まずは確認!Amazon出品の基本と魅力

Amazonに出品してみたくても、最初は自分にできるか不安に感じますよね。
まずは、Amazonに出品するとどのようなメリットがあるのかを確認してみましょう。また、ここでは、フリマサイトに出品する場合との違いもお伝えします。
Amazonで出品する3つのメリット
仕入れた商品をAmazonに出品すると、おもに以下のようなメリットがあります。
①圧倒的な集客力
Amazonは知名度が抜群のECモールです。月間ユーザー数は約6,000万人と非常に多く、その大半が「いいものが見つかれば買いたい」と思って訪れるため、販売チャンスが豊富なのが魅力。
②FBA(フルフィルメント by Amazon)の利便性
FBAを利用すると、商品の保管・梱包・発送・顧客対応などをAmazonが代行してくれます。FBAに作業を任せた分、リサーチなど他の業務に時間をかけられますよ。
③社会的な信頼性の高さ
個人で出品した場合でも、Amazon公式や法人での出品と同じようにサイトに表示されます。Amazonというプラットフォームが持つ信頼性のおかげで、個人の出品でも購入されやすいのは大きなメリットです。
フリマサイト(メルカリ・ラクマなど)との違い
これまでにメルカリやラクマなどのフリマサイトを使っていた人ならば、「個人でAmazonへ出品するのは難しそう」と思うかもしれません。
しかし、実はAmazonの方が手間なく出品できるんです! 以下の表では、出品に関する作業をAmazonとフリマサイトで比べてみました。
| Amazon | フリマサイト | |
|---|---|---|
| 出品方法 | シンプル (すでにある商品ページに相乗り) |
1商品ずつページを作成 |
| 価格交渉 | なし | あり |
| 発送の手間 | FBA利用で自動化できる | 自分で梱包・発送する |
| 手数料の目安 | カテゴリーによる(8~15%) | ほぼ一律(約10%) |
大きな違いは、出品方法と発送の手間に関する部分です。
Amazonでは、すでに出品されている商品ページに相乗りという形式で登録するため、新たにページを作成する手間がかかりません。
また、FBAを利用すれば発送を自動化できるので、販売数が増えても発送作業にかかる手間を心配せずに済みます。
個人でも出品できる?|Amazon出品の向き・不向き
Amazonは「法人じゃないと出品できないのではないか」と思っている人がいますが、個人でも問題なく出品可能です。
実はAmazonのアカウント種別は法人・個人という分け方ではなく、「大口」「小口」という出品プランによって分かれています(こちらは後ほど解説しますね)。
「数える程度のアイテムをたまに販売する」といった場合はフリマアプリで十分ですが、いずれ在庫やバリエーションの多い商品を扱って売上を伸ばしたいと考えている人はAmazon向きです。
一方で、Amazonは出品ページをそれぞれカスタマイズすることは難しいので、「オリジナルのデザインで商品ページを一から作りたい!」と考えている場合は、あまり向いていないかもしれません。
以下の記事ではAmazon販売の仕組みをゼロから解説しています。仕入れ先を見つける方法もお伝えしているので、ぜひチェックしてください。
(関連)Amazonせどりの始め方はこれ1記事でOK!知識ゼロ・未経験でも安心の完全ガイド
【重要】大口出品と小口出品どっちを選ぶ?料金プランを徹底比較

Amazonの出品プランには「大口」と「小口」の2種類があります。
料金プランは単純に出品数の違いだけではありません。ここでは、2つのプランのメリットを比べてみましょう。
小口出品プランの料金・特徴・メリット
小口出品プランは月額の固定費がかからないのが最大の特徴です。ただし、商品が売れれば、以下のような料金がかかります。
| 手数料 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 月間登録料 | なし | |
| 基本成約料 | 100円 | 1商品売れるごとにかかる |
| 販売手数料 | 販売価格の約8~15% | 商品カテゴリーによって異なる |
| カテゴリー成約料 | 140円 | 本やDVDなどのメディア商品にかかる |
「とりあえず販売してみたい」「月に数点しか売る予定がない」という人が、小口出品プランを選ぶ傾向があります。
大口出品プランの料金・特徴・メリット
大口出品は、4,900円の月額固定費がかかる代わりに、小口出品の場合に発生する基本成約料が発生しないプランです。
販売手数料とカテゴリー成約料は小口出品プランと同じです。
| 手数料 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 月間登録料 | 4,900円 | |
| 基本成約料 | なし | |
| 販売手数料 | 販売価格の約8~15% | 商品カテゴリーによって異なる |
| カテゴリー成約料 | 140円 | 本やDVDなどのメディア商品にかかる |
大口出品の最大のメリットは、カート獲得の権利があることです。

