ネットワークビジネスとは
まずはネットワークビジネスの基本について確認しておきましょう。
ネットワークビジネスと聞いても耳なじみのない人もいるかもしれませんが、実は本場アメリカでは古い歴史のある職業ジャンルです。
ここでは、ネットワークビジネスの仕組みと歴史を紹介します。
ネットワークビジネスの仕組み
ネットワークビジネスとは、会員の口コミで商品を売っていく手法のことです。
「MLM(マルチ・レベル・マーケティング)」、「マルチ商法」といった呼ばれ方もするので、聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
ネットワークビジネスでは、商品CMなどの広告宣伝費をかけないのが特徴です。
一般的に、企業が自社製品を販売しようとする場合、莫大な広告費をかけて顧客を集める方法が取られます。
しかし、ネットワークビジネスではそうした宣伝を一切行いません。
また、会員を通して商品を売るので、街で見かける小売店などの店舗に物を流通させないことでも知られています。
ネットワークビジネスで扱われる商品は幅広いですが、「消耗品」をメインとする企業が多い傾向があります。
例えば、化粧品やサプリメント、洗剤などの日用品などが代表的でしょう。
こうしたタイプのアイテムはリピート買いにつなげやすく、口コミ販売でも収益を上げられるからです。
ネットワークビジネスの歴史
ネットワークビジネスには歴史があります。
そもそも、ネットワークビジネスの手法は150年前ほどにアメリカで生まれたものです。
エイボンという会社を起源に発展を続け、その後、ネットワークビジネスで有名なアムウェイ社が1959年に誕生しました。
現在でもアメリカではネットワークビジネスが盛んに行われています。
「ネットワーク・ビジネス Q&A×99」などの多くの著書の作者であるドン・フェイラは、本場アメリカのネットワークビジネスのオーソリティーとして名を馳せています。
日本では1963年にアメリカより伝わったタッパーウェアの会社が最初で、アムウェイが日本に参入してきたのはその後です。
現在は日本だけでも1000社以上ものネットワークビジネスの会社があるいわれており、市場規模も大きなものになっています。
違いその1:法的な扱い
ネットワークビジネスとねずみ講の最大の違いは法的にどんな扱いをされているかという点です。
まず、ねずみ講は「無限連鎖講の防止に関する法律」で禁止されている違法行為にあたります。
そのため、ねずみ講に加担した場合は相応の罰則を受ける覚悟をしなければなりません。
一方のネットワークビジネスは連鎖販売取引として、「特定商取引に関する法律」で認められています。
つまり、れっきとしたビジネスだということです。
ただし、会員を無理に勧誘するといった行為は認められていないため、法律の範囲内で活動することが求められます。
違いその2:商品・サービスの有無
ねずみ講は違法で、ネットワークビジネスは合法といわれても、両者の違いがよく分からない人も多いのではないでしょうか?
そこで、次に重要となってくるのが、商品・サービスの有無という違いです。
ねずみ講の場合、商品やサービスといったものが存在せず、「会員費」などの名目でお金だけが動いていきます。
そのため、収益を上げるためには常に新規会員を追加し続けなければなりません。
しかし、ネットワークビジネスは商品・サービスが存在し、それらを販売した売上が報酬の源泉となっています。
口コミで企業の宣伝活動をサポートしてくれたのだから、その人に紹介料を支払うのは合法でしょうという意味です。
違いその3:収入の範囲
ネットワークビジネスとねずみ講は、どちらも会員同士がピラミッド状につながっていくという点は同じです。
しかし、収入が発生する範囲には、はっきりとした違いが見られます。
ねずみ講の場合、頂点にいる人がピラミッドを形成する全員から報酬を得られる仕組みです。
範囲が無限であるため、理論上は先に始めた人ほど有利になります。
対して、ネットワークビジネスでは、頂点にいる人が報酬を得られる範囲に限度が儲けられているのが特徴です。
例えば、紹介料が発生するのはピラミッドの3段目までといったルールがあったり、そもそも紹介できる人数に上限が設けられていたりします。
違いその4:会員費
会員費という支出にも、ネットワークビジネスとねずみ講では違いが出ます。
ねずみ講では、そもそも会員費を取る以外に収入を発生させる手段がありません。
それにもかかわらず、ピラミッドの頂上までお金を回さなければならないため、当然、高額になりがちです。
しかし、ネットワークビジネスの会員費は無料または、有料であっても数千円程度となります。
というのも、ネットワークビジネスを展開する企業のメイン収入は商品の購入代金なので、ねずみ講のように必死になって会員費を集める必要がないからです。
ここまでくれば、両者の違いがずいぶん理解できたのではないでしょうか?
