中国輸入とは「中国から仕入れて国内で販売する物販ビジネス」
中国輸入とは、中国で生産された商品を日本に輸入し、国内の消費者向けに販売するビジネスモデルのことです。
具体的には、アリババなどの中国の大手ECサイトから商品を安く仕入れ、国内ECサイトで高く販売する方法を指します。
製造業大国である中国からコストパフォーマンスに優れた商品を仕入れることで、販売価格との差から生じる利益の確保を狙います。また、中国でのOEMの活用により、自社ブランド商品を開発・販売すること形に発展させることも可能です。
成功のカギは、効果的な商品選定と販売戦略にあります。ただし、言語や文化の違い、商品の品質管理、輸入プロセスの煩雑さなどの課題もあります。
中国輸入のメリット
次に、中国輸入をメリットの面から確認していきましょう。以下の2つの利点について解説します。
ネットのみで作業が完結する
中国輸入のメリットのひとつは、インターネットだけですべての作業を完結できる点にあります。
仕入れ先の探しから商品の選定、発注、輸入手続き、そして販売に至るまで、すべての工程をオンラインで行えます。物理的な店舗を持つ必要がないので、初期投資を抑えることが可能です。自宅やカフェなど、好きな場所からビジネスを管理できるという魅力もあります。
また、時間の制約が少ないため、副業にも最適です。
稼いだときの利幅が大きい
成功したときの利幅の大きさも、中国輸入の大きなメリットです。
「高くなった」といわれる中国製品ですが、製造コストはまだまだ低く抑えられており、国際運賃や関税を含めても利益を出せる価格で仕入れることが可能です。
ニッチな商品や新たなトレンド商品を扱うことができれば、競合が少ない市場を開拓できます。また、OEMを利用してオリジナル商品を開発・販売できれば、価格競争から離れて安定した高利益を目指せます。
適切な商品選定とマーケティング戦略により、比較的短期間での収益化も夢ではありません。
以下の記事では、中国せどりで稼ぐ方法について詳しく解説しています。
(関連)中国せどりは稼げる?初心者でも利益を出せるやり方をくわしく解説!
中国輸入のデメリット
中国輸入にはメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。ここでは、以下の2つのデメリットについて説明します。
ライバル・競合が非常に多い
もっとも大きなデメリットは、ライバルや競合が非常に多い点です。
中国輸入ビジネスは、この10年で急激に成長し、すでに多くの人が実践しています。また、最近は、現地で調達が行えるため仕入れコストにおいて有利な「中国人セラー」との競争もあります。
ライバルが多いことで値崩れが起きやすく、ほとんど利益が出ないこともめずらしくありません。
売れる商品をリサーチしても、すぐにライバルが群がり、供給過剰になることで価格競争に陥ります。その結果、商品が売れなくなり、再び別の商品をリサーチするという悪循環に陥ってしまうのです。
多くの参入者との競争に勝ち抜くには、扱う商材の差別化と強みの確立が必要です。この段階で諦めず、改善し続けることが大切です。やめずに続けるコツや注意点は、この記事の後半でお伝えします。
粗悪品・不良品に当たるおそれがある
中国から商品を輸入する際、予想以上に不良品に当たる可能性が高いことも、大きなデメリットです。
たとえば、仕入れ先として人気のアリババでは、ショップによって商品の品質に大きなばらつきがあります。不良品率が高かったり、商品ページの写真と実際の商品が異なるケースも少なくありません。店舗評価を参考にすることで不良品率をある程度下げることは可能ですが、不良品を完全に避けることはできません。
品質管理は、同じショップから購入してもロットによって微妙に色が異なるなど、思いのほか難しいものです。また、商品の外箱が損傷していたり、動作不良があるなど、偽物や不良品のリスクが常に付きまといます。
中国輸入を行う際は、「不良品は必ず発生する」という認識を持ち、輸入代行業者の利用を検討するなど、一定の対策を講じておく必要があります。
中国輸入の種類
中国輸入には、販売における「有在庫販売」と「無在庫販売」、そして製造における「OEM・ODM」の3種類があります。
順番に説明していきます。
有在庫販売
中国輸入ビジネスにおける販売方法の一つに、「有在庫販売」があります。
これは、販売する商品を実際に仕入れ、自身で在庫管理をしながら販売する方法です。注文が入ったら、検品や梱包を行ったうえで、購入者に商品を発送します。
