せどりの出品先として検討したい4つの選択肢
せどりの出品先として利用を検討したい4つのショップを見ていきましょう。
Amazon
Amazonはアメリカ・ワシントン州のシアトルに本拠地を置くインターネットを利用した通販サイトで、書籍やCD、DVDの販売からはじまり、今では家電製品、スポーツ用品、食料品、ファッション、コスメといった、あらゆる商品が扱われています。
店舗に出向くことなく自宅から手軽に商品を購入できるうえに価格も安く、品ぞろえの豊富さも魅力です。
日本でも、多くの人が利用している人気サイトです。
そのAmazonに個人でも商品を販売できるサービスがAmazonマーケットプレイスです。
Amazonで商品を販売するには、大口出品と小口出品という2つの選択肢があります。小口出品は、月間登録料は必要ないものの、1点商品を販売する度に100円の基本成約量がかかります。一方、大口出品は月額4,900円の月学登録料がかかる代わりに、何点販売しても基本成約量はかかりません。この他にも、売れた商品カテゴリーに応じた販売手数料が8%~45%かかります。
(関連)Amazonせどりの始め方|販売の仕組み~出品方法の手順まで全て解説
ヤフオク!
ヤフオクは、Yahoo! JAPANが運営しているインターネット上のオークションサービスです。
ヤフオクでは、「オークション形式」で商品を販売することができます。
オークション形式は出品された商品に対して、その商品を買いたい人が価格をつけていき(入札)、一番高い価格をつけた人が購入(落札)できるシステムです。
多くの入札が入ると思わぬ高値で落札されることもあります。
購入者からの値下げ交渉などの対応が必要ないので、余計な手間が省け、利用者も多いので集客も期待できます。
また、ヤフオクでは「匿名配送」といって出品者、落札者ともに、お互いの氏名や住所を知らなくても取引できる配送サービスがあり、名前や住所を知られたくない人でも安心して利用することができます。
なお、ヤフオクでは価格を設定して販売する「フリマ形式」を利用することも可能です。
ヤフオクを利用するには、月額の利用料金や商品の登録料は必要ありませんが、商品が落札された場合に落札システム手数料がかかります。Yahoo!プレミアム会員の場合は、落札価格の8.8%、非会員の場合は、落札価格の10%です。せどりを本格的に行うのであれば、月額508円(税込)のプレミアム会員になったほうがお得です。
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メルカリ
メルカリは、株式会社メルカリが提供しているフリマアプリです。
スマホを利用してフリーマーケットのように、個人と個人で簡単に商品の売買ができる場所を提供するスマホアプリです。
スマホの普及とともに利用者も増加しています。
メルカリは利用しているユーザーが多く、出品したものが速く売れるという定評があります。
システムも単純で簡単に利用できる使いやすさもメルカリの特徴です。
独自の決済システムである「メルペイ」が導入され、ヤフオク!と同様に出品者や購入者の住所、氏名を公表する必要がない「匿名配送」を利用することもできます。
また、「ゆうゆうメルカリ便」や「らくらくメルカリ便」といった独自の配送方法があり、安心して利用するためのサービスが充実しています。
ただし、個人と個人のやり取りがメインとなるため、どうしてもトラブルが発生しやすいところがデメリットです。
月額の利用料はかかりませんが、商品が売れたときに、販売手数料が10%かかります。Amazonやヤフオク!と比べるとわかりやすい価格設定となっています。
(関連)メルカリで一瞬で売れるものとは?売れ筋の商品と人気ブランドを解説
ラクマ
楽天が運営するフリマアプリがラクマです。
2018年2月に日本初のフリマアプリである「フリル」と統合され、ユーザー数も増えています。
メルカリに比べると市場規模は小さくなりますが、女性の利用者が多く、メルカリにはない購入申請という機能があるのが特徴です。
購入申請は出品者が設定できる機能で、これが設定された商品を購入する場合、購入者は購入申請をした後に、出品者が許可した場合にだけ購入することができます。
つまり、出品者からすると評価が悪いユーザーへは販売しないという選択ができるようになるので、トラブルを防ぐ目的で利用することができます。
なお、楽天が運営しているアプリなので、楽天ポイントを利用することができます。
ラクマで仕入れて出品すると、現金化できるメリットもあります。
ユーザー数が他のサイトと比べると少ないので、売れるまでに時間がかかるところがデメリットです。
月額の利用料金はかかりません。商品が売れたときに3.5%の手数料が引かれますが、他のサイトと比べると安いのが魅力です。
(関連)ラクマの転売が人気の理由は?出品のコツや売れるものを徹底解説!