ネットワークビジネスの報酬の仕組み
ネットワークビジネスで稼ごうと思うなら、稼ぐ仕組みを知っておく必要があります。
ここではネットワークビジネスの仕組みについて簡単に説明します。
ネットワークビジネスで稼ぐ方法は主に2種類
ネットワークビジネスで稼ぐ方法は主に2つです。
1つは小売販売で商品を流通させる方法。
もう1つは友人などを紹介してビジネスの輪を広げる方法です。
ネットワークビジネスは一応法律で認められているビジネス手法なので、詐欺というわけではありません。
そこで、実際にネットワークビジネスで稼ぐ仕組みはどのようになっているのかを解説していきます。
小売で紹介料を得る
まずは、小売販売で稼ぐ方法について詳しく見ていきましょう。
ネットワークビジネスを行う会社に会員として登録すると、その企業が扱っている商品を何割か安く買えるようになります。
これは、卸業者から商品を安く仕入れるのと構図は同じです。
購入した商品は非会員の友人や知人に販売することができるので、定価で売れれば、差額を儲けられる仕組みになっています。
ただし、ネットワークビジネスで大金を稼ぐ人たちは、このやり方をメインにすることはあまりありません。
なぜなら、ネットワークビジネスの世界では働かなくても稼げる「不労所得」が美徳だからです。
ちなみに、商品を販売した経験のある人によっては「ECサイトなどへの出品で稼げるのでは?」と考える場合もあるかもしれませんが、ネットワークビジネスで扱われている商品は基本的に知り合いへの販売が前提なので難しいでしょう。
とはいえ、余った商品がメルカリなどに出品されていることはよくあります。
勧誘で紹介料を得る
ネットワークビジネスでは、口コミによってピラミッドを形成して稼ぐ方法の方がよく知られています。
例えば、知り合いを紹介して入会させることで紹介料を得たり、自分の所属するピラミッド内での売上高に応じて還元報酬をもらったりするのが主なやり方です。
一般的に、売上高が大きくなるほど還元率も高くなるので、グループ内の商品購入額を上げるのに必死になっていきます。
毎月商品を買い続けていれば、いずれ余りが出始めて、さばき切れなくなりそうですが、抜けるに抜けられないパターンに陥ってしまう原因がランク制度です。
ネットワークビジネスに参加している会員は成果によってランク分けされています。
当然、紹介者数を増やして大きなグループを作ったり、ピラミッド内での売上が高かったりすれば、ランクはどんどん上がっていく仕組みです。
最初のうちはランクアップを目的に努力していきますが、上に行くと、今度はランクを維持したいというプライドによって抜け出せなくなる人もいます。
制度的に連帯感が大切になるので、会員同士の雰囲気で「辞める」とも「買わない」とも言い出せないケースもあるでしょう。
ネットワークビジネスの知っておきたい用語
ネットワークビジネスを始めようと思うなら、用語について知っておくことも大切です。
ここでは、ネットワークビジネスで稼ぐ仕組みにもかかわる、知っておきたい用語について紹介します。
ライン
「ライン」とは、系列のことを指し、特に縦の系列を指すときに使う名称です。
ネットワークビジネスにおいては、ピラミッドを形成して稼ぐ方法が主流で、その系列のことです。
たとえば、自分の直下に2人いて、それぞれが1つずつグループを所有していれば「2ライン」という呼び方をします。
ラインが多くなるほど自分の収入を増やすことが可能になることから、還元報酬の権利を示しているとも言えるでしょう。
起点(自分)から上の方向のラインをアップライン、下の方向のラインをダウンラインと呼ぶこともありますが、自分の収入につながるのはダウンラインのほうです。
そのため、ネットワークビジネスで稼ぐには、いかにダウンラインを増やせるかが鍵を握ると言えるでしょう。
権利収入
「権利収入」とは、一般的に自分の持っている権利に基づいて収入を得ることです。
所有する土地を第三者に貸与して得られる収入や本の印税などが権利収入に該当します。
実際に労働しなくても収入を得られることから、不労所得と同じよう意味と考えることができるでしょう。
労働所得の場合は自分の時間を費やして働いた分の対価を得ますが、権利収入の場合はお金が入ってくる仕組みさえ完成すれば特に何もしなくても収入を得られます。
ネットワークビジネスにおける権利収入とは、自分の所属するピラミッド内での売上高に応じてもらえる還元報酬や、主宰企業の総売り上げに対する一定額の割合です。
ネットワークビジネスでは、しばしばこの権利収入が魅力として取り上げられ、参加者を勧誘する際によく出てくるワードと言えます。
ネットワークビジネスの商品・サービス一覧
ネットワークビジネスで取り扱う商材は、主に化粧品、健康食品、投資商品、旅行サービスです。
それぞれがなぜネットワークビジネスに向いているのか紹介します。
【ネットワークビジネスの商品・サービス一覧】
- 化粧品
- 健康食品(栄養補助食品)
- 投資商品
- 旅行(会員制旅行クラブ)
化粧品
ネットワークビジネスの取扱商品で多いのが化粧品で、30%ほどを占めます。
化粧品が多い理由は消耗品だからです。
自分に合うと思える化粧品なら、一度使い始めれば継続して使い続けるケースが多いためリピート率が高くなるのです。
特に基礎化粧品は、ブランド買いが多い傾向にあります。
ブランド買いとは、化粧水が気に入ったら、洗顔料や乳液、美容液などを揃える買い方です。
大量購入のリピーターがいるほど収入につながりやすいため、ネットワークビジネスと相性が良いと言えます。
また、化粧品のインターネット口コミサイトが流行っているように、化粧品はネットワークビジネスで重要な口コミとも相性が良いと考えることができるでしょう。
健康食品(栄養補助食品)
ネットワークビジネスでは、健康食品の取り扱いも多く見られ、ネットワークビジネスのトップクラスの企業ほど多い傾向にあります。
特に、少量生産で希少性が高い商品を取り扱っている企業の人気が高い傾向にあります。
あまり興味が湧かない商品でも「体に良いけど生産量が少ないので入手が困難」などの付加情報があれば購入したいと思う人は多いでしょう。
また、健康食品も口コミとの相性が良く、販売しやすい商品のひとつです。
親しい人から希少性や特殊性のある商品をこっそり教えてもらうというようなシチュエーションでは、購買意欲が掻き立てられるでしょう。
