副業で月5万円を稼ぐのは簡単?
まずは副業で月5万円を稼ぐ難易度について考えてみましょう。
月収5万円を想像した人のなかには、副業で月10万円は難しくても、5万円程度なら何とか稼げるのではと考える人も多いかもしれません。
副業に関する情報を集めていると、収入を発生させることが簡単であるかのような広告を目にすることも多くあります。
例えば、「1日10分の簡単作業で、月収10万円を目指せます!」といった、謡い文句を見たことのある人もいるのではないでしょうか?
しかし、現実と理想のギャップはそこら中にあることも知っておかなければなりません。
実際、消費者庁は副業関連の詐欺に対する注意喚起を行っています。
スマホ作業で稼げると誘われて、逆に多額の金銭を要求される被害に遭う人も出ているからです。
副業は生活費に満足できていない、収入をもっと増やしたいなど、お金への願望がきっかけとなるケースも多くありますが、月5万円の副収入を得るには堅実な努力が必要となります。
そこで、具体的にどうしたらいいのかをこれから見ていきましょう。
副業で月5万円を達成するために大切なこと
副業で月5万円の収入を得るのは意外とハードルが高いと知って驚いた人も多いかもしれませんが、実際に稼ぐ人たちがいる以上、不可能なことではありません。
ただし、前提として必要な戦略は存在するので、その点について解説していきます。
稼げるジャンルを選択する
副業で月5万円を得るには、最初に稼げるジャンルを選択することが大切です。
例えば、副業の中にはアルバイトやポイントサイトで稼ぐ方法もありますが、毎月5万円の収入を安定して生もうとするといずれ無理が出てきます。
試しに、アルバイトで働くことを考えてみましょう。2020年1月時点で東京都の最低賃金は1013円です。
わかりやすいように時給1000円で計算すると、1カ月50時間のアルバイトをすれば5万円になります。
仮に、土日を休みとするなら、平日に毎日2.5時間追加で働くイメージです。
こうした働き方では体力的に厳しいのはもちろん、時給が2000円になるような機会もまずあり得ません。
つまり、ずっと働き続けない限り、収入を維持できないということです。
副業で安定して稼ぎ続けようと思ったら、時給換算した数字を実力次第で数千円、数万円と上げることが可能なジャンルを選ばないと続けるのは難しいでしょう。
そこで有力な選択肢となるのがネットビジネスです。
具体的な職種は後ほど紹介するので、参考にしてみてください。
長い目で考える
副業で安定収入を目指すなら、今すぐ稼ぐことよりも1年後に毎月5万円を手にするといった長い目を持つことも重要な戦略の一つです。
一般的に人はすぐに結果が出ないと挫折しやすい生き物といわれています。
しかし、高額の収入を得ている人ほど、副業に取り組んでいる期間も長いのが特徴です。
副業を始める前に「時間をかけて稼げるようになろう」と決めていれば、途中で諦めてしまう可能性を低められるかもしれません。
さらに、初期の稼げない期間を我慢して続ければ、最終的に1カ月で10万円以上の副収入を得ることも夢ではなくなってきます。
後で詳しく紹介するネットビジネスも「継続」が鍵となることが多いので、少し長い目で考えてみましょう。
スキルアップを欠かさない
副業で毎月5万円程度を楽に稼ぐ人たちは数年の経験を積んでいることも珍しくありませんが、ただ継続しているわけではありません。
副業で得られる収入を上げるために、常にスキルアップを欠かさないようにしています。
ネットビジネスの場合、スキルが上がると仕事の単価が跳ね上がる傾向があるからです。この点がアルバイトとの大きな違いでしょう。
例えば、自分で本を買って勉強したり、セミナーに参加したりして情報を集めつつ、実際に行動して成果の出るやり方を模索するのも一つのやり方です。
アルバイトはすぐに収入につながるのが魅力ですが、試行錯誤が報酬額に与える影響は大きくありません。
しかし、ネットビジネスの場合は稼ぐまでに時間は必要としますが、取り組み方次第で収入を伸ばせるのです。
スキル系の副業で月5万円を目指す方法
ここからは具体的なネットビジネスの種類について紹介します。
まずは、自分がすでに持っているスキルを生かして稼ぐ副業から見ていきましょう。
スキル系の副業で代表的なのはクラウドソーシングサイトを活用する方法です。
クラウドソーシングサイトではライターやプログラマー、デザイナーといった特定のスキルを持つ人の仕事が多数募集されており、パソコンがあれば、在宅のままネットで稼ぐことができます。
クラウドソーシングサイトはさまざまな企業が運営しており、「クラウドワークス」や「ランサーズ」が大手として有名です。
例えば、ライターとして稼ぐ場合を考えてみます。
1000文字の文章を文字単価0.3円、作業時間1時間で請け負うと時給は300円です。
これではあまりに低いと感じる人も多いかもしれませんが、初心者の世界では珍しいことではありません。
ただし、文字単価か3円ではどうでしょうか?
