中国輸入のリサーチ方法は2種類だけでOK!
中国輸入とは、商品を中国から安く仕入れて日本で販売することです。既製品を中国から仕入れてメルカリで販売するか、OEM商品を製造してAmazonで販売するか、おもにどちらかの方法で販売を行います。
そのため、リサーチするときにはメルカリとAmazonの2種類の販売先でのリサーチ方法を把握しておくだけでOKです。
ここでは2種類のリサーチ方法のポイントを紹介します。
これから中国輸入を始める場合は、中国輸入の基礎を解説した以下の記事も参考にしてください。また、動画ではレベル別に中国輸入のノウハウを解説しています。
(関連)中国輸入のやり方基礎講座|個人で仕入れる手順をわかりやすく解説
①メルカリで既製品のリサーチ(ツールは不要)
仕入れの費用をあまり多く用意できない場合や、中国輸入初心者の場合は、メルカリで販売する方法が向いています。
メルカリは、Amazonのように広告合戦がなく、出品者の資金力が売上にあまり影響しないため、月に30万円くらいの売上をめざすなら、中国から商品を仕入れてメルカリで販売する方法がおすすめです。
また、メルカリで売れる商品をリサーチする場合は、特別なツールを使う必要はありません。
メルカリのリサーチでチェックするポイントは以下の2つです。
- メルカリで売れているか
- 中国から安く仕入れられるか
具体的なリサーチの手順は、後ほど解説していきます。
②AmazonでOEMのリサーチ(ツールが必要)
すでに中国輸入を始めていてさらに売上を伸ばしたい人は、OEMでオリジナル商品を製造して、Amazonで販売するのが向いています。
OEM商品を製造してAmazonで販売する場合は、「セラースプライト」というツールを使ってリサーチするのがおすすめです。
リサーチでは次の3つのポイントをチェックしましょう。
- Amazonで売れているか
- ライバルセラーが一強状態になっていないか
- 中国OEMができる&価格差も取れるか
Amazonには「このジャンルならコレが有名」という商品があります。たとえばモバイルバッテリーを探すときには「Anker」の商品をチェックする人は多いでしょう。
このような商品があるジャンルでは、初心者がOEMでオリジナル商品を出品して勝つのは困難です。
出品するなら、OEM商品を出品しているライバルセラーの状況をリサーチする必要があります。ライバルセラーのリサーチ方法については、後ほど詳しく紹介しますので、そちらをご覧ください。
【初心者向け】中国輸入のリサーチ方法|メルカリ編
これまでにメルカリを使ったことがある人は多いでしょう。慣れているメルカリなら迷うことなくリサーチできるので、中国輸入の初心者におすすめの方法です。
ここでは、中国輸入の2つのリサーチ方法のうち、メルカリでのリサーチ方法を画像つきで紹介します。
ステップ1:メルカリの売れる商品をチェックする
まず、メルカリで中国から仕入れられそうな商品を以下の手順でチェックしましょう。
1.検索ボックスに気になるキーワードを入れる。表示されるキーワード候補の中から多く検索されそうなキーワードを選ぶ
2.検索結果の右上にある「絞り込み」をクリックする。以下の項目を選択して検索する
- 販売状況:「売り切れ」
- 商品の状態:「新品、未使用」
- 価格:商品によるが1,000円以上のものが目安
価格が安すぎる商品は利益が出にくいため、価格は1,000円以上にして検索するとよいでしょう。
今回は、需要がありそうな「UVカット帽子」でリサーチしてみましょう。
3.検索結果をチェックして、中国で販売していそうな商品を探す。
商品画像が個人で撮影しているようなものではなく、ECサイトで見かけるようなクオリティの高い画像を使っている場合は、中国輸入の商品の可能性が高いです。また、売り切れの商品の中に同じ画像が複数出てくる商品も売れる可能性が高いでしょう。
そのような商品が見つかったら、販売価格をチェックしておきます。
4.選んだ商品の画像をスクショして、アリエクスプレスでの検索に進む
ステップ2:アリエクスプレス(AliExpress)で画像検索する
アリエクスプレスは、中国の通販サイトの1つです。日本の通販サイトと同じ感覚で買い物ができるので、中国輸入初心者の仕入れ先におすすめです。
アリエクスプレスは、画像で商品が検索できます。メルカリで見つけた商品の画像を使って、同じ商品がアリエクスプレスで販売されているかを確認しましょう。