栄養補助食品は、ネットワークビジネスの会社の売上高の半数以上を占めるといわれているほど人気のある商品です。
継続利用によりじわじわと効果を得られるのが栄養補助食品の特徴で、利用を中断すると元通りになってしまうという恐怖心もあるため、続けて購入する人が多く見られます。
投資商品
ネットワークビジネスで取り扱われる商品は、美容や健康関連のものが多いのは間違いありません。
ただし、最新のパターンとして投資商品を扱うケースが増えています。
商品とは、仮想通貨(暗号資産)や金融(投資)商品などのことです。
投資商品を扱うネットワークビジネスでは、詐欺まがいのものもあるので注意してください。
たとえば、投資手法を教えるネットワークビジネスに入会しても儲かるわけではありません。
金融商品は、世界情勢を背景にして価値や価格が動くものであり、価格が上がるか下がるかを判断するのは不可能です。
そのため、投資の世界において「必ず儲かる」「〇〇の株は必ず上がるので買い」などの情報は、詐欺と疑ってよいでしょう。
実際に、20代や大学生、未成年などの若者で特に相談が多くなっているようです。
健康食品や化粧品などの、モノを介したネットワークビジネスではないこれらのビジネスは「モノなしマルチ」と呼ばれ、国民生活センターから注意喚起されています。
旅行(会員制旅行クラブ)
具体的なモノがないネットワークビジネスとして知名度が上がりつつあるのが、旅行を商品とするネットワークビジネスです。
会員制旅行クラブとなっていて、紹介などで自分のラインの会員を増やせれば、報酬が出る仕組みが主流です。
豪華な旅行を売りにしていたり、紹介料により儲かる仕組みを用意していたりするので魅力的に映るものの、入会金や月会費が高い会社が多い傾向にあります。
なかには、LINEやFacebookなどのSNSで会員を募っているケースも見られます。
写真付きでラグジュアリー感を演出しているため、興味をそそられる人も少なくないようです。
ただし、定商取引法に違反したとして3ヶ月の業務停止命令を受けた会社もあるように、参加は慎重にするべきでしょう。
借金をしてネットワークビジネスを始めたものの、残ったのは借金だけ、というケースも少なくありません。
マルチ商法自体は合法ですが、やはり簡単に儲かる仕事はないので甘い誘いには乗らないという冷静な判断が必要です。
ネットワークビジネスの会社人気ランキング2022【日本編】
ここでは、日本国内に拠点を置くネットワークビジネス企業をランキング形式で紹介します。
上位トップ5は以下のようになっており、なかでも知名度の高いAmway(アムウェイ)の売り上げが抜き出ています。
Amway(アムウェイ)
国内1位の会社は日本アムウェイです。
知名度もダントツで高いので、業務内容は知らなくても企業名を聞いたことがある人は多いでしょう。
年間売上額は989億円と圧倒的な数字を誇り、日本のネットワークビジネスの牽引役となっています。
創業はアメリカで、日本に上陸したのは1979年です。
30代以降の人は「アムウェイ=ネットワークビジネス」と思うため、拒否反応を示す人も多いようです。
以前は家庭用洗剤などの販売が有名でしたが、現在は洗剤以外にも化粧品や健康食品などの商品を取り扱っています。
日本でトップの販売員は年収数十億円を稼いでいるともいわれていることから、売れる仕組みが確立されているのでしょう。
三基商事
第2位の三基商事は大阪に本社がある会社で、年間売上額は550億円となっています。
一企業としての売上金額は高いと言えますが、1位のアムウェイに比べると約半分という結果です。
取り扱う商品は、主に化粧品や健康食品
「ミキプルーン」という商品が有名で、俳優の中井貴一さんのテレビCMを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
フォーデイズ
第3位はフォーデイズで、年間売上額は336億円です。
1997年に設立して以降、業績を伸ばし規模を拡大しています。
現在では、日本全国のみならず、上海、台北などアジア圏にも活動拠点を置いています。
健康食品、化粧品を主に扱っており、核酸という栄養素のサプリメントやドリンクが有名です。
豪雨や台風の災害に見舞われた地域に1億円を超える寄付を行うなど、社会貢献も積極的に行っている企業です。
ノエビア
第4位はノエビアで、年間売上額は305億円です。
兵庫県に本社があり、銀座に拠点を置いています。
化粧品業界のなかでも知名度が高く、化粧品会社としてCMも多く出しているため知っている人は多いのではないでしょうか。
ネットワークビジネスの会社のなかでも、化粧品部門では第一位の売り上げを誇っているのは、商品の品質が高く、販売ノウハウが確立されているからでしょう。
ネットワークビジネスがメインの会社というわけではなく、通信販売や百貨店での販売も行っています。
ニュースキンジャパン
第5位はニュースキンジャパンで、年間売上額は300億円です。
創業はアメリカですが、1990年代に日本に上陸し、東京の西新宿に本社を構えています。
主力商品となるのは栄養補助食品や化粧品で、美容機器の販売も行うなど、美容と健康に重点を置いているのが特徴です。
最盛期に比べて売り上げは減ったものの、商品の質をアピールする戦略で長期的な顧客の獲得に成功しています。
ネットワークビジネスの会社人気ランキング2022【海外編】
次に海外におけるネットワークビジネス企業のランキングを紹介します。
海外でもAmway(アムウェイ)の人気が高く、2位以下を圧倒的な差で離していることがわかります。
Amway(アムウェイ)
日本でも1位のアムウェイは世界でも1位という結果でした。
世界での売上高は84億ドルにものぼります。
1959年にアメリカで創業してから日本をはじめとして世界進出を果たし、100以上の国と地域でビジネスを展開しています。
また、商品を販売したり、アムウェイを紹介したりするディストリビューターは世界で300万組以上いるということで、いかにネットワークが強大であるかがわかるでしょう。
これだけアムウェイを大きくできたのは、創業者の存在が大きいと言えます。
創業者はアメリカの商工会議所の会頭を務める人物ですが、これは日本でいうところの経団連のトップのような存在です。
そのような人物が創業者なのですから、アムウェイがアメリカでどれほどの影響力を持っているのかは想像に難くないでしょう。
Herbalife
世界で第二位の会社はHerbalife(ハーバライフ)。
