見通しが甘いせいで…主婦起業の失敗例
意気込んで起業したのはいいものの、見通しの甘さや知識不足によって、すぐ廃業となってしまう可能性も……。まずは、主婦の起業でよくある失敗例について学んでいきましょう。
忙しすぎて時間が取れない
主婦起業の難しいポイントは、家事や育児の合間をぬって、新たに仕事の時間を捻出しなければいけない点にあります。起業したからといって仕事だけしているわけにはいかず、主婦業とうまくバランスを取らないといけません。「時間が取れなくて全然仕事が進まない」「家事をおろそかにして家族に迷惑をかけてしまった」というのは、最もよくある失敗です。
ポイントは、家庭の時間と仕事の時間を明確に切り分けて、メリハリをつけることです。まずは普段のスケジュールを書き出し、どのタイミングでどのくらい仕事の時間がとれるのか、把握するところから始めるといいでしょう。
開業に関する知識不足
経営を黒字にするためには、事業や商品の知識のみを深めればいいわけではありません。会計やマーケティングなど経営に関する知識、社会保険、税金、控除に関する基礎知識なども必要です。
「適当に収支を付けていたら、いつの間にか赤字続きになっていた」「節税対策をちゃんとしなかったために、税金額がはねあがった」なんて事態が起こりかねません。知識不足が損につながってしまうため、事前に勉強しておくことが大切です。
思うように売れず、赤字に…
せっかく教室やショップを開業しても、お客さんが来てくれないことには収益を得ることはできません。
「ヨガ教室を開いたけれど、全然生徒が来てくれない」「趣味のハンドメイドでショップを開業したけど、材料代がかさんで赤字に……」というのも、よく耳にする失敗です。
「好きだからやりたい!」という気持ちは大切ですが、安易な起業は禁物です。黒字にするにはどのくらいのお客さんが必要か、市場規模はどのくらいなのか、競合とどう差別化を図るのかなど、リサーチを徹底してから起業を計画しましょう。
主婦が起業するには?成功例のポイントを解説
主婦でも起業を成功させるには、成功例の共通点を押さえることが肝心です。主婦起業の成功例を3つご紹介いたします。
スキマ時間を有効活用
まとまった時間を取ることが難しい主婦は、家事や育児の合間の“スキマ時間”を有効活用することが成功のカギといえます。
例えば、1日2~3時間から働ける家事代行サービスは、スキマ時間にできるサイドワークとして最適です。子どもや幼稚園や小学校に行っている数時間のうちに働けるため、主婦の人気を集めています。
外出せずに、自宅でできる仕事としては、クラウドソーシングを利用したデータ入力や簡単なライティングなどがあります。案件単位の契約になるため、家事の合間のちょっとした時間に、やりたい分だけ仕事をすることができます。
趣味を極めて開業
ネイルアートやハンドメイドなど、これまで趣味でやっていたことを武器に開業を目指す人も多くなっています。趣味を仕事にするのは憧れがある人も多いでしょうし、何よりも自分が楽しめる仕事を選ぶのは大切なことです。
ただし、店や教室を開設するとなると、ハードルが高いことも事実です。開業許可や資金の問題だけでなく、集客の課題も乗り越える必要が出てきます。
そこで、昨今ではネット環境を活用してヨガやフラワーアレンジメントなどのオンライン教室を開業する人が増えています。資金をかなり抑えて開業することが可能なだけでなく、集客しやすい点もメリットです。
自己資金ゼロでネットショップ
ネットを活用した起業方法としては、ネットショップの開設も人気です。実店舗で開業するには多額の資金が必要になりますが、ネットショップであればほぼゼロ資金で開業することが可能です。
ハンドメイドのスキルがある人は、「BASE」や「minne」などの通販サイトを活用して、自分の作品を販売することができます。主婦としてのスキルを活用するならば、ベビーやキッズ向けの小物や雑貨制作は人気があります。
また、自分で作るスキルが無くても、せどりや輸入で物を仕入れて売ることも可能です。卸売サイトやネットオークションから商品を仕入れれば、簡単に自分のネットショップを開設できます。
確実な起業の仕方や稼ぐためのポイント
