中国輸入の仕入れ先タオバオとは?
タオバオ(taobao)は、中国IT大手のアリババ・グループが2003年に開設したショッピングサイトです。
タオバオは中国語で、「見つからない宝物はない、売れない宝物はない」という意味で、その名の通り商品も充実しています。
そこで、タオバオの魅力や他のECサイトとの違いも併せてご紹介しますので、参考にしてみてください。
個人輸入でも買い物ができる中国ショッピングサイト
タオバオ(taobao)は、中国IT大手のアリババ・グループが2003年に開設したショッピングサイトです。
タオバオは中国語で「見つからない宝物はない、売れない宝物はない」という意味があります。取扱商品数は10億点以上と、幅広いジャンルで膨大な数の商品を取り扱うタオバオの特徴を、よく言い表しているといえるでしょう。
取り扱っている商品数が膨大で規模が大きいことから、中国版のAmazonと呼ばれることもありますが、Amazonは企業が一般消費者を対象にビジネスを行うBtoCがメインであるのに対して、タオバオは消費者間の取引であるCtoCがメインなので、ビジネス形態は異なります。
また、会員数は7億4,000万人以上にも上り、中国の総人口の半数くらいの方が利用している、中国で一番身近なショッピングサイトです。
タオバオの成功を受けて、2008年には同じくアリババ・グループにより、BtoBつまり企業間の取引がメインの「天猫商城」というサイトも開設されました。
個人登録での出店が多い
消費者間で取引を行うタオバオは、個人登録での出店が多いのが特徴です。そのため、出品者によっては信用性に欠ける面もあります。
タオバオは出品のハードルが低く、個人が簡単に参入できるショッピングサイトです。
その分、取扱商品数が多く、欲しい商品を安く購入できるのはメリットといえます。
タオバオでは定期的にセールも行われており、セールを利用すれば、さらに安く商品を購入できます。
安さをアピールしたり、新規顧客を獲得したりするために、タイムセールでは赤字覚悟の値段がつけられることも珍しくありません。
タオバオで流行しているライブコマースとは
タオバオの特徴の一つが、ライブコマースという販促方法が大成功していることです。
ライブコマースとは
ライブコマースとは、売り手が動画を利用し、生放送で売りたい商品のPRをするものです。
タオバオライブ(淘宝直播)という動画ページに入ると、商品カテゴリから動画や写真を閲覧できるようになっています。
もともとタオバオライブがヒットした理由の一つに、買い物をしたいユーザーが動画を見にくるため、売上にすぐにつながるという点があります。
その商品について詳しく知りたいユーザーは、動画を見て商品のよさを詳しく知ることができ、購買意欲が高まります。
そして、もともとタオバオで買い物をしたくてサイトをチェックしているので、商品を気に入って購入できるというわけです。
インフルエンサーの活用が成功の秘訣
商品のアピールは売り手が直接行うこともありますが、インフルエンサーに委託して行うこともできるので、人気のインフルエンサーがアピールした商品は、爆発的に売れることがあります。
2018年にはタオバオライブの売上は前年同期比で約400%も増加し、約1兆5000億元を突破するほど人気があるサービスです。
2018年3月には人気動画アプリのTikTokがタオバオと連携し、人気のあるTikTokアカウントユーザーによる販促力が高まっています。
娯楽性と即時性の高いライブ配信が、消費者にエンターテイメントとしてショッピングの楽しさを与え、タオバオの人気を後押ししているのです。
さらに、2019年1月にはタオバオライブの単独のアプリが登場しました。
これまではタオバオの一つの機能であったタオバオライブが、独立したプラットフォームとなり、成長しています。
TMALL天猫とタオバオの違い
中国で有名なECショッピングモールといえば、TMALL天猫もあります。
タオバオも天猫も、アリババ・グループにより開設されました。
タオバオと天猫の違いは、タオバオはCtoCとなっており、一般消費者間の取引が中心で、天猫はBtoC、つまり企業が一般消費者を対象に取引を行うECサイトです。
TMALL天猫が誕生した背景には、日常的に偽物や非正規品が氾濫しているという中国の事情があります。
良質なものを買いたい、本物を買いたい、という高級志向のユーザーにとっては買い物がしにくいという問題があったのです。
TMALL天猫に出店するには、厳正な審査を通過しなければなりません。
審査を受ける法人は、中国本土での営業許可証を有していなければならず、中国における商標登録証や販売権利証なども提出が必要です。
審査が厳しいため、タオバオと比較すると、TMALL天猫の信用度は高くなっています。
アリババとタオバオの違い
中国のショッピングサイトでは、アリババも有名です。
アリババも、タオバオと同じくアリババ・グループにより開設されました。
アリババは企業間取引のBtoBがメインで、法人向けの業務用サイトに分類されることもあります。
直営工場や卸売業者が直接出品しているため、大量ロットでの発注が可能です。
アリババも、Amazonと同じくらいに規模が大きく、人気の通販サイトです。
サイトは中国国内向けと海外向けの2種類があり、海外向けのサイトは英語の表示となっています。
英語でコミュニケーションができるため、中国語ができなくても取引しやすくなっています。
アリババには、アリババが買い手を保護するTrade Assuranceというシステムがあります。
例えば、アリババが指定する支払い方法で払った代金を保証する支払い保証や、出品された商品の品質を保証する品質保証などです。
タオバオにも、その商品が本物であるということを証する「正品保証」マークなどがあります。
中国輸入ビジネスで稼げる商品の探し方
中国輸入ビジネスを始めるときは、どんな商品を取り扱ったらよいかわからないかもしれません。
そこで、中国から輸入して日本で販売するという方法で、稼げる商品を探す方法について解説します。
日本で需要のある商品を探す
まずは、日本ではどんなものがよく売れるかをリサーチしましょう。
たくさん売れている需要の高い商品や、ライバルの少ないカテゴリーを探すのがおすすめです。
簡単に調べる方法としては、Amazonの売れ筋ランキングを見ることが挙げられます。売れ筋ランキングを見ると、消費者の需要の高く売れ筋の商品はどんなものかがわかるでしょう。
次に、売れている商品かどうか、ツールを利用して調べるようにしましょう。売れ筋ランキングだけを見て選んでしまうと、一時的に売れただけで、継続的に売れていない商品を選んでしまう可能性があります。
初めて中国輸入をする場合には、継続的に売れる商品を選んだほうがいいでしょう。
リサーチするジャンルは、最初のうちはあまり絞らないのが無難です。まずは得意分野から始めてみるのもよいですが、得意分野が需要のあるジャンルとは限りません。
また、自分がどんなジャンルの商品と相性がよいかは、試してみないとわからないことも多いものです。
中国輸入ビジネスで扱える商品の種類は膨大なので、まずは幅広いカテゴリから調査してみるといいでしょう。
中国で安く仕入れできるかリサーチする
日本で売れそうなものを見つけたら、アリババやタオバオなどのネットショッピングサイトをチェックして、仕入れ値をリサーチします。
安く仕入れができそうな商品があれば、利益が出るかどうか計算しましょう。利益を計算する際には、下記の手数料などを必ず含めるようにしてください。
- 商品原価
- 出品手数料
- 配送手数料
- 関税
- 国際送料
- 輸入代行業者手数料(依頼する場合)
手数料など含めずに計算していると、実際に仕入れて販売したら、赤字になってしまったということにもなります。
利益率は30%を確保できるかどうかをチェックするのが一つの目安です。利益の計算もできたら、目星をつけた商品をさっそく仕入れてみましょう。
最初は失敗を防ぐために、少ない数量から仕入れるのがポイントです。
中国から仕入れたものの販売先は?