売上は49億ドルです。
栄養補助食品や化粧品の直接販売、特にリピート客の獲得を狙った販売方法で売り上げを大きく伸ばしています。
1980年アメリカで創設したハーバライフは、1992年には日本法人も設立して全国展開しています。
2018年時点で、世界94カ国に300万人以上の会員がいる大規模ネットワークビジネス企業です。
Avon
世界で第3位の会社はAvon(エイボン)で、売上は47.6億ドルとなっています。
1886年にアメリカで誕生した歴史のある会社ですが、現在はイギリスに本拠を置き、1968年からは日本国内にも進出しました。
1973年には日本法人も設立されて化粧品の製造を始めましたが、その後米国エイボングループの株主から離れています。
現在は「エフエムジー&ミッション株式会社」となっており、社名にエイボンの名も残っていません。
2002年からはボランティアとして早期がん検診の活動にも取り組んでいます。
vorwerk
世界で第4位の会社はvorwerk(フォアベルク)で、売上は42.3億ドルです。
1883年設立に設立されたネットワークビジネス企業で、本社はドイツにあります。
主に扱うのは家電製品やキッチン用品などで、世界中に59万組のディストリビューターがいるといわれています。
Natura
世界で第5位の会社はNatura(ナチュラ)で、売上は36.6億ドルです。
1969年に創業したナチュラは、南米を中心に営業を拡大してブラジルを代表する化粧品メーカーに成長しました。
環境保護に重点を置き、天然由来の素材を活用した自然派化粧品の販売に力を入れています。
ネットワークビジネスのメリット
いざネットワークビジネスを始めようと思えば、メリットとデメリットが気になるところでしょう。
そこで、まずはネットワークビジネスのメリットを紹介します。
【ネットワークビジネスのメリット5つ】
- 副業として簡単に始められる
- 自分のペースで行える
- コミュニケーションスキルがアップする可能性がある
- 権利収入(不労所得)を得られる可能性がある
- ライフスタイル・ものの見方が変わる場合もある
副業として簡単に始められる
ネットワークビジネスは資金が少なくても始められるのが最大のメリットです。
登録料や入会金は、1万円前後でスタートできますし、年会費も月額数千円程度で続けられます。
少なくても数百万円は必要というビジネスが多いことを考えると、ネットワークビジネスは金銭的リスクが少ないと言えます。
基本的には専門知識がなくても始められ、続けながら必要な知識を身につけていくのが一般的な流れです。
ビジネスを始める敷居が低いため副業で始める人も多く見られます。
ほとんどの人が、ほかに本業がある状態でネットワークビジネスをしていることからも、手軽さが魅力のビジネスと言えるでしょう。
ただし、利益を上げるためには取り扱う商品に対する知識を得て、ほかの人に紹介していくことが必要です。
自分のペースで行える
副業で始めたい人にとって、時間と場所にしばられずに自分のペースで行えるのは大きなメリットです。
しかも、在宅でできるものが多いので、本業の休日やスキマ時間を活用できます。
場合によってはセミナーやミーティングに参加する必要があるものの、自分の都合で参加したり、インターネットを中心に活動したりすることも可能です。
自分のペースで行えることから、主婦が気軽に始める副業としても人気があります。
コミュニケーションスキルがアップする可能性がある
ネットワークビジネスは、コミュニケーションビジネスともいわれるほどコミュニケーションが大切で欠かせないスキルになります。
セミナーやミーティングに参加して普段会わない人と会って会話する機会も多いです。
勧誘型で利益を得る場合は特に、コミュニケーションスキルは磨かれるチャンスが多く、スキルの向上に伴って利益を高められます。
第一印象、報連相、信頼される話し方、ネガティブな言動をしないなど、人間関係を円滑に築くためのスキルを学べるのは大きなメリットと言って良いでしょう。
ただし、コミュニケーションスキルがアップする可能性があるということは、コミュニケーションスキルが必要なビジネスだという裏返しの意味に通じます。
人によっては、コミュニケーションスキルがアップする可能性があるというこの特性を負担に感じるかもしれません。
権利収入(不労所得)を得られる可能性がある
ネットワークビジネスは、権利収入を得られるようになるチャンスもあります。
勧誘型の場合は、自分が新しい会員を勧誘したときや、自分が勧誘した会員が商品を購入したときに利益を得られる仕組みです。
また、自分が勧誘した会員が活動し、ほかの誰かに商品を販売したときに得られる利益などもあります。
場合によっては、自分がまったく働かなくても自分に収入が入ってくるような状況を作れる仕組みですから魅力的に感じる人は多いでしょう。
ただし、権利収入を得るにはかなり大きなネットワーク(ピラミッド)を作ることが必要です。
この手の内容は、ネットワークビジネスを始める前のセミナーで説明されます。
モチベーションを高めるように、聞き手の心理を突くような話し方で説明するので「自分にもできる」と思い込んでしまいがちです。
実際には時間もかかりますし、すべての人が権利収入を得られるまでになるわけではないことは十分に留意しておきましょう。
ライフスタイル・ものの見方が変わる場合もある
ネットワークビジネスによって、新たなライフスタイルやこれまでなかったものの見方が得られることもあります。
ネットワークビジネスをはじめると、支出を減らすことよりも収入を増やすことに一生懸命になる人が少なくありません。
これは、ほとんどのネットワークビジネスがネガティブワードを口に出さず、夢や希望をもって行動しようという考え方が基本にあるためです。
「〇〇万円貯めて経済的に自由になりたい」「権利収入を得てたくさん海外旅行したい」などの思考が重要視される傾向にあるため、収入を増やすのが美徳と考える人が多いのでしょう。
実際に、ネットワークビジネスで収入を増やし、豊かなライフスタイルを実現する人もいます。
また、ネットワークビジネスで収入を増やすことは、多くの「雇用されている人」のものの見方を変えます。
自分で事業を行う人のスキルや気付きを、会社に雇われている人が普段の仕事で得るのは簡単ではありません。
自らの意志と行動の結果として利益を得られるという働き方は、その後の人生に役立つ可能性もあります。
