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ヤフオクまとめて取引とは
ヤフオクの「まとめて取引」というのは、同一の出品者が出品している商品を複数落札した場合に、それらをまとめて1つの取り引きとして一括手続きができる、そんな機能です。
まとめて取引はこんな時便利
例えば、同一の出品者から5つの商品を落札した場合、通常であれば5つそれぞれの取引画面で手続きを進行させる必要があります。
まとめて取引を利用できれば、5つの商品をひとまとめにして、やりとり可能となるわけです。送料も、1つずつ送るより複数まとめて送ってもらった方が安くなりそうで、支払いもそれぞれに手数料が掛かってしまうような場合、まとめて支払うことで節約になります。
ただし、このまとめて取引には、いろいろと条件や注意点があり、ルールを把握していないとトラブルに発展する可能性もあるのです。
まとめて取引はルールや注意ポイント多数あり
では、どんなルールがあるのか、まずは全体像をチェックしておきましょう。
まず、大前提として、
- 落札者と商品に利用条件あり
- 依頼できるのは落札者のみ
- OKも拒否も出品者が決める
といったルールがあります。
さらに、いくつかの注意点もあり、トータルで見ると「柔軟性に欠ける」といった印象があるのです。
ここから、これらのルールや注意点について、詳しく解説します。
ヤフオクまとめて取引の条件
まずは、まとめて取引の利用条件から見ていきましょう。
まとめて取引には「取り引きをまとめられる条件」として、商品の条件と落札者の条件があります。
まとめて取引を利用できる場合は、取引ナビで「この商品はまとめて取引ができます」と表示されるので、表示されない場合は、以下の条件を満たしているかチェックしてみましょう。
まとめられる商品の条件
まとめて取引を利用できるのは、
- 同一の出品者から72時間以内に落札した、取引開始前の商品
- 最大20件まで
- 支払いや発送元、送料負担などの設定が同じ商品
これらに該当する商品です。
→ ヤフオクヘルプ
同一の出品者から72時間以内に落札した、取引開始前の商品
同じ出品者の商品であっても、72時間以上経過したり、取り引きを開始している商品では、まとめて取引を利用できません。
最大20件まで
同一出品者の出品商品を20点以上落札している場合にまとめて取引を依頼すると、落札日の古いものから20件がまとめて取引の対象となります。自分で選択することはできません。
支払いや発送元、送料負担などの設定が同じ商品
以下の条件が同じであれば、まとめて取引でまとめることができます。
- 代金支払い管理サービス
- Yahoo!かんたん決済のPayPay利用不可カテゴリ
- Yahoo!かんたん決済のクレジットカード利用不可カテゴリ
- 商品発送元地域
- 送料負担(出品者、落札者)
→ ヤフオクヘルプ
例えば、送料負担が出品者である商品と落札者となっている商品が混在していれば、それはまとめることができません。
まとめられない商品
以下に該当する商品については、まとめて取引が利用不可となっています。
- ヤフオク!ストアの商品
- 着払いの商品
- 過去に依頼して拒否された商品
- システム利用料の料金体系が通常と異なる商品
→ ヤフオクヘルプ
「システム利用料の料金体系が通常と異なる商品」というのは、自動車やオートバイ、船のカテゴリのことです。
落札者に求められる条件
商品が条件を満たしていても、落札者が条件を満たしていなければ、まとめて取引は利用不可です。
落札者に求められる条件は、評価が6以上。新規アカウント(評価0)~評価5までは、まとめて取引を利用できません。
ヤフオクまとめて取引でトラブル!?「できない」に要注意
条件以外にも、まとめて取引でトラブルを回避するために知っておくべきことがあります。というのも、まとめて取引では、できないことがいろいろあるから。後からトラブルになり、後悔するケースもあるのです。
まとめて取引でできないことを、以下にまとめてみました。
- 条件を満たしていないと利用できない
- 落札者はまとめて取引に含める商品を選択・指定できない
- まとめて取引にすると利用できなくなるクーポンがある
- まとめて取引を依頼後は一部除外やキャンセルができない
- 送料無料に設定しているものを有料に変更できない
- まとめて取引依頼中、出品者は落札者削除できない
- まとめて取引依頼中や同意後、出品者は落札者削除ができない
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
条件を満たしていないと利用できない
まとめて取引には、先に解説したとおりいくつかの条件があり、これをクリアしていなければ利用対象外となります。
落札者はまとめて取引に含める商品を選択・指定できない
落札者は、まとめて取引する商品を取捨選択することができません。複数のうち、まとめたくない商品があれば、先にその商品だけ取り引き開始し、その後に残りの商品をまとめて取引で依頼しましょう。
まとめて取引にすると利用できなくなるクーポンがある
まとめて取引では、最初に落札した商品の取引ナビでやりとりを行いますが、クーポン利用の場合は、その最初の商品でクーポンの利用条件を満たしていなければ利用できなくなります。他の商品で条件を満たしていてもクーポン利用対象外となってしまうのです。
まとめて取引を依頼後は一部除外やキャンセルができない
まとめて取引を依頼した後、一部の商品だけ除外することはできません。また、出品者がまとめて取引に同意すると、後からのキャンセルもできませんので注意しましょう。
送料無料に設定しているものを有料に変更できない
まとめて取引を求められた際に利用する取引ナビで、送料無料の設定になっていた場合、送料有料への変更はできません。特に、出品者は要注意ですね。
まとめて取引依頼中や同意後、出品者は落札者削除ができない
出品者側では、時に落札者削除をしたい場合もありますが、まとめて取引の依頼中や、同意後は落札者削除ができなくなります。まとめて取引の依頼中であれば、拒否(単品での取り引き)を選択してから、落札者削除を行いましょう。
このように、まとめて取引ではできないことが複数あり、取引開始後のトラブルに繋がるケースも。依頼する際はよく確認してから検討しましょう。
→ ヤフオクヘルプ
まとめて取引でPayPayは利用できない?
