取引メッセージとコメントの違い
メルカリでは、「取引メッセージ」と「コメント」の2種類の方法で、出品者と閲覧者や購入者が直接やり取りできます。
「取引メッセージ」と「コメント」には、利用できるタイミングや見られる人の範囲などの違いがあります。見た目も少し異なるので、以下の画像を参考にしてください。
【コメント】
コメントは、おもに「購入する」ボタンを押す前に使います。例えば値下げを希望する場合は、コメントから出品者に交渉します。
値下げ交渉については、以下の記事でも例文つきで詳しく解説しているので参考にしてください。
(関連)メルカリの値下げ交渉の例文まとめ|断り方などを購入者・出品者別にパターンで紹介
コメントの編集や削除は出品者しか行えません。また、他のユーザーも閲覧できるため個人を特定できるような内容は記載しないようにしましょう。
続いて、取引メッセージの画像です。
【取引メッセージ】
取引メッセージは、購入ボタンを押した後の取引で使用します。出品者と購入者のみが見られ、おもに入金の報告や発送の連絡などに使用します。
間違った内容を送ってしまっても、あとから編集や削除はできません。言葉遣いや内容を確認してから送りましょう。
取引終了後は取引履歴が残りますが、メッセージの内容は取引終了後2週間が過ぎると表示されなくなります。
この記事では、購入後に使う取引メッセージの例文を紹介していきます。
購入前の質問で使えるコメントの例文を知りたい場合は、以下の記事で解説していますので、こちらを参考にしてください。
(関連)メルカリのコメント返信|コピペで使えるシーン別の例文まとめ
【購入者向け】取引メッセージの例文
購入者が出品者に連絡をとることになるのは、以下の場合が多いでしょう。
それぞれの場合におすすめの例文と作成のポイントを紹介します。
購入後に挨拶をするとき
商品を購入した後には、挨拶のメッセージを送るのがおすすめです。挨拶のメールは義務ではないため送らなくても問題はありませんが、メッセージを送るだけで丁寧な印象を与えられ取引を気持ちよく進められます。
はじめまして。購入いたしました〇〇と申します。お取引終了までどうぞよろしくお願いいたします。
先ほど、支払い手続きをいたしましたので、ご確認ください。
それでは、商品の到着を楽しみにお待ちしております。
メッセージには、購入の挨拶と支払い予定を伝えましょう。
クレジット払い・キャリア決済・全額ポイント決済など、購入手続き完了と同時に決済される支払い方法を選択している場合は、支払い済みであることを伝えると購入者が確認しやすくなります。
また、コンビニ払い・ATM払いでまだ支払いをしていない場合は、支払い予定日と支払い方法を伝えておくと、出品者が安心できます。
最初の印象は大切なので、丁寧な言葉遣いを心がけてメッセージを送りましょう。
発送前に確認したいことがあるとき
購入後は、商品の変更や発送方法を変更するのが難しくなります。商品や発送方法について質問がある場合は、基本的に購入前に解決しておきましょう。
発送後は出品者でも商品を確認できません。必ず発送前に取引メッセージから問い合わせてください。
お世話になっております。
発送方法について一点お伺いしたいのですが、ポストのサイズが小さいため、商品の梱包をできるだけ小さくしていただくことは可能でしょうか?