カート獲得とは、商品ページの「カートに入れる」ボタンの真下に出品者として表示されることを言います。
Amazonでは「1商品に1ページ」というルールがあるため、同じ商品を販売する複数の出品者が1つのページに「私も出品します」と登録します(相乗り)。
重要なのは、購入者が「カートに入れる」ボタンを押して商品を買った場合、カートを獲得している出品者の売上になるということです。
大口出品の場合には、この「カートを獲得できる権利」があるわけですね。
大口出品と小口出品はどちらを選ぶべき?
Amazon出品に関する多くの情報では、大口出品と小口出品のどちらにするかを選ぶ基準として、「月に50点以上販売する見込みがある場合は大口出品」と言われています。
けれども、物販総合研究所では、販売数にかかわらず「大口出品」を強くおすすめします。
その理由は、「カートの獲得」が重要だと考えているからです。カートを獲得するには、いくつかの条件を満たす必要がありますが、大口出品で登録していることが前提です。
Amazonで買い物をする人の多くは、複数の出品者を比較せずに「カートに入れる」ボタンを押すため、小口出品だと売れるチャンスそのものが少ないんですね。
大口と小口の違いは、以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
(関連)Amazon大口小口出品の違いと選び方|メリットも注意点も総まとめ
Amazon出品アカウント登録に必要なものリスト

ここからは、Amazonに出品するためのアカウント作成について見ていきましょう。
出品アカウントへの登録作業には、いくつか必要なものがあります。
あらかじめ用意していないと、アカウント登録が途中で中断してしまったり、慌ててしまうかもしれません。スムーズに登録できるように、事前にここでお伝えするものを用意しておきましょう。
【全員必須】事前に準備する6つのもの

Amazonのアカウント登録をするためには、以下の6つが必要です。
- Amazonで使用されてないEメールアドレス(Amazon Brand Registryと同一のEメールアドレスでも可)
- 行政機関発行の顔写真付きの身分証明書(パスポートや運転免許証など)
- 過去180日以内に発行された取引明細書(クレジットカードの利用証明書、預金通帳など)
- 電話番号
- クレジットカード
- 銀行口座の番号(売上金の受け取り用)
スムーズに登録が進められるように、手元に用意しておきましょう。
(参考)Amazon公式|Amazon出品用アカウント登録ガイド(※別タブで開きます)
【法人の場合】追加で必要な書類
法人で登録する場合は、追加で以下の用意が必要になります。
- 履歴事項全部証明書(登記事項証明書)※180日以内に発行されたもの
- 法人番号のスクリーンショット
個人で登録する場合とは違う書類になるので、忘れずに用意しましょう。
【画像で解説】Amazon出品アカウントの登録手順7ステップ

Amazonへの出品は、以下の7つのステップで行います。
- ステップ1:Amazon出品用アカウント作成ページへアクセス
- ステップ2:必要情報の入力(氏名・メールアドレス・パスワード)
- ステップ3:事業情報の入力
- ステップ4:出品者情報の入力
- ステップ5:クレジットカード情報の登録
- ステップ6:ストア情報の設定
- ステップ7:本人確認書類の提出と審査
以下の動画でも、この記事の著者である朝野がアカウント登録の手順を解説しています。「動画を見ながら登録する!」という方は、こちらをご覧ください。
ステップ1:Amazon出品用アカウント作成ページへアクセス
まずは、以下のページにアクセスします。
1-1_Amazon出品アカウント登録サイトの右上の「登録」をクリック

ステップ2:必要情報の入力(氏名・メールアドレス・パスワード)
登録画面では、以下の手順で氏名などの必要情報を入力します。
2-1 一番下の「Amazonアカウントを作成」をクリックしましょう。

2-2 氏名・Eメールアドレス・パスワードを入力して「次へ」をクリックします。

2-3 登録したメールに送られてくるワンタイムパスワードを入力して「アカウントの作成」をクリックします。

2-4 国番号「JP +81」を選択し、携帯番号番号を入力します。「ワンタイムパスワードを送信」をクリックするとSMSで確認コードが届くので、入力して「続行」をクリックします。

2-5 以下の画面になったら「開始する」をクリックしましょう。

ステップ3:事業情報の入力
次は、事業情報を入力します(個人の場合でも入力が必要です)。
3-1 質問1は「日本」を選択して「保存して次へ」をタップしてください。

