権利収入をわかりやすく解説
権利収入を理解するためには、まず、どのような意味があるのかを知る必要があります。
さまざまな種類がある、権利収入のビジネス。ここでは、権利収入の意味や権利収入の代表的なビジネスなどをわかりやすく紹介します。
権利収入の意味とは
権利収入とは、自分の持っている権利に基づいて収入を得ること。
働かなくても所得を得られる仕組みのことで、不労所得ともいいます。なぜなら、一度仕組みを作ると、ほとんど働かなくても収入を得ることができるから。
例えば、土地を所有することで得られる収入や、本の印税などが権利収入に該当します。
権利収入の対義語が、労働収入。労働収入とはその名の通り、働いて得る収入のことで、アルバイトによる給料などが該当します。
働いている人の95%は労働収入で生計を立てているといわれており、権利収入で生計を立てている人は残りの5%です。
つまり、権利収入を得られるのは、ごくわずかの人達だといえるでしょう。
基本的に、権利収入は、副業初心者が簡単に得られるものではありません。権利収入を得るためには、そのための方法を学び、必要に応じて資金を投じる必要があります。
権利収入の代表的なビジネス
権利収入で代表的なものは、本やCDの使用料として支払われる印税があります。
本の出版契約では、発行部数や売り上げに応じて著者に印税を支払う契約を結んでいるのです。
入る印税は本の種類にもよりますが、本の定価の10%程度ではないでしょうか。ただし、印税率は出版社が決めていますので、無名の人が書籍を出版しても、定価の3%~4%ということもあると思ってください。
また、株式の配当金も権利収入に該当します。株式では、1年に1度、株主総会での議決によって株主に利益の一部を配当しているのです。
これを配当金といい、投資家にとっての主な収入源の1つと考えられるでしょう。
他にも、自動販売機を設置して得られる収入も権利収入に該当します。
自動販売機を設置する場合は、メーカーに土地を貸して設置してもらう場合と、自分で自動販売機を購入やリースをして設置する場合の2種類があります。
自動販売機を設置して得られる権利収入に該当するのは、上記の2種類のうちメーカーに土地を貸して設置してもらう場合のみ。
自分の家の軒先に自動販売機を置くだけで収入が得られるため、複数台を設置する人もいます。
労働収入と権利収入の違いは?
労働収入と権利収入の違いについてお話しします。
労働収入とは、自分で働いてお金をもらうこと。会社員をはじめ、アルバイト、公務員、派遣社員などで得る給料が労働収入です。
反対に権利収入とは、働いていなくても収入を得られること。権利収入を得ている人は、会社の社長、投資家、家賃収入のあるオーナー、印税で生活する作家や作曲家、アフィリエイターなどです。
また、権利収入は不労所得ともいわれています。
権利収入を得ている人たちの多くは、過去に努力をして収入を得られる仕組みを作っているのではないでしょうか。
権利収入を得ている人たちは、人口の5%ほどで、多くの人は労働で収入を得ています。
しかし、権利収入の所得は、労働所得の約4倍という結果があるほど、多くの収入を得ているのです。
権利収入のメリットとデメリット
この段落では、権利収入のメリットとデメリットをわかりやすく紹介します。
権利収入のメリット
権利収入のメリットとしては、1度、仕組みを作り出すことで働かなくても収入を得られることが挙げられます。
事故や入院などで働けない状況になったとしても、生活費を安定して確保することができるので、安心して生活を送ることが可能ですね。
また、権利収入を安定して得られるようになることで、自分の好きな生き方ができるというメリットもあります。
早期に仕事をリタイアすることもできるようになるので、自分の趣味や家族のために時間を使えるようにもなるでしょう。
権利収入のデメリット
権利収入のデメリットとしては、収入が発生するまでに長い時間がかかることです。時には、せっかく時間やお金をかけても全く収入にならないこともあり、ギャンブル性が排除できないというリスクがあると思ってください。
また、権利収入を得るためには、相当な努力と実績が必要です。
権利収入は、過去の成果に対して得られる報酬となりますので、どれだけ成果を積み上げて実績を残せたかが大切となります。
さらに、株式投資などの運用で権利収入を得る場合には、株の購入や運用のために知識が必要になるので、始めるまでのハードルも高めだといえるでしょう。
権利収入を得るうえでの注意点
会社が副業を認めているか確認する
副業として権利収入を得るには、まず会社が権利収入を得るための副業を許可しているかを確認しておきましょう。
権利収入の内容によっては、副業に該当しない場合もありますので、自分が取り組もうとしていることが副業になるのかどうか確認してみてください。
万一、禁止されているにもかかわらず、副業に着手してしまった場合には、懲戒処分などの重いペナルティを科せられてしまうこともあります。
多くの会社では、就業規則に副業に関する内容も記載されているので、必ずチェックしておくようにしましょう。
副業の収入が20万円を超えたら確定申告をする
副業による収入が20万円を超えた場合には、確定申告も必要になります。
確定申告の申告漏れなどがあると、延滞税や累進加算税などが追加で課されてしまうため、忘れずに行うようにしましょう。
ネットワークビジネスを謳った詐欺に注意する
権利所得を得ようと行動する際に、詐欺に引っかからないように注意してください。
不労所得を得られるという詐欺も増えてきており、ネットワークビジネスやMLM、情報商材などは詐欺の可能性もありますので注意が必要です。
権利収入の種類一覧
権利収入を得るためには多くの方法があり、初心者でも参入しやすいものもあります。
この段落では、権利収入を得るための方法をわかりやすく一覧にまとめていますので参考にしてみてください。
ブログを運営する
広告収入を得られるブログは、資金がない人でも始めやすい仕事の1つです。
ブログはアクセス数に応じて収入を得られる仕組みになっているため、安定したアクセス数を集められるようになれば、着実に収入を確保することができます。