ただし、ネットワークビジネスにのめり込むことにより、今自分がいる環境でかかわっている人との亀裂を生む可能性もあるので注意が必要です。
ネットワークビジネスのデメリット
ネットワークビジネスにはメリットがたくさんある一方で、同じくらいのデメリットもあります。
ここでは、ネットワークビジネスのデメリットを詳しく解説します。
【ネットワークビジネスのデメリット5つ】
- 友人・知人との関係が悪くなる可能性がある
- 親子関係に亀裂が生じる可能性がある
- 金銭感覚が変わってしまうことがある
- 妄信・洗脳につながることもある
- 結果が出るまでに時間がかかりすぎる
友人・知人との関係が悪くなる可能性がある
ネットワークビジネスはねずみ講と違うといっても、混同している人も多く、世間のイメージは圧倒的に悪いと言えます。
このような背景もあり、ネットワークビジネスをやっているというだけで、今いる友人・知人から距離を置かれる可能性は高いです。
ビジネスの特性から、ネットワークを築くために、友人や知人に声をかけることも多いのですが、その内容に共感を受けて賛同する人はまれで、嫌悪感を抱かれるケースも少なくありません。
最悪の場合、友人や知人を失ってしまうことも珍しくなく、相手から去っていくこともありますし、勧誘を拒絶されたことで自分自身が関係性を疎遠にしてしまうケースもあります。
あとあと、関係を修復したいと思っても簡単にはいかないので、ネットワークビジネスを始めるなら相応の覚悟をするか、友人や知人には声をかけないと心に決めましょう。
親子関係に亀裂が生じる可能性がある
ネットワークビジネスを始めると、友人・知人のみならず、親子関係が悪化するおそれもあります。
自己完結で儲かるビジネスではなく、あくまでも紹介ありきのビジネスですから、一番に声をかけやすい存在として親や子を勧誘することも多いのです。
しかし、ネットワークビジネスは世間的な印象が悪いうえに、長く儲かることはないと思っている人が多数なので反対されやすいでしょう。
意見の対立がこじれると、親子関係に修復できない亀裂が生まれることもあります。
特に、ネットワークビジネスをはじめたほうは、すでにセミナーで洗脳されている状態ですから、自分は正しいと思い意固地になりがちです。
生計を共にしている場合、家の必要なお金に手をつけてまでネットワークビジネスに携わり問題になることもあります。
金銭感覚が変わってしまうことがある
ネットワークビジネスを行うことで金銭感覚が変わってしまう人が多く見られます。
ネットワークビジネスでは、多くの人が権利収入を得られるようになることを目指し、アップラインやその会社で成功している一部の人に憧れを抱きがちです。
成功している人の収入にとらわれるあまり、身の丈以上の立ち振る舞いをして膨大な活動経費を使ってしまうケースも多いです。
たとえば自爆買いです。
自爆買いとは、販売の成績を好調に見せるために自分で取扱商品を買うことで、なかには数十万円もするような商品を購入する人もいます。
自爆買いによって借金をしてまで多額の金額をつぎこみ、あとあと苦しい思いをすることもあるので気をつけなければなりません。
また、成績が良くなって収入が上がったとしても、それが永遠に続くわけではありません。
築き上げたダウンラインも、活動を続けてくれなければ収入が途切れてしまうのは大きなデメリットです。
妄信・洗脳につながることもある
ネットワークビジネスでは、同じビジネスをしている仲間との交流が多くなります。
交流が多いだけならまだしも、人によってはネットワークビジネスの環境に没頭して視野が狭くなるおそれがあるのです。
ネットワークビジネスは宗教や自己啓発セミナーなどとも親和性が高く、心理学を悪用して言葉巧みに勧誘するケースも多くあります。
あまりにネットワークビジネスを妄信し、家族、友人関係、本業など、ネットワーク以外の環境をおろそかにしてしまいがちです。
妄信や洗脳されている状態では正常な判断ができなくなるため、会社で勧誘するなどして信用を失ったり、失職につながったりすることもあります。
このような状態に陥ってしまうと、気づいたときには周りに誰もいなくなり、ネットワークビジネスで得た人間関係だけで生きていかなければならない可能性もあるのです。
新しい人脈だけで生きていこうとしても、ネットワークビジネスに集まっている人のほとんどの目的はお金です。
「お金の切れ目は縁の切れ目」であることは十分に認識しておきましょう。
結果が出るまでに時間がかかりすぎる
ネットワークビジネスでは、頑張れば億万長者になれる、不労所得を得て豊かなライフスタイルを送れるなどと誘うのが常套手段ですが、その結果は容易に出せるものではありません。
特に、安定的に収入を得られるようになるまでには、かなりの時間がかかると考えておくのが無難です。
短期間での成功はできませんし、ビジネスの特徴から、成功を予測するのも簡単ではありません。
人を誘う=人の心を動かすという不確かな要素に根差しているため、努力次第で稼げるというわけでもないのです。
そもそも、説明した相手に納得してもらい商品やサービスを購入してもらうというのは、一般的な職業のなかでも難しい部類に入ります。
しかも、ダウンラインからの報酬が上がってくるのはいつになるかわかりません。
ほかの副業と比較しても、即金性に欠けたビジネスと言えます。
ネットワークビジネスが失敗・挫折しやすい理由
ネットワークビジネスの勧誘では、働かなくても稼げるという夢が語られ実現している人も存在します。
しかし、それはほんの一握りの人であって、実際は収支が完全なマイナスとなるケースが大半です。
そこで、なぜ成功者が少ないのかという理由を解説します。
時間と経費を確保できない
ネットワークビジネスで不労所得を得るには、何よりもまず、自分のピラミッドを大きくすることが欠かせません。
そのため、最初は熱心に口コミを広げていくことになりますが、実際にやってみると、想像以上に時間と経費がかかることに気付くでしょう。
例えば、商品やビジネス手法を個別に説明するのに一人につき数時間、場合によってはこれを数回繰り返すことが必要となります。
また、ビジネスへの理解を深めてもらうためにセミナーなどにも参加してもらわなければなりません。
その度に自分の時間を削って、お茶代なども支払うことになります。
現実的に考えて、「そこまで暇ではない」という人の方が多いのではないでしょうか?