中国からの仕入れができたら、次はそれを国内で販売することになります。
この段落では、販売先として活用できるインターネットの国内マーケットを紹介します。
それぞれに異なる特徴があるので、自分に合ったものを選びましょう。
Amazon
まず、アメリカ初の大手ECサイトのAmazonです。
Amazonのメリット
Amazonで販売する際のメリットは下記のとおりです。
- 配送スピードが速い
- 個人単位での出品が可能
- 手数料が比較的安価
- 商品の在庫管理や梱包、発送の代行サービス
- 広告を活用できる
Amazonプライム会員になっていると、送料無料や注文当日に商品が届くなど、購入者にもメリットがあります。
FBAというサービスを登録しておくことで、注文受注から発送、在庫管理まで、手間のかかる作業を全てAmazonで行ってくれますので、作業の効率化を図れるでしょう。
スポンサープロダクト広告があるのもポイントです。Amazonで出品直後は、商品を検索されても上位表示できないことが多いです。スポンサープロダクト広告を掲載することで、上位表示が可能となりますので、商品が認知されやすくなり、売れやすくなるでしょう。
Amazonのデメリット
Amazonを利用した際のデメリットは、下記のとおりです。
- 売れるまでに時間がかかる
- 価格競争に巻き込まれやすい
Amazonでは、商品を出品してもすぐに売れることはありません。出品した直後は、Amazonで検索しても上位に表示されないため、商品を認知してもらえないのです。そのため、広告などを活用し、商品を認知させていく必要があります。
また、価格競争に巻き込まれやすいのも難点です。中国輸入で仕入れた商品は、相乗りという形態で、一つの商品ページに他の出品者と一緒に販売することになります。
他の人が販売している商品の金額も一緒に表示されるため、値下げ競争が起こりやすくなっているのです。
楽天やYahoo!ショッピングなどのECサイト
Amazon以外であれば、楽天やYahoo!ショッピングなどの国内ECサイトも販売先として利用できます。
楽天市場の特徴
楽天市場は、Amazonに並ぶほどユーザーが多く、集客力が高い巨大市場です。
楽天市場に出店するには、初期費用として6万円かかります。月額費用はプランによって異なりますが、1万9,500~10万円と高めです。
楽天独自の楽天ポイントがあるため、ポイントをうまく活用することで、リピーターの獲得もしやすくなります。
そのうえ、楽天市場では定期的に開催されるセールやポイントアッププログラムなどによっても売れ行きアップを見込めでしょう。
また、Amazonのように商品を登録して出品するのではなく、楽天市場内に独自の店舗を構えるスタイルであるため、商品詳細ページで独自性を打ち出しやすく、うまくブランディングすれば、リピーターも獲得しやすくなっています。
ユーザーは、商品だけでなく、ショップもお気に入りとして登録しておくことができます。
→ 楽天 公式HP
Yahoo!ショッピングの特徴
Yahoo! JAPANが運営するYahoo!ショッピングです。
Yahoo!ショッピングは、初期費用・月額費用がともに無料ですので、出店費用を安く抑えられます。費用が安いので、予算が限られている人でも出店しやすいでしょう。
ただし、Yahoo!ショッピングの集客力はAmazonや楽天市場ほど高くはありません。
Amazonや楽天市場に比べてユーザー数は少なく、出品者は出店しやすい分、ライバル数も多くなっています。
メルカリなどのフリマアプリ
個人間の取引をするなら、フリマアプリが便利です。
メルカリやラクマなどのフリマアプリは、スマートフォンのみで気軽に個人間の取引ができます。
フリマアプリのメリット
フリマアプリのメリットは、Amazonや楽天市場のように初期費用や月額費用がかからないことです。
商品が売れたときに、商品の値段に応じて販売手数料を支払うシステムとなっています。販売手数料は、メルカリは販売価格の10%で、ラクマは6.35%です。
月額費用が不要なので、Amazonで売れないときだけフリマアプリを利用するなど柔軟な使い方ができるでしょう。
Amazonで出品制限がかかっていて出品できない商品の販売先としても利用できます。
また、Amazonや楽天などで取り扱っていないカテゴリーがあった際にも、フリマアプリであれば出店できます。
販売手数料は、メルカリは売れた値段の10%で、ラクマは6%です。
フリマアプリの特徴
フリマアプリは、幅広い世代の層で利用されていますが、特に若い層の世代に人気があります。ユーザー数も年々増え続けているので、中国輸入した商品も販売しやすいでしょう。
個人による中古品の販売がメインですが、個人でハンドメイド作品を販売していたり、お店や農家が直接出品していたりもしています。
基本的には個人間での売買のため、個人で中国輸入した商品を販売するのにもじゅうぶん向いているといえるでしょう。
ヤフオク!などのネットオークション
ネットオークションに出品する方法もあります。
ネットオークションのメリット
最大のメリットは、入札者が商品の値段を決めることにあります。
入札が多い人気商品であれば、他の販売方法よりも高額で取引できるでしょう。
また、手数料などの料金が比較的安いため、出品する際のコストを抑えることもできます。
ネットオークションのデメリット
ネットオークションのデメリットは、希望者が入札していくシステムのため、商品が売れるまでに時間がかかることです。
即決価格を設定しない場合、オークションの終了まで待つ必要があります。
その分、価格が上がる見込みもありますが、スピーディーに取引を終えたいときには向いていません。
ネットオークションの事例
ネットオークションで国内最大規模なのは、Yahoo! が運営するヤフオク!です。
ヤフオク!の場合、出品者が支払う落札システム利用料はYahoo!プレミアム会員が8.64%です。
非会員の場合は10%を支払います。Yahoo!プレミアム会員のほうが手数料は安くなるものの、Yahoo!プレミアム会員の月額費用として508円(税込)が必要です。
このほか、出品時にオプション設定をした場合は、内容に応じてオプション利用料もかかります。
ネットオークションでは、ヤフオク!以外にもモバオク!などもありますので、色々なサイトで出品してみることも検討してみましょう。
モバオク!はスマートフォン端末からの利用者が多く、気軽に利用できるオークションサービスです。
タオバオに出店することは可能?