具体的には、中国のタオバオやアリババなどから商品を仕入れ、日本国内のアマゾンや楽天、メルカリなどの通販サイトで転売します。
【有在庫販売のメリット】
- 在庫確認や検品を自分の求めるクオリティで行える
- 大量仕入れ(仕入れ値の割引)や大量販売が可能
- 注文受注後にすばやく発送できる
- 在庫切れのリスクが小さい
【有在庫販売のデメリット】
- 在庫管理の手間とコストがかかる
- 在庫を保管するスペースが必要
- 最初にまとまった仕入れ資金が必要
- 売れ残った商品が不良在庫になるリスクがある
無在庫販売
中国輸入ビジネスにおけるもう一つの販売方法が、「無在庫販売」です。
これは、商品の在庫を持たない状態で販売する方法を指します。商品の注文が入ってから仕入れを行い、仕入れた商品の検品や梱包、発送までのすべての作業を仕入れ先に依頼(外注)できます。
【無在庫販売のメリット】
- 商品の在庫管理の手間・コストが不要
- 在庫を保管するスペースが不要
- 低コストによる健全なキャッシュフローを実現できる
【無在庫販売のデメリット】
- 商品が売れたタイミングで、在庫切れのリスクがある
- 在庫切れでキャンセルした場合、顧客からの評価が下がる
- 注文を受けてから商品が届くまで時間がかかる
- 自分で検品を行わないため、不良品を顧客に届けてしまうリスクがある
OEM・ODM
中国輸入の一つの方法に、自社ブランド商品を製造する際の手法である「OEM・ODM」もあります。
OEM(オーイーエム、Original Equipment Manufacturer)とは、発注者が商品の企画、デザイン、設計を行い、製造のみを委託する方式です。
一方のODM(オーディーエム、Original Design Manufacturer)とは、発注者が製品のコンセプトや要求仕様を提示し、受注者が商品の企画、デザイン、設計を行い、製造までを一括して請け負う方法です。
【中国OEM・ODMのメリット】
- 自社ブランド商品を低コストで製造できる
- 製造に関する専門知識やノウハウが不要
- 品質管理や製造工程の管理が必要ない
【中国OEM・ODMのデメリット】
- 発注ロットの最低単位でも大きいことがある
- 製造委託先の選定や管理に手間がかかる
- OEMの場合、商品の企画・設計に専門知識が必要
- ODMの場合、製造委託先の技術力に依存する
OEMやODMを活用する際は、製品の品質管理に注力し、自社ブランドの価値を高めることが重要です。知的財産権の管理にも気を配り、トラブルを未然に防ぐ必要があります。
労力は大きいですが、一方で自社ブランド商品を低コストで製造し、中国輸入ビジネスの幅を広げられる可能性がある点は魅力です。仕入れから販売までの流れに慣れてきたら、挑戦してみる価値は十分にあります。
中国から商品を仕入れる方法
中国から商品を仕入れる方法には、大きく分けて以下の3つの方法があります。
- 個人で商品を輸入する
- 中国人のパートナーに委託する
- 代行業者に委託する
- 共同展示会に参加する
個人で商品を輸入する
中国から商品を仕入れる方法の中で、もっともハードルが低いのが、個人で商品を輸入するやり方です。
まずは、AliExpressやアリババ、タオバオなどの有名なECサイトを使う方法がおすすめです。ネットショッピングと同じような感覚で商品を購入できます。ただし、品質の低い商品や偽物も少なくないため、信頼できるショップを選ぶことが必要です。
個人輸入に慣れてきたら、中国の工場やバイヤーと直接交渉し、購入する方法もあります。すばやく、効率的に商品を仕入れられるほか、日本では見つけられないような優れた商品を発掘できる可能性がある点も魅力です。
ただし、直接交渉においては以下の課題があります。
- 中国語でのコミュニケーションが必要になることがある
- 中国の銀行口座が必要となることがある
- 輸入業務に関する知識(輸入手続きや関税の支払い)が求められる
- 交渉が不慣れだと、不利な条件を強いられる可能性がある
これを解決する方法に、中国人パートナーや代行業者と手を組む方法があります。以下より順に説明していきます。
個人で中国輸入を始める方法については以下の記事でも詳しく解説しています。
(関連)中国輸入を個人で始める方法3つ|失敗しないおすすめの仕入れサイト
中国人のパートナーに委託する
個人で中国輸入を行う場合の課題を乗り越えるために、中国人パートナーの存在は大きな助けになります。
【中国人パートナーに委託するメリット】
- 一般的に代行業者に比べてコストが安い