1.アリエクスプレスの検索ボックスにあるカメラマークや小さい虫メガネマークをクリックし、画像一覧からメルカリでスクショした画像を選択する
【カメラマーク】
【虫メガネマークの画像】
2.検索結果に同じ商品があった場合、価格を確認する
ステップ3:利益が出るか計算する
仕入れ前にはメルカリで販売した場合にいくらで仕入れれば利益が出るかを計算します。
【仕入れ価格の計算方法】※メルカリ販売価格が送料込の場合
メルカリ販売価格 -(メルカリ手数料10% + 送料)= メルカリ売上
※メルカリ売上より安く仕入れられれば利益が出る
たとえば画像の商品をメルカリで1,500円(送料210円込み)で販売したい場合、メルカリでの売上は以下のとおりです。
メルカリ販売価格1,500円 -(手数料150円 + ネコポス送料210円)= メルカリ売上1,140円
ここから、仕入れ価格を引いてみましょう。仮に、アリエクスプレスで520円で仕入れられれば、620円の利益が出ることになります。
送料は、発送方法によって異なるので、大きさや重さを目安にして計算しましょう。
(参考)メルカリ|配送方法 早わかり表(※別タブで開きます)
【中・上級者向け】中国輸入のリサーチ方法|Amazon編
メルカリでは、同じ商品を複数同時に出品するとアカウント停止のリスクがあるため、1つ売れたらまた出品というように地道な作業が必要です。
一方、Amazonでは1つの商品ページで在庫100個といった販売ができます。OEMでオリジナル商品を開発し、まとめて仕入れて、大量に販売すれば、売上の向上が目指せます。まとまった仕入れ資金を用意できる中・上級者に向いている販売先です。
Amazonで売れる商品をリサーチするには、セラースプライトを使用するのがおすすめです。
セラースプライトを使ったリサーチは、以下の手順で行います。
ステップ1:セラースプライトでAmazonの検索キーワードを割り出す
Amazonでショッピングをするときには、Amazonのサイトで「検索」して商品を探すのではないでしょうか。そのため、ユーザーが検索しているキーワードを調べれば売れる商品が把握できます。
検索しているキーワードを調べるには「セラースプライト」というツールを使うのがおすすめです。
セラースプライトは、会員登録だけなら無料です。本格的なリサーチには有料版をおすすめしますが、お試しであれば無料でできます。今回は、無料版でリサーチする方法を紹介しますので、参考にしてください。
セラースプライトでは、以下の手順でキーワードを調べましょう。
【セラースプライトの使い方】
1.上部の「機能」をクリックし、「キーワードリサーチ」を選択する
2.「国家」は「日本」、「月を選択」はデータを調べたい月を選択する
【ポイント】
中国輸入OEMの場合、販売するまでに3~4か月かかります。たとえば、現在が2025年5月ならば調べるのは昨年2024年の8月あたりにすると、販売する時期の季節感に合わせたリサーチができます。
3.出品したい商品の「カテゴリー」を選び、「月間検索数」の最大値を入力する
【ポイント】
初心者には「ペット用品」や「ホビー」「ホーム&キッチン」のカテゴリーがおすすめです。
「家電&カメラ」などはライバルセラーが強く、初心者がOEMで差別化するのが難しいカテゴリーなので避けた方がいいでしょう。
また、検索数の多い商品は競争が激化しているカテゴリーです。すでに出品している人が市場を独占している可能性が高く、初心者の参入が難しくなります。
初心者は検索数の最大値が3,000~1万回くらいでリサーチすると、参入しやすいニッチな商品を見つけやすくなります。
今回は、「ホーム&キッチン」カテゴリーで、「月間検索数」4,500以下の商品をリサーチしてみます。
ステップ2:OEMに向いている商品をピックアップする
続いて、検索結果からOEMに向いている商品を探しましょう。
1.セラースプライトの検索結果で、気になる商品を選択する
どの商品がOEMに向いているかは、何回も検索しているうちにわかるようになりますが、今回は「筋膜リリースローラー」という商品をピックアップしてみます。
2.商品名にカーソルを合わせると「Amazonでこのキーワードを検索する」というチェックボックスが表示されるので、クリックする
ステップ3:競合セラーの状況を確認する