国内のECサイトやフリマアプリ、オークションサービスなどを紹介してきましたが、なかには出店先としてタオバオを候補に入れる人もいるかもしれません。
タオバオは中国で絶大な人気と知名度があり、集客力が高い市場です。
では、タオバオ通販など中国のショッピングサイトに日本から出店することは可能なのでしょうか?
一般的な中国でショッピングサイトの場合
中国政府へ申請してICPライセンスを取得して経営する必要があります。
ICPライセンスを申請できるのは、基本的に現地で登録している法人のみです。
日本人が、個人という単位で取得するにはハードルが高い可能性があります。
タオバオの場合
一般的な中国でショッピングサイトと異なり、タオバオにはすでにICPライセンスが登録されています。そのため、タオバオに出店する店舗や個人が独自にライセンスを取得する必要はありません。
ただし、タオバオに出店しようと思うと、中国の銀行口座や住所証明、労働証明、携帯電話番号などが必要になります。
それに加えて、オンライン決済サービス・アリペイの登録も必要です。中国の住所証明がないと、中国の銀行口座を開設することができません。
また、開店申請はインターネット上でできるものの、すべて中国語のやり取りになりますので、中国語ができなければ、申請するのは難しいかもしれません。
さらに、出店後も阿里旺旺(アリワンワン)というチャットツールを利用して利用者とやり取りをすることになります。
どうしてもタオバオに出店したい場合は、中国に住んでいる知人や業者などに出品の代行を依頼することも検討しましょう。
これらの理由から、タオバオなど中国のショッピングサイトでは、出店ではなく仕入れに使うのがおすすめです。安く仕入れができるものをタオバオで探し、仕入れた商品を日本で販売するようにしましょう。
中国輸入ビジネスのリサーチに使えるツール
中国輸入ビジネスを成功させるためには、事前にリサーチが欠かせません。
リサーチ作業は通常、時間がかかるものですが、便利なツールを使えば、効率よくリサーチができます。
そこで、中国輸入ビジネスをするなら導入したい、リサーチにおすすめのツールを3つ紹介します。
AMZ Seller Browser
AMZ Seller Browserは、Amazonで売れている商品を探すときに役立つツールです。
Google Chromeの拡張機能の一つで、ブラウザにインストールして使います。
AMZ Seller Browserを導入すると、商品の検索結果ページに売れ筋ランキングの順位が表示されるようになるので、ランキング順位を確かめるために個別の商品ページを開く必要がありません。その手間を省いてくれる時短ツールです。
商品の検索結果ページで、それぞれの商品のランキングが表示されるので、値段やレビュー数なども見ながら各商品を比較できます。
Amazonでのランキング変動や価格変動、ASIN番号、AmazonとFBAそれぞれの出品者数などの情報も確認できるので便利です。
→ AMZ Seller Browser Chrome ウェブストア
Amz supermanseller tool
Amz supermanseller toolも、Google Cromeの拡張機能の一つです。
このツールをインストールすると、Amazonの商品ページの最上段にそのカテゴリのランキング順位が表示されるようになります。
通常、ランキングは商品ページに掲載されていますが、下の方にあるのでページをスクロールして確認しなければいけません。
Amz supermanseller toolを使えば、ページの情報に表示されるので、すぐに売れ筋かどうかを確認できるのです。
ただし、ランキング上位100位までしか調べられないため、細かいリサーチには向いていません。
Amz supermanseller toolはシンプルな機能ですが、いくつも商品ページをチェックしたいときは地味に役立ちます。無料で利用できるので、ぜひ試してみましょう。
→ Amz supermanseller tool Chrome ウェブストア
Keepa-AmazonPrice Tracker
Keepa-AmazonPrice Trackerは、Google Cromeの拡張機能の一つで、Amazonにおける商品の価格変動の履歴を確認できるツールです。
価格の変動の様子がグラフで表示されるので、視覚的に把握しやすくなっています。特に、商品の相場価格やライバルの価格戦略の動向をつかみたいときには便利です。
例えば、グラフの価格の線が波打っている場合は、価格が右肩下がりになっているなら、売上が伸び悩んでいると予想できます。
反対に右肩上がりの場合は、ライバルは価格戦略をよく熟知している可能性が高く、注意が必要です。
こうした点を考慮して、ライバルに勝てそうなカテゴリかどうか、自分が参入する余地があるかどうかを判断しましょう。
Keepa-AmazonPrice Trackerの便利な機能の一つに価格トラッキング機能があります。