- パートナーの能力に合わせて委託範囲を広げられる(商品リサーチ、写真撮影、画像加工など)
- 現地の工場や市場に直接足を運んでもらえる
【中国人パートナーに委託するデメリット】
- 優秀な人材を見つけるまで時間がかかる
- 代行業者と比べ、お金の持ち逃げや業務放棄などのトラブル発生リスクが高い
- パートナーの住まいによって、扱える商材が限定される場合もある
中国人パートナーを持つことは多くの利点がありますが、個人との関係構築が必要であり、その個人的な事情(病気や怪我など)によって業務が影響を受けるリスクも伴います。
代行業者に委託する
輸入代行業者は、法律や手続きに関する専門知識を持ち、中国語での対応も可能です。また、個人的関係ではなく組織としてのサポートが得られる点で安心できます。
【中国輸入代行を利用するメリット】
- 検品ノウハウがあるため不良品率を抑えられる
- 卸値での購入ルートが豊富
- 国際配送、中国内での決済(中国の銀行口座等)、通関業務を代行してくれる
- 中国におけるコミュニケーションの多くを委託できる
【中国輸入代行を利用するデメリット】
- 手数料支払いによるコストの増加
- 信頼できる業者を選定するのがかなり大変
- 在庫状況の詳細な把握が困難で、欠品のリスクが高まる
- トラブル対応に時間がかかることもある
- 代行業者が倒産した場合、商品の仕入れや輸入に影響
代行業者の上手な活用は、中国輸入成功の一つのカギです。以下の記事で詳しく説明しているので、参考にしてください。
(関連)中国輸入アリババ・タオバオ輸入代行の選び方と賢く利用するコツまとめ
共同展示会・卸売市場に参加する
日本で開催されている卸売市場に参加するのも一つの方法です。
株式会社オークファンが開催する世界最大級規模の卸市場・義烏マーケットとの共同展示会「日本東京義烏(イーウー)セレクション」は、中国の卸市場「義烏マーケット」の商品を日本にいながら仕入れることができる展示会です。
【共同展示会・卸売市場に参加するメリット】
- 中国メーカーと直接交渉が可能
- 日本バイヤー専任の担当が取引をサポート
- 現物を見ながら商談が可能
- OEM商談もその場で可能
- 来場料金が無料
平日10〜16時に常時開催しておりますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
中国輸入での商品仕入れ先
次に、中国輸入での商品仕入れ先を紹介します。
中国輸入で利用できる商品仕入れ先には、アリババやタオバオ以外にも多くの選択肢があります。
それぞれのプラットフォームは対象ユーザーや利用目的によって異なる特徴を持つため、選択する際はこれらの点を検討することが重要です。
サイト名 | 概要と特徴 |
---|---|
1688.com(アリババ) |
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淘宝網(タオバオ) |
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天猫(TMALL) |
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閑魚(シェンユー) |
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Alibaba.com |
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AliExpress(アリエクスプレス) |
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一淘网(イータオ) |
|
以下の記事では、中国の仕入れサイトについて、さらに詳しく説しています。ぜひ参考にしてください。
(関連)【個人でもOK】中国仕入れサイトおすすめ10選!メルカリ転売で使えます
中国輸入の商品を販売する先
次に、中国から輸入した商品の販売先について確認していきます。
ここでは、以下の5つのプラットフォームについて、特徴や利用メリットを紹介していきます。
Amazon
中国から輸入した商品を販売する場合、Amazonはもっとも身近でメリットの大きいプラットフォームです。
【Amazon販売のメリット】
- 中国から低コストで仕入れた商品を、Amazonの大規模な市場で、高い利益率で販売できる