まとめて取引では以前、PayPayでの支払いが利用できませんでしたが、現在は問題なく利用できます。
もちろん、かんたん決済やクレジットカードなど他の支払い方法も利用可能です。
ヤフオクまとめて取引のデメリット
まとめて取引を利用すれば、取り引きの手間が省けたり、複数の商品を1つにまとめて配送してもらえたり、支払いも一括で済ませられたり、メリットがありますが、デメリットについても気になりますよね。
どんなマイナス面があるのか、チェックしておきましょう。
まとめて取引で送料が安くなるとは限らない
まとめて取引では、1つのダンボールにまとめて同梱してもらえたとしても、送料までコンパクトになるとは限りません。
サイズが変わることで送料が高くなり、トータルでは損になるケースもあるのです。
こういった場合でも、後からまとめて取引のキャンセルはできませんので、あとは双方の相談で折り合いを付けるしかありません。
出品者さんによっては「まとめると送料が高くなるので、発送は◯◯で対応します」といった提案をしてくれる可能性もありますが、対応の良し悪しは出品者によるので、ここは事前に確認しておいた方が良いでしょう。
商品ダメージのリスク
商品をまとめて発送することで送料の節約になる場合もありますが、複数の商品を詰め込むことで、商品破損のリスクは高まることも。
同梱に対応しやすい商品であれば良いのですが、まとめて入れることで壊れやすくなる商品もあるでしょう。
こうした場合は、2個口に分けるなどの相談ができるといいですね。
ヤフオクまとめて取引のやり方
まとめて取引を利用する場合は、複数商品の中で一番最初に落札した商品の取引ナビでやりとりを行うことになります。最初にまとめて取引を依頼した商品でやりとりするのではなく、最初に落札した商品の取引ナビです。
なお、支払い方法など、最初に落札した商品の取引ナビ上の設定が、他の商品の取り引きにも適用されることとなります。
落札者の場合
落札した商品をまとめて取引したい場合の手順を解説します。
- 取り引きナビで[まとめて取引をはじめる]をタップ
- 商品を受け取る都道府県を選択(送料計算のため必須)
- [まとめて取引を依頼する]をタップ
- 確認ページで内容確認のうえ[決定する]をタップ
- 出品者に依頼通知が届く
- 出品者からの連絡を待つ
- 取引ナビで取引開始
都道府県の選択を間違えると、送料も変わってきますので、間違えないように選択してください。
出品者によっては、まとめて取引の依頼を拒否するケースもあります。ここまで解説したように、まとめて取引にはいろいろと注意事項やできないことがあり、嫌がる出品者も少なくありませんので、その点も踏まえて依頼してみましょう。
また、出品ページに同梱不可などと記載されている場合もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
ちなみに、まとめて取引のできる商品が6つ以上ある場合は、一覧に一部しか表示されません。この場合は、[他のすべての商品を確認する]をタップすると、全表示になります。
出品者の場合
次は、出品者としてまとめて取引の依頼を受けた場合の手順について見てみましょう。
- 取引ナビでまとめて取引依頼の通知が届く
- まとめて取引を受ける場合→[まとめて取引を確認する]をタップ
- 配送方法・送料変更ありの場合→配送方法欄で[別の配送方法を利用する]を選択して設定
- 内容確認のうえ[決定する]をタップ
- 落札者宛に同意した旨の通知が届く
- 落札者からの連絡を待つ
- 取引ナビで取引開始
まとめて取引のできる商品が6つ以上ある場合は、一覧に一部しか表示されないので、[他のすべての商品を確認する]をタップして全ての商品を確認しましょう。
まとめて取引では、複数商品のうち最初に落札した商品の取引ナビを利用するのですが、その取引ナビで送料無料になっていると、有料への変更ができません。取引開始後にまとめて取引をキャンセルすることもできませんので、くれぐれもご注意を。
まとめて取引を断る場合は「拒否(単品での取引)」を選択して、単品での取引をしてもらうよう、メッセージを送りましょう。
まとめて取引以外で対応する方法
まとめて取引では不都合が生じる場合、この機能を利用せずに同梱する方法もあります。
まとめて取引以外で同梱をする方法は、ガイドライン違反には該当しないものの、トラブル発生時は補償対象外となる場合がある点には注意が必要です。
まとめて取引を利用しない場合は、メッセージのやりとりで事前に打ち合わせをしながら取引を進めます。
- 【出品者】落札した複数商品をまとめて配送する場合の送料を算定
- 【出品者】落札者に送料など金額を通知
- 【落札者】1つの取引ナビから指示された金額に修正して支払い
- 【落札者】その他の取引ナビでは0円で決済
- 【出品者】出品者は送料の設定された出品ページで2次元バーコードを発行
- 【出品者】送料0円の商品についてはバーコードは発行せず発送連絡のみで対応
- 【落札者】商品受領後受け取りボタンで取引完了
といった流れになります。
まとめて取引の評価は?
まとめて取引の場合の評価は、それぞれ個別に評価することも、まとめて1つだけ評価することも可能です。
なお、個別に評価を入れた場合、最新の評価のみが総合評価に反映されます。
ヤフオクのまとめて取引はメリットもあるがデメリットに要注意
ヤフオクのまとめて取引について、注意点やデメリットなど解説しました。
まとめて取引には、複数のやりとりを1つにまとめられるというメリットはあるのですが、その反面「できない」ことも多く、後から「困った!どうしよう!」とトラブルになることも。そのため、出品者側から拒否されることもあるのです。
良い取引のためにも、メリットだけでなく、デメリットもしっかり把握して上手に活用しましょう。