これは、商品が指定した金額になったときに自動でお知らせしてくれるという機能です。
トラッキング設定をしていれば、こまめに価格の変動をリサーチする必要はないので、リサーチ時間を大幅に短縮できます。
ビジネスでAmazonを利用するなら、これもぜひ活用したい、いわば必須のツールともいえます。
→ Keepa-AmazonPrice Tracker Chrome ウェブストア
タオバオで仕入れるメリット
タオバオで仕入れをすることには、さまざまなメリットがあります。
小ロットで仕入れ可能なので、初心者でも仕入れやすい
タオバオがおすすめな理由の一つは、小ロットで仕入れが可能であることです。
購入ロット数に制限がなく、一個から購入できるので、個人でも簡単に仕入れることができます。売れるかどうか不安な場合でも、小ロットで仕入れられるので、損失を減らすこともできるでしょう。
扱っている商品数が膨大なので、欲しい商品が見つかりやすいのも魅力です。
また、アリババにはない商品でも、タオバオにはあるというケースも多くあります。タオバオは仕入れの資金が少ない方でも、気軽に少数の仕入れができるでしょう。
仕入れ値が安く、高利益が狙える
代理店として出品しているショップ以外では、現地のメーカーも直接出店しています。
中国現地の物価が安い分、安く仕入れることができます。
タオバオでは、比較的安く豊富な商品を販売していますので、他のECサイトで見つけてきた商品と、安いかどうか比較することもできるでしょう。
ただ、タオバオで仕入れるときにペイパルなどで支払うと、高くなっててしまう場合がありますので、支払い方法には気を付けてください。
安く仕入れることができるため、利益率が高いところもメリットの一つといえます。
回転率が高い商品が多い
商品仕入れの原価が安い分、回転率が高い商品が多めです。
回転率が高い商品には、下記のようなものがあります。
- 生活用品
- スマホ関係
- ペット用品
回転率が高い商品をたくさん仕入れることで、売れ行きが良くなり、利益を上げることが可能です。
タオバオで、個人輸入を初めてやる場合には、高回転率の商品のほうが資金繰りも楽になります。
タオバオで仕入れるデメリット
タオバオで仕入れるデメリットについても見てみましょう。
言葉の壁がある(中国語・英語)
タオバオの商品詳細ページでは、中国語と英語しか表記がありません。
そのため、商品によっては性能や商品の付属品確認がなかなかできないといったケースもあります。
また、商品の問い合わせをするときに、アリワンワンというチャットを使用するので、中国語が理解できる必要があることも覚えておきましょう。
ただ、言葉の壁に関しては、輸入代行業者を利用することで解消できます。初めて輸入代行する方は、トラブルを避けるためにも、輸入代行業者を活用しましょう。
悪質な詐欺や粗悪品がある
タオバオには品質の悪い商品もあります。販売価格が低すぎる商品は、悪質な商品にの可能性が高いです。
販売している商品の中には、偽物であったり、コピー商品だったりします。特にキャラクターの入った商品やブランド物は、偽物やコピー商品の可能性が高いため、仕入れるのは避けましょう。
仕入れをするときには、なるべく低単価商品を避けるようにしてください。
日本に発送できない場合がある
タオバオではすべての商品を日本に発送できるというわけではありません。
日本の税関ではかなり厳しいため、トラブルを避けるためには日本の法律を知っておくことも必要になります。
例えば、以下の商品は日本に輸入することができません。
- 食べ物・食器・赤ちゃん用のおもちゃなど口にする製品
- メイクの道具・化粧品・直接肌につける製品
- 液体・ジェル
- 電気マッサージ機・電気温水器
- リチウムバッテリー本体
- 特定の植物
輸入できないことを知らないと税関で廃棄されてしまう可能性もあるため、大きな損失が出ることになります。
仕入れる前には必ず、仕入れても問題がない商品なのかをチェックしましょう。
タオパオでのクレジットカード決済の安全性は?
タオバオで仕入れる際に、クレジットカードで決済することは安全ですが、リスクとなる場合もあります。
クレジットカードで購入すると前払いとなるため、「商品が届かない」「偽物商品だった」「注文した商品と違う商品が届いた」という場合に、対応できなくなってしまうことがあるのです。
もちろん、クレジットカード支払いであれば、トラブルがあった際にクレジットカード会社が対応してくれることもありますが、当事者同士でまずはトラブルを解決することを優先されるため、解決するまで時間ががかかってしまうでしょう。
タオバオでの支払い方法には、コンビニ振り込みのように後払いでも対応しています。初めて取引するショップであれば、クレジットカードのような前払いではなく、後払いで対応できるか相談してみましょう。
クレジットカードでの支払い自体は安全ですが、前払いはリスクを被る可能性があるため、利用には十分注意してください。
タオバオで利用されているアリペイとは?