- 輸入する商材を検討する際、Amazonの販売データ(ランキングやカスタマーレビュー)を利用できる
- FBAを利用すれば、物流にかかる時間とコストを削減できる
- ライバルがすでに出品している商品なら、相乗りも可能。商品ページができていることもあり売れやすい
- 中国OEMを活用し差別化できれば、Amazonでの販売競争(価格競争)から抜け出せる
【Amazon販売のデメリット】
- Amazonは競争が非常に激しく、差別化が必要
- Amazonでの販売には、さまざまな手数料が必要
- Amazonは品質管理や偽物販売に厳しい。品質管理に手を抜くと、アカウント閉鎖などの罰則対象になる可能性がある
以下の動画では、中国OEMとAmazon販売を組み合わせることによるシナジー効果を最大化する方法について、コンサルティング形式で詳細に解説しています。
以下の記事でも、Amazon中国輸入について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
(関連)【完全版】Amazon中国輸入のやり方!リサーチのコツと儲かる商品リスト
メルカリ
メルカリは、「まず始めてみよう」とする方にもっともおすすめしたいプラットフォームです。試験的に輸入した商品の販売先としても利用できます。
【メルカリ販売のメリット】
- 事業者登録などの手続きが不要。個人でも気軽に販売を始められる
- スマホだけで写真撮影から出品までが完結。スキマ時間でも作業が可能
- お得な商品を探している人や、安いトレンド品を探す人が多く利用しており、中国輸入品との親和性が高い
- 回転率が高い。1時間以内に売れることもめずらしくない
- 利益をすばやく回収でき、キャッシュフローが改善する
【メルカリ販売のデメリット】
- 一商品あたりの利益額は比較的小さい
- 利益を出すには、多品種の商品を扱い、回転率を上げる必要がある
- 類似商品を扱う出品者が多く、価格競争に巻き込まれやすい
- 購入者からの質問や、トラブル対応などが発生する
コツさえつかめば、中国輸入とメルカリ販売で月10万円を安定的に稼ぐことは難しくありません。以下の記事と動画では、商品選定から販売のコツまで、しっかり解説しています。
(関連)【初心者必見】メルカリ×中国輸入のやり方|売れる商品〜実践例まですべて紹介
BASE
個人が中国から商品を輸出する際の販売プラットフォームとして、BASEも良い選択肢です。
【BASE販売のメリット】
- 無在庫販売への規制がない(Amazon等の大手プラットフォームでは、無在庫販売に対する規制が厳しくなっている)
- 数ステップでかんたんにオンラインショップを立ち上げられる
- 基本的な機能は無料で利用可能。初期投資を抑えつつビジネスをスタートできる
- SEO対策機能やSNS連携機能、メールマガジン配信機能など、販売促進機能が充実
- ASP連携により、受発注の自動化などのツールが使える
【BASE販売のデメリット】
- 集客努力が必要で、広告宣伝費用が必要になる場合がある
- ショップ構築には一定の知識とコストが必要
Shopify
個人が中国から商品を輸出する際の販売プラットフォームとして、Shopifyも良い選択肢のひとつです。多言語対応しているので、これから国際的に販売活動を行おうとする人には、特におすすめできます。
【Shopify販売のメリット】
- 高額な初期費用が不要。販売サイトを立ち上げることが可能
- 越境ECに対応。中国から輸入した商品を日本国内だけでなく、世界中に販売拡大できる
- SEO機能やSNS連携、広告ツールなどの集客支援機能が豊富
- 連携可能なアプリが豊富
【Shopify販売のデメリット】
- 本格的なカスタマイズにはHTML等の知識が必要
- 有料アプリが多く、使い方によってはコストがかさむ
- ビジネスの規模や目的にかかる費用が高くなる
楽天市場
楽天市場も、中国仕入れ品の販売先として人気のあるプラットフォームです。
【楽天販売のメリット】
- Amazonやメルカリとは異なる顧客基盤にアクセスできる
- 店舗を出店して販売するので、工夫次第で商品の露出度を高められる
- ポイントキャンペーンやメールマーケティングなどの多様な販売促進ツールを活用できる
- 商品ページの作成、受注管理、決済、配送など、販売に必要な機能が整っており、個人でも比較的容易に出店できる
【楽天販売のデメリット】
- 楽天の販売手数料は他のプラットフォームと比べて高め
- 多くの出店者が参入しているため、競争が激しい