結局、勧誘活動が続かないので、報酬を得る前に挫折してしまうのです。
勧誘を焦って友人を失う
ネットワークビジネスは誰でも参加は可能ですが、頑張れば誰もが稼げるといった部類の手法ではありません。
ネットワークビジネスで成功できるのは、友人・知人の数が圧倒的に多く、トークが上手で、教祖的な素質がある人だけです。
実際に勧誘を始めると、友人たちから驚くほど一気に距離を置かれてしまうこともあるでしょう。
世間的にはネットワークビジネスもねずみ講も認識に差はなく、そもそもの評判やイメージが良くないからです。
勧誘がほとんど成功しないとなれば、ビジネスそのものが成立せずに挫折することになります。
そのうえ、大切な友人まで失ってしまうのは、あまりにリスクが高いといえるのではないでしょうか?
自爆買いで破産する
ネットワークビジネスに参加している人のなかには、グループのリーダーを尊敬しすぎて無理を続けてしまう人もいます。
しかし、上手くいかない状況を直視しないでいると、借金をするケースもあるのが怖いところです。
例えば、ネットワークビジネスの会員になる時点で勧誘のために商品知識が必要だと言われ、最初から数万円分の買い物をさせられることもあります。
また、会員ランクを維持するためだけに、毎月使いもしない商品を買い続ける人も少なくありません。
ネットワークビジネスの商品は化粧水1本が1万円など、価格設定がもともと高めなので、安く済ませるのが難しいのです。
結果として、利益が出ないどころか借金をしている事実に打ちのめされて、撤退する人も出てきます。
ネットワークビジネスに誘われたときの対処法
ネットワークビジネスは合法なので、自信のある人はもちろん参加して全く問題ありません。
しかし、状況によっては誘われて困っている人や、断りたい人がいるのも事実です。
そこで対処法として、誘われやすい人の特徴、よくある営業文句・誘い文句、断り方について説明します。
ネットワークビジネスに誘われやすい人の特徴
まずは、どのような人がネットワークビジネスに誘われやすいのか、その特徴を紹介します。
【ネットワークビジネスに誘われやすい人の特徴】
- 友達や人脈を作りたいと思っている人
- お金や仕事の悩みがある人
- 大学生や社会人1、2年目の人
友達や人脈を作りたいと思っている人
ネットワークビジネスでは、利益を得るために新しい会員を獲得することが基本です。
このため、ネットワークビジネスを行っている人は常に人脈を必要としています。
結果、友達や人脈を作りたいと思っている人には声をかけやすいため、こういった人が誘われやすい傾向にあるのです。
ネットワークビジネスを行っている人は、人とつながることに関しては基本的に積極的です。
友達や人脈を作りたいと思っている人にとっては、とても感じが良い印象に見えますが、一気に仲良くなれたと思ったら勧誘を受けてがっかりするというパターンも少なくありません。
お金や仕事の悩みがある人
ネットワークビジネスのアピールポイントである権利収入に興味を持ってくれやすいため、お金や仕事の悩みがある人も誘われやすい傾向にあると言えます。
仕事を辞めたい、今の収入に不満があるなどという内容は、悩んでいるときほど人に話したいと思う人は多いでしょう。
転職や副業を考えているときに異業種交流会やセミナーに参加すると、その場にネットワークビジネスの勧誘目的で参加している人がいることもあるので注意が必要です。
もしも相談した相手がネットワークビジネスをやっている人であれば、間違いなく声を掛けられるでしょう。
大学生や社会人1、2年目の人
これまで紹介した「友達や人脈が欲しい」「仕事やお金の悩み」という2つの要素に当てはまりやすいため、大学生や社会人1、2年目の人は誘われやすいと言えます。
まず、大学に進学するために知らない土地に引っ越してきた人の場合は、環境が変わって新しく友達を作りたいという考えの人が多いでしょう。
社会人1、2年目の人も、環境の変化から友達が欲しいというケースが多く、それに加えて仕事の悩みも多いです。
就職して会社に慣れてきたころには、さまざまな部分が落ち着いて見えてきますから、会社の待遇に不満を感じるなどで悩む人もいるでしょう。
また、大学生や社会人1、2年目の人は、就職して何年も経ち社会人経験が長くなった人に比べて、友達との関係性が強いことも誘われやすいポイントです。
たとえば、友達がネットワークビジネスを始めた場合、紹介者として真っ先にターゲットになるのは、その友達です。
さらに、20代前半のうちは何事にも興味や関心を抱き、やりたいことが多い一方でお金がなくて行動できないと悩みがちというのも、ネットワークビジネスの入り口になります。
お金に悩んでいるときにネットワークビジネスの存在を知ってしまうと、すんなりと入会してしまう人もいるでしょう。
このような背景があることから、大学生や社会人1、2年目の人はネットワークビジネスに誘われやすいと言えます。
ネットワークビジネスのよくある営業文句・誘い文句
ネットワークビジネスの一番よい対処法は、深く話を聞かないことに尽きます。
話をたくさん聞けば聞くほど断りにくく感じる人も多いからです。
そこで、ネットワークビジネスのよくある営業文句・誘い文句を紹介するので、対処法として役立ててください。
「会わせたい人がいる」
最も王道の勧誘文句が「会わせたい人がいる」です。