アリペイとは、アリババグループが開発した非接触型決済オンライン決済サービスです。中国語では「支付宝」と記載します。
もともとは、アリペイはタオバオで買い物をしたときに支払いをする方法の一つでしかありませんでしたが、スマートフォンさえあれば、QRコードを使って簡単に決済ができることから中国国内で瞬く間に普及しました。
今では電車やバスの支払いにも使われるなど、中国の主要な決済方法となっています。
アリペイは、第三者保証付き決済方法です。第三者保証付きとは、アリペイが商品代金を預かり、商品の到着後に支払いをすることによって不正な取引を防止するシステムです。
タオバオで支払いをするときに、日本のクレジットカードが対応していない場合も多くエラーが出やすいので、アリペイの登録をしておくといいでしょう。
アリペイを利用するには、アリペイのアカウントの作成が必要です。アカウント登録には、実名認証が必要となります。
実名認証に必要な書類は、下記のとおりです。
- アカウント開設時の電話番号
- 銀行口座番号
- 中国の身分証明書
- パスポート
- アリペイでの公共料金の支払い実績
- アリペイでの交通機関のチケット・保険代の購入実績
実名認証に必要な書類を集めるのは大変ですので注意してください。
また、アリペイを利用するには、支払いをする前に、チャージしておくことが必要です。
チャージは下記のような方法で行うことができます。
- 銀行口座からのチャージ
- ネットバンキングを利用したチャージ
- クレジットカードからのチャージ
- 友人などから送金してもらう
上記のような作業は個人でするにはハードルが高いため、タオバオ代行業者に依頼するのが、安全でおすすめです。
タオバオは危険性大?安全な登録方法
タオバオは中国で書いてあるので、登録したら危険なのではないかと思う人もいるでしょう。
この章では、タオバオに安全に登録する方法について見ていきましょう。
まず、タオバオの公式サイトにアクセスします。
公式サイトにアクセスするとと自動的に日本向けのページが表示されますが、言語は中国語のままです。
右上のほうにある「注册」をクリックすると、新規会員登録画面に入れます。
ここでは、まず電話番号の登録が必要で、日本国内の番号でも問題なく登録可能です。
日本の番号を登録するときは、国を選ぶ欄で「日本」を選び、その後のボックスに番号を入力します。
入力できたらバーを右へスライドさせ、「??通?」と表示されるのを確認してください。
そこで「同??建支付宝??」というチェックボックスが出てきますが、これはアリペイのアカウントを作成するかどうかという意味です。
作成する場合はチェックし、作成しない場合はチェックせずに「下一?」を押下して次へ進みます。
上記の作業が終わると、登録した電話番号にSMSで確認コードが送られてくるので、そのコードを入力して次に進みます。
次は、メールアドレスの登録です。タオバオからメールを受け取れるアドレスを設定します。
送られてきたメールに、「完成注册」というボタンがありますので、クリックして終了です。
次にアカウント情報の入力をします。
「登?密?」に自分で決めたパスワードを入力し、「密???」に確認のためにもう一度、パスワードを入力ししてください。
「?置会?名」にはタオバオの会員名を入力し、最後に「提交」をクリックすれば登録は完了です。
タオバオの会員名は、登録後タオバオのログインIDとして利用することになります。
一度設定したら、その後変更することはできません。
タオバオは、登録するときに中国語で書いてあるサイトなので危険と思うかもしれませんが、中国語の意味が分かれば安全に会員登録ができるでしょう。
タオバオで仕入れる商品やショップの決め方
タオバオで仕入れる商品は、どのように決めればよいのでしょうか?
まず、商品ページでチェックしたいのは、サイドバーに表示されている「宝?排行榜」という項目で、ショップの売れ筋ランキングを意味しており、人気の商品を探すのに役立ちます。
欲しい商品を見つけたら、アリババでもチェックして価格を比較しましょう。
企業間のやり取りがメインのアリババでは、卸値価格でタオバオよりも安く売られているものもあるからです。
同じ商品が複数のショップで扱われている場合、評価のよいショップで購入するのもポイントです。
商品レビューではなく、ショップレビューをチェックして比較してみましょう。
商品レビューですが、商品ページの左上の店名の横にある数字はショップのレビュー評価で、5点満点で評価されています。
タオバオ仕入れの流れ
続いてはタオバオの仕入れの流れを紹介します。
仕入れる商品を決める
まずは、日本の市場をリサーチしてみましょう。
ある程度売れ筋の商品であれば、タオバオでリサーチしてみます。
最後に、利益が出るかどうかを計算するという流れです。
タオバオで商品を検索する方法は、主に三つあります。
商品カテゴリ欄から選ぶ
トップページ左側にあるメニューがカテゴリ欄となっているので、仕入れたいカテゴリを選びます。
チェックしたいカテゴリ名の中国語を覚えておくようにしましょう。例えば、「レディースファッション」は「女装精品」、「アクセサリー」は「配件」、「バッグ」は「箱包」、「おもちゃ」は「玩具」です。
検索ボックスでキーワードを入力
サイトの上のほうにある検索ボックスにキーワードで、検索することも可能です。
ただし、日本語ではなく、中国語で入力する必要があります。中国語の表記がわからなければ、Google翻訳などを使うと良いでしょう。
検索ボックスは、トップページや商品ページの上方に表示されていますので、どのページからでもすぐに利用可能です。
「チャイナマート」や「タオブラ」など、日本語でタオバオを検索できるサイトもあります。
日本語で検索できるのは便利ですが、検索精度はあまりよくありません。そのため、なるべく翻訳サイトなどを利用しながら、中国語で直接入力するようにしましょう。
画像を使って検索する
画像検索は、欲しい商品の画像はあるものの、商品名やブランドがわからない場合などに利用できます。
特定のデザインの商品を検索したいときは、Amazonの商品画像などを利用して検索にかけてみましょう。
画像検索をするには、検索ボックスの右にある虫眼鏡のマークをクリックします。虫眼鏡マークをクリックすると、ボックス内にカメラマークが表示されるので、クリックして画像を選び、検索をしましょう。
検索結果がたくさん表示される場合は、並べ替えをすると見やすくなります。
通常は「?合排序」、タオバオのおすすめ順になっていますが、検索順を変更したい場合には、「?合排序」の後にある「?量」や「价格」、「信用」という欄をクリックしてみましょう。