お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
支払いが完了したとき
支払いが済むと出品者へ自動で「お支払いされました」という通知がされるため、支払い完了を報告するメッセージは送らなくてもかまいません。
けれども、出品者はきちんと支払ってもらえるか気になっているので、連絡すると信頼できる購入者だと思われます。
とくに、コンビニ払いやATM払いを選択している場合、購入から支払いまでに数日かかる場合があるので、出品者が確認しやすいように取引メッセージでも支払い完了を伝えると丁寧です。
お世話になっております。
さきほど、コンビニで支払いを済ませましたので、発送をお願いいたします。
発送が遅れると言われたとき
出品者から、何らかの理由で発送が遅れると連絡が入ることがあります。その際は、パターンに応じて以下のように返信してあげるとよいでしょう。
① 特に急いでいない場合
ご連絡ありがとうございます。
ご事情、承知しました。お時間かかっても問題ございませんので、ご都合のよいタイミングでご対応いただければと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
② 少急いでいるけど丁寧に伝えたい場合
ご連絡ありがとうございます。ご事情は承知しました。
もし可能であれば、〇日頃までに発送していただけると助かりますが、ご無理のない範囲でお願いいたします。
ご対応に感謝いたします。
③ 発送予定日が不明な場合
ご連絡ありがとうございます。発送が遅れるとのこと、承知しました。
差し支えなければ、大体の発送予定日を教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
商品が到着したとき(受取評価前)
出品者は、商品が無事に購入者へ届くかを気にしています。商品が届いたら、なるべく早く届いたことを連絡すると出品者は安心するでしょう。
また、メルカリでは「受け取り評価」をすると取引が完了になります。評価を忘れてしまうと出品者が売り上げをすぐに受け取れなくなってしまうため、評価はすぐにするつもりであると伝えておくとよいでしょう。
本日商品が届きました。ありがとうございます。
のちほど受け取り評価をさせていただきますので、ご確認ください。
トラブルが発生したとき
受け取った商品に傷があった場合や、なかなか商品が到着しない場合などのトラブルが起こったときは、以下のような文章で出品者に問い合わせましょう。
明らかに相手のミスによるトラブルだとしても、攻撃的な文章を送ると相手を刺激してしまい、うまく問題が解決しなくなる可能性があります。丁寧な言葉遣いでどのようにしたらよいか対応を相談しましょう。
また、取引メッセージには画像が添付できません。破損や傷がある場合は、状態を具体的に伝えます。
商品の発送ありがとうございます。
中身を確認したところ、セーターの裾に商品画像で見られなかった破れがありました。返品は可能でしょうか?
双方の評価が完了すると、取引メッセージが使えなくなります。受け取り評価する前に必ず商品を確認して、トラブルあれば早めに問い合わせましょう。
メルカリのトラブルについては以下の記事で事例と対策を紹介していますので、あわせてご覧ください。
(関連)【体験談あり】メルカリのトラブル事例8選と対策|「疲れた」とならないために今すぐできること
【出品者向け】取引メッセージの例文
出品者が取引メッセージを使って購入者へ連絡をとるのは以下のような場合です。
それぞれの場合について、例文とポイントを紹介します。
購入通知があったとき
購入の通知が届いたら、できるだけ早く購入のお礼を伝えるメッセージを送りましょう。メッセージには、発送予定日について簡単に伝えておくと購入者が安心できます。
また、支払い方法によっては、購入手続きと同時に決済されます。支払い状況によってメッセージの内容を使い分けましょう。
【支払い済みの場合】
はじめまして。この度はご購入ありがとうございます。
お取引終了までどうぞよろしくお願いいたします。
お支払いが確認できましたので、発送の準備に入らせていただきます。発送は、〇月〇日を予定しております。もうしばらくお待ちください。
【これから支払いする場合】
はじめまして。この度はご購入ありがとうございます。
お取引終了までどうぞよろしくお願いいたします。
商品はお支払い確認後の発送となりますので、よろしくお願いいたします。
入金を確認したとき
メルカリで商品が売れた場合、出品者は購入者からの入金完了を確認した後に商品を発送します。コンビニ払い等で、購入後の入金待ちの状態から入金が確認できたときは、以下のように取引メッセージで連絡しましょう。