- 店舗運営は、商品登録や顧客対応、プロモーション活動など、多くの手間が必要
- 商品の表示方法や販売方法に関するルールが細かく定められている
中国輸入を行う手順
ここからは、中国から商品を輸入し、販売するまでの5つの手順を解説します。
なお、ここでは①販売市場の需要を確認し、それに合わせた商品選定するやり方を紹介します。一方で、②商品を選んでから販売市場を決める方法もあります。
①は、ターゲット市場のニーズに合わせて、「売れる商品」を見極められる点がメリットです。一方、商品を先に選定する②の方法のメリットは、自分の興味ある商品や掘り出し物を探せる点にあります。
つまり①と②では、「売れる商品を探して売る」か、「売りたい商品を売る」という点で異なります。儲けを第一に考えるなら①の方法がおすすめです。
マーケットリサーチを行う
まず、販売したい市場(マーケットプレイス)において、リサーチを行います。
リサーチの目的は、販売先において、「需要があり、ライバルが少ない(あるいはライバルの力が弱い)」商品を見つけ出すことです。
販売を検討している場所(Amazon、楽天、メルカリなど)において、以下を確認し、気になる商品をリスト化しましょう。
- 「多く検索されている商品」は需要があり、「出品数が多すぎない商品」は販売可能性がある
- トレンドを分析。季節商品や流行商品を見つけたり、半年後の需要を予測したして、これから売れそうな商品に見当をつける
- 注目されているキーワードを特定し、販売先で検索して「売れる商品」を特定する
- 検索上位に表示される商品について、価格帯、レビュー数、評価点などを分析して、競合の強さを判断する
取り扱い商品の候補を選定する
リサーチで見つけた商品は、中国ECサイトで商品を検索し、仕入れの可能性があるか確認してみましょう。
商品名を中国語に翻訳してから、中国ECサイトで検索する方法や、画像検索機能を利用する方法があります。
複数の中国ECで同じ商品を確認することで、どのサイトがどのような商品やターゲット顧客に対して強みを持つかなど、傾向を把握できます。
商品リサーチを効率的に行うには、リサーチツールの活用もおすすめです。以下の記事では、ツールの選定や利用に役立つコツを解説しています。ぜひ参考にしてください。
(関連)【中国輸入リサーチ】おすすめツールや注意点を徹底網羅!
商品のサンプルを取り寄せる
ここまでで、取り扱う商品候補の絞り込みまでが終了しました。次はその商品のサンプルを中国のサプライヤーから取り寄せましょう。
可能なら、同じ商品を複数のサプライヤーから取り寄せし、品質や価格、対応などを比較しましょう。
サンプルの取り寄せは、Alibaba や 1688 のプラットフォーム上で直接行えます。コミュニケーションが難しい場合は、代行会社を利用するのも一つの手です。
サンプルが届いたら、実際に手に取って品質をチェックします。素材、縫製、仕上がりなどを確認し、販売できるレベルかどうかを見極めます。パッケージや付属品なども要チェックです。
品質に問題がなければ、次はサプライヤーとの価格交渉に進みます。サンプルの品質が悪ければ、改善を求めるか、別のサプライヤーを探してください。
商品を仕入れて検品する
サンプルチェックで問題がなければ、いよいよ本格的な仕入れの段階にすすみます。
- 仕入れる際は、最低発注ロット(MOQ)を確認し、在庫リスクを最小限に抑える
- 仕入れた商品は、必ず検品を行う。品質の悪い商品が混在しているリスクがあるので、入念なチェックは不可欠
- 検品では、デザインや機能はもちろん、パッケージや付属品、表記の間違いなども確認する
- 検品は、中国国内で行うのがベスト(代行業者、パートナー、現地の検品会社に依頼する)
商品を販売する
検品を終えたら、いよいよ販売のステップです。
出品にあたっては、以下の点に注意してください。
- 商品の魅力を伝える商品名や説明文を工夫する
- タイトルや商品説明に適切なキーワードを盛り込み、SEOで上位表示を狙う
- 原価や手数料などを考慮しつつ、適切な販売価格を決める
商品が売れたら、発送しアフターフォローをします。
- 丁寧に梱包し、迅速に発送する
- なるべく配送料が安く、安全な方法を選択する
- Amazonなら、FBAを利用するのもおすすめ
- 顧客対応は丁寧に行い、リピーターを増やす
- 販売の状況を確認して、次の仕入れ計画に反映させる
中国輸入ビジネスは、販売だけでなく、その後の顧客対応や売上管理なども重要です。PDCAサイクルを回し、常により良い商品・サービスを目指していきましょう。