よく売れている商品や、仕入れ値が安い商品、また商品の品質を確認することができます。
- 「?合排序」=おすすめ順
- 「?量」=過去の販売個数の累計が多い順
- 「价格」=販売価格が高い順または安い順
- 「信用」=ショップの信用度が高い順
商品の並べ替えで特に使いたいのは、「?量」です。
販売個数順に並べ替えるだけで、たくさんある中から売れ筋の商品がどれかがわかり、どの商品を仕入れるか決める際の判断材料になります。
さらに、商品情報ページを見るだけでも、大切な情報をいくつもチェックできます。
タオバオの商品情報の見方は、Amazonとほとんど変わりありません。普段、Amazonを使っているなら、同じような感覚で使うことができます。
- 「价格」=価格
- 「月?量」=直近30日間の累計販売個数
- 「累??价」=商品の累計商品レビュー数
- 「?存◯◯件」=残りの在庫数
注意したいのは価格の表示で、タオバオの「\」の後に書かれている数字は、日本円ではなく、中国元です。
大きく中国元の値段が表示されていて、その後に小さく「約JPY」書かれています。
この「約JPY」の後に書かれているのが、日本円の値段です。
ただし、実際の値段はレートなどにより変動するので、目安として捉えておきましょう。
利益計算をする
Amazonで販売するには、出品登録料や、販売手数料、送料など、多くの手数料がかかります。
また、FBAを利用するかによっても手数料は異なるので注意が必要です。
出品登録料には、大口出品と小口出品があります。大口出品の場合には月額5,500円(税込)、小口出品の場合には商品一つにつき110円(税込)が必要です。
販売手数料とは販売されたらアマゾンに支払う金額のことです。商品によって多少変動はありますが、販売価格の15%と考えましょう。
FBAから発送の場合には、倉庫費用も計算しましょう。倉庫費用の計算は複雑なので、必ず簡単に計算できる「FBAシュミレーター」を使います。
他にも輸入する際に、関税や、国際送料、商品輸送量など、色々と手数料がかかりますので、仕入れた際に赤字にならないよう注意してください。
出品者と値段交渉する
出品者と商品の問い合わせをするときや値下げ交渉するときにはアリワンワンというチャットアプリを使います。
出品者は日本語ができないので、翻訳で日本語を中国語に変換して交渉してもいいのですが、うまく中国語で伝えられないと、値下げ交渉が上手くいかないケースもあるでしょう。
中国語が特別得意という人以外は自分で交渉するより、代行業者を使って交渉するのをおすすめします。効率的なのはもちろん、交渉によって値段も大幅に下げてくれます。
発送方法を決める
中国から輸入する方法には、空便と船便があります。
空便は、輸入費用が高くなりますが、その分早く輸入できます。船便は、輸入費用を安く済ませられますが、輸入までに時間がかかってしまいます。
空便も船便も輸入する重量によって手数料が変わりますが、数多く仕入れて、重量が重くなる場合には、船便のほうが安く済むでしょう。
納品までの時間や、輸送量を考慮しながら、船便か空便かを選択するといいでしょう。
商品を受け取る・検品
中国から発送された商品を自宅あるいは、自社倉庫に到着した際に、不良品がないかどうか、必ず検品をするようにしましょう。
中国から仕入れた商品は、注文した商品と違う商品が入っていたり、壊れていたりする場合があります。
品質の悪い商品をそのまま販売してしまうと、お客様からクレームを受けることはもちろんのこと、ショップ内に悪いレビューや評価などを書かれてしまい、商品全体が売れなくなっていってしまうでしょう。
タオバオ仕入れをする2つの方法
続いて、タオバオの仕入れ方法について解説します。
輸入代行を利用する
仕入れには、「中国輸入代行」をしている業者を使いましょう。
タオバオの場合、日本人が個人で直接、仕入れをすることはおすすめしません。
例えば、リードエクスプレスでは下記のようなサービスを受けることができます。
- 価格交渉の代行
- 検品してくれる(商品不良率を下げてくれる)
- 不良品発見した場合、返品・交換手続きをしてくれる
- 日本の自宅・自社倉庫まで配送してくれる
- 日本アマゾン倉庫にも直接納品してくれる
- 中国語は必要なく、すべて日本語でOK
- 欲しい商品を伝えるだけで、支払いは日本円でOK
- もちろんペイパルやクレジットカードでも利用可能
代行業者によってサービスが異なりますが、品質重視の代行業者もあれば、価格重視の代行業者もあります。
輸入代行を利用する際の目安として、代行手数料は5~10%ほどです。手数料がかかるものの、業者によっては月額利用料固定のプランがあり、そのプランでは配送料無料など、お得に利用できます。
売上拡大のためのコンサルティングが受けることもできますので、中国輸入ビジネスを始めたばかりでノウハウを知りたい人や、初心者ではないものの、今後のアドバイスが欲しい人などは積極的に利用してみましょう。
また、輸入代行業者は、リードエクスプレスのほかに、タオバオ新幹線やタオバオ代行王、タオバオ便などがあります。
輸入代行をしてくれる業者はたくさんあるので、代行手数料や送料、コンサルタントの有無などをチェックして、自分に合ったサービスを利用しましょう。
中国の代行業者はたくさん存在しますが、僕が2年以上使い続けているおすすめの業者はこちらです。
なんといっても、日本人感覚で経営しており、サポートと検品の質が抜群です。
サポートはスカイプでの対応なので、質問するとすぐに返信があります。
また、代行業者であるにも関わらず、仕入れる商品に対してのアドバイスもしていただけるので、初心者の方には非常におすすめです。
外注(中国在住)を雇う
現地で中国人パートナーを雇って、商品の買い付けや、検品、発送を依頼する方法もあります。
ただし、コミュニケーションがうまく取れないと、トラブルに繋がってしまうケースもありますので注意が必要です。
また、送金面についても持ち逃げされるというリスクがあるので、おすすめはしません。
代行業者を使って仕入れを行うよりも安く仕入れる方法はありますが、中国から商品を輸入する場合は、品質に問題があるので、代行業者は必ず使いましょう。
日本に商品が到着してから検品をすると、商品の色が違っていたり、不良品だったとしても返送料だけで、商品金額を超えて赤字になってしまうこともあります。輸入代行業者に商品を商品を確認してもらい、日本に送っても問題ないことを確認できてから送るようにしましょう。