お世話になっております。先ほど入金確認ができました。ありがとうございます。早速、本日発送いたします。お手元に商品が届くまで、しばらくお待ちください。
入金確認後は商品が無事に届くか購入者が不安を感じていることが多いので、安心して商品到着を待ってもらえるように発送予定日などを記載しておきましょう。
日時指定できる配送方法であれば、希望の日時も確認しておくとお互いに安心です。
商品を発送したとき
商品を発送すると購入者に追跡番号が記載された通知が自動で届くため、取引メッセージで発送連絡をしなくてもかまいません。
ただし、発送後はとくに問題がなければ購入者とメッセージをやり取りする機会がなくなってしまいます。購入してくれたことに対する感謝のメッセージを送ると、購入者へ良い印象が与えられるでしょう。
また、メルカリの取引はお互いの評価をして完了します。受け取り評価を忘れる場合もあるため、発送連絡のメッセージで一言を添えるのがおすすめです。
本日商品を発送いたしました。商品が届くまで、もうしばらくお待ちください。
商品が届きましたら、受け取り評価をお願いいたします。
この度はご購入いただき、誠にありがとうございました。
受け取り評価がされないとき
メルカリでは、購入者と出品者がお互いに評価をし合って取引が終了します。お互いの評価が完了するまでは、出品者に売上金が入金されません。
商品を受け取ったらなるべく早く受け取り評価が欲しいと思う出品者は多く、なかなか評価されない場合は以下の例文を使って取引メッセージから連絡してみましょう。
メッセージには、到着しているか心配していることや、届いているようならば受け取り評価をしてほしいことを記載します。
お世話になっております。
◯日に商品を発送しておりますが、お手元に届きましたでしょうか。商品が無事に届きましたら、受け取り評価からご連絡いただけますと幸いです。
万が一、商品に問題がございましたら、お手数ですが取引メッセージからご連絡ください。よろしくお願いいたします。
もし、受け取り評価がされない場合でも、発送通知から9日後の13時以降になると自動で取引が完了します。予定より遅れてしまいますが、売上金はきちんと反映されるので安心してください。
受け取り評価がされない場合については、以下の記事でも詳しい対処法を解説しています。あわせて参考にしてください。
(関連)メルカリで受け取り評価されない7つの理由と具体的な対処法
クレーム対応や謝罪をするとき
購入者の手元に商品が届いた後に、商品に関するクレームが入ることがあります。
例えば梱包が不十分で商品が破損していたり、付属品が不足していたりといった原因が考えられます。いずれにしろ、出品者として落ち度があるようでならばキャンセル対応しなければなりませんし、相手が間違っている場合にはその点を伝えるなど迅速な対処が必要です。
出品者として落ち度がある場合には、以下のようなお詫びの文章で対処します。なぜそのようなトラブルが発生したのか、その理由も記載すれば相手も納得しやすいでしょう。
ご連絡いただき、ありがとうございます。
商品に「〇〇(トラブル内容)」があったとのこと、当方の確認不足と思われます。大変申し訳ございませんでした。
つきましては、今回のお取引をキャンセルし、代金も返金対応させていただきたいのですがいかがでしょうか。商品については着払いで当方に返送いただければと思います。
せっかくご購入いただいたのに、ご迷惑おかけして申し訳ございません。ご連絡をお待ちしております。
商品説明であらかじめ伝えている箇所へのクレームの場合には、以下の例文で対処します。
ご連絡ありがとうございます。
ご指摘いただきました「◯◯(指摘内容)」の件ですが、こちらは商品説明にも明記している内容となります。返品や交換の対応はいたしかねますので、何卒ご理解ください。
よろしくお願いいたします。
投稿した取引メッセージは削除できませんので、そのときの感情で強い言葉を使うようなことは避けましょう。トラブルが拡大してしまう可能性があります。
感情的になっているときこそ、一旦時間をおいてじっくりとメッセージ内容を検討することをおすすめします。
取引メッセージのマナーと注意点
取引メッセージを送り慣れるまでは、どのようなことに注意して書いたらいいか迷うことが多いでしょう。
ここでは、メッセージでの言葉遣いのポイントとNGなメッセージの例を紹介します。
言葉遣いのポイント
取引メッセージでは、基本的に敬語を使い感謝の気持ちを伝えるのがポイントです。
メルカリは個人と個人で不用品を売買する場所なので、ビジネスで使うような堅い言葉遣いは必須ではありません。