単純に「会わせたい人」というだけでなく「すごい人に会わせたい」と話して誘うケースも多く見られます。
この手の場合、何がすごいか聞いても漠然としていることが多く、そのほとんどはネットワーク内で成功している人だったり、その人が懇意にしている仲間だったりします。
何度も「すごい」と言われると会いたくなってしまう人もいるかもしれませんが、参加する気がないなら会わないほうが身のためです。
ネットワークビジネスの勧誘は、1対1ではなく、2対1で詰められケースが多いので、このような状況になると余計に断りにくくなることも多いでしょう。
「セミナーに参加しないか」
投資や自己啓発セミナーへの参加を誘う際に、頭の言葉を省いて「セミナーに参加しよう」というケースが多いです。
何のセミナーなのか、誰のセミナーなのか聞いても「とにかく行こう!」「すごい人の話が聞けるチャンスだよ!」などはぐらかされるので、このような言い方をされた場合は疑ったほうがいいでしょう。
あまりに執拗に誘われて困る場合、ストレートに「ネットワークビジネスじゃないの?」と疑問をぶつけるのも手です。
また、セミナーという言葉を使わずに、勉強会やホームパーティーとして勧誘してくる場合もありますが、本質的な内容はほとんど変わりません。
セミナーや勉強会では、ネットワーク内で成功している人が講師をつとめることが多く、逃げ出しにくい雰囲気があります。
ホームパーティーの場合、表面上はパーティーだとしも随所に商品が紹介され、結局は契約や入会するまで帰れないというケースが多いです。
数人に囲まれ勧誘されると断れない人も多いので、怪しいと感じたら参加しないようにしましょう。
「いい話がある」「またとないチャンスがある」
特に仕事やお金の愚痴や相談をしているときに振られがちな営業文句です。
なかには、唐突に中身の見えないビジネスの話を持ち掛けてきて、成功しようなどと誘うこともあります。
「いい話がある」の営業文句の場合、この時点では詳細については話してもらえず、あとあと「すごい人」を紹介する流れになることもあります。
自分の身を守るためには「いい話」という話題が出た段階で、その場から離れるのが無難です。
話が進むほど帰りづらく、相手のペースにハマっていく可能性が高いと言えます。
このタイプの文句の場合は「今なら」「またとない」などといったポイントを強調することが多く、その後に続く言葉は抽象的で具体性がないのが特徴です。
「夢は何?」
ネットワークビジネスに勧誘する人は、基本的に「参加すれば今よりこんないいことがある」という点をアピールしてくる傾向にあります。
主に雑談ベースで会話が進みますが、そのなかで興味を引くために使われるのが「夢」というキーワードです。
「夢は何か?」聞いて答えを引き出してから、それにはもっとお金がいるなどと不安をあおり、最終的には「もっといい働き方、稼ぎ方」としてネットワークビジネスを勧めてくるのが常套手段です。
もし夢は何かと聞かれて怪しいなと思ったら、あまり取り合わないようにしましょう。
「人生が変わった!」
ネットワークビジネスを自分で行い、勧誘も積極的にしている人は、かなりネットワークビジネスに傾倒している人が多いと言えます。
そのため、こんなふうに良い方向に人生が変わったと実感している人も多く、あなたにもそんな体験をして欲しいという純粋な気持ちから、この誘い文句が出ることがあるのです。
特に、ネットワークビジネスは仲間を重んじるため「仲間に会えて人生が変わった!」などの営業文句がつくこともあります。
ただし、本当に純粋な気持ちで誘ってきたとしても、ネットワークビジネスへの誘いには変わりません。
人生が変わるかどうかは人によって違いがあるので、興味がないと感じたらハッキリと断りましょう。
ネットワークビジネスの断り方
ネットワークビジネスは合法なので、自信のある人はもちろん参加して全く問題ありません。
しかし、状況によっては断る方法を知っておくと役に立つかもしれないので、勧誘を受けたときの対処法も紹介しておきます。
【ネットワークビジネスの勧誘を断る方法3つ】
- はっきり断る
- 信頼できる人に相談する
- 距離を取る
はっきり断る
ネットワークビジネスに勧誘されて、参加したくないと思ったときの最善策は、はっきり断ることです。
基本的に、この手の勧誘に「上手くかわす」という方法は通用しないと考えておいて間違いありません。
こちら側の対応によって使い分けができる、勧誘マニュアルが用意されているからです。
例えば、忙しいことを理由に断ろうとすれば、忙しくないビジネスだと説得されることになります。
当然、別の理由を持ち出せば、それに合わせて勧誘方法も変わるでしょう。
しかし、本人がはっきり断れば、法的な問題も絡むので勧誘されることはなくなります。
参加するつもりがなく、勧誘もされたくない場合は、理由をつけずにストレートに断るのがコツです。
人間関係が壊れるのが怖いと思って参加してしまうと、それ以上の痛手を負う可能性もあることを忘れないようにしましょう。
信頼できる人に相談する
勧誘は、はっきり断るのが賢明だとは分かっていても、自分一人で行動するのが心細い場合もあるかもしれません。
そのときは、人に相談するのがおすすめです。
例えば、信頼できる他の友人や家族に味方になってもらえれば、冷静になれる人も多いのではないでしょうか?