中国の優秀なパートナーを見つけること自体が難しいのはもちろん、ずっとあなたの元で働いてくれる訳ではありません。優良な代行業者を見つけるほうが、長く安心して輸入代行をお願いできるので良いでしょう。
輸入代行の利用がおすすめな理由
輸入代行業者の利用がおすすめである理由をさらに詳しく掘り下げてみましょう。
中国国内で受け取り、日本へ配送してもらえる
CtoCサイトであるタオバオの出店者には、日本までの配送に対応していない出店者が多くいます。
個人間の取引なので、海外への対応は不可としていることが多いのです。そのような場合は、輸入代行業者に頼むことで中国で商品を受け取り、日本へ送ってもらうことが可能になります。
検品した上で、配送してもらえる
中国輸入代行を利用することで、中国で検品したのちに、日本へ配送してもらえます。
日本で検品をするとなると、商品を受け取るまでの間に、定められた返品期間が過ぎてしまうケースがあり、万一、商品が不良品であった場合に対応してもらうことができなくなってしまうでしょう。
さらに、タオバオには偽ブランド品も多く出品されているので注意が必要です。
輸入代行業者に依頼すると、検品した後に配送をしてくれるので、知らずに偽ブランド品を輸入してしまったという可能性は低くなり安心できます。
万一、不良品などがあった場合には、返品や交換なども対応してもらうことができる点も安心です。
送料が安い
日本までの配送に対応している出品者を見つけて個人で取引をしても、大口配送ではないため、送料が高くなりがちです。
しかし、輸入代行業者に頼めば日本と中国間で毎日大量の商品を送っているため、大口割引で送料を安くしてもらうことが出来ます。
タオバオ仕入れ初心者の注意点
続いて、タオバオで陥りがちなトラブルについて解説していきます。
関税・送料を計算せず赤字になる
赤字になるのを避けるためには、発送される商品のサイズを確認しておくことが大切です。
基本的に、中国から日本への送料は商品の重さで決まります。
しかし、中には容量で計算されるケースもあり、梱包材の大きさなどで送料がかさむこともあるので注意が必要です。
購入前に商品のサイズをや梱包サイズをチェックしておけば、予想以上に送料がかさんで赤字になってしまうといった事態を避けられます。
中国輸入において、税関に支払う手数料は中国輸出通関手数料・関税・消費税の3種類です。
商品サイズの確認や税関に支払う手数料を漏れのないように、事前に確認して利益計算をしておくことがとても大切です。
詐欺に遭う
商品代金を支払ったのに、商品をなかなか発送してくれないケースが稀にあります。
日本では考えられませんが、一週間程度、経過してから問い合わせしたところ、「在庫がなくなってしまいました」というのは、よくあるパターンです。最悪の場合、そのまま連絡が取れなくなってしまうことも。
時間やお金を無駄にしないためにも、ショップの評価やレビューなどを確認し、詐欺に会わないよう十分注意してください。
偽物や低品質なものが届く
上述した通り、安価な商品は低品質の商品が多めです。
代行業者の倉庫についた商品本体はそこまで悪くなくても、箱潰れがよくあります。
箱を取り替えるために、また出品者と連絡を取り、交換しないといけないのですが、時間がかかると発送も遅くなってしまいかねません。
スムーズに仕事を進めていくためにも、低品質の商品を扱うショップには、十分に注意しましょう。
出品者との交渉ができない
輸入代行業者を利用すれば、品質の確認や値下げ交渉などをタオバオの出品者と交渉してもらえます。
ある程度の量を仕入れると、価格は下がりますが、品質についてはなかなか交渉できないケースが多いです。
高い品質を求めるなら、売らないという返事もよく返ってきます。
品質の悪い商品を仕入れるくらいであれば、違う店から仕入れたほうがいいのです。
レビューの評価に惑わされる
日本で仕入れをするときには、商品情報を収集するためにレビューをチェックすることもありますが、タオバオでの評価はあまりあてになりません。
高評価のレビューが多い場合には、注意が必要となります。なぜなら、中国では出品者が「★5以上の評価をつけるとキャッシュバック」などのキャンペーンを行うのが一般的だからです。
キャッシュバック欲しさに、実際の評価に関わりなく、購入者が高評価をつけるということは当たり前に行われています。
特に良い評価ばかりのレビューが集まっている商品やショップは、レビューキャンペーンが行われている可能性が高いです。
評価だけで判断して仕入れをすると、粗悪なものを仕入れてしまうかもしれません。
高評価レビューよりも参考にしたいのは、販売個数です。評価がよくてもあまり売れていないものには注意するようにしましょう。
法律に触れる商品を仕入れてしまう
海外から商品を輸入する際には、法律により制限されているものも多いので、注意が必要です。
そこで、中国から輸入が禁止されているものにはどんなものがあるのかをチェックしてみましょう。
輸入が禁止されているものは、下記のとおりです。
- 医薬品
- 偽ブランド品
- 銃器類
- 稀少な保護動物が材料に使われたもの
- 液体状のもの
- 粉末状のもの
医薬品の場合には、許可を得ていれば輸入できることもありますが、誤って許可されていないものを輸入しないようにしましょう。
偽ブランド品などの意匠権・商標件・著作権などを侵害するものは、関税法により輸入が禁止されています。
また、違法物と間違われるようなエアガンなどの銃器のようなものや、液体状のもの、粉末状のものを輸入する際は注意が必要です。
タオバオ仕入れのトラブルを未然に防ぐ方法
続いて、トラブルを避ける方法について解説します。
必ずテスト仕入れをする
初めて取引するショップからは、必ずサンプル品の仕入れをするようにしましょう。
いきなり大量に発注をしてしまうと、不良品などが多かった場合に損しかねません。
初めて取引する相手からは、10個くらいをテスト仕入し、品質に問題がなければ、大量の発注をするようにしましょう。
規制品・禁止品ではないか確認する
商品を仕入れる前に、輸入できるかどうかは必ず確認しましょう。
輸入禁止の商品を仕入れてしまうと、税関で破棄されてしまいます。
万一、発送ができないものを仕入れてしまった場合、タオバオの出品者は返品受け付けをしてくれないので、忘れずにあらかじめ確認しましょう。
輸入代行を利用する
タオバオ仕入れでトラブルを防ぐためには、輸入代行業者を利用することも大切です。
出品者とのやり取りを代行してくれるだけでなく、中国国内で検品をし、必要に応じて返品や交換対応もしてもらえます。また、中国が話せなくても日本語でやり取りができますので、安心して依頼することができるでしょう。