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- 中国輸入の基礎知識
- 中国輸入で稼げる商品の探し方
- 中国輸入で失敗しないためのコツ
上記について詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひ以下のバナーからマニュアルを無料でダウンロードしてください。
中国輸入を行う際の注意点
中国輸入ビジネスを始める際の注意点は多岐にわたりますが、ここでは以下の3つに絞って解説します。
不良品・偽物・偽造品に注意する
中国からの輸入において「品質の問題」は、注意すべきポイントの一つです。
原価が安いメリットがある一方で、品質にばらつきがあり、時には偽物や偽造品が紛れ込むこともあります。これらを販売すると、消費者からの信頼を失うだけでなく、法的な問題に巻き込まれるおそれもあります。
商品ページの画像や説明文だけでは、その品質を完全には判断できません。そのため、以下の対策を徹底しましょう。
- 初めて取引するサプライヤーからは、少量で商品を仕入れる「テスト仕入れ」を行う。品質が良好な場合のみ、注文量を増やす
- 仕入れる商品の品質が一貫しているか定期的に確認する。品質の低下が見られたら、即座に仕入れ先変更の検討を行うこと
- サプライヤーに対して品質の期待値を明確に伝え、問題が生じた場合は迅速な対応を求める
商品の紛失に備える
中国から商品を輸入する際は、さまざまな理由で商品が紛失するリスクもあります。
このリスクを軽減する対策として、信頼できる物流業者を選ぶことが重要です。また、商品の発送から到着までの追跡情報を入手し、常に荷物の状況を把握しておくことが必要です。
万が一、商品が紛失した場合に備えて、保険に加入しておく(あるいは、配送業者のオプションを利用する)のも一つの方法です。これにより、損失を最小限に抑えられます。
キャッシュフローを適切に管理する
中国輸入ビジネスを行う際、さらに重要なのがキャッシュフローの管理です。商品の発注から入金までのタイムラグが存在するため、資金の流れを適切にコントロールする必要があるためです。
以下の点に注意し、資金繰りの問題を未然に防ぎましょう。
- 販売予測をもとに、過剰な在庫を抱えないようにする(過剰在庫はキャッシュフローを圧迫する)
- 予期せぬ出費や販売不振に備え、緊急時に資金を確保する方法をあらかじめ確保しておく
- 定期的にキャッシュフローを分析し、資金繰りにおけるリスクを早期に発見する
中国輸入で稼ぐためのコツ
ここでは、中国輸入で稼ぐためのコツを4つのポイントに絞って解説します。それぞれのコツを詳しく見ていきましょう。
儲かる商品ジャンルを把握する
中国輸入ビジネスで利益を上げるためには、どの商品ジャンルが儲かるのかを把握することが重要です。
扱おうとしている商材が「儲かる」かどうかは、いくつかの確認ポイントがあります。以下をチェックしてみてください。
チェックポイント | 理由と説明 |
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継続的に高い需要がある商品か? |
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コストは安く抑えられるか? |
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オンラインでの購入が活発なジャンルか? |
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トレンドが移り変わるジャンルか? |
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以下の記事では、中国輸入で儲けを出せる12の商材を紹介しています。ぜひご確認ください。
(関連)中国輸入で儲かる商品リストまるっと紹介!12の商品で売れる人気商品チェック
まずは小規模から開始する
中国輸入ビジネスで着実に稼いでいくには、まずは小規模からスタートし、ノウハウと実績を積み重ねていくことが重要です。
中国輸入で成功するには、大規模な仕入れやOEMが必要だといわれます。しかし物販初心者がいきなり多額の資金を投じるのはリスクが高いため、おすすめできません。
小規模からのスタートには以下のようなメリットがあります。
- 投資額を抑えることで損失リスクを限定できる
