PPCアフィリエイトとは?
最初に、PPCアフィリエイトに関する基礎的な知識を身に付けておきましょう。
ここからは、PPCアフィリエイトの概要や、ブログアフィリエイト・SNSアフィリエイトとの違いについて解説します。
アフィリエイトとは
PPCアフィリエイトを理解するためには、アフィリエイトの基本について知っておかなくてはなりません。
アフィリエイトとは成果報酬型の広告のことで、アフィリエイターはWebサイトで商品などの紹介をし、成果に応じた報酬を受け取ります。
アフィリエイトは「ASP」「アフィリエイター」「広告主」「ユーザー」という4者が関わる構造になっています。
ASPは「アフィリエイトサービスプロバイダ」の略称で、広告主とアフィリエイターを仲介する企業のことです。
まず、アフィリエイターはASPを経由して自分のWebサイトに掲載できる広告を探します。
次に、Webサイトを訪れたユーザーが広告から商品やサービスを購入することで広告主に利益が生まれます。
この利益の一部がASPに還元され、さらに広告を掲載したアフィリエイターに報酬が支払われる、というのがアフィリエイトの一連の流れです。
PPCとは
そもそもPPCとは、「Pay Per Click」の略で、クリックされるごとに支払いが生じるということを意味します。つまり、PPC広告はクリックされた分だけ報酬を支払う広告ということになります。
身近なところでいうと、Yahoo!やGoogleで検索したときに上位で表示される広告がPPC広告です。
PPC広告には「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「SNS広告」の3種類があります。
リスティング広告とは検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーによる自然検索でキーワードに応じて上位表示される広告のことです。
ディスプレイ広告はホームページなどで決められた枠に表示される広告です。
ユーザーの閲覧履歴などをもとに、表示する広告の内容が決まります。
「最近検索した商品の広告が、他のホームページの右側に表示されている」といった経験がある人も多いのではないでしょうか。
SNS広告はその名のとおり、TwitterやFacebookなどのSNSで配信される広告のことです。
各種SNSのタイムラインなどで流れてくる広告がPPC広告に該当します。
PPCアフィリエイトとは
PPCアフィリエイトとは、いわゆるPPC広告を使ったアフィリエイトのことを指します。
アフィリエイトで収益を上げるには、とにかく自身のサイトにアクセスしてもらう必要があります。
PPCアフィリエイトは、このPPC広告を有効に活用して収益を上げていくアフィリエイトの一種ということになります。
PPC広告を利用すると、クリックされるたびに支払いが生じますが、常に見やすい位置に自身のサイトを置くことができるので、注目を集めやすくなります。
一般的に、PPC広告を配置できるのは「検索エンジン上位」と「サイドバーなどの広告表示欄」のみですが、いずれも検索時に目につくところであるため、高い流入が期待できるのです。
とはいえ、広告をクリックされると支払いが生じるため、アクセスが多くてもコンバージョンにつながらなければ赤字になるケースもあります。
そのため、PPC広告を利用する前に慎重に検討する必要があります。
ブログアフィリエイトやSNSアフィリエイトとの違い
PPCアフィリエイトと似ているものに、ブログアフィリエイトやSNSアフィリエイトがあります。
ブログアフィリエイトとは、自然検索から自分のブログへの流入によって広告収入を得る方法です。
大きな収入を得るためにはコンテンツを上位表示させる必要があるため、ブログアフィリエイトではSEO対策が重要になります。
コンテンツを充実させたり、SEOのノウハウを学んだりしなくてはならず、収入を得るまでに時間がかかる傾向があります。
SNSアフィリエイトは近年注目を集めている方法で、SNSを利用してブログの集客を図る方法です。
TwitterやInstagramで大きなフォロワーを抱えていれば、自身のアカウントで宣伝するだけで効率的に集客できます。
しかし、そもそも十分なフォロワー数を獲得するのが容易ではありません。
また、アフィリエイトを目的としてSNSを運用すると、他のユーザーから嫌われる恐れもあります。
SEO対策や、フォロワー獲得といった努力をせずに済むという点で、PPCアフィリエイトには利点があるといえます。
PPCアフィリエイトは初心者も稼げる?儲からない?