輸入代行業者を利用する際、どこの業者に依頼したらよいか迷ってしまうかもしれません。
そこで、輸入代行業者を選ぶときのポイントを知っておきましょう。
発送元から比較的近いこと
会社の所在地や仕入れ場所をチェックします。
中国の国土はかなり広いため、発送元から輸入代行業者の受け取り場所が遠いと、同じ国内でも商品の受け取りにかなり時間がかかってしまうのです。
発送元が遠ければ、それだけ送料がかさむという心配もあります。
配送方法が、航空便、船便、積載コンテナなど複数の配送方法に対応している輸入代行業者を選ぶのもポイントです。
また、配送方法によっては到着までの期間や送料が変わってきます。
複数の方法に対応していれば、扱う商品の種類や売り上げの規模などに応じて、合うものを選ぶことができるでしょう。
使いやすい管理画面が用意されていること
独自の管理画面が用意されているかどうかもチェックポイントです。
使いやすい管理画面があれば、タオバオの注文状況をリアルタイムで確認できるので、とても便利です。
注文状況をリアルタイムで確認できることにより、いつ入荷できるかを知ることができるので、事前に様々な準備をしておくことができるでしょう。
AmazonのFBA倉庫に直送可能なこと
販売先としてAmazonを利用するのであれば、AmazonのFBA倉庫に直送可能なところを選びましょう。
FBA倉庫に直送できれば、日本で受け取りをして梱包し、発送する手間を省けます。
中国輸入ビジネスにおける手間が大幅に減り、梱包や発送にかかるコストも削減できるでしょう。
スピーディな対応をしてくれること
個人の出品者も多いタオバオでは、トラブルが発生したときに適切に対応してくれるかどうかをチェックすることも大切です。
中国から輸入する際には、輸入までの期間が長くかかるため、トラブル対応が遅くなると、その分、納品まで時間がかかってしまいます。
スピーディーにトラブルを対応してくれるかも重要なポイントの一つです。
タオバオ仕入れで稼ぐポイント
最後に、タオバオ仕入れで稼ぐために知っておきたいポイントを紹介します。
中国輸入ビジネスを行うライバルと一歩差をつけるためにも、ここで取り上げるポイントをしっかり押さえて実践しましょう。
作業を外注化する
一つ目のポイントは、作業を外注化することです。
中国輸入ビジネスには、リサーチや商品の仕入れ、受け取り、梱包、発送などの作業が多くあります。初めのうちは自分ですべてやっていても、慣れてきたらできる作業は外注していきましょう。
物販の作業内容はシンプルなので、人に任せやすいという特徴があります。手間のかかる梱包や発送などの作業を外注すれば、別のことに時間を充てられるでしょう。
人に任せることが難しく思えるリサーチも、外注は可能です。
ただし、精度の高いリサーチを依頼するには、選ぶ商品リストやリサーチの方法などをしっかり説明する必要があります。
きちんとしたマニュアルを整備し、質問には丁寧に答えるなどして教育しましょう。
商品ジャンルをよく見極める
二つ目のポイントは、取り扱う商品ジャンルをよく見極めることです。
ジャンルによって売れやすいものや稼ぎやすいものがあるので、どんなものを扱うかによって売れ行きが変わります。初めて中国輸入をする方は、アパレル商品をリサーチしてみましょう。
アパレル商品は市場規模も需要も大きく、商品の回転率が高いカテゴリです。
季節ものが多く、いつ、どんなものが売れるかも予測しやすいので、販売計画を立てやすいでしょう。
トレンドや需要をよく把握しながら仕入れをすれば、稼ぎやすいジャンルといえます。
このほか、スマートフォンやタブレット関連用品、生活雑貨、カー用品なども中国輸入ではおすすめです。
また、ベビー用品やペット用品なども売れやすいカテゴリとなっています。
シーズン商品・グッズを扱う
三つ目のポイントは、シーズン商品を扱うことです。
時期を意識して早めに仕入れをすれば、需要があるのでよく売れます。
例えば、リースやツリー、パーティーグッズなどのクリスマス商品や、ハロウィンのコスプレなどは売れやすい季節もの商品です。
こうしたものはその時期限定で必要とされるので、使い捨てされることも多く、安価な中国製商品がよく売れます。
このほか、レディースアパレルなら春には卒業式や入学式のためのスーツが、夏前には水着などがよく売れるでしょう。
季節ものを扱う際の注意点は、シーズンが過ぎてしまうと一気に売れなくなることです。不良在庫を抱えないように注意しながら、どれだけ仕入れをするか決めましょう。
また、納品までに時間がかかってしまい、売れるシーズンを逃してしまわないよう、早めの行動が大切です。
ライバルを徹底的にリサーチする
四つ目のポイントは、ライバルをリサーチすることです。
リサーチというと、仕入れのときに商品をリサーチするというイメージがあるかもしれませんが、ライバルをリサーチすることも必要となります。
需要のある商品や利益を上げられる商品についてだけでなく、その商品を扱っているライバルについてもリサーチしてみましょう。
ライバルがどんな商品を出品しているかをチェックすれば、稼げる商品はどんなものかがわかります。
ライバルの販売価格から、売れやすく、稼げる値段設定がどれくらいかもわかるでしょう。
また、ライバルの数と、そのライバルが扱っている商品数をチェックすれば、今後の売れ行きもある程度予想することができます。
中国の祝日を把握する
五つ目のポイントは、中国の祝日を把握しておくことです。
春節(旧正月)に代表されるように、大型連休の時期が日本とは異なります。
中国の大型連休の時期になると、物流や生産がストップし、商品の到着が大幅に遅れて仕入れに大きく影響する可能性があるので、しっかり把握して仕入れ計画を立てておきましょう。
中国の春節(旧正月)は、毎年1月末から2月ごろです。
このほか、春節ほど大きくありませんが、5月の初め頃の労働節、6月末頃の端午節、10月頃の中秋節といった祝日があります。
タオバオは使い方次第で大きく稼げる!
タオバオは中国版Amazonといっても過言ではない規模のショッピングサイトです。「見つからない宝物はない、売れない宝物はない」というほど、取扱商品数が多く、幅広いジャンルを取り扱っています。
タオバオは消費者間の取引であるCtoCがメインなので、個人での出品も多く、安く商品を仕入れることができるのです。
また、小ロットからでも輸入することができますので、資金力があまりなくても、問題なく中国輸入を始めることができます。