ブログで権利収入を得るためには、SEOに強い集客力のあるブログに育てることが必要ではないでしょうか。
集客力のあるブログを育てるためには、SEOやセールスライティングについて学び、長期的に取り組むことが必要になります。
収入を得られるようになるまでに1年間程度かかるケースもあるため、長期的な視点をもって臨むようにしましょう。
広告収入が出るアフィリエイトサイトを作成する
アフィリエイトでは自分のサイトなどに広告を設置し、広告収入を得ます。
広告から商品が実際に購入されれば、売上の数%を利益として得ることができるでしょう。
アフィリエイトには4種類の広告の運用方法、「成果報酬型」「インプレッション型」「固定報酬型」「クリック型」があります。
通常のブログではサイトにアクセスを集めるだけで収入になりますが、アフィリエイトでは実際に商品が購入されたり、広告をクリックされたりしなければいけません。
そのため、ブログよりもハードルが高く、報酬額も高めに設定されているのが特徴です。
アフィリエイトで権利収入を得るには、アクセスを集めることと、訪れた人に商品を購入してもらうことの両方が必要になります。
魅力的な商品の紹介文を作るのはもちろん、ユーザーの目を引くような美しいデザインのサイトを作ることも必要になるでしょう。
また、商品を売るための記事のみを執筆していると、集客が見込めないケースもあります。
読者の悩みを解決するような記事も作り、評判のよいサイトを作ることが必要になるのではないでしょうか。
不動産投資をする
不動産投資とは、他人に不動産を貸し出すことで家賃収入を得ることです。
不動産投資にはワンルーム投資と一棟買い投資があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ワンルーム投資の場合は、一棟買いと比較して初期投資が少なくて済みますが、その分、リターンが多くありません。
対して、一棟買い投資の場合は、高額な初期投資が必要となる分、多くの収益を得られることが期待できます。
不動産投資をする際には、どのような立地なら家賃収入が得やすいのか、慎重にリサーチをしておくことが大切です。
また、物件を管理するためには、管理会社に委託するという方法もあることを覚えておいてください。自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
YouTubeに動画をアップする
YouTubeに動画をアップすることで、権利収入を得る方法もあります。
YouTubeでは、動画内に広告を差し込むことで、収益が得られるようになります。
動画内の広告は、ジャンルや人によっても異なりますが、1再生あたり0.05円?0.1円ほどの収益になると思ってください。つまり、100万回再生された時には、5万円~10万円の収益が望めます。
広告の種類は、オーバーレイ広告やインストリーム広告など7種類です。
企業案件を受注したい場合には、YouTuber事務所などに所属するとよいでしょう。事務所に所属して企業案件を受けることで、安定して稼げるようになります。
しかし、近年ではYouTuberがメジャーになったことで、動画が飽和状態になっています。
YouTubeの動画内の広告から安定した収益が得られるのは、ごく少数のYouTuberであるということ。大勢の人が参入しているため、広告の企業元であるGoogleの規制は年々厳しくなっています。
ジャンルによっては稼げないものもあるため、リサーチしてから行うようにしましょう。
また、動画に広告を設定するにもチャンネル登録者数などの条件があり、なかなか広告を設定できない人もいます。
人の興味を引ける人や動画編集が趣味の人は、YouTubeの権利収入を得ることに向いているといえるでしょう。
1人で動画投稿をすることに不安がある場合には、グループなどで投稿してもよいですね。
セールスコピーを請け負う
セールスライティングとは、商材や広告に掲載するための文章を書く仕事です。
セールスライティングの仕事は、単価制であるものがほとんどですが、なかには、商品の売上に応じた金額を収入として得られるものもあります。
商品の売り上げに応じた金額をもらえる案件を請け負うことができれば、権利収入として毎月安定した収入を確保できるようになるでしょう。
ただ、セールスライティングの仕事には高度なスキルが必要になるため、参入障壁はかなり高いといえます。
しかし、その分、仕事を請け負えるようになった後は、安定して稼げる可能性があるため、将来的な本業としても取り組めるのが魅力です。
権利型収入の代名詞「YouTube」は初心者でもできる?
YouTubeは、初心者でも問題なく始めることができます。
YouTubeへの登録も無料ですし、投稿自体にもお金はかかりません。すでに何かの分野で人気がある人などは、YouTubeを始めることで、さらに権利収入を得ることができるでしょう。
しかし、一から始める場合は、稼げるようになるまでにかなりの時間がかかるのではないでしょうか。
開設したYouTubeチャンネルで、どのようなコンテンツの動画を作るのか考えるところから始まり、そして実際に動画を作るには動画編集の技術も必要になってきます。
また、YouTubeで収益を得るには動画に広告を入れられるようになることが必要ですが、広告を入れるには、チャンネル登録者数などの条件もあります。
YouTubeは初心者でも問題なく始められますが、YouTubeで権利収入を得るには、かなり努力をしなければならないということも覚えておきましょう。
権利ビジネスを始めてみよう!
権利収入を得るといっても、アフィリエイトやブログ、YouTubeなどの動画を作成することや、不動産や株の投資をすることなど様々なものがあります。
権利収入が得られるまでには、長い時間と継続的な努力が必要です。まずは、自分ができそうなものや、興味があることから始めてみるとよいでしょう。
権利収入は積み上げていくことで、大きな収入を得ることもできます。
結果を急がず、着実に作業を進めることが、権利収入を得るための重要なポイントです。