SEO対策などの手間がかからない点で、PPCアフィリエイトは初心者に向いていると感じる人も多いでしょう。
確かに、PPCアフィリエイトではブログアフィリエイトのように高いライティングスキルが必要ありません。
また、集客にも即効性があるので初心者でも稼げる可能性はあります。
しかし、PPCアフィリエイトにはリスティング広告やディスプレイ広告などのさまざまな選択肢があり、どの方法が適しているかは人によって異なります。
そのため、初心者でもPPCアフィリエイトで稼げるかどうかは一概にはいえません。
PPC広告を活用して、毎月何千万円もの利益を得ているアフィリエイターがいるのは事実です。
現在は大きな利益を上げているアフィリエイターも最初から順調だったわけではなく、さまざまな形で失敗を経験しています。
「PPCアフィリエイトなら簡単に儲かる」という考え方は避け、着実に稼げる道をじっくりと探すつもりで始めるのが賢明だといえるでしょう。
PPCアフィリエイトに関する環境の変化
PPCアフィリエイトに関する環境は、以前とは変わってきています。
PPCアフィリエイトで利益を上げることを目指すのであれば、PPCアフィリエイトを取り巻く状況を正確に理解しておくことが大切です。
ここからは、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンにおける環境の変化について詳しく解説します。
Yahoo!はPPCアフィリエイトを全面禁止している
まず、Yahoo!ではPPCアフィリエイトを全面的に禁止しており、アフィリエイト目的での広告を出稿することがそもそもできません。
2019年6月3日以来、Yahoo!は「広告をクリックさせることを目的とした広告」の出稿を禁じています。
このルールは、Yahoo!が提供するサービスや、提携するすべてのWebサイトにおいて適用されています。
はっきりと「PPCアフィリエイトは禁止」と宣言されたわけではありませんが、実質的に全面禁止されたと考えていいでしょう。
このルールが制定された背景には、虚偽表現や誇大表現を用いる悪質な広告が増え過ぎたことがあるといわれています。
利益の追求のみを目的とした悪質なコンテンツが上位表示されれば、検索エンジンの質もまた疑われることになります。
すなわち、ユーザーからの信頼を損ねないためにYahoo!はPPCアフィリエイトの全面禁止に踏み切ったのです。
GoogleではYMYLサイトの基準が厳しくなっている
Googleは近年、アルゴリズムに大幅な変更を加えており、YMYLサイトの審査基準が以前よりも厳しくなっています。
YMYLは「Your Money or Your Life」の略称で、検索結果に表示させるWebサイトを評価する基準の1つです。
経済や健康に関する情報を載せているWebサイトはYMYLサイトと呼ばれ、間違った情報を提供するとユーザーの人生に大きな影響を与えるということで、厳しい取り締まりの対象となっているのです。
YMYLサイトに該当しない場合も、Googleでは質の低いWebサイトは上位に表示されにくくなっています。
虚偽表現や誇大表現を使って集客を図る悪質なWebサイトは、ユーザーに不利益を与えるだけでなく、検索エンジンからの評価も低くなります。
Yahoo!やGoogleの変化からもわかるように、今後のアフィリエイトではいかにユーザーの役に立つ情報を提供するか、誠実にWebサイトを運営するかといった点が重要になるでしょう。
PPCアフィリエイトのメリット
PPCアフィリエイトは、ただ地道にアフィリエイトを続けるよりもメリットの多いアフィリエイトです。
ここでは、ほかのアフィリエイトとは異なるメリットについて具体的に4つ紹介します。
【PPCアフィリエイトのメリット】
- 報酬が発生するまでが早い
- 質の高いアクセスが得られる
- 検索順位を気にする必要がない
- 集客をPPC広告に任せられる
1.報酬が発生するまでが早い
PPCアフィリエイトの最大の利点として、報酬が発生するまでが早いことが挙げられます。
通常、ブログを使ったアフィリエイトなどは検索上位に上がるまで地道な作業が必要となり、収益が安定するまで相当の労力と時間がかかるといわれています。
忍耐が必要な側面を持つことから途中で挫折してしまう人も少なくありません。
一方、PPCアフィリエイトであれば開設して間もないサイトであっても、広告をすぐに上位表示させることが可能になります。
多くの目に留まるため、それだけアフィリエイトの成約率もアップすることになります。