3-2 質問2は該当するものを選択して「保存して次へ」をタップします。

3-3 以下のような画面になったら、下にある「会社の所在地と~」にチェックを入れて「同意して次へ」をクリックしてください。

ステップ4:出品者情報の入力
業種を選択した後は、出品者の情報を入力します。身分証明書の撮影もあるので、あらかじめ用意しておきましょう。
4-1 必要事項をすべて入力し、身分証明書をアップロードします。

4-2 住所を入力し、各種証明書(クレカの利用明細など)をアップロードしましょう。終わったら「次へ」をクリックします。

4-3 セラーセントラルにログインをし直します。

4-4 「日本(登録保留中)」を選択して「アカウントを選択」をクリックします。

ステップ5:クレジットカード情報の登録
続いて、使用するクレジットカードを以下の手順で登録します。
5-1 「クレジットまたはデビットカードを追加」をクリックしましょう。

5-2 ポップアップが表示されたら、カード情報を入力して「次へ進む」をクリックします。

5-3 請求先住所と電話番号を入力して「この住所を使用」をクリックします。

5-4 「次へ進む」をクリックしましょう。クレジットカード会社によっては、この後SMS認証があります。

5-5 カード情報が追加されたら、「次へ進む」をクリック

ステップ6:ストア情報の設定
次は、ストア情報を入力します。ストア名などはあらかじめ決めておくとスムーズに登録できます。
6-1 必要事項を入力して「次へ」をクリックします。

ステップ7:本人確認書類の提出と審査
最後は、本人確認書類を提出します。画面の指示に従って、以下の手順で提出をすすめてください。
7-1 入力内容を確認し、「次へ」をクリックしましょう。