利用者には子育て中のママや10〜30代の利用者が多く、親しみの感じられるやり取りは好感が持たれる場合もあります。けれども、度が過ぎると常識がないのではと思われてしまい、相手に不安を感じさせるおそれがあります。
メッセージは文字だけのやり取りになるので、相手の感情がわかりづらいものです。丁寧な言葉遣いは相手にきちんとした印象を与えるだけでなく、信頼感も与えます。常に相手を意識した文章を心がけましょう。
NGメッセージ例
取引メッセージのやり取りでトラブルにつながるケースは少なくありません。
質問や問い合わせの内容や返信への回答は、事実をシンプルに伝えることは大切です。けれども、伝え方によっては高圧的な印象を与えてしまうので注意しましょう。
【NGメッセージの例】
NG | OK |
---|---|
「いつ発送ですか」「発送まだですか」 | 「発送予定日を〇日過ぎましたが、まだ商品が届いておりません。お手数ですが、発送についてご確認ください。よろしくお願いいたします。」 |
「評価してください」 | 「商品はお手元に届きましたでしょうか。届きましたら、受け取り評価をお願いいたします。」 |
「商品が壊れていた」 | 「到着した商品を確認したところ、破損しておりました。お手数ですが、返品をお願いいたします。」 |
例えば、なかなか発送されなくて不安になった場合、「いつ発送ですか?」「発送まだですか?」と一言で伝えてしまうと、一方的に責めているように受け止められるかもしれません。
発送や連絡の遅れは、体調不良などのやむを得ない事情も考えられます。相手の事情がはっきりしない状況では、一方的な言い方をするのは避けましょう。
もし相手に否がある場合でも、思いやりある言葉を選ぶだけでそのあとの相談が進めやすくなります。
メルカリ規約違反になりうる表現
取引メッセージの内容によっては、メルカリの規則に違反することがあります。以下のような言葉は使わないようにしましょう。
【規約違反になりうる表現】
NG表現 | 理由 |
---|---|
「直接やり取りしましょう」 | 外部サービスへ誘導する |
「銀行振込にしてくれませんか?」 | メルカリで用意された以外の決済方法を促す |
「良い評価してください」 | 良い評価を強要する |
「〇〇にも出品しています」 | 外部サービスへ誘導する |
(参考)メルカリ|コメント・取引メッセージのマナー (※別タブで開きます)
よくある質問【FAQ】
取引メッセージについては、このほかにも疑問に思うことがあるかもしれません。ここでは、以下のよくある質問について回答します。
メルカリで取引メッセージは送ったほうがいい?
出品者が購入ボタンを押したあとの「入金完了」「発送完了」については、メルカリアプリに自動で通知されるので、取引メッセージを送らなくても問題ありません。
けれども、通知を見落とす可能性もあるので、発送・受け取りなどの報告を取引メッセージで送ったほうが安心です。
また、購入直後の挨拶や取引のお礼で感謝を伝えるときちんとした印象が与えられます。取引が気持ちよく完了すると「この人からまた取引したい」と思われて、リピーターになるかもしれません。
メルカリで取引のお礼の文例は?
取引の最後には、以下のように購入者に感謝の気持ちを伝えると気持ちよく取引を終えられます。
次の機会も利用してもらえるように、一言添えるのもおすすめです。
この度はご購入ありがとうございました。
スムーズに対応していただき、安心してお取引できました。
また機会がありましたら、ぜひご利用ください。
また、受け取り評価の例文については以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
(関連)メルカリの受け取り評価例文|簡単コピペでもらって嬉しい評価を送ろう!
取引をキャンセルしたい場合はどうしたらいい?
メルカリでは、出品者と購入者で合意すればキャンセルが可能です。合意をとるためには、まず取引メッセージから相手にキャンセル希望の連絡をしなくてはなりません。
キャンセル希望の例文とキャンセル申請については、以下の記事を参考にしてください。
(関連)【メルカリ】やっぱりキャンセルしたい…|購入者・出品者の対処法を解説
メルカリでは丁寧なメッセージで安心・信頼できる取引を!
メルカリの取引では、商品だけでなく「やり取りの印象」も大切な評価ポイントになります。
本記事で紹介したようなシーン別のメッセージやマナーを押さえておけば、初心者の方でも自信を持ってやり取りできるでしょう。大切なのは、相手を思いやる気持ちと、ほんの少しの丁寧さです。
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以下の記事では、これからメルカリを始める方のために売り方や買い方を解説していますので、併せてご覧ください。