2.質の高いアクセスが得られる
PPCアフィリエイトで集めることができるアクセスは、質が高いといわれています。
というのも、PPC広告が表示されるのはユーザーが検索するキーワードに関連するものが多いためです。
不特定多数に表示される広告よりも、すでにある程度のニーズを持った人に訴求できるため、より効率よい集客が可能になります。
広告先で自身のサイトの内容やアフィリエイト広告に興味を持ってくれる可能性も高まるため、成約率の向上にも有効といえるでしょう。
3.検索順位を気にする必要がない
高いアクセスや成約が期待できるPPCアフィリエイトですが、万が一に備えたリスクヘッジにも役立ちます。
アフィリエイトで高い報酬を得るためにはWebサイトを検索上位に表示させる必要がありますが、当然ながら常に上位表示される保証はありません。
Googleの場合、アルゴリズムが変わると検索順位が大きく変動することがあり、それによって報酬に大きな影響が出るリスクもあります。
しかし、PPCアフィリエイトではこうした検索順位の変動に影響されず、気にする必要がないため、安心してWebサイトの作成に専念できるのです。
4.集客をPPC広告に任せられる
たとえ、上質なサイトを作成したとしても、サイトに集客がなければ収益を上げることはできません。
そのため、多くの人がアクセス数を増やすための集客活動を行います。
TwitterなどのSNSを使った宣伝が一般的ですが、無料でできる反面、範囲が限られる、毎回ツイートする必要がある、などのデメリットもあります。
PPC広告であれば、費用こそかかるものの、集客をすべて任せることが可能です。
集客にかかる手間をカットできるので、余計な心配をすることなく、サイトの作成に専念することができます。
PPCアフィリエイトの注意点
PPCアフィリエイトはメリットが多い一方で、注意点もいくつかあります。
注意点を知っておかないと損をする可能性もあるため、始める前によく理解しておきましょう。
【PPCアフィリエイトの注意点】
- PPCアフィリエイトをやる人は多い
- 広告費の先行投資が必要になる
- 審査を通過するのが難しい
- 規約の変更に左右されやすい
- ライティングスキルが磨きにくい
- コンサル費用が高くつくこともある
- 本を読むだけでは稼げるようにならない
1.PPCアフィリエイトをやる人は多い
PPCアフィリエイトは、アフィリエイトの中でも人気が高いため、副業としてやっている人も多いという実態があります。
広告の枠は限られているにもかかわらず、ライバルが多いということは、それだけ広告費が釣り上げられるリスクがあるということです。
特に、ニーズが高く、稼ぎやすいキーワードほど広告費が高くなる傾向にあるため、簡単には手が出しにくくなっています。
リスクが少ない副業として人気のあるアフィリエイトは、それ自体の競争率も高いため、稼ぎにくくなっている現状があるといえます。
2.先行投資として広告費用が必要になる
PPCアフィリエイトは広告費を先に支払う必要があるため、赤字でスタートしなくてはならないという難点があります。
先行投資といえば聞こえはいいものの、初期コストが大きなネックとなって躊躇する人も少なくありません。
広告費をバックできるかどうかの保証もないため、リスクは少なからずあるといわざるを得ません。
また、アフィリエイトの報酬は確定してから1~2カ月後に振り込まれることが多いため、資金にある程度の余裕がないと参入自体が難しいといえます。
3.審査を通過するのが難しい
PPC広告は、広告費を払えば、誰でも始められるものではありません。
審査を通過して初めて利用することが可能になります。
PPCアフィリエイトの人気も相まって、審査を通過するのが難しくなっている側面もあり、ハードルはやや高めといえます。
独自のコンテンツがなく、内容が薄いサイトや、情報商材系のサイトなどは審査に通りづらいといわれており、サイトの作成方法を工夫する必要があります。
4.規約の変更に左右されやすい
PPC広告はアルゴリズムによる検索順位の変動の影響を受けないと説明しましたが、Googleの場合、規約変更のリスクにさらされる点に注意が必要です。
過去にも幾度となく規約が変更されており、これによって稼ぎづらくなるというケースも少なくありません。
広告をお願いしている以上、仕方ない点ではありますが、リスクを少しでも抑えるためには規約が突然変わっても対応できるような立ち回りをする必要があります。