- 市場ニーズや顧客の好みを、実践しながら深く学べる
- ビジネスモデルや販売戦略をすばやく調整できる
- キャッシュフロー管理が容易。稼ぐ能力を効率的に高められる
とはいえ、中国輸入は難しそうだし、何から始めたら良いかわかりづらいかもしれません。そんな方におすすめしたいのが、「メルカリ中国輸入販売WEBセミナー」です。
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ニッチなジャンルの商品を扱う
中国輸入ビジネスで収益を上げるコツの一つとして、ニッチなジャンルの商品を扱う方法があります。
ニッチ商品は、自分の趣味や関心分野、話題の商品、Amazonのサブカテゴリー、キーワードツールの使用、海外トレンドの調査を通じて見つけることが可能です。
ニッチ商品の取り扱いには、以下のようなメリットがあります。
- 高い利益率が期待できる
- 競合が少ないため、市場でのポジションを確立しやすい
- リピーター率が高く、安定した売上が見込める
- ブランディングがしやすく、差別化が図れる
競合が少なく利益率も高いニッチ分野には、「デカくて重い商材」があります。ただし、かなり稼げる一方で、輸送コストや保管場所の確保など、課題も少なくありません。
以下の動画では、独自の物流システムを活用することで他社に真似できないビジネスを展開するノウハウを紹介しています。ユニークでスケールの大きなニッチビジネスの概要と、成功の秘訣について余すところなく解説しています。ぜひご覧ください。
無在庫販売も検討する
中国輸入において、有在庫販売と無在庫販売のどちらが良いかは、非常に悩ましい問題です。
まずは、両者の主な違いを確認しておきましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
有在庫販売 |
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無在庫販売 |
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|
有在庫と無在庫のどちらを選ぶべきかは、①在庫リスクを取れるか、②商品を保管する場所があるか、③十分な運転資金があるか、の3点を検討して判断します。
初心者さんは、上記①〜③の質問にすべて「いいえ」となってしまうでしょう。その場合は、無在庫販売から始めるのがおすすめです。
中国輸入の無在庫販売に便利なのが、中国輸入代行 業界NO.1との呼び声が高い「THE直行便」というサービスです。
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- 商品の受注から発送まで、すべての管理作業を任せられる
- 無在庫販売において、ブランド商品の販売権や独立販売権の獲得に対してサポートした経験が豊富
(参考)THE CKB公式サイト・輸入代行専門(※別タブで開きます)
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「初心者なのに、業者を使うなんてハードルが高い…」と感じるかもしれませんが、実際には、中国輸入初心者さんにこそ専門サービス利用は大きなメリットをもたらします。
専門家の支援を受けながら、小さな成功体験を積み重ね、ノウハウを蓄積していくことで、長期的に大きな収益の可能性を広げられるからです。
よくある質問
ここでは、中国輸入に関してよく聞かれる質問に、それぞれ回答していきます。
中国輸入ビジネスに失敗する人の特徴は?
中国輸入ビジネスに失敗したり、途中で挫折してしまう人には、以下のような共通点がみられます。
- リサーチが不十分。需要が不明確な商品を選んだり、市場価格を理解せずに高価で仕入れてしまい利益を上げられない
- 資金の管理が不十分。無計画な大量仕入れや、不必要なものに費用を使ってキャッシュフローを悪化させるケースがある
- サプライヤーや物流会社とのコミュニケーション不足
- 品質管理に対する意識が低い
- 輸入規制や関税、著作権などの法令に関する知識が不十分
- 短期間で大きな利益を期待し、すぐに結果が出ないと諦めてしまう
- 何もかも一人で抱え込み、ビジネスを軌道に載せられない
これらの特徴を一つでも多く持っている人ほど、中国輸入ビジネスで失敗するリスクが高くなります。逆にいえば、これらの点に十分に気をつけ、対策を講じて一つひとつの課題を乗り越えていけば、中国輸入での成功も十分に可能です。
中国輸入で関税はかかりますか?