せどり商品を売る場所はAmazonがおすすめ
せどり商品を売る場所として最適なのがAmazonです。
おすすめの理由を見ていきましょう。
集客力がある
Amazonを出品先として選ぶ理由の1つ目はAmazonの集客力です。
Amazonへは1日に約4億回のアクセスがあると言われています。
同一人物が1日に複数回アクセスしている分がカウントされているとしても、これだけ集客力が高い販売サイトは他にはありません。
自分で仕入れた商品をAmazonに出品すれば、この集客力を利用できるのです。
もちろん、Amazonに出品したからといって必ず売れるわけではありません。
しかし、多くの人が訪れるサイトなので、自分の商品が閲覧される機会は極めて高くなり、それだけ、売り上げにつながる可能性も期待できます。
せどりを行う人のほとんどはAmazonで出品を行っているという状況もあり、出品先として登録しておきたい場所の筆頭です。
FBAサービスが利用できる
2つ目の理由は、AmazonのFBAサービスが利用できることです。
FBA(フルフィルメント by Amazon)とは、注文受付から発送までの作業をすべてAmazon側で代行してくれるサービスです。
出品する商品を一括してAmazonへ送ってしまえば、商品が売れた際には、梱包と発送をAmazon側で行ってくれるので、その後の手間が一切かかりません。
商品の欠陥などで購入者とトラブルが発生した場合は、返金や返品などの手続きもすべてAmazon側が対応してくれるので安心です。
FBAを利用すれば、作業にかかる時間を大幅に短縮できるので、その分、リサーチや仕入れに時間をかけることができます。
作業を効率化できるので収益アップにもつながります。
また、商品を購入しやすいカートシステムを使えるために、商品が売れやすくなることも期待できます。
FBAを利用するには料金がかかりますが、これだけのメリットを考えれば、価値は十分にあるでしょう。
Amazonの大口出品でFBAを利用する場合、大口出品の月額登録料4900円(税別)と商品が販売されたときの手数料、FBAの配送代行手数料と在庫保管手数料を支払うことで利用できます。
(関連)FBAの納品ルール|梱包要件やまとめて納品について詳しく見ていこう!
知名度が高い
3つ目の理由がAmazonの知名度の高さです。Amazonは誰もが知っている有名なサイトです。
ネットで買い物をするときに最初に思い浮かぶのがAmazonという人は多く、それだけ生活の中に溶け込んでいるとも言えるでしょう。
テレビでAmazonのCMも流れており、知名度の高い企業であることは間違いありません。
Amazonを利用したことがない人でも、目にしたり耳にしたりする機会は多いのではないでしょうか。
人は接触回数が多いものには好意を持ちやすいという性質があります。
Amazonに出品することで、この高いブランド力を利用できるのです。
具体的なメリットは、別のサイトに出品されている商品よりも購入されやすい傾向があるということです。
同じ商品がAmazonと別のサイトで販売されていたとしたら、どちらを選ぶでしょうか。
もちろん、価格優先で選ぶ人は多いでしょう。
しかし、価格が同じだったらAmazonを選ぶ人が多いのではないでしょうか。
Amazonを頻繁に利用している人には安心感があり、購入作業にも慣れているからです。
Amazonの知名度を利用すれば、出品する側の好感度も上げられる可能性があるため、Amazonに出品することは、大きなアトバンテージになります。
海外輸出もできる
4つ目の理由は、海外に輸出することも可能なことです。
Amazonは日本やアメリカだけではなく、世界14カ国にネットワークが広がっています。
Amazonの海外サイトを利用すれば、海外にも販売できるため、輸出ビジネスで稼ぐことも可能になるのです。
アメリカやカナダ、中国などさまざまな地域で取引をすることができれば、日本よりも人口が多いため、収益アップのチャンスは大きく広がります。
また、日本製品は高品質で海外で人気がある物が多く、日本で売れなかった物が海外で売れる可能性も十分あります。
海外のサイトに出品するためのハードルは高くなりますが、その分、ライバルが少ないので大きく稼げる可能性があります。
ただし、地域によって税金などのルールが違うため、それぞれの国のやり方を調査し、学んでおく必要があります。
(関連)Amazon輸出の始め方|メリット・デメリットから始め方まで一挙まとめ