次に、出品したい商品を販売している競合セラーをチェックしましょう。
1.Amazonの検索結果を確認する
この画像では、「きんまくリリースローラー」の検索結果が表示されています。以下のポイントを参考に、競合セラーの出品を確認しましょう。
【ポイント】
この商品のように、検索結果の1段目の商品に「スポンサー」の表記がついている場合があります。
これらは広告費をかけて商品を上位表示させているもので、純粋に検索上位になっているものではありません。リサーチでは、広告商品以外の商品をリサーチしましょう。
2.「スポンサー」表記のない商品から、ライバルの商品をチェックする
検索結果の1番目と4番目にある「トリガーポイント」はアメリカのセルフケア製品のメーカーです。【日本正規品】の記載があるので、中国輸入OEMではないことがわかります。
ここで注目したいのは、スポンサー商品を除いた1段目にどのくらいメーカーの正規品が並んでいるかです。
たとえば、1段目に正規品の「トリガーポイント」ばかりが並んでいる場合は、OEM商品などノーブランドの中国輸入商品では勝てない可能性が高いです。
けれども、この画像のように「トリガーポイント」以外の商品も並んでいる場合、似ている中国輸入の商品も販売されている可能性が高いので、参入する余地がありそうだと考えられます。
実際、トリガーポイント以外の3つの画像を見ると、どれも同じデザインでブランド名も入っていません。このような商品は、中国輸入OEMの商品だろうと判断できます。
ここでは、画像右端にある商品を使ってリサーチしてみましょう。
3.Amazonで選んだ商品をセラースプライトでリサーチする
まず、調べたい商品のおよその販売価格を覚えておきましょう。
次に「商品詳細」欄でブランド名をコピーして、セラースプライトの画面に戻りましょう。
セラースプライト画面の上部にある「ライバル商品リサーチ」をクリックし、「ブランド名」にコピーしたブランド名を貼り付けます。
【ポイント】
ブランド名に加えて「キーワード」欄に商品名の一部を入れて検索すると、商品が見つかりやすくなります。
また、セラースプライト有料版を使用している場合は、ASIN(Amazon独自の商品コード)で一発検索が可能です。無料版を使っている場合は、ASINで検索できないので「ブランド名 + キーワード検索」で検索してください。
検索結果で探している商品を見つけたら、ASINが同じか確認しましょう。
そうしたら、月間の「販売数」と「販売額」を見てみます。画像の商品では、直近1か月で2,000個ほど売れていて、300万円くらいの売上があることがわかります。
さらに右の方にスクロールしていくと、販売元がわかります。この画像の場合、中国国旗のマークがあることから中国のセラーが販売しているとわかりました。
また、FBA表記があるので中国から日本のFBAに納品して販売していることもリサーチできます。
ステップ4:中国でOEMができる商品かチェックする
画像では国旗マークの下あたりに、「Alibaba」というボタンがあります。このボタンを押すと「Alibaba.com」のサイトで同じ商品を仕入れられるかチェックできます。
Alibaba.comも中国の通販サイトの1つです。アリエクスプレスより価格が安く、OEMにも対応しているので中国輸入の仕入れ先におすすめです。
ただし、Alibaba.comはロット数が大きく、少量の仕入れには向いていません。「Alibaba.com」か「1688.com」は、たくさん仕入れて販売したい場合の仕入れ先として覚えておきましょう。
Alibaba.comで仕入れられるかどうかは、以下の手順でチェックします。
1.セラースプライトで「Alibaba」のボタンをクリックする
2.「Alibaba.com」のサイトが開く
同じ商品が表示されていれば「Alibaba.com」で仕入れられ、OEMで商品の製造ができそうだと判断できます。
中国からの仕入れは安く、この商品の場合1個200~350円くらいで仕入れ可能です。Amazonでは同じ商品が1539円で売っていたので、差額は1300~1200円になります。
ステップ5:利益が出るか計算する
ここまで調べたら、「FBA料金シミュレーター」などを使って利益の計算をしましょう。
FBA(Fulfillment by Amazon)は、Amazonが梱包から発送、決済までのすべてを代行してくれるサービスです。中国輸入で仕入れた商品を販売するときに多くのメリットがあります。
