はぜひ、合わせてチェックしてみてください。