同じ作業時間でも時給は10倍の3000円となり、アルバイトと比較しても3倍です。
このように、ネットビジネスでは経験とスキル次第で報酬が上がっていきます。
サイト運営の副業で月5万円を目指す方法
ネットでできることが増えたおかげで、自分のサイトを運営して収益化するのも可能な時代となりました。
そこで次に、アフィリエイト収入で月5万円を目指す方法を紹介していきます。
ブログアフィリエイト
アフィリエイトといえば、ブログが王道のやり方としてよく知られています。
アフィリエイトで広告収入を発生させる方法は主に2つです。
1つはASPを経由した広告を貼り、成約数に応じた報酬を得る方法。
もう1つはGoogleアドセンスからの広告を表示させて、クリック数に応じた報酬を得る方法です。
どの程度本腰を入れて取り組むかによっても成果は変わりますが、アフィリエイトマーケティング協会が実施した「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2019」では、月5万円以上稼ぐアフィリエイターは全体の26.5%存在します。
アフィリエイトで最初の報酬が発生するまでにかかる時間は半年から1年程度が一般的です。
つまり、その間は収入が0円のまま継続しなければなりません。
しかし、SEOの知識を身につけながら、地道に取り組んでアクセス数を増やせば、安定して稼ぎやすくなるでしょう。
ブログ記事を書くのが苦にならない人には向いている方法です。
アフィリエイトマーケティング協会 アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2019
YouTubeアフィリエイト
ブログ記事を書き続けることが苦手でも、映像系が得意であれば、YouTubeアフィリエイトが向いているかもしれません。
YouTubeアフィリエイトとは、自分のチャンネルで公開する動画にGoogleアドセンス広告を入れて収益化する方法です。
YouTubeでチャンネル登録者数1000人と動画の総再生時間4000時間という2つの条件をクリアして審査に通れば、広告を入れることが可能となります。
まずは、これらのハードルを突破するまで踏ん張れるかどうかがポイントです。
審査条件をクリアするのに必要な時間は人それぞれですが、1年程度かかる人もいます。
とはいえ、数百円、数千円レベルの報酬しか得られない期間を我慢して過ぎれば、月5万円以上を稼げる可能性は多いにあるでしょう。
現状はブログアフィリエイトに比べると、ライバルも少なめで、自分の好きなジャンルを選べば、趣味の延長線上で収入が発生するのが魅力的です。
視聴者としてYouTubeをよく利用するという人であれば、挑戦してみると世界が広がるかもしれません。
YouTube 公式HP
物販系の副業で月5万円を目指す方法
副業では商品を売ることで収益を得る物販も人気です。
近年はネット上で仕入れも販売もできるので、在宅で販売業ができるなら挑戦したいという人もいるでしょう。
そこで、2つの物販方法を紹介します。
転売・せどり
転売やせどりは安く仕入れた商品を高く売って、差額を儲ける物販方法です。
例えば、メルカリなどのフリマサイトで安く手に入れた掘り出し物をAmazonやヤフオクなどに出品して販売するといったやり方をします。
この方法であれば、スマホやパソコンで全ての作業を完結できるため、在宅でも活動可能です。
最初はリスクを抑えて1個数百円の利益からスタートするケースも少なくありませんが、慣れてくると商品1個の転売で数万円を稼ぐ人も出てきます。
例えば、需要の高い人気家電や、ファッション系のレアアイテムなどは高額転売できるチャンスが豊富なので、取引ごとの利益を大きくしやすいです。
消費者ニーズを把握するために、市場動向をチェックするのが欠かせませんが、新しい情報に敏感な人であれば、比較的、短い期間で月5万円を達成できることもあります。
物販ビジネスの魅力が知りたい!副業で始めるための方法も紹介!