Amazonでの転売はデメリットも
Amazonはせどりの出品先として最適な場所ですが、デメリットもいくつかありますので、ここで説明しておきましょう。
信用力が低下する可能性がある
Amazonの信用力が低下したときに、収益も大きく低下する恐れがあります。
これは、Amazonに限ったことではありませんが、出品先を一カ所に頼っていることのリスクです。
Amazonはせどりの出品先として最適であるため、せどりをやっている人の多くは、Amazonに依存している傾向があります。
現在のAmazonは世界的な大企業で信用力も高いですが、将来的に安定し続けているかどうかは分かりません。
どんな大企業でも経営が不安定になったり、倒産したりする可能性はあるのです。
対策としては、Amazonとは別の出品先をつくっておくことが有効です。
複数の出品先を用意しておけば、たとえAmazonで収益を上げることができなくなっても、他の出品先で収益を維持することが可能となります。
Amazon以外の出品先については後述します。
方針には逆らえない
Amazonに出品するためにはAmazonの規約を守らなければなりません。
どこのサイトにも規約があるのは普通ですが、Amazonにはさまざまな規約があり、変更や追加が随時行われているのが特徴です。
規約を守っているつもりでも、新しい規約に違反してしまう場合もでてきます。
たとえば、Amazonには出品できる商品と出品できない商品がありますが、今まで出品が可能だった商品が、突然、出品できなくなるケースもありえるのです。
メインで販売していた商品が出品できなくなった場合には損失は大きいでしょう。
しかし、Amazonの方針には逆らえないので、その商品の出品は諦めるしかありません。
規約に違反した場合、Amazonから警告メールが届くので、内容をしっかりと理解して適切な対応をとる必要があります。
警告メールを見過ごしたり、規約違反を繰り返したりすると、最悪の場合アカウント停止になり、販売ができなくなってしまうので気を付けましょう。
規約についてはしっかりと目を通し、変更があったときは、速やかに対応しなくてはなりません。
手数料が高い
Amazonは手数料が高いというデメリットもあります。
Amazonに出品するには、大口出品と小口出品という2つの方法があります。
大口出品は継続的に多くの商品を販売するのに向いている出品方法で、小口出品は不定期に商品を販売するのに向いている出品方法です。
せどりを行うには大口出品を選択したほうが有利ですが、大口出品を行うには毎月4900円(税別)の月額登録料が必要です。
その他に、商品が売れた場合には商品ごとに販売手数料がかかりますが、最低でも8%、最高で20%になるため、他の出品サイトに比べると、手数料が高い傾向にあります。
また、特定のカテゴリーの商品を販売した場合には、80~140円のカテゴリー成約料もかかります。
さらに、AmazonのFBAサービスを利用する場合は、在庫保管手数料、配送代行手数料といった料金も発生します。
在庫保管手数料は預ける日数により、商品1つずつにかかる費用で、商品を発送する際にも手数料がかかります。
FBAを利用する場合は、保管する期間が長くなると費用が加算されていくので、短期間で売ることを意識しておかないと余計なコストを支払うことになってしまいます。
Amazonを利用するにはこれだけの手数料がかさむため、仕入れをする商品については、Amazonの手数料を意識しながら探すことが必要です。
手数料を正確に計算しないで、どんぶり勘定で仕入れや販売を行うと、利益が全く得られなくなってしまいます。
(関連)Amazonせどりの手数料はいくら?小口出品・大口出品・FBA手数料まとめ
どこで売るかは売り方のスタイルで決定しよう
せどりの出品先は集客力などの条件を考えると、Amazonが最有力候補になることは間違いありません。
ただし、普段から使い慣れている販路があるのであれば、まずはそこから始めてみるといいでしょう。
Amazonで販売するとなると、どうしても敷居が高く感じられてしまう人も多いと思いますので、まずは身近なメルカリで出品してみる。といった具合です。
最初からムリに背伸びをして始める必要はありませんので、自分自身にストレスのない売り方ができる出品先を選びましょう。
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