5.ライティングスキルが磨きにくい【コピペもOK?】
ブログアフィリエイトの場合、Webコンテンツの質が検索結果における順位を左右し、収入にも関わってきます。
そのため、ライティングスキルは自然と磨かれることになります。
一方、PPCアフィリエイトでは広告を活用して集客を図るため、Webコンテンツの内容自体はそれほど重要ではありません。
広告出稿の審査は厳しくなってきているので、もちろん審査に通過するための最低限のクオリティは必要です。
それでも、PPCアフィリエイトの記事は通常のSEOコンテンツに比べて内容が薄くなるのが一般的です。
キーワードに基づいて文章を書く必要もないため、PPCアフィリエイトだと自分のライティングスキルが磨きにくいという点に注意しなくてはなりません。
ライティングスキルが備わっていなければ、PPCアフィリエイトがうまくいかなかったときにブログアフィリエイトへとスムーズに切り替えるのが難しいでしょう。
6.コンサル費用が高くつくこともある
PPCアフィリエイトを始めて最短距離で稼げるようになりたいなら、コンサルタントを利用するという方法があります。
PPCアフィリエイトの効率的なやり方は、経験豊富なコンサルタントに教えてもらうこともできます。
ただし、誇大広告の詐欺などでコンサル費用をだまし取ろうとする業者も少なくないので注意が必要です。
「絶対に稼げます」といったようなコピーにはだまされないように気を付け、親身になって相談に乗ってくれる優良コンサルタントを探すようにしてください。
7.教材・本を読むだけでは稼げるようにならない
PPCアフィリエイトの知識を得るうえで本を参考にするのは良い方法ですが、それだけでは不十分です。
アフィリエイトの世界は変化がめまぐるしく、本に書かれている情報が古すぎて使えない場合も多いためです。
本で基礎的な知識を身に付けたら、次は最前線で活躍する人たちの意見に耳を傾けるといいでしょう。
本から得る知識だけでなく先達からのアドバイスなども活かしながら、自分なりにPPCアフィリエイトの経験を積んでいくことが大切です。
PPCアフィリエイトのやり方・始め方
PPCアフィリエイトのメリットや注意点について理解したところで、ここからは具体的な始め方を紹介します。
それぞれのステップを踏まえたうえで、PPCアフィリエイトを始めてみましょう。
1.ASPに登録をして商品広告を選択する
アフィリエイトを始めるためには、第一にサイトを作成しておく必要があります。
アフィリエイト広告を貼るために必要なASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)への登録やPPC広告への申請は、しっかりとしたサイトがあることが前提となります。
サイト自体の内容が薄いと、ASPやPPC広告の審査に通らない可能性も十分あるので、時間をかけて作成しましょう。
サイト作りの知識がない人は無料ブログを利用してもいいでしょう。
ただし、将来的な収益面を考えるのであればカスタマイズ性の高いWordpressでのサイト作りがおすすめです。
サイトがある程度できあがったら、アフィリエイトの収益を得るために必要なASPに登録しましょう。
ASPは広告主とアフィリエイターの仲介を行う業者で、さまざまな案件を選ぶことができます。
複数のASPに登録することもできるので、サイトの方向性に合わせて選ぶようにしましょう。
ASPに登録が完了したら、自身のサイトに掲載したい広告を選び、広告主に提携の申請を出します。
承認が得られて初めて、サイトに広告を貼ることができるようになります。
2.セールスサイトをつくる
ASPへの登録が完了して、広告を貼り付けることができたら、より成約率を上げるためのセールスサイトに仕上げていきましょう。
PPC広告の審査に通過するためには、仕上がったサイトを申請する必要があり、広告費の赤字をバックできるような成約率の高いサイトを作り上げる必要があります。
アフィリエイトでは、広告をクリックしてその先で商品やサービスの購入がなされたら報酬を得ることができます。
アフィリエイト広告に合わせた紹介記事をたくさん書いてサイトを充実させましょう。
以前のPPC広告の審査は、画像と購入ボタンだけのいわゆるペラサイトでも問題ありませんでした。
しかし、近年では中身まで精査される可能性があり、内容の濃いサイトを作り上げる必要があります。
単純なサイトでは審査に通ることが難しいので、自身の経験を書いたものやほかのサイトとの差別化を図ったものなど、より良質なサイトを作るようにしましょう。