ハンドメイド作品の販売
趣味でハンドメイド作品を制作しているタイプの人であれば、オリジナル商品をネットで販売する方法もあります。
近年のハンドメイド市場を見る限り、販路も充実している傾向があります。
例えば、minne(ミンネ)やCreema(クリーマ)などのハンドメイドマーケットを利用したり、BASE(ベイス)やSTORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)で自分のネットショップを開設したりすれば、手軽に作品を販売できます。
サイトをのぞいてみると、アクセサリーや革製のバッグ、財布など多彩なアイテムがあり、人によっては興味が湧くのではないでしょうか?
ハンドメイド作品の販売は、ある程度のファンを獲得できるかどうかが安定収入への鍵です。
自分の作品をリピート買いしてくれる層を形成できれば、ワークショップやポップアップストアなどのイベントへとビジネスを発展させられる可能性もあります。
ただし、5万円の収入を得るには作業時間もその分かかるので、ハイクオリティで単価の高い作品を制作できる人の方が有利でしょう。
会社員が副業するときの注意点
ジャンルをうまく選んで地道に経験とスキルを積めば、月5万円の安定収入は夢ではありません。
とはいえ、そもそも副業をするにあたっては根本的に必要な条件もあります。
そこで最後に、会社員が副業をする際の注意点に触れておきましょう。
会社の就業規則を確認する
副業をするためには、会社の就業規則で副業が認められている必要があります。
確かに、就業時間以外に何をするかは基本的に自由であり、会社のルールに法的な拘束力があるわけではありません。
しかし、就業規則に違反したことを根拠に懲戒処分となったケースは実在します。
もし、隠れて副業をした結果、本業を失ってしまったら本末転倒です。
副業をするときは、あくまで本業の就業規則から逸脱しないように気をつけた方がよいでしょう。
本業の仕事に悪影響を出さない
就業規則で副業が認められていても、月5万円を稼ごうとすると、最初の1年は修行のような時間になることがよくあります。
しかし、いくら下積みの努力が必要とはいえ、本業がおろそかになるほど自分の時間や労力をつぎ込むのは避けましょう。
例えば、副業を夜中まで続けて体調不良を起こしたり、本業の仕事が雑になったりすると、結局継続するのが難しくなるかもしれません。
最低限のマナーとして、本業に悪影響が出ない範囲で活動するのが賢明です。
必要な場合は確定申告をする
副業に真剣に取り組んで一定以上の収入が入るようになると、確定申告の手続きが必要になる人もいます。
具体的には、副業で得た年間の所得が20万円を超えたら、会社での年末調整だけでは済みません。
該当する場合は、会社からもらう源泉徴収票と副業の収支を証明する書類を用意して、税務署で確定申告をしましょう。
手続き内容がイメージできない人は、副業を続けながら確定申告の情報をチェックしておくのも有効です。
やり方さえわかっていれば、急に利益が出るようになっても慌てる心配がありません。
最低限、売上として入ってきた金額と経費として出て行った金額は自力で証明しなければならないので、お金の管理はしっかりしておくことが重要です。
副業で月5万円を目指すなら経験と実力が重視ポイント!
副業で月5万円の収入を目指す場合は、選択するジャンルや経験と実力の有無などが大きく関係してきます。
しかし、一度5万円をコンスタントに稼げるようになると、10万円以上の副収入を生むのはそこまで難しいことではありません。
将来を考えてやってみようと思う人は、早めの挑戦が吉です。
また、下記の記事では今回紹介した物販についてより詳しく解説しているので合わせて参考にしてみてください。
物販ビジネスの魅力が知りたい!副業で始めるための方法も紹介!