本来、大切な友人であれば、100%儲かる保証もないビジネスに誘ったりはしないでしょう。
それをするということは、勧誘している側も、ある程度洗脳されてしまっている可能性があります。
参加する意思がないのであれば、まずは自分が巻き込まれないことを最優先にすることが大切です。
誘ってきた友人を助けたいと思っても、この時点では深入りしない方が良いでしょう。
違法行為ではないため、下手に事を荒立てると自分も傷つくことになります。
距離を取る
人によっては、はっきり断るのも難しく、すぐに誰かに相談できない状況に出くわしてしまうこともあるかもしれません。
その場合は、とにかく一度、距離を取るのが有効です。
対面であれば、自分は一人で話を聞いていて相手は2人いるといった場面も多いでしょう。
そのままでは勝ち目がないので、トイレなどを理由に席を立って他の友人に連絡してみるのがおすすめです。
また、スマホの場合は返信をしないようにしましょう。
LINEなどでしつこく誘われるパターンもありますが、返信を一切しなければ、問題ありません。
あまりにひどければ、相手をブロックすることも考えましょう。
断りたくても断れないケースでは、逃げるのが対処法となります。
ネットワークビジネスに関するよくある疑問
ここまでネットワークビジネスについて解説してきましたが、メリットよりもデメリットのほうが多いと感じた人は多いのではないでしょうか。
最後に、ネットワークビジネスにまつわる疑問について解説します。
ネットワークビジネスは女性が多い?
ネットワークビジネスは女性が多いと言われています。
理由として考えられるのは、女性のほうが男性よりも口コミを効果的に利用することが多い、商材が女性向きのものが多い、といった点です。
特に、多くのネットワークビジネスで扱っているのは化粧品や健康食品のため、女性としては売り込みやすいでしょう。
美を追求したい、家族の健康を守りたいという気持ちから商品を購入し、今度は販売側になるという流れでネットワークビジネスに傾倒していくのだと考えられます。
実際のところ、成功している人にも女性は多いです。
これについても、女性のほうが男性よりもコミュニケーション能力が高いためだと言えます。
ネットワークビジネスはスキマ時間にできる点が嬉しいという女性は多いものの、ほかの副業でも時間に縛られないものもあるので、リスクの高いネットワークビジネスを始めるのが得策とは言えないでしょう。
ネットワークビジネスで購入した商品の返品はできる?
一番の対策は、買わない、お金を支払わないという点ですが、購入した商品でも一定条件のもとで返品可能です。
ネットワークビジネスは連鎖販売取引として、特定商取引法の規制対象となっています。
契約書面を渡された日から20日間を経過する日までのあいだは、書面によりクーリング・オフを行うことが可能です。
また、販売組織に加入して1年未満の消費者が退会する場合は、商品受取り後90日未満のあいだ未使用であれば、一定の条件の下で、その商品を返品して返金を受けられます。
入会して購入したものの、やっぱり辞めたいというきは速やかに手続きを行いましょう。
万が一トラブルになった場合は、泣き寝入りせずに弁護士や国民生活センターに相談するのが基本です。
国民生活センターでは消費者ホットラインを用意しています。
局番なしの「188」でつながるので、一人で悩まずにまずは電話で相談しましょう。
ネットワークビジネスがダメな理由
ネットワークビジネスは、これまで説明してきた通り、世間的にあまり良い印象を持たれていない、稼げるようになるにはかなりの時間がかかる、場合によっては友人を失うなど、違法ではないもののデメリットも多いビジネス手法です。
収入を得ている人で、もっとも多い収入帯でも5万円といわれており、成功者と呼べるほどの人は一握りという特徴もあります。
ネットワークビジネスは、副業としては比較的昔からあるタイプですし、5万円程度が目安になると考えると、デメリットが多い割には稼げないビジネスと言えるでしょう。
現在では、副業の選択肢も広がっていて、高校生でもメルカリやヤフオク、BUYMAなどで稼げる時代になりました。
これらの方法は人間関係が悪化せず、手軽に始められ、高額な入会金を支払う必要もありません。
これから副業をしたい、副収入を得たいという人なら、ネットワークビジネス以外の選択肢も視野に入れるのがおすすめです。
ネットワークビジネスで稼げるのは少数派!参加の判断は冷静に
ネットワークビジネスは違法行為ではなく、ビジネスの一つとして認められている手法です。
しかし、最終的にそれで成功するのは広い人脈や卓越したコミュニケーション能力を持つ人だけだと心得て、参加は冷静に判断しましょう。
また、ネットワークビジネスのような金銭的リスクを抱えなくても、初期費用をかけずに稼ぐまともな方法はたくさんあります。
興味のある人は他の記事もぜひ読んでみてください。
初期費用をかけずに稼ぐまともな方法でおすすめなのが物販ビジネスです。
仕入れた商品をメルカリやAmazonで売り、仕入れ値との差額が利益になるので、ネットショッピングが好きな人には特におすすめと言えます。