中国から日本に商品を輸入する際、ほとんどの場合関税が課されます。
関税のかかり方は、個人輸入と商用輸入で異なります。個人輸入の場合、商品代金と送料の合計が1万円以下の場合は免税となるのが一般的です。ただしまた、商品の数量や価値が増えると、個人輸入とみなされず商用輸入として扱われ、より多くの関税が課される場合もあります。
商用輸入では商品代金+送料の全額が課税対象となります。
関税に関する正確な情報は、税関のウェブサイトや、税関やジェトロ(日本貿易振興機構)に直接問い合わせてご確認ください。
(参考)関税制度 | 中国 - アジア - 国・地域別に見る - ジェトロ(※別タブで開きます)
中国輸入の関税については、以下の記事でも詳しく説明しています。
(関連)中国輸入の関税がかからないのはいくらまで?関税や通関手数料の計算方法
中国から輸入が禁止・規制されているものはありますか?
中国からのものに限らず、海外から日本に輸入する際は、禁止や規制されているものがあります。
これらは日本の法律や国際条約に基づいて定められており、違反すると法的な罰則を受ける可能性があります。
輸入が禁止されているものには、薬物や銃器、児童ポルノなどがあります。これらは日本国内でも厳しく制限されているため、判断はそれほど難しくありません。
輸入が規制されているものには、医薬品、食品、美容器具、化粧品、電気用品など、国内でも法令等により規制されているものがあります。これらの規制品には、所管官庁の許可や検査が必要です。
アロマオイルやお香、ミリタリーグッズや紙幣のおもちゃなどは、税関などの判断で規制の対象となる場合があります。どのようなものが「引っかかりやすい」のか、一度は専門家や専門業者に質問してみることをおすすめします。
中国輸入サイトで優良ショップはどのように探せますか?
信頼できる店舗を探す際は、サイト上で提供されている店舗の情報をしっかり確認しましょう。
サイトによっても異なりますが、評価やランキングなど、評価に役立つさまざまな情報が開示されています。これらすべてを確認し比較するのは非常に大変ですので、最初は重視する指標を3〜5つ程度に絞りこんで、残りは参考程度に確認するとよいでしょう。
指標には、以下のものがあります。
- プラットフォームでの出店年数
- ショップへの評価(購入者、またはプラットフォームからの評価)
- サービス項目(商品説明、品質、配送や梱包など)の評価
- リピート率や返品率など
一店舗だけでなく、複数店舗を評価して比較してみましょう。また、最終的には、さらにはサンプル購入を通じて実際の商品品質を確認することが大切です。
中国輸入で偽物リスクを回避する方法は?
中国輸入ビジネスでは、偽物や著作権を侵害する商品のリスクが高く、これらを販売すると法的な問題に発展する恐れがあります。
輸入ビジネスを行う際は、偽物をつかまされないよう対策を講じておく必要があります。以下に、リスクを回避し、安全に中国輸入を行うための具体的な方法を紹介します。
- ノーブランド品に限定した仕入れを行う。これにより、商標権や著作権侵害リスクを大幅に減らせる
- 信頼できるサプライヤーを選ぶ。サプライヤーの評判、取引実績を確認し、可能であれば契約書を締結する
- 本格的に仕入れる前には、必ずサンプル仕入れを行う
- 中国内で検品を行う代行業者を利用する
以下の記事では、仕入れにおける注意点をさらに詳しく解説しています。参考にしてください。
(関連)タオバオ輸入で偽物?!中国仕入れで騙されないための注意ポイント
中国輸入での検品はなぜ重要なのですか?
中国輸入において、検品が重要な理由は以下の通りです。
- 中国製品は品質にばらつきがあるため、検品で品質を確認し、一定水準を保つ必要がある
- 購買者は日本人。期待値に合った商品を発送できなけれrば、評価が下がり信用を失う
- 検品で不良品等を発見できれば、トラブルを未然に防げる
- 検品で不良品を除外することで、在庫の適正化と、売れ残り在庫を抱えるリスクも減らせる
検品では、外観チェック、動作確認、付属品の確認などのさまざまな項目を、一定の基準に基づきチェックしなければなりません。検品は間接的にではありますが儲けに強く影響する項目ですので、費用がかかっても専門の業者に委託した方が長期的には利益につながります。
検品についての細かい注意点は、以下の記事で詳しく紹介しています。ご参照ください。
(関連)【中国輸入】商品を検品する際の注意点|安全に販売するために
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この記事では、中国輸入について詳しく解説しました。
- 中国輸入は個人でも始められる
- 中国輸入は3つの手法がある
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