せっかく起業するなら、できるだけ失敗を避けて早く事業を軌道に乗せたいところ。主婦が起業する上で、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。起業のポイントをご紹介します。
少額からスモールスタートするまずは副業から始めてみる
少し古いデータですが、厚生労働省が取りまとめた資料「平成 18 年版 働く女性の実情」によれば、起業した女性の廃業率は、男性の約2倍も高くなることがわかっています。
理由として、家事や育児、介護などの事情により、事業の継続が難しくなることが挙げられています。せっかく起業したものの、家庭との両立が困難なことから、廃業せざるを得ない女性も多い模様です。
大規模な起業をしていきなり仕事時間を増やしてしまうと、家庭との両立が難しくなってしまいます。そこで、まずは小規模な範囲からスモールスタートすることがおすすめです。
最初から大きな売上を目指すのではなく、「数万円程度の利益をあげる」「お客さんを10人集める」など、小さく経験を積むところから始めて、徐々に事業を育てるという意識を持ちましょう。
控除や扶養、確定申告について学ぶ
夫が配偶者控除を受けている場合や、健康保険の被扶養者となっている人は、収入の上限額についても気を付けるようにしてください。
配偶者控除とは、所得が一定金額以下の配偶者を持つ納税者が受けられる控除のことです。夫が配偶者控除を受けながら妻が起業して事業所得を得る場合、妻の所得の上限額は「年間38万円以下」となり、これを越えてしまうと控除対象から外れてしまいます。
注意すべきなのが、パートなどの給与所得の上限額は「年間103万円以下」となる点です。給与所得での金額と勘違いして「うっかり外れてしまった」というのはよくある失敗ですので、頭に入れておいてください。
また、夫の健康保険の被扶養者となっている場合は、「夫の年収の2分の1以下」かつ「130万未満」に年収を押さえる必要があります。健康保険の扶養を継続したい場合は、こちらの上限額にも覚えておきましょう。
さらに、年収20万円を超えると、確定申告を行う必要も出てきます。
これらのことを踏まえ、個人事業主として開業するのか、どのくらいの稼ぎを目指すのか、家族を交えてよく話し合うようにしてください。
資金やスキルのいらない仕事を選ぶ
万が一赤字になったり、廃業したりした場合に、家計に迷惑をかけるようなことがあってはいけません。経営リスクを抑えるためには、初期投資が少ない事業を選ぶことも重要です。
いきなり店舗を持つのではなく、まずはオンライン教室やネットショップから始めるほうがおすすめです。同様に、高額な仕入れや材料費がかかる事業も高リスクですので、初心者は避けた方が無難でしょう。
なんだか起業が難しいことのように感じてしまったかもしれませんが、今はインターネットを活用すれば様々な形で起業することが可能な時代です。スキルが無くても稼げる仕事はたくさんありますので、多くの成功例を頭に入れておくことが肝心になります。
次章では、資金やスキルのいらない起業アイデアを紹介していきます。
主婦におすすめの起業アイデア!ランキング形式で紹介
初心者でも始めやすい、主婦におすすめの起業アイデアをランキング形式でご紹介していきます。
ランキングは、「スキマ時間に着手しやすいこと」「初期投資がいらないこと」「難しいスキルがいらず手軽にできること」の3点を基準に選定しました。
主婦にとっての始めやすさ、続けやすさを考慮して選定されていますので、ぜひ参考にしてください。
初期投資 |
スキル |
月収例 |
|
家事代行 |
ほぼ不要(道具費用等) |
通常の家事スキル |
5万円(平均時給約1,200円) |
ハンドメイド作家 |
数百円~数万円(材料費、道具費用など) |
ハンドメイドスキルが必要 |
5,000円~数万円 |
自宅教室 |
20万円~(パソコン、配信器材の購入費、Webサイトなど) |
人に教えられるレベルのスキルまたは資格が必要 |
15万~30万円 |
ライター業 |
0円~20万円(業務使用できるスペックのパソコンが必要) |
未経験者OKの案件多数。ただし、単価は低い。 |
3万~20万円 |
メルカリせどり |
数百円~(仕入れ費用) |
特別なスキルは不要 |
5万~20万円 |
第5位:家事代行