7-2 本人確認方法を選択して「次へ」をクリックしてください。

7-3 説明を確認して同意にチェックを入れたら「次へ」をクリックします。

7-4 ポップアップが出たら「本人確認を開始」→「日本」を選びましょう。次に「選択」をクリックします。

7-5 画面の指示に従って、身分証明書と自分の顔を撮影します。

7-6 アップロードが完了すると、Amazonから審査中のメールが届きます。

7-7 審査が通ると、以下のようなメールが届き、Amazonで出品できるようになります。

7-8 出品を管理する画面の「セラーセントラル」は以下の通りです。

初めての商品を出品してみよう!売り方(商品登録)の手順

出品用のアカウントが作成できたら、次は出品の手順を見てみましょう。
Amazonには、2種類の出品方法があります。
それぞれの出品手順を簡単に紹介します。
また、売れた商品は自己発送かFBAのどちらかで発送することが可能です。2つの発送方法についても触れていきます。
Amazonにすでにある商品を出品する場合(相乗り出品)
Amazonの出品では、ユーザーが商品を見つけやすいように「1つの商品に1ページ」と決められています。
すでに他の出品者が同じ商品を登録していた場合、あとから出品する人は同一の商品ページ内に出品します。この出品方法が「相乗り出品」です。
相乗り出品は、新たに商品ページを作成する手間が省けてすぐに出品できるのがメリットですが、自分で商品ページを編集することができないのがデメリットです。
相乗りでの出品は、「商品ページ」か「セラーセントラル」から行えます。
「セラーセントラル」から出品は、以下の方法で行いましょう。
- セラーセントラルにログインし、メニューの「カタログ」から「商品登録」を選択する
- 出品したい商品を検索する。検索には、商品の名前やASIN、製品コードなどを入力する
- 検索結果に出品したい商品と同じものが表示されたら、商品のコンディションを選択し「この商品を出品する」をクリック
- 次の画面では商品の販売価格などの情報を入力する
- 「保存して終了」をクリックすると相乗り出品が完了する
Amazonにない新規商品を出品する場合(新規出品)
商品を検索しても同一商品が見当たらない場合は、「新規出品」して新しい商品ページ(カタログ)を作成します。
新規出品では商品の詳細情報や商品画像の登録が必要になります。
新規出品は、「セラーセントラル」から以下の手順で商品を登録します。
- セラーセントラルにログインし、メニューの「カタログ」から「商品登録」を選択する
- 「Amazonで販売されていない商品を追加します」を選択
- 「カテゴリー」や「商品タイプ」を選択する
- 「製品コード」「重要情報」「バリエーション」「出品情報」「画像」の5つのタブを入力する。「*」マークは、必ず入力する
- 入力が終わったら、「保存して終了」をクリックする
商品登録の詳しい手順は、以下の記事で画像と動画で解説しています。こちらも参考にしてください。
(関連)Amazon商品登録ができない?相乗り・新規の手順と反映されない時の対処法
FBAと自己発送の違いとは?配送方法の選び方
Amazonでは、FBAか自己発送のどちらかの配送方法を選択できます。
2種類の発送方法の特徴は以下のとおりです。
【FBA】
- 商品の保管・梱包・発送・顧客対応をAmazonが代行
- 出荷作業の手間が省ける
- 保管料や出荷手数料がかかる
【自己発送】
- 自分で商品を梱包・発送する
- ギフト包装など梱包にこだわりたい場合など柔軟に対応できる
- 時間や手間がかかる
出品する数量が多く、発送作業に時間をかけたくない場合はFBAが向いています。一方、手数料を抑えたい場合や自由に梱包したい場合は、自己発送を選ぶことも可能です。
発送にかかる手数料は利益にかかわる大切な部分です。以下の記事で解説しているAmazonの出品にかかる手数料についても考慮してください。
(関連)Amazonの出品手数料ガイド|出店前に知るべき販売手数料や料金プランのすべて
商品が売れた後の流れ【FBA・自己発送別】
ここでは、商品が売れた後の梱包や発送の手順を、FBAと自己発送に分けて紹介します。
FBA(フルフィルメント by Amazon)の場合
FBAで発送する場合は、受注確認から発送、購入者への連絡まですべてAmazonが行うので、出品者がすべきことは基本的にはありません。
ただし、FBAを利用する場合は、購入者にそのまま発送できる状態でAmazonフルフィルメントセンターへ商品を納品する必要があります。
納品後も、必要に応じてFBAフルフィルメントセンターへ在庫の補充が必要です。具体的な手順は、以下の記事も参考にしてください。
(関連)AmazonFBA納品で必要なものと知っておくべき納品手順やルール
自己発送の場合
自己発送の場合、基本的に商品が手元にあるため、個人で荷物を発送するのと同じ手順で発送します。
- 注文管理画面で受注を確認
- 納品書を印刷
- 商品を丁寧に梱包
- 商品を発送
- 出荷通知をする
届いた商品がきちんと梱包していたり、すぐに発送されれば、購入者から良い評価をしてもらえる可能性が高くなります。良い評価が増えれば、より多くのユーザーに選ばれやすくなるため、迅速かつ丁寧に対応しましょう。
よくある質問【FAQ】
初めてのAmazon出品は不安が多く、以下のような疑問を感じることがあるでしょう。
それぞれの質問に回答していきます。
出品できない商品はありますか?
Amazonでは、大きく分けて2種類の出品できない商品があります。
1つは、出品が完全に禁止されている商品。銃刀法などの法律や法令に違反するものがこの対象になります。
もう1つは完全に禁止ではありませんが、出品には許可が必要になる商品。例えば医薬品や特定のブランド品を出品したい場合は、安全や偽物でないこと、Amazonの規制を満たしているかなどを証明する必要があります。そのためには出品許可をとって証明しなくてはなりません。
対象となる商品やカテゴリーは多いので、仕入れや出品する前に必ず公式サイトを確認するようにしてください。
→Amazonセラーセントラル|出品が制限されている商品について
アカウント登録の審査にかかる時間は?
アカウント登録の審査は、情報提供や必要書類の提供が終わってから約3営業日ほどで完了します。
審査中でも、商品登録を進めておくことは可能です。
売上金はいつもらえますか?
売上金は基本的には2週間ごとにまとめて振込手続きがされます。実際に入金されるのは、振込手続きがされてから3~5営業日後です。
売上金は「ペイメントダッシュボード」で確認できます。ペイメントダッシュボードは、セラーセントラルの「支払い → ペイメント」を選択して確認してください。
スマホアプリからも出品できますか?
パソコン以外にスマホアプリからでも、出品ができます。
スマホアプリからは、バーコード検索が利用できるので、出品する商品をスムーズに検索できます。
パソコンで「セラーセントラル」を利用するほうが、詳細な情報が見られますが、アプリ版は外出先でもリアルタイムに状況が確認できるように作られている点が便利です。
準備を整えてAmazon出品を始めよう!
今回は、Amazonで出品を始めるための準備から、実際に商品が売れた後までの全手順を、図解を交えて解説しました。
最後に、重要なポイントを振り返っておきましょう。
- 出品プランは目的で選ぶ:まずはお試しなら「小口出品」、本格的に稼ぐなら「大口出品」
- アカウント登録は準備が肝心:必要なものを事前に揃えれば、手順通りに進めるだけ
- 商品登録は「相乗り出品」から:まずは既存の商品ページに出品するのが簡単でおすすめ
- FBAを賢く利用する:面倒な梱包・発送作業はAmazonに任せて効率化できる
最初は覚えることが多くて大変に感じるかもしれませんが、一度流れを掴んでしまえば、スムーズに出品作業を進められるようになりますよ。
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