ここで良質なサイトを作っておけば、PPC広告から流入したユーザーが離脱して赤字になるというリスクを抑えることができます。
3.広告を出稿するキーワードを選定する
次に、広告を出稿するキーワードの選定をおこないます。
自分が取り組むことになる広告案件に基づいて、ユーザーにクリックしてもらえるようなキーワードを選びましょう。
キーワードの選定は、Googleのキーワードプランナーなどのツールを使うと効率的に進められます。
掲載する広告の商品やサービスと関連するキーワードをピックアップし、検索の回数や頻度を調べながら、コンバージョンにつながりやすいキーワードを選んでください。
このとき、競合サイトがどのようなキーワードで広告を出稿しているのか調べておくと、キーワードを選ぶ際に参考になります。
4.赤字にならないよう限界CPAを計算する
限界CPAとは、成約を1件獲得するためにかけられる最大の広告費用のことです。
限界CPAを事前に計算しておけば、広告費用がその数字を上回るか下回るかによって、赤字か黒字かを簡単に判断することができます。
事業が順調かどうかを判断するための基準として、PPCアフィリエイトの運用を始める前に限界CPAを求めておくといいでしょう。
限界CPAは、狙う案件の1件あたりの売上と承認率から算出できます。
承認率とは、ユーザーの申し込みが広告主に承認される確率のことです。
報酬が高くても、承認率が低ければ成果にはつながりにくいので注意してください。
例えば、ある案件における成約1件の報酬が1万円で、承認率が70%のケースを考えましょう。
このケースでは、1万円×70%=7000円が限界CPAとなります。
つまり、1件あたりの広告費用が7000円を上回れば赤字、下回れば黒字ということになります。
5.PPC広告サイトに登録して出稿する
PPC広告を出すためには、GoogleやYahoo!などのプラットフォームに登録をする必要があります。
例えば、Googleの場合は国・タイムゾーン・通貨などを設定して確認メールをクリックすることで広告を出せるようになります。
良質なセールスサイトを作成してから、PPC広告サイトに登録するのが良いでしょう。
登録が完了したら、広告予算や支払い方法などを設定して出稿することになります。
初めてPPC広告を利用するのであれば、少ない設定金額から始めてみるのが良いでしょう。
というのも、PPC広告を利用することで効果が上げられるかどうかを見極める必要があるためです。
中には、サイトの作りが十分でなく、せっかくPPC広告によってアクセスが増えても、収益が上がらずに広告費がかさんでしまうといったケースもあります。
出稿して後は任せっきりにするのではなく、利益率を見ながら広告を出すのか止めるのか、また広告を差し替えるのかなどを慎重に判断する必要があります。
コンバージョン率を高めるために!PPCアフィリエイトのポイント
PPCアフィリエイトは広告を出稿すれば終わりではありません。
広告を出稿した後に、その効果をしっかりと分析し、次につなげることが大切だといえます。
ここからは、PPCアフィリエイトで広告を出稿した後に分析するべきポイントを3つ紹介します。
【PPCアフィリエイトで広告出稿後に確かめたいポイント】
- 量の指標
- 割合の指標
- 費用対効果の指標
量の指標
広告効果の分析に先立って、インプレッション数やクリック数、コンバージョン数などの「量」を把握する必要があります。
インプレッション数は広告がユーザーの画面に表示された回数で、クリック数はユーザーが広告をクリックした回数のことです。
そして、コンバージョン数は広告を経由してユーザーが商品やサービスを購入した件数を意味します。
これらの量に関するデータを基に、広告の効果を分析していきます。
コンバージョン率やクリック率の割合を把握
次に、クリック数などの量に関するデータから、CTRやCVRなどの割合を把握します。
CTRとはクリック率のことで、クリック数をインプレッション数で割ることで算出できます。
ユーザーの画面に表示された広告が、どれくらいの割合でクリックされたのかを知ることができる指標です。
CVRはコンバージョン率のことで、コンバージョン数をクリック数で割って計算します。
広告をクリックしたユーザーのうち、どれくらいの人がコンバージョンまで達したのかを把握できます。
例えば、CTRが低くCVRが高かった場合を考えましょう。
このケースでは「広告クリエイティブに訴求力がない反面、セールスサイトの内容が充実しているので離脱率が低くなっている」といったように分析できます。