FBAの手数料は複雑で、初心者には計算が難しいため「FBA料金シミュレーター」などのツールを使うと利益が計算しやすくなります。
「FBA料金シミュレーター」はAmazonのセラーアカウントがなくても「ゲスト」として利用が可能です。Amazonで販売を始める前に、試しに使ってみることもできます。
また、利益の計算をするときには、同じ商品を販売しているライバルセラーと比較して価格面で負けないかどうか確認しておきましょう。
実はリサーチよりも大切なこと
ここまで、中国輸入のリサーチ方法を解説しました。初心者でも、意外と簡単に売れる商品を調べられることはわかってもらえたかと思います。
リサーチについて学んだりリサーチに時間をかけたりすることは、中国輸入で儲けるために確かに大切です。とくに、仕入れにかけられる資金が少ない初心者ならば、慎重になってしまいなかなか仕入れに踏み出せない場合もあるでしょう。
けれども、リサーチをしているだけでは1円も儲けることはできません。物販ビジネスを成功させるためには「実際に売ってみる」という行動がなにより大切です。
まずは1個でも中国から仕入れてメルカリに出品してみることから始めましょう。実際に経験してわかることは多く、なにより自信につながります。
よくある質問【FAQ】
これから中国輸入を始める場合は、わからないことが多いでしょう。
ここでは、初心者が疑問に感じやすいいくつかの質問に回答します。それぞれの疑問に詳しく解説している記事も紹介しますので、参考にしてください。
中国からの仕入れサイトはどこですか?
中国輸入のおすすめの仕入れ先は、レベルによって異なります。
初心者のうちは、日本語が使えて1個から仕入れられる「AliExpress」で仕入れるのがおすすめです。
中国輸入に慣れてさらに多く儲けたいと思うようになったら、以下の3つのサイトを利用してみましょう。
- 1688.com
- アリババ(Alibaba)
- タオバオ(淘宝)
中国輸入や仕入れ先については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
(関連)中国輸入のすべてが1記事でわかる!初心者~プロまで対応【2025年版】
中国輸入はやめとけって本当ですか?
ネットやYouTubeなどでは、さまざまな中国輸入の方法が紹介されています。なかには「やめとけ」というようなやり方があるのも本当です。
たとえば、資金があまり用意できないにもかかわらず競争が激しい商品を扱おうとするなど、勝てる見込みがないやり方が紹介されている場合があります。けれども、やり方を選べば中国輸入で稼ぐことは可能です。
以下の動画では、中国輸入で勝つための商材選びについて解説しています。勝てるやり方で中国輸入を始めましょう。
(関連)中国輸入はやめとけと言われる理由|いま選ぶべき「勝てる商材」とは?
中国輸入の儲かる商品リストってありますか?
中国輸入で儲かる商品のリストは、以下の記事で公開しています。
おすすめの商品カテゴリーごとに、商品リストを紹介しています。実際の販売価格と仕入れ価格を比較して、どのくらい儲かるのかをわかりやすく解説していますので、このリストを参考にしながら自分専用のリストを作成していきましょう。
(関連)中国輸入で儲かる商品リストまるっと紹介!12の商品で売れる人気商品チェック
中国輸入のリサーチは基本をしっかり押さえよう!
今回は「中国輸入リサーチの基本」として、既製品とOEMの2つのパターンを中心に解説しました。
メルカリで売れる商品を探す方法、AmazonでOEM商品を見つけるステップ、そしてどちらにも共通する「利益計算の考え方」は、これから輸入ビジネスを始める方にとって欠かせない要素です。
リサーチには多少の慣れが必要ですが、「コツ」と「ツール」をうまく活用すれば、初心者でも実践可能ですよ。そして大切なのは、調べすぎて手が止まる前に「小さく始めてみる」こと。この記事を参考に、中国輸入の第一歩を踏み出しましょう!
物販総合研究所では、中国輸入を始めるステップを学べるマニュアルを今だけ無料で配布しています。
- 中国輸入をはじめてみたい!
- 中国輸入で稼げる商品がなかなか見つからない…。
そんな風に感じている方に大変おすすめの方法です。興味がある方は、ぜひ以下のバナーをクリックしてマニュアルを受け取ってください!