家事代行は、相手の家に出向いて仕事をするので、自宅の仕事環境を整備する必要がないというメリットがあります。また、掃除や炊事に必要な最低限の道具さえあれば仕事が可能で、初期投資がほぼ必要ありません。普段の家事スキルを活かすことができ、主婦にはうってつけの仕事といえるでしょう。
1件につき作業時間は2~3時間ほどですが、移動時間を含めると、ある程度まとまった時間が必要です。自宅付近の案件を選び、効率よく周るなど工夫をすると、収入をアップできます。
第4位:ハンドメイド作家
雑貨やアクセサリーなどをハンドメイドするスキルがあれば、ハンドメイド作家として活躍する方法もあります。時間の制約が無く、自分のペースで制作を進められるため、スキマ時間を活かしやすい仕事です。
通販サイトを利用すれば、スマホひとつで簡単にネットショップを開設することが可能です。商品撮影や出品手続きも、スマホのみで完結します。
ただし、赤字を出さないように、どんな商品が売れ筋なのか事前リサーチが必須です。好きなものを無計画に作るのではなく、マーケット規模を考えて商品を出品しましょう。
第3位:自宅教室
ヨガやダンス、フラワーアレンジメントなど、趣味で磨いてきたスキルを活かして、自宅教室を開業するのも、主婦におすすめの起業です。
人に教えられるほどのスキルが必要なため、誰にでもできることではありませんが、やりがいを持って働くことができます。
ネットを活用したオンライン教室なら、開業資金もほぼ必要なく、営業の許可取りなども必要ありません。その代わり、自宅を提供するため、家族の許可を得てスケジュールを調整する必要があります。
第2位:クラウドソーシングでライター業
ライター業というと難しそうに感じるかもしれませんが、「未経験者歓迎」の案件は非常に多くあります。「文章制作に関する知識も経験も全くない」という人でも、実はチャレンジしやすいのがライター業です。
とはいえ、未経験者でも受注できる案件は、単価も低額。時給換算すると、学生アルバイトと変わらない……という案件も多いため、地道に実績を積む根気が必要です。
その代わり、実績とスキルを積み重ねて単価を上げていけば、ライターを本業にすることも不可能ではありません。
第1位:メルカリせどり
メルカリせどりとは、国内最大のフリマアプリ「メルカリ」で使って仕入れた商品を転売する方法です。自分がセレクトした商品やオークションで落とした商品、自宅にある不用品まで幅広く出品することができます。
メルカリせどりのメリットは、全てをスマホひとつで完結できること。商品ページの準備だけでなく、仕入れも全てスマホで行うことができるため、子どもの面倒を見ながらでも作業することも可能です。
初心者の方は「売れなかったらどうしよう……」と不安があるかもしれませんが、メルカリは月間ユーザー2000万人以上と、圧倒的なユーザー数が魅力です(2021年9月時点)。事前に売れる商品をリサーチしてから仕入れをすれば、意外と在庫リスクは低い仕事なのです。
出品に必要な知識は、取引に関する注意事項が書かれている「メルカリガイド」を読めばOK。特別なスキルや知識、高額な初期投資は必要なく、スマホ一つで手軽に始められる事業といえます。
(関連) 簡単に始められる商売12選ー低リスク低資金で起業できる仕事ー
まとめ
ネットやスマホを活用できる現代においては、スキルや資金ゼロの主婦でも手軽に起業することが可能です。主婦業との両立を目指すなら、スキマ時間を活用できる仕事を選ぶといいでしょう。
手軽にできるとはいえ最低限の起業知識は身に付けておくべき。適当な対応をしていると、節税に失敗したり、赤字を出してしまうことも珍しくはありません。
そこで、「自分の稼ぎは欲しいけど、いきなり起業するのは自信がない…知識不足かも…」という方には、副業に最適なビジネスのひとつである物販に関するセミナーに参加してみることをおすすめします。
仕事に関する知識をトータルで身に付けることができるので、安心して取り組むことができますよ。起業のイメージを具体化すると、「自分にもできそう」という自信にもつながりますので、まずはこちらの無料WEBセミナーに参加してみてはいかがでしょうか。
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