このように指標に基づいて分析をおこなえば、何を改善していけばいいのかが明確になります。
費用対効果を把握して赤字を避ける
最後に、CPCやCPA、ROIといった指標から広告出稿の費用対効果を把握し、さらに改善点を探していきます。
CPCはクリック単価のことで、クリック1回あたりにかけた広告費のことです。
CPAはコンバージョン単価でコンバージョン1件あたりの広告費、ROIは全体の売り上げを広告費で割って求める利益率のことです。
特に重要なのはROIですが、他の指標にも常に注意を払わなくてはなりません。
各指標の変動を細かくチェックしながら、何を改善していくべきなのか見極めるのがPPCアフィリエイトで成功するためのポイントです。
初心者がPPCアフィリエイトで稼ぐコツ
いくつかのコツを押さえれば、初心者でもPPCアフィリエイトで利益を上げられる可能性があります。
まず、最初のうちは大量に広告を出稿してみるといいでしょう。
大手のASPは何千件もの広告案件を扱っており、まだライバルが目をつけていない穴場案件も残っているはずです。
穴場の案件をいち早く見つければ、初心者でも大きく稼げる可能性があるのです。
そのため、最初はなるべく多くのジャンルで広告を出稿し、まだライバルが出稿していない稼げるジャンルの発見を目指すことをおすすめします。
次に、リスティング広告を出せる、簡単に稼げるキーワードの選定に力を入れるのもポイントの1つです。
例えば、商品名で広告が出稿できればコンバージョンにつながりやすいため、比較的簡単に報酬を得られます。
最後に、必要に応じて広告費用を調整する方法も効果的です。
Googleをはじめとした検索エンジンでは、広告出稿の入札金額に応じて表示順位が変動します。
大きく稼げる案件には高い広告コストをかけるなど、広告費用を調整して表示順位を変えながらPPCアフィリエイトを運営することで、効率的に稼げるようになるでしょう。
ASPで選ぶべき案件の特徴
PPCアフィリエイトの始め方について理解したところで、どんな案件を選べば良いのか分からないという人も多いのではないでしょうか?
ここでは、PPC広告を利用したアフィリエイトに有効な案件の選び方を紹介します。
1.有名な案件である
アフィリエイトには数多くの案件がありますが、成約率が高い傾向にあるのは、知名度の高い有名な案件です。
ユーザーは、自分が買いたい商品の詳細が明確なものを好む傾向にあります。
裏を返せば、詳細が分からないものには不信感を抱き、買わない傾向にあるということでもあります。
たとえば、ほかの条件が同じであれば、無名のメーカーと有名なメーカーがあれば、直感的に有名なメーカーを選んでしまうのが一般的な心理です。
特にインターネットの場合、商品に触れることができず、得られる情報が限られるため、知名度は選ぶときの重要な要素となるのです。
つまり、なるべく名の知られた企業や商品の案件を選ぶようにしたほうが、成約につながりやすいといえます。
アフィリエイトを始めたばかりの人は、有名な案件を選ぶのが無難といえるでしょう。
2.単価が高い
PPCアフィリエイトは、通常のアフィリエイトに比べて大きな初期コストが発生します。
この赤字をバックするためには、できるだけ単価の高い案件を紹介したほうが良いでしょう。
単価が高いものほど利益率が大きくなるため、同じ系統の案件であれば単価の高いものを選ぶのが理想です。
ただし、単価が高いものを選ぶ際には注意点もあります。
1つは、知名度のない案件が多いことです。
先に説明した通り、知名度はユーザーが選ぶ際の重要な要素です。
高単価の案件は知名度の低いものが多い傾向にあるので、単に高単価だからという理由だけで判断せず、どちらを取るのかは慎重に考えるのがいいでしょう。
また、ライバルが多いことも注意が必要です。
競争率が高いものはPPC広告の広告料も高いので、差別化の工夫をする必要があります。
PPCアフィリエイトに挑戦してみよう!まずはASPをチェック
PPCアフィリエイトは、広告費を出すことによって多くの人の目につく位置に広告を出稿できるため、より高い収益が期待できるアフィリエイトの一種です。
多くのアフィリエイターに人気の手法でもあるため、これからアフィリエイトを始めようと考えている人はぜひ活用してみましょう。
「物販総合研究所」は物販の解説をしているサイトですが、PPCアフィリエイトの記事も掲載しているので、別の記事も参考にして有益な情